2016年9月30日金曜日

「基本的な学びを大切にしましょう」を伝える。


本日は、神戸市シルバーカレッジ。

福祉コースの3年生のグループ学習(研究みたいな)の

学びで「傾聴ボランティア」についてのお話し。

ボランティア養成講座ではなくて、

「傾聴」という活動がなぜ大切なのかのお話しです。

福祉の援助で、相手の理解が重要なこと。

そのためには相手に語ってもらわねばならないこと。

語ってもらうためには、「聴く」ことが必要なこと。


そして、語りを聴いてもらいたい人も多く存在すること。

「傾聴」という行為そのものが支援になること。

等々をお話ししました。

皆さんの実践につながればいいなぁ。。。と思っています。


午後からは、福祉サービス利用援助事業の新任支援員さんの研修。

こちらも福祉援助の基本的なお話し。

福祉における生活支援では、

「こういった人には、こうすれば必ずうまくいく」という

「絶対」や「コツ」は存在しないということ。

なので、福祉における援助の考え方、その規範的な知識や技術を学んで

丁寧な実践を心がけることが必要なことをお話ししました。


私のライフワークの一つです。

ただし、基本を学び姿勢がない人には

入っていかないです。

学びというのは学びたいモチベーションが必要ですから。

2016年9月29日木曜日

福祉学習(教育)の根っこ


今日は高砂市で福祉教育推進会議でお喋りでした。

市内の小中高の福祉教育担当の先生方に講演です。


学校での福祉教育といえば、

車いすの体験やアイマスク体験、

点字や手話、赤い羽根募金。

というイメージが出てきます。


実際に現場で取り組むときに

きっかけ作りとしてはいいと思うのですが、

「なぜ、それらのことに取り組むのか」

そこのところが 大切なんです。

というお話しをさせていただきました。


福祉のお話しですから、

「社会のみんなが幸せに暮らすためには」

がテーマです。

「自立」=「その人らしい暮らしの実現」

色々な理由で、例えば

障がい、災害、貧困、、、等々

で、その人らしい暮らしが困難な状態の時に

何があれば、どうすれば、その人らしい暮らしに近づいていくのか?

そのための手段・方法が車いすであったり、点字や手話出逢ったり

募金活動だったりするのです。


根拠の部分を伝えずに

体験活動だけをしても

本来の意味で得る物は少ないと考えています。

ぜひ、福祉の考え方の根っこの部分も一緒に伝えて欲しいと思います。

2016年9月28日水曜日

自分で考えること、自立のはじめ。

今朝のNHK「あさいち」で、子どもの恋愛事情についてがテーマでした。

様々なほうこくの中で驚いたことは、思春期の子どもが恋愛のことについて親に相談しているということ。

しかも男の子が母親に。

「どんなデートをしたらいいか?」とか、ある女の子は「エッチしていい?」とか聞くそうな。

アドバイス貰いたいのは理解できるけど、母親に?

友だちとかではなく。


そもそも自分で考えたら。と思うのは私だけ?

恋愛なんて、人間関係だから正解なんてないわけで。

考えて、悩んで、考えて、悩んで、、、を繰り返して成長していくんやと思うのですが。

お母さんのいう通りのデートして楽しかっても、成長せえへんよ。

だって自分で考えてないから。

もし楽しくなかったら、お母さんのせい。

成長するということは、自分で考えて、悩んで、自分で決めて、自分で行動して、自分で責任とる、ようになっていくことやから。

それが「自立」いうことやから。

恋愛がテーマでなくても、子どもには考える機会をいっぱい持って貰いたいです。

大人はそのチャンスを与えこそすれ、奪ってはいけないと考えるのです。

2016年9月27日火曜日

家族を支援する視点、、、でも、本人が主役、そしてプロセスは大切。


今日は、特に予定はなく自宅でお仕事。

って、手帳には「原稿締め切り」と書いてありまして、、、

これって、予定ありなんですかねぇ。。。?


5月にできあがった介護支援専門員専門研修課程Ⅰの演習ワークブックの続き、

専門研修課程Ⅱの演習ワークブックの第1稿が本日締め切りでした。


「家族への支援の視点がが必要な事例」のところの担当です。

ここで気をつけたいのは、

①家族への支援の視点は必要ですが、主人公は利用者本人であることを忘れない。

②利用者も家族成員の一人である。⇒家族内での役割がある。

③すなわち家族システムの一部であることが多い。

④家族は有力な社会資源であるが、支援を必要としている存在でもあり得る。

そして、⑤支援者が関わることでシステムにどういった影響があるのかを見立てること。


本人の意向と家族の意向が異なるときに、特に認知症の方の場合

まだまだ、家族に「言いなりプラン」が多い気がするのですが、

いかがですか?

結果的には家族の希望に添ったとしても、

プロセスで本人の意向をしっかり代弁して、

調整しようとした結果であればそれはそれで、

ケアマネジャーとしてのお仕事ができていると思います。


要するに、プロセスなのです。

2016年9月26日月曜日

信念はぶれない、だから安心して変化に対応できる


今朝のNHK「とと姉ちゃん」を観ていて、

主人公の会社で、労働形態を変更する動きが描かれていました。


劇中の「あなたの暮らし」という雑誌は、

実際には「暮しの手帖」という名前で実在したものです。

刊行の目的は、「戦後の混乱した状況の中で「暮らしに役立つ」、

特に、女性のためになる雑誌を作りたい」というものでした。


戦後、25年近くたつと、

高度経済成長の中で、女性の暮らしも様相を変え、

核家族化の中で、働く女性が育児との両立で悩む状況が生まれてきました。

(それ自体は、残念ながら現状でもかなり存在する課題ですが、、、)

そういう時代の流れの中で社会情勢が変化するとき、

「女性のために役立つものを」という信念を守ると、

自らの方法を転換することもあるということです。


ドラマの中では、在宅勤務を導入する様な展開です。

このことは、1970年代においてはかなり先駆的ではないでしょうか?


社会福祉での対人援助を実践しようとするとき、

「その人らしい暮らしの実現」ということを目指すことは、

変化はなくても、

ライフスタイルや平均寿命、社会情勢の変化に伴って、

対応の仕方はますます多様化してくるのかもしれません。

介護ロボットの研究開発も

そういった意味では興味深いものといえるでしょう。

その状況に合わせて、新たな社会資源を活用する。

等の対応の変化は当たり前のことです。


新しいことが出てきて、選択肢が増えるのだといいのですが、

それにしか頼れない状況というのはどうなのでしょう?

生活場面での選択肢は、多い方が質は高いと思いますが、

「最終的に選択するのは本人である」ということは

忘れてはならない原則であり、

それを求めていくことが理念だと思います。

2016年9月25日日曜日

チームワークのためにも専門的知識と技術を!


本日は、午前中に面接が一つありました。

あとは、もうすぐ自治神尾役員会です。

昼間は、テレビ見ながらのパソコン仕事でしたが、、、

ここのところ4連勝。

もう、シーズンの成績的には終わってる感があるのですが、

それでもひいきチームが勝つことは嬉しいものです。


勝つ試合というのは、

当たり前に投打のバランスがいいのだと思います。

要するに、それぞれの専門性が発揮されていて勝利に繋がるのです。

これぞチームワークです。


ケアマネジメントにおいてもチームアプローチということが求められます。

クライアントの支援のためのチームワークが必要なのです。


チームであるためには、

1.共通の目標があること

2.情報をきちんと共有すること

3.それぞれの専門性が発揮できること

4.互いに信頼していること

この4つが必要です。


ケアマネジャーが今後社会から必要とされtルづけるためには、

きちんと専門性を発揮しなければなりません。

そのために、環境的な条件を整えてもらいたいと感じます。が、

一方で、個々の専門性を高めることも必須です。


今一度、自らの足下を見据えて、

専門職としての価値・倫理や知識・技術を身につけ無ければと思います。

2016年9月24日土曜日

研修、受けないより受ける方が良い

今日は午前午後と、京都介護支援専門員研究大会でした。

午前の基調講演と午後からの研究発表のコメンテーターをさせていただきました。
 
会場は満員盛況です。


介護支援専門員の研修のカリキュラムが変わり、主任介護支援専門員の更新研修を受講するためには、法定研修以外の研修受講が必須になったために、兵庫県でも各地の研修応募者が急激に増加しております。

京都でも同じだそうです。


研修、受講動機としては残念な気もしますが、

研修、受けないよりは、受ける方が良いですもんね。


ただ、専門職としてあまり胸を張れる状況ではないように感じます。

京都介護支援専門員会の会長さんとも複雑想いを共感しました。

2016年9月23日金曜日

リスクマネジメント研修


今日は、

大阪市で福祉施設一般職員向けのリスクマネジメント研修


「ハインリッヒの法則」や「リスクとは」など

基本的なお話し。


ちなみに、ハインリッヒの法則は、

「1件の重大な事故の影には、

29件の軽微な事故が起こっていて、

そのまた影には300の事故には至らないけれど

事故に繋がる要因的出来事が起こっている」

というもの。


「リスク」とは単なる危険性ではなくて

損失の可能性、期待値(予想)と実際の乖離(ぶれ)

のこと。


なんてお話しです。


損失を減らすために、直接的原因(ペリル)を減らし、

直接的原因を減らすために、

間接的な原因(ハザード)を減らす。

そのような分析と対応がリスクコントロール。


実際に事故が起こってしまったときに

損失が最小ですむように手立てを考えておいて

対応するのがリスクファイナンシング。

両方でリスクマネジメント。


てなお話です。


で、実際はどうするのか?


日頃の実践を丁寧に振返り、記録を残し、

そこから考えて、目標を定め、

新しいやり方を見つけて、

計画を立てて行う。

その、地味な取り組みを継続することです。


そして、私たちの一番の損失は

「利用者の笑顔を失うこと」と知っておくことです。

2016年9月22日木曜日

好きなものがある幸せ


今日の朝方、

雑用をしながらNHKの、おそらく関西ローカルで

「鉄オタ選手権」という番組をしていた。


南海電鉄の関西空港特急ラピートや普通電車等に乗りながら、

(「普通」という表示は南海本線で、高野線では「各停」と表示しているそうです)

南海電鉄にまつわるクイズに答えていくという番組。

漫才師の中川家さんが司会をされていたのですが。


出場しているのが、いわゆる「鉄おた」鉄道オタクの方々。


間近にラピート見て興奮。

真正面からパンタグラフを見てテンションが上がり。

工場見学では小学校低学年の遠足のようにはしゃいでいる若者や

いい年の芸人たち。


ふと見ると、

目が輝いているのです。

感じました。

「本当に鉄道が好きなんだ」

そして幸せそうです。


人間、好きなことがあるということは、

幸せの第一歩です。

幸せな人生を送るためには、

目を輝かせることができる何かがあった方がいいと思いました。


そういった何かを、

共に探す作業が対人援助職者の一つの役目なんでしょうね。

2016年9月21日水曜日

声、音量の質についての呟き

今日は午後から八尾市でノお仕事でした。

大阪で環状線に乗り換えて鶴橋まで、そこから近鉄で八尾まで。

環状線に乗ったら、外国人ファミリーが5人。

通路を挟んで座っています。


旅行でテンションが高いのか、大声でお喋り。

英語ではない。ラテン系の言葉だけどイタリアでもフランスでもない。

隣りに座っていたサラリーマン風の男性、耳障りだったのか天満駅で違う車両に。

そのおかげで私は座れました。

大声だけど、子どもが嬉しそうなのと、楽しさが伝わってきて私は別段耳障りとは思わないのですが、やはり何だかのご注意アクションした方が良かったかしら?と思いながら。

関心は、その声の響き。

明らかに近所の日本人の声とは違う。

声楽的に響いていて鳴っている。

素直に羨ましい。


アジア系の人の甲高い喧しさとは違う、大音量の喧しさ。

あの作りの顔から出る声の響きが声楽のベースなら、これは努力だけでは困難なところもありそうと感じでしまう。

平たい顔の民族は努力を超えた努力が必要なのだ。

う〜ん、羨ましい‼️

2016年9月20日火曜日

何のために?「目的を明確にする」ということ


今日は、台風でした。

稲松家としては、大丈夫でしたが、、、

各地では、またしても大きな被害が出ました。

被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。


さて、昨日はコーラスの宣伝でしたが、

その前の日はクライアントに寄り添うというようなことを書きました。

本日は、また別の視点から、、、


昨日、NHKで「お願いあさいち有働先輩×校内放送」という番組を見ました。

ご存じNHK朝のバラエティのスピンオフとでもいうのでしょうか?


宮城県の中学生、放送部の女の子から、

「どうしたら昼休みの校内放送がおもしろく、

みんなに聴いてもらえるのか?

アドバイス(指導)して欲しい」というような依頼でした。


現地での有働由美子アナウンサー、

3人の中学生に

「お昼の放送の様子を、VTRで撮って一緒に見ましょう」と、

恥ずかしがる当人たちを説得して視聴します。

そして「見た感想を何でもいいから言ってみて」と問いかけます。

すると3人がそれぞれに、

「おしゃべりが早い」

「声が小さい」

「ハキハキとしゃべれていない」等々

自ら色々な課題を発見しました。


すると有働アナウンサーが

「全部の課題は、一つのことを意識すれば解決する」とおっしゃいます。

そして黒板に書かれたものは、

「聞く人のとを考える」でした。


これは、クライアントに寄り添うということよく似ているように思います。

そして言い換えると、

「目的は何かということを明確にする」ということだと思います。


放送部の「お昼の放送」は、「楽しく聴いてもらうために」

「ケアマネジメント」は、「その人らしく暮らしてもらうために」

「何のために」が分らないと、知識や技術は空振りするのではないでしょうか?

2016年9月19日月曜日

チャペルコンサートのお知らせ


本日は、西神戸混声合唱団の告知

神戸伊川キリスト教会チャペルコンサート

と き:平成28年10月8日(土)15:00~(14:30会場)

ところ:神戸伊川キリスト教会
    神戸市西区南別府1丁目1232-1

1時間程度のコンサートです。

無料ですので、お時間のある方ぜひ聴きにいらしてください。


2016年9月18日日曜日

クライアントの気持ちに寄り添うということ・・・


今日は、午前と午後に面接が一つずつありました。


詳しいことは書けませんが、

障碍が進んできて重度になってくると、

自分でできることが減ってきて、

社会に対して「何もできない」という思いが強くなり、

自尊感情が減退することが起こることがあります。


当然といえば、当然なことかもしれませんが、

生きる気力がなくなってきた方と向き合うことは、

大変なエネルギーを使う仕事です。

また、つらい作業でもあります。


すると知らず知らずのうちに、

そのクライアントとの距離を広げようとしたり、

広げようとはしなくても、しっくりいっていないように感じたり、

援助者自身が、役に立てていないと感じて

専門職としての自尊心を減退させることにつながります。


そういった時には、

そのクライアントと向き合うことではなく、

そのクライアントがどのような景色を見ているかを

一緒に眺めてみる気もtが必要だと思います。

そうして、話を聴かせてもらうと

受容と共感がしやすいように感じます。


そう、クライアントの「自己評価サポート」を試みるのです。

よく使われる「寄り添う」とはこういった意識から出てくるのではないでしょうか。

2016年9月17日土曜日

テレビ見ながら、主任ケアマネジャーさんの役割を思う。



本日は、朝の廃品回収後の予定はよるの西神戸混声合唱団です。

まっ、自宅でレジュメ作成等を指定おるのですが、

午前中のテレビ「グータッチ」を見ていました。

先週に続いて「ゴルフ少年編」

前回大会114というスコアの少年が、

次の大会で80を切るという目標で、

古閑美保プロの指導を受けて挑戦する後編。


前回、1日100スウィングの宿題で

ショットはかなり安定しました。が、

バンカーショットとパッティングが課題として残ってました。


古閑プロのアドヴァイスで繰り返しの練習を行い、

それなりに克服して本戦ラウンドへ。

前半よかったのですが、途中からの雨でグリーンが重くなりパットが入らなくなります。

それでも最後まで、古閑プロから言われたことを意識しながら

ラウンドします。

結果、82。

自己ベスト、、、でも、悔しくて号泣。

なぜか私も、涙腺が緩んで、、、


古閑プロからは、「次は切れる」という言葉をもらってました。


スポーツは点数が出ますが、対人援助職者は数値化することが難しい職業です。

利用者の満足度がその時、その時の結果なのです。

でも、結果は明確に見えなくても、

プロセスで努力することは同じです。

素振りや晩夏ショット、パッティングを繰り返すように、

日々の実践の中で基本を意識しながら繰り返す必要があると思います。

その苦しいときに、古閑プロのように「次はもっと良くなる」と

声をかけて見守ってくれる人が居ればいいですよね。


多くの主任ケアマネジャーさんが

そのお役を担ってくださいますように!!

2016年9月16日金曜日

支援者支援の振返りから地域課題へ、、、う~ん、難しい演習だ!!


今日は、

兵庫県の主任介護支援専門員更新研修

演習指導のお勤め。


兵庫県では初です。


本日のテーマは、

「社会資源の活用に向けた関係機関との連携に関する事例」


生事例を用いて受講生全員で振り返ります。

通常の事例検討とは違って、

一人の受講生さんのスーパービジョンケースを、、、

つまり主任ケアマネジャーさんがケアマネジャーの相談に乗って、

支援的に関わったところに焦点を当てます。


先ずは、クライアントやクライアントシステムの理解、

次に、バイジーである直接支援した人についてのアセスメント、

そして、クライアントシステムとバイジーの関係を見た後に、

やっと、バイザーがどのようにバイジーを理解し関わったのかに焦点を当てます。

なかなか大変な作業ですが、演習の意味を大きく外れることもなく、

演習は進みました。


最後の、事例から見えてくる一般化された地域における課題への対応の部分が、

なかなか手強い感じがしました。

何せ、一つの事例を振り返り、そこから見えてきた支援課題、支援者支援課題から

普遍化されるモノを導き出すのですから。

本来、無理があります。


ただ、

「数多くの事例の振返りから、地域課題を導き、

それに対応できる地域力を考え出していく」

という視点が必要なことはお伝えできたのかもしれません。

人生の最後に責任を持つ?!


今日は、

午前中に佐用町で、高年大学でのお喋り。

「終活」のお話し。


皆さんは、どのように死にたいですか?

たとえば、どこで死にたいですか?

施設、病院、自宅、、、、屋外、、?


お墓の話や、

「自分は散骨で」みたいな話するより、

自分の人生のゴール、

自分で

台本書くのです。


自分の人生に責任を持つということは

死に方を、できる限り自分で決めて、

後は、残されたモノに任せることです。


難しいですなぁ。。。

2016年9月14日水曜日

ケアマネジャーは専門職だよね?!


今日は、

兵庫県介護支援専門員協会南播磨支部

平成28年度第1回研修会でのお仕事。

自分の属している支部での研修会での講師、

光栄なお話しです。


テーマは

「ケアマネジャーが地域で孤立しないために」
 ~今後地域で求められるケアマネジャーになろう~

というお題での講演でした。


ケアマネジャーは専門職なんでしょうか?

という問いに「YES」と答えるのであれば、

まず、専門職としての価値・倫理を理解し、

それを具現化するための実践に必要な価値・倫理や知識・技術を身につけること。

そして自分は専門職であると言い切れるアイデンティティを持つこと。

その上で、専門職であるということを世間に対してアピールすること。


で、ケアマネジャーの果たす役割は何かというと、

クライアントの課題を解決するために、

適切な社会資源を調整することですよね!


社会資源はどこにあるかというと、

クライアント本人と周囲の人的・物的環境の中です。


本人以外の社会資源は、地域の中にあります。

ケアマネジャーは、そもそも地域に根ざした関わりが求められているのです。

そのことに気づかずに、また、眼を向けずに

ただただサービス調整だけを作業のようにやっていると、

ケアマネジャーというお仕事は日本から無くなってしまうのではないでしょうか?


もう少し危機感を持って、基本的なことを丁寧に実践しないと

マジで職を失うことになるように感じています。

2016年9月13日火曜日

今日は午前午後と、

大坂の堺市堺区で「気づきの事例検討会」DVD学習。

午前はハートピア堺という高齢者施設のリーダークラスの方々対象。

午後からは堺区第1エリアの主任ケアマネジャーさん中心の有志の方々対象。


午後の研修で、一番最後の感想を言ってもらう時に

「私はキャリアはあるけれど一人ケアマネジャーなので、日頃からケースのことでも相談できる人がいない。今日のような集まりが継続して仲間で事例検討会ができれば頑張れそうに思う」と語られた方がいました。


そうです。事例検討会は実践力を向上して、利用者の支援の質を高めることが目標です。

でも、それだけではなくて面接のトレーニングや自己覚知の機会など様々な効果が期待できます。

仲間作りも、その一つだと感じています。

ぜひ、事例検討会を実施する中で、前向きな仕事仲間を作り、増やしてください。

2016年9月12日月曜日

褒められる

今日は朝から歯医者に。

3ヶ月に1回定期受診してメンテナンスとクリーニング。

歯科技工士のお姉さんに、歯そのものの状態以外にも、歯肉の様子やポケットの深さなどをチェックしてもらいます。

前回は、ブラッシング方法など結構細かくお説教していただいて、若干凹んでました。

今日は、な、な、なんと褒めていただきました。

褒められると、やっぱり嬉しいですね❗️

僕も褒めること、褒め方、意識しようと思いました。

2016年9月11日日曜日

守秘義務ということについて



今日は、午前中に面接が一つ。

ケアマネジャーさんとその方の担当ケースを振返り、

何が起こっていたのかを見つめ直し、

課題を一緒に考えていきます。

そして、次の方策を考えてもらいます。

内容についてはもちろん書けません。

秘密保持の原則です。


午後からは、カウンセリング研究会のワークショップ。

箱庭療法についてのワークショップです。

砂箱に置かれたパーツ、作品全体を鑑賞しながら、

作成した人の思いや感想に耳を傾けながら、

自分自身の感想や受け止めたことを、

他の方のイメージから触発された心の動きなどを

語り合いました。

もちろん、語られた内容や箱に歯の作品はアップできません。

守秘義務がありますから。


私もSNSを利用していますが、

こういったところでも個人を特定できるモノは一切公表できないということを、

そういった活動をされている人は肝に銘じておくことです。

例えば、箱庭の作品などは名前を公表しなければ大丈夫のように感じるのですが、

箱庭の作品は、その人の内面がかなり明確に表現されることも多いのです。

名前を伏せても、無断で公表するということは、

裸の写真を、「名前を伏せているから大丈夫でしょ」といっていることと同じです。


対人の仕事をしている人は、

そこのところを厳密にしなければなりませんし、

他の人たちにも伝えていかなければなりません。

グータッチ、プロの視点から


昨日は、広島カープ25年ぶりの優勝

おめでとうございます!!!

贔屓球団が、種まき育成年間につき同じリーグで戦えたことに感謝しつつ、

素直におめでとうがいえた夜でしたが、ブログは今になってしまいました。


それにしてもプロフェッショナルというのは

すごい存在ですね。

昨日(土曜日)の朝、「グータッチ」という番組があるのですが、

「色々なスポーツに挑戦している子どもたちを

プロの選手が指導して行く」という内容なのですが、


ゴルフをしている小学生の男の子、スコア80を切ってラウンドしたい。

という目標。これ、なかなか高い目標です。

指導に当たったのがプロゴルファー古閑美保さん。

古閑さんは、彼のスウィングを一目にて、

「かなり難しいね」って!

そして、「1日100回素振りを毎日すること」

これは、スウィングをする、、、クラブを振り抜く筋力がないことを

直ぐに理解したからです。


後半は、29戦29敗の小学生の野球チームに

元プロ野球選手、元12歳以下日本代表チーム監督の仁志さん。

こちらは、練習に集中していない子どもたちを見通して、

短期目標をさりげなく示して、

トライするチャンスを減らして自然に集中する方向へコーチします。


前回も書きましたが、

プロフェッショナルが大切にしているモノは、

もっとも基本的なことを、徹底して繰り返し身につけることです。


対人援助職者、もちろんケアマネジャーも

この辺りのことを、今一度再考しなければなりません。

2016年9月9日金曜日

ちょっとした行動の変化を意識して続けることこそ成長に繋がる。


今日は、姫路の某法人グルーぷのリーダー研修

3回シリーズで、1回目は5月でした。

その時に、受講生ご自身で今日までの行動目標を立ててもらいました。

「笑顔で挨拶する」とか「10分早く出勤して準備する」とかなんですが、

今日、結果を聴いて評価です。


自己採点で100点満点の方はおられませんでした。

それでも、要するに自己採点50点でも、、

「できないときもあったけど、毎日つけることで振り返りことをするようになった」

「後輩も10分早く来るようになり、コミュニケーションが増えた」

などと、行動に変化が見られたり、波及効果が見えたりしたようです。


自分の成長(行動変容)のためには、

高度なテクニックをつけるよりも先に、

日々の習慣的行動を変えることです。

個々の行動を実践すること自体は難しくないのですが、

毎日継続することに意識とエネルギーが必要になるのです。


さぁ、

次回、1月が最終回。

今日たてた行動目標が、

お仕事にどのように影響するのかが楽しみです。


2016年9月8日木曜日

感動するのは障がいの有る無しとはちゃうんですね!!


パラリンピックが始まりました。

今朝方、朝ドラ「とと姉ちゃん」の続きで

開会式を見てしまい。。。レジュメの作成仕事が。。。ちと遅れました。


競技は始まっていませんが、

開会式で色々なパフォーマンスを繰り広げる人たちを見ていて、

目がほとんど見えていないといデュオダンス。

両脚、板バネのような義足のダンサー。

妖艶で魅入ってしまい、感動しました。


それはね、障がいがある人が頑張ってるからとかじゃなくて、

純粋にパフォーマンスがすごいから!!


その後に、テニスの錦織選手が全米オープンで

強敵マリー選手をフルセットの末勝利するところを見て、

またまた、感激。


パラリンピックのダンスも錦織選手のテニスも

おんなじ感じで目をうるうるさせている僕がいました。


感動する理由は、障がいの有る無しとちゃうねんなぁ。。。って、

つくずく感じました。

2016年9月7日水曜日

専門職以外の人材育成の必要性


今日は、香川県社会福祉協議会さんの

相談事業に関する研修。

民生委員児童委員さんや福祉委員さんをメインに

市町社協の担当者のかが対象です。

社協の方はともかく、

ほとんどの受講生さんはプロとはいえない立ち位置の方々です。

で、テーマは何かというと

「対人援助の基本的な部分」です。


日頃、ケアマネジャーさんや介護職員さんに

私がお話ししている内容とほぼ同じです。
(少し噛み砕いてますが)


どうして、ボランタリーな方々に

専門職のとしての基本的なことをお話しするのはなぜか?


それはお互い立場は違っても支援活動の目指すところが同じだからです。

対象者(利用者さん・クライアント)の、その人らしい生活に向けての支援。

自立支援だからです。

その時に、チームを組みたい方々は、

同じことを目指して、情報を共有しないと

云いパフォーマンスはできないですよね。


福祉職の専門性には、

福祉の考え方の啓蒙や、教育(専門職以外の人材育成)もあると思っています。

でないと、地域包括ケアシステムは構築できないでしょう。

福祉学習にも力をもっと注がないと!!!

2016年9月6日火曜日

人材育成のためには、まず目的や目標を押さえること


本日は、

某福祉法人さんのリーダー研修。

テーマは「人材育成」+「スーパーヴィジョン」「コーチング」

午前午後と、ほぼ座学でしたが、

そこは稲松なのでインタビューしまくり、

受講生さんはヘトヘトでした。


皆さん、自身の職場では主任さんだったり、リーダーさんだったり、

後進の教育係的なポジションです。

ただ、人材育成と云っても、

日々の業務の中で後輩や部下をどのように指導するか。

という辺りが押し寄せてきているイメージでしょうか?


学びの入り口は、

「何のために、どのような人材を育成するのか」

このことを明確にしなければなりません。

その時に大切なポイントの一つが、

まず、「自分たちの仕事の目的・目標、価値・倫理が分っていること」です。

このことを抜きにして、知識や技術を伝えようとしても

中身がカスカスになってしまうからです。


組み立てとしては、

自分たちの仕事の目的・目標や価値・倫理があって、

それを具体的に実践するための

知識と技術が必要になるということです。


現場が忙しくても、そこのところを飛ばしてはいけません。


2016年9月5日月曜日

楽々介護?・・・身体拘束!


今日は午後から

神戸市の地域福祉ネットワーカーさんの事例検討会。

ワーカーさんが真摯に

クライアントさん理解を深めていこうという姿勢が

結果的にはモヤモヤ感を作っている。

ある種のジレンマを抱えているケース。


その後、帰宅途中に自宅近くの大型スーパーで

"楽々介護コーナー”で見かけた商品。

営業妨害をするつもりはさらさらありませんが、

私から見たら"楽々介護”ではなくて

身体拘束の道具なのですが、、、


家族支援と云えば格好良いですが、

利用者視線から見れば「身体拘束」これは虐待です。

クライアント本人を見つめる視点を

もっともっと大切にして、

伝えていかなければと感じました。


私は「これは身体拘束の道具です。」と云いたい!

2016年9月4日日曜日

受け容れることのすごさ


台風が九州の西側を北上しています。

直撃は免れたものの、風雨はすごいのだろうと思い、

朝方、鹿児島の母に電話を入れました。


僕「風とか雨はどない?」

母「雨は、降ってるよ」

僕「被害とかはなさそうやね!」

母「温室の扉とかは閉めといたから」

僕「これから風とかきつくなるかもしれんから、気ぃつけてね」

母「エエ風が吹いてる!」

僕(心の声)「あっ、そ」

大丈夫そうでした。


うちの母は、受入れることの達人です。


それは、おそらくクリスチャンとして、

全てのことは

「神様、イエス・キリストの導きであり、ご計画」

ということがベースにあるようです。


自分でやることをやったので、

後は、神様に任せている。といった感じです。


今までも、

結構な大けがをしても

他者に心配をかけたことを申し訳ないと思い。

高校時分の息子(私)が友達との諍いでけがをして帰ってきたときも

相手のけがを心配し。

他者のことは案じるけれど、

自分に起きることは受入れてきたのです。


おそらく

自分が死に向かうときも受け容れるように思います。

まず、そのところが安らかな死を迎える心構えなのだろうと

感じさせる母なのです。

よく見えるということは、、、


昨日は、

東播磨カウンセリング研究会のお友達が2人遊びに来てくれました。

お一人の方が、目の手術をされて無事成功。

快気お祝いを、我が家でご飯を一緒に食べながら。。。

ということで、お好み焼きパーティーでした。


目が見えにくいということは

大変なことだったとのこと。

想像はできますが、

車の運転ができないだけでも

生活にかなりの支障が出てきます。


すっかりよくなって、

ものすごくよく見えるそうです。

よかった、よかった!

なのですが、

今まで見えなかったことも見えるようになったそうで、

知り合いの方に会われたとき、

その方のシミやシワがはっきりと見えるために、

ものすごく老けて見えたそうです。

老けて見えたのではなく、それが真実なんですが、、、


そう、よく見えるということは、

見えなくてもいい部分まで見えるということです。



対人援助の仕事をするときに

相手のことをしっかりと見る必要があります。

その時には、相手にとって明確には見られたくはない部分も観ようとします。

その際の配慮、気遣い、これがとても大切です。


よく見えるということは、

相手を理解しやすいといことと同時に、

見られたくない部分まで見える、

もっといえば、見たくない部分まで見える。

諸刃の剣になってしまうことを

よく知っておくことが必要です。




2016年9月2日金曜日

「命好き」がベース



今日は、予定が入っておらず、

連合いも、アポは入っていないとのことで、

私のリフレッシュに付き合ってもらいまして、

神戸動物王国へ行っておりました。


動物園みたいなところには

「子ども害小さいときには行ったけど、

 大人になってからは行かないなぁ」

てなことを聞きますが、

稲松は、自分一人だけでも行きます。

なぜか、好きだからです。


俗に言う、「犬派?猫派?」

「動物派」とでもいいましょうか?・・・

連合いにいわせると「生き物好き」だそうです。

そういえば、

動物王国に来ている、小さい子どもたちやお年寄りを観てもニコニコしてしまいます。


本業は人間関係の仕事ですが、

これからも「命好き」な人間でありたいです。

2016年9月1日木曜日

内省的に振り返ることに気づけるチャンス


本日は、介護支援専門員専門研修ⅠのCコースの最終日、10日目。

主担当、演習指導でした。


最終日は、

7つの課題で繰り返し学んできたプロセスを含んだ

専門性をどのように学ぶのか?

この研修を経て、変化があったのか?

今後、自身の専門性を高めるためにどのような課題を見いだし、

何を学んでいくのか等を考える内容です。


9日目までと違うことは、

これまでの事例を振り返る演習は、

お題が提示さら、それに向き合って演習をすればよいのですが、

最終日の演習は、自身の研修中に感じたことや日頃の実践を

内省的に振り返り言語化しなければならない点です。


すると、日頃から自身の事例を振り返ることをしている人、

例えば、地域での事例検討会等に参加しているような受講生は、

演習を進めていくことができるのですが、

日頃、ケアプランを作るので手一杯で、

そういった振返りの経験がない人は、

演習シートに何を書くのかというところで止まっているようでした。


日頃の実践を振り返る機会を持ち、

そこで気づいたことを、自身で学び。

その学びを元に、その後の実戦に臨む。

そして、またその実戦を振り返る。



現任研修は、そういったことを重ねていく方が

中身は濃いだろうなぁ。。。と感じました。

残念ながら、今回の法定研修はそうなっていないのですが、

「そういう風にしないとダメですよ」ということは示唆しています。

ですから、

自身で研鑽を積まなければ、、、

専門性や実践力の向上は、

できないことになりますよね。