2014年1月15日水曜日

何を仕事にするか、どのように仕事をするか


昨日は、

若い友人と晩ご飯を一緒に食べました。

(私の場合は、飲みました。ですが、、、)


彼は、フリーランスではありませんが、

認知症ケアに関する講師をしておられます。

その部分に力を注ごうとすると、

お勤めの仕事がひっかかってきます。

私自身も勤め人の時には、

少なからずひっかかっていたことです。


「何を仕事にするか」というとき、

「自分のやりたいこと」という視点は重要です。

ただし、それで食べていけるか?

という視点も外せません。


なぜ仕事をするのか?を考えるときに

「経済的自立」は重要なことですから。

でも、仕事とはそれだけではないと感じています。

「社会貢献」や「自己実現」ということも

大きな部分です。


この「経済的自立」「社会貢献」「自己実現」という

3つの視点のバランスを考えながら働く、

くりかえしますが、このバランスを考えることはとても重要です。


そして、それと同じくらい重要なことが

「どのように仕事をするか」ということです。

具体的には、

「何を目的に」「どこを目指して」「どのように働くか」です。

この3つのポイントは、

先の、3つの視点にそれぞれつながります。


卒業シーズンが近づいていますが、

就職活動と向き合うときに考えて欲しいポイントだと思っています。

2014年1月14日火曜日

目標を立てる


昨日は、

新年初のスーパービジョン面接でした。


信念ということで、

今年の目標について話し合いました。

バイジーさんが云われた目標について

口頭ではありますが、事例の中でひっかかっている点を語ってもらいました。

そんな中から、どのように向き合っていくのかを探りました。


次回からは、

目標についてひっかかっている事例をまとめてもらい

丁寧に振り返りながら、何を学び、何にトライしていくのか、

一緒に明確にいていきたいと思います。


ここでも大切なのは、

目標を立てるということです。

どこに向かうかということが明確でないと不安になります。

できるだけ、具体的に着地点をイメージすることです。

そうすることで、そのために何をするかが見えてきます。

直ぐに具体化できないときには、

実際の事例を振り返りながら、

今後、どのようにすれば望ましい対応にできるかについて話し合い

少しずつでも具体化していきます。


そう、何のために、どこまで、何をするかです。

2014年1月13日月曜日

思い入れが強くても冷静さも

昨日は、
兵庫県介護支援専門員協会のチームケア推進研修の神戸会場でした。

グループワークの中で、「利用者の思いに寄り添う」とか「利用者の意向を尊重して」とかの言葉が聞かれます。
利用者の望む暮らしを目指すためには、利用者の思いを大切にすることは重要です。
なので援助職者は、
ある程度、利用者への思い入れがないと仕事がしづらいものです。利用者の応援団の一員ということです。

ただし、時として思い入れが強過ぎると、利用者の代弁を行おうとする際に冷静さを欠いてきっちりと言語化ができないことがあります。

先日テレビで"すべらない話し"を見ていて、タレントのほしやんさんの話しを聴いて大笑いしながら感じたことです、、、
ほしやんさんが、「おねしょしない」と普通のパンツをはいた子どもと一緒に寝ることになり、万が一おねしょしちゃっても子どもが寝ぼけている内にパンツを履き替えさせて、朝起きだ時に「失敗しなかったなぁ」と褒めてやろうと思い、息子さんの股間を度々チェックしながら寝たそうです。
ところが息子さんは、夜中じゅうお父さんに股間を触られて怖くて寝れなかったそうで、その事を幼稚園で先生に打ち明けました。話しを聞いた先生は、父親による虐待を疑ったようで、呼び出した両親にその事を確かめようとしたときに、ほしやんさんの妻は、ほしやんさんの親心を疑われた事がショックで怒り心頭に発し「この人は本当にいい父親で、いつも子どものことを考えてくれる人なんです。それなのにショックでした。」と言ってしまいました。
そうです、夫に対する思い入れが強く、怒りのために冷静さを欠いたために「それなのに疑われてしまいショックでした」の肝心な「疑われてしまい」を飛ばしてしまったので、全く逆の意味になってしまったのです。

そう、思い入れが強くても冷静さを欠いてはいけないのです。

時々、思い入れが強過ぎて失敗しているケアマネジャーさんを見ませんか?(^_^)

2014年1月12日日曜日

対人援助事業のホールディングス

昨日は、
神戸聖隷福祉事業団の理事会でした。
議事としては任期満了の役員の選出なのですが、その後の懇親会である理事の方から伺った話し。

国が、一施設のみの法人は経営基盤が弱いので合併等により一法人で多施設経営を薦めているのは知っていましたが、その先の話し。

病院を経営する医療法人が、在宅療養診療所を経営する他の医療法人やサ高住を経営する株式会社、福祉施設を経営する社会福祉法人等と緩やかな連携をつくってホールディングス化することで経営の安定化を図る動きがあるそうです。
私が現場にいた頃から、同年代の施設長仲間では同じような話しはしていましたが、形にはなりませんでした。


この動きに関して、経営もそうですが、継続的包括的にクライアントの支援をするにも有効だと思います。
クライアントの状況やニーズに応じて連携内でのサービス調整がしやすくなるからです。
そこにケアマネジャーがいればよりスムーズに支援が可能になると思います。

ただし、ここで重要なことは、対人援助職の倫理観です。悪い意味の囲い込みや、いわゆる貧困ビジネスのようなことが起こる可能性もあるからです。そこのところが担保されれば、このような連携が促進されることは歓迎ですね。

2014年1月11日土曜日

思い込みと仮説


昨晩は、

明石で、12月に行った事例検討会の振り返り学習会でした。


事例だけでなく、対人関係において

相手がどのような人かという、つまり相手を理解しようとするときに

通常は、

主観的理解:自分自身の経験や価値観に準じて理解しようとします。

このことは、別に悪いことではなく当たり前のことですが、

その相手と関わっていくときに、

自分の主観的な理解の方が居座ってしまい、

相手が異なった言動をすると受容しづらくなってきます。

そのときに、相手の言動を受け入れられずに

ややもすると自分の考え方を押し付けてしまいそうになります。

自分を変えなくて済みますから、

その方がある意味楽なのです。


それを防ぐためには、

最初に出会った時の主観的理解を

思い込むのではなく、仮説的に位置づけることです。

「相手は、こういう人かもしれない」って具合に。

仮説ですから、それとは異なる言動がされた場合に、

仮説の修正を行えるからです。


事例を振り返ってみると、

思い込みいから、相手を誘導したくなるケースが結構あります。

また、誘導しないまでも

自分の思い込み、もしくは先入観から

相手の理解が進まないケースもよくあることです。


思い込みと仮説立ては紙一重のようにも思います。

思い込みは避けるべきですが、

仮説立てすることはケース理解に有効です。

2014年1月10日金曜日

アイスブレイク

昨日もケアマネジャーの基礎研修でした。

朝9時から17時45分まで、ほぼ缶詰状態でグループワークなど演習中心の内容です。


私は、特に研修の最初は、できる限りアイスブレイクを取り入れます。

気持ちをほぐして、遠慮せず意見を言えたり、自分とは違う意見を受け止めたりしやすくなるためです。


アイスブレイクは研修のときだけのものではありません。

職場や家庭でも、あった方がいいと思います。

日常生活の中で、真面目なことばかりだと疲れてしまって、

かえってアイデアは出てこないと思います。

亡くなられた河合隼雄先生もおっしゃっておられました。
「真面目も休み休み言え!」って!



2014年1月8日水曜日

根拠があればこその専門職


今日は、

仕事始めでした。

介護支援専門員基礎研修の演習。

ケアマネジメントプロセスの中の

特にアセスメントからプランニングの部分を

演習を通じてトレーニングします。


介護保険でのケアプランは

ご存知、1票・2票がベースになるのですが、

利用者と家族の意向、総合的な援助の方針

生活全般にわたる課題、長期目標と短期目標

サービス内容、サービス期間(担当)、頻度・期間などで構成されでいます。


利用者・家族の生活に対する意向をこのように捉えたので、

総合的な援助の方針は、アセスメントの状況からもこのようにさせていただきます。

という感じで1票ができてきます。

それを具体的に展開すると2票の

それぞれの生活課題があがってきます。

その課題やそれに対応する目標も、

いずれも根拠が必要です。

「これこれこうこうの状況があり、利用者さんの意向や、家族や家屋の状況も踏まえると

こういうことが具体的な課題となってきます」って具合に。

根拠もなく、何となく課題や目標設定があるということは考えづらいでしょう。

ましてや、課題や目標が明確でないのに

先にデイサービスやヘルパーが決まっているなんてことはあり得ません。


それらの根拠となるのがアセスメントです。

アセスメントがあって個別のプランが出来上がるから

ケアマネジャーは専門職だと言えるのです。