昨日は、
兵庫県介護支援専門員協会の指導者養成研修4期生のグループ研究の中間発表でした。
指導者養成研修は、
兵庫県の協会が行っている、研修単位認定の流れで、3年間に50単位取得した人を基礎課程修了。
その後は、継続的に学んでいく生涯研修コース。
それとは別に、地域でのリーダー的役割を担っていただきたいという目的で設置している
3年間のプログラムです。
その3年目のプログラムを通して、
6~7人程度のグループで自由に課題を設定して研究活動を行ってもらいます。
昨日は、その研究の様子の中間発表だったのです。
研究のテーマ設定において、
日常の仕事の中で気になっていることや、疑問に感じていることをきっかけにしているグループがほとんどです。
「ケアマネって、ケアプランの中での仕事しかしてないみたいに云われるけど、そこに表現されてない仕事も結構してるよねぇ!」
とか、
「こうっは居の相談にのってて、私らが通常当たり前って感じてることが、伝わらへんねん。これって何でなん?」
とかです。
この、気づきは極めて主観的なところからスタートしています。
それをグループメンバーで議論し、仮説を立てて、
その仮説を検証するためにアンケート調査をしたり、インタビューをしたりします。
調査等の結果から考察をして、課題に対する仮説を確かめていきます。
仮説を立てて、そのことを確認するときに客観性が求められます。
「私には、こう見えるねん!」ではなくて「誰が見ても、こうやねん。」っていうことです。
たとえば、
「新人は、ベテランにくらべて基本的なことの実践力が弱い」という仮説を立てたとします。
そうすれば「新人」とはどのような人をさすのか、
「ベテラン」とはどのような人をさすのか、
「基本的なことの実践力」とはどのようなことをさすのか、
「弱い」ということのジャッジの物差しはどうするのか、
これらのこと、定義づけてから取り掛からないと、
研究の成果としては、あいまいな部分が出てくるために説得力がなくなってしまします。
ただ、あまりにも客観的なことをギリギリ云うと、
最初に感じた主観的な部分の魅力というか、イキイキした感じが失われて
発表としては退屈なものになることもあります。
昨日の中間発表をコメンテーターとして聴かせていただき、
その辺りが、苦労するところだと感じ、
終了後の各グループの話し合いでは、一緒に考えながらアドバイスさせていただきました。