2013年10月31日木曜日

自己決定


今日もポートアイランド

ケアマネジャーの専門研修Ⅱ。施設コースでした。


講義の中でもお話ししましたが、

「自立」ということと「自己決定」ということは、

非常に関連が強いのです。

なぜなら、自分の生き方を自分で決めるということが

「自立」だからです。


自分の人生ですから、

最終的には自分で決めなければなりません。


私たちは生活の中で色々な決定(決断)をしています。

お昼ご飯はお蕎麦にするかラーメンにするか?(笑)とか、

歩いて帰るか、タクシーを使うか?とか

些細なこともあれば、

結婚するのか、しないのか、とか

仕事を続けるのか、辞めるのか、とか

結構大きな決断もしなければならないこともあります。


人は人生の中で自己決定を迫られると

不安ですから、迷いますし、悩みます。

そういったときに、その悩みを聴いてくれる人がいるとずいぶん助かります。

話すことで気持ちが楽になりますし、思考の流れも整理できるからです。

アドバイスも欲しくなります。


でも最終的には、自分で決めなければなりません。

自分の人生ですから!!

そこに、自分という存在をかけなければならないのです。


2013年10月30日水曜日

知っている人とだけが人間関係じゃない!


今日は、

昨日と同じく専門研修でポートアイランドに行ってました。


帰りの電車は、お仕事帰りの方で結構混んでました。

三ノ宮かのJR、座れませんでしたが

そこまで疲れていたわけでもなくたっていました。


元町で、70代後半から80代前半の老紳士。

右手に杖を持ち、軽い片マヒがあるご様子。

私の隣に立たれました。


その途端、私の目の前の女声、、、

判りませんよ。調度そのタイミングやっただけかもしれませんよ。

寝はじめました。

周囲に結構若い感じの方で座っている人もいましたが、

誰一人達人は居ませんでした。


何かねぇ、悲しくなってきました。


知っている人とだけ、人間関係が良ければ幸せというものではないでしょうに!

結局、須磨で降りた方がいてその老紳士は座られました。


明石で、僕と同じくらいの背の高さの女声が

重そうな荷物を持って乗って来られました。

若い方で、しかもアスリートな感じです。


西明石や大久保でお客さんが下りるたびに荷物をずらして

「すみません」と誤っているのです。

大久保で少し空いたので、私の荷物も少し動かして

彼女の荷物の置き場所を広げました。

それに気付いた彼女は、にこっと笑って

「すみません、ありがとうございます」といいました。

私も「いいえ」と笑い返しました。


そう、

知らない人とだって、丁寧にコミュニケーションとって

関係を作れば、幸せな気分になれるんです。

これって、結構大事なことのように思うのですが、、、




2013年10月29日火曜日

ケアマネジャーの更新研修


今日は、

介護支援専門員の専門研修Ⅱの全体講義でした。

兵庫県社会福祉研修所さんの当初の予想より

受講希望者が多くなり、本日は2会場で同じ話をするダブルヘッダーでした。


義務研修であるために

受講される方々は嫌でも受けなければならない研修です。

おのずとモチベーションは低くなります。


全体講義は、座学であるために

聴くことが主体となります。

内容は、基本的なことになるので

目新しいものではありません。


更新制度自体を非難するものでもありませんし、

レベルを上げていかなければならないと感じてもいます。

ただ、ケアマネジャーの皆さんの負担を考えると

地域での研修取り組みをもっと評価できるような仕組みを考えられないのでしょうか。

そして、生の事例を振り返るような内容のカリキュラムを取り入れられないのでしょうか。


更新研修でお話ししながら、そんなことを考えていたのでした。

2013年10月28日月曜日

今日は、おふざけ


今日は、

兵庫県介護福祉士会のファーストステップ研修

「自職場分析」をテーマに午前午後と学びの時間を持ち、

終了後、18時よりSV面接をしたので、

決して、ふざけていたわけではないのですが、


ブログのテーマとしては、


昨日の神戸市立博物館で撮った写真を

紹介すべく、

レコードジャケット用の写真です。

2013年10月27日日曜日

限られた部分しか見えない


今日は、

朝方に面接が一つ。

午後からは、三宮の神戸市立博物館の

プーシキン美術館展を観に行ってきました。
いいお天気でいたが、

ひんやりとしていて、晩秋を思わせるような感じでした。


あまりにきれいなで、空が高かったので写真を、、、

空がせまい、

でっかいはずの空が。


私たちが

クライアントを見ている時も

こんなものかもしれない。

限られた部分だけでアセスメントして、

その人の全体像を捉えようとしていないのかもしれません。

限られた部分から理解しようとするとき、

クライアント自身に確かめることが重要です。

そうでなければ、見えない部分を想像する根拠が必要です。

その根拠となるのが、人間を理解するための諸理論なのかもしれません。

それでも、想像は想像でしかないことを肝に銘じておく必要があります。


美術館に絵を見に行って

そんなことを思う私は、、、

ワーカホリックでしょうか???


考えて、導き出して、実行する


昨日は、

午前、午後とスーパービジョン面接でした。


基本的には、バイジーさんの事例をもとに振り返りながら面接しますが、

ときに、同僚との人間関係で会ったり、

介護のファシリテートであったり、

取り扱う内容は変化します。


どのような内容でも共通することは、

基本、「稲松がズバリ回答を出して・・・」とはならないことです。

よほど、基本的なことを知らずにいることに気づけば、

それとなく示唆したり、はっきり「この本読んでみて!」といったりしますが、

それでも、幾つか質問しながら進めます。


なぜ質問するのかといえば、

バイジーさんに考えて欲しいからです。

自分のやってきた支援(こと)を振り返って、

その時にどのように思い考えそうしたのか。

なぜ上手くいったのか、、、なぜ残念な結果だったのか、、、

他にどのような考えに基づいて対処する方法があったのか、、、

そして、「こういう方法もあったのかもしれない」という考えを導き出してもらいます。


後は、実行です。

それを決めるのは、バイジーさんです。

私は、それに存在として付き合っていきます。

2013年10月26日土曜日

スタンダード「型」を知る

昨日は、

明石の「気づきの事例検討会」今年度の2回目、

DVDを視聴しながら、全体像を把握してもらう学びでした。


DVD教材がなかった頃は、公開事例検討会をしてましたが、

今は視聴覚教材のおかげでとても便利になりました。

何といっても教材として作られていますので、

お伝えしたいポイントがしっかり入ってますから。


DVDを観ながら、

もちろん事例の中身に興味を持っていただくのもありなのですが、

昨晩の研修では、形を観ていただきました。

先ずは、

「気づきの事例検討会」のルールが守られていること。

事例提供者、検討者、司会者に求められる役割が押さえられているところ。


それから、検討会残体の流れ

事例のタイトル、事例提出者の課題、

事例の概要、初回面接の要約、初回面接逐語録のロールプレイ、

初回面接時の提出者の感じた問題や援助方針、その後の経過

の説明。

ついで、再アセスメントの質疑、

途中、事例提出者の気づき振り返り、

それを踏まえての質疑、

一定の時間の後、提出者の気づき振り返り、

検討者、司会者のコメント。


これは、基本的な方です。

ケースによっては若干違う流れになることもあるでしょうが、

最初のうちは、

型としてのスタンダードを知ってほしいと思います。

それを丁寧に繰り返すうちに、

ポイントが見えてくると感じています。

2013年10月25日金曜日

クライアントの力を見積もる


昨日は、

芦屋市で、午後と晩と

それぞれ違うメンバーで事例検討会でした。


事例の振り返りをする際に、

その事例がいったいどんな事例だったかということを丁寧に振り返ろうとします。

この、「丁寧に」というところをどのようにとらえるかなんですが、


一つの事例は、

援助職とクライアントの出会いから、

そして、その後のクライアント理解から始まります。

なので、

検討会で振り返る際も

「援助者がクライアントと出会い、どのように理解していったか」

というところからみていきます。


そこで、

クライアントやそこに関わる家族の力を見ていくのですが、

そこで、援助者の癖が出てきます。

弱めに見積もる人と、強めに見積もる人。


援助したいタイプの人は、弱めに見積もる傾向があり、

本人たちに頑張ってもらいたいと考える人は、強めに見積もります。


この最初の見積もりは、直感的で主観的です。

入り口からできる限り、こういったバイアス(モノの見方の方より)を

排除できる方が、後々の支援の方向性を考えていくときに視点が偏らずに助かります。


そして、もう一つ考えなければならないのは、

客観的な力だけでなく、

そこに心理的な影響が加わることを加味する必要があります。

クライアントの力の見積もりは、

非常に多角的で総合的な情報による統合的な分析なのです。

2013年10月23日水曜日

「伝える」ということ


今日は、

和歌山県認知症介護実践者リーダー研修

私の担当する人財育成の3日間の最終日。


午前中に、各グループの2人ずつではありましたが、

宿題で作ってきたレジュメをもとに

グループに向けて10分間講義(プレゼンテーション)を体験してもらいました。


緊張された方が多く、

講義の中では、

「受講生の表情等も確認しながら・・・」とお伝えしていたのですが、

レジュメの原稿を、一生懸命に読んでいる方等も見受けられました。

が、みなさん真剣に、聴いてる方に「伝えようとされている」ことが、

私には伝わってきました。


講義の中では、

研修で伝える目的、伝える内容や伝え方についてお話ししましたが、

一等大切なことは、相手に「伝えたい」と思うことです。

その点において、今日受講された方々は

皆さん素敵だったと感じています。


3週にまたがって、

3日間にわたり

楽しい学びの時間を共有いただいた皆様

ありがとうございました。感謝です。

穏やかな表情


昨日は、

兵庫県老人福祉施設ゼミナールの2日目でした。

主任やリーダークラスの人が、後輩や新人をどのように育てていくか、

という「人財育成」がテーマなのですが、


後輩や新人が仕事上で失敗したときに

叱って育てるタイプの人が多いのではないでしょうか

昔、私もそうだったように思います。

この方法で育てようとすると

叱られるのが嫌だから上手にやろうとします。

そして、失敗したときに報告をしなかったり、

ごまかそうとしてしまう可能性が出てきます。


失敗したときに

なぜ失敗したかを考えてもらう。

次にどうやったら失敗せずにできるのかを考える。

そうした方が、本当に仕える知識や技術は身に付くと思います。

そのためには、

後輩や新人に向き合うときに

穏やかな表情が求められると思います。

まず、そこからです。

2013年10月21日月曜日

研修の効果を図る・量る


今日は、

午後から介護支援専門員の専門研修過程Ⅱの講師説明会でした。

国が昨年末に、専門研修のⅠとⅡに関してガイドラインを出し、

強制力はないものの、協力してもらえるように指示を出しているところです。


兵庫県でも、この秋の専門Ⅱから一部試験的に適応しようということで

いつもの講師説明会より長くなりました。


内容的に、大きくは変わらないのですが、

変わった部分に、研修の効果を測定しようとする視点が加わっている点だと感じます。

受講前と受講後の理解度や、受講後3か月での実践の変化の確認等です。

そのことによって、実践力の向上につながる研修を図り、

その効果を量るといったことのようです。


考えてみたら当たり前のことで、

後進のために必要な研修だから、ただ受ければいいというのは

ちと変だと思いませんか?ってことは前々から思っていました。

国の伝達研修で

「聞いて、聞いて、聞いて、そして帰る」という研修から

「聞いて、考えて、話し合って、気づいて、分かち合う」研修に軌道修正する。

といった内容のことが話されたようですが、

研修とはそういうものだと、私の場合は、常日頃から思っていました。

そういう意味では、ガイドラインの設定に沿って研修が実施されることは良いと思います。


ただし、それなりの見返りは要求したいですよね。

それだけ専門性の高い支援を追及するということならば、

それだけの負荷を研修においても行うということならば、

それの見返りは、、、倍返しだ!!

2013年10月20日日曜日

“食べることは生きること”


今日は、

兵庫県介護支援専門員協会の

今年度2回目の生涯研修でした。

テーマは「食べることは生きること」

講師は、株式会社 明治 の管理栄養士さん。

私は、司会で関わりました。


残念ながら、参加者が少なく

のじぎく会館の大ホールに50名足らずの参加でしたが、

食べるということを、5W1Hの視点で話されていました。


食べるという行為は、栄養補給だけでなく、

社会的な役割としての基盤づくりや、生活習慣の確立。

交流や、楽しみや発散といった

生活のあらゆる部分に影響している行為で、

「いつ、何を食べるか。」を重視するが、

「何処で、誰と食べるか。」も大切という話しは心に残りました。


介護の現場では、身体的な部分での“食”に偏りすぎているのではないでしょうか。

クラインとの固有の文化としての“食”の視点にも目を向ける必要がありそうです。

看取り


昨日は、

兵庫県介護支援専門員協会の

「チームケア推進リーダー養成研修」第2日でした。


この研修は、その名の通り

チームケアを推進するリーダー的ケアマネジャーを養成する目的で、

殊に、チームケアの必要性が求められる“ターミナルケア”を通じて学ぼうといったカリキュラムになっています。

私は、主催者側の一人として(一部講師として)関わっていますが、

「看取り」というテーマは、

そのもの自体が重いテーマであり、

個々の価値観の違いが最も影響する部分であるように思います。


昔の偉いお坊さんは、

自分の最期が近いことを悟ると

お堂に籠もって自ら食を絶ち“即身成仏”を達成しようとされたそうです。

偉いお坊さんでなくても、

アフリカ象は、死期を悟ると自ら群れを離れ

腹からの墳墓に身をゆだねるといいます。


通常の人が死に向き合うとき

病による痛みに加えて、

その未知の領域に

恐怖を覚え、大きな不安を抱え、

心の痛みというか、もっと奥深い自分を揺り動かされるのではないかと考えます。


そこにいる人と、家族を支援する側も通常の人であるとき、

そこにいる人と共にあって支え合う共同体でなければ、

看取りを乗り越えることは困難なのではないでしょうか。


そんなに大層なことではないとおっしゃる方もおられるかもしれません。

しかし、一人の人の人生の締めくくりという非常に大きな出来事には違いないと思います。

2013年10月18日金曜日

アプローチの方法


今日は、

午後から長田区のケアマネジャーさんの研修と

よる、芦屋の事業所でのグループスーパービジョンでした。


クライアントとのアプローチの方法について

事例を通して学ぶことができました。


アプローチというと、

利用者にどのように関わっていくかということですが、

寡黙で自分のことを表現してくれないクライアントにアプローチするのは難しいものです。


クライアントに今の気持ち等を確認しても、

「まだ言葉にできません。」と返ってくる。


そのときに、関わりが持てないと感じるのですが、

クライアントは自分の気持ちを表現できています。

この時点でアプローチが始まっています。


その時に、

「もし、言葉にできそうになったら私にお話しいただけますか?」

と開かれた態度で、待つことだってアプローチ展開の方法です。


クライアントとのアプローチはナーバスな問題もありますので

あせらないことは大切なことです。

利用者にとって都合の良い人材


引き続き、、、昨日の分、、、

午前午後と和歌山で「認知症介護実践者リーダー研修」

人財育成の「スーパービジョンとコーチング」の講義でした。

その後、晩方に兵庫県介護支援専門員協会の相談窓口委員会でした。


専門職の人財育成ですから

直ぐに目が行くのは

専門的な知識、そして技術。


しかも、

知識だけではなくて、技術も備わっていないと実践ができないわけですから

この両者が揃わないといけないというところは、非常に重要なポイントです。


しかし、

もっと重要なことは、知識や技術の下支えになっている

専門職としての「価値・倫理」というところです。


人事育成を考える場合も

価値や倫理というところを丁寧に伝えていく必要があります。



相談窓口委員会では、今までに寄せられた相談内容の分析作業を行っていますが、

その中でも、知識・技術に関す相談の中に

「うーん、そもそも価値や倫理についての見識を感じられないよねぇ」

と思わせる内容も少なからずあります。


事業者に都合のいい人材が、すなわち利用者本位でないとは断言できませんが、

利用者にとって都合のいい人材を育てるという、本来の目的を外さないことは重要です。

理想を言えば、

利用者に都合のいい人材がイコール、事業者にとっても都合のいい人材

ということになって欲しいですね。

研修を受けるという倫理


2日間、ブログ更新がされていませんでした。。。m(_ _)m

一昨日は、

大阪で午前午後と主任リーダークラスの施設職員さん向け

リスクマネジメント研修。

晩に、伊丹で介護保険施設の内部研修で

「認知症・虐待・感染症」についての研修会でした。


リスクマネジメントというと事故防止や事故対応、

苦情解決体制等につながってくるので、

どうしても守りの姿勢みたいな話になりがちですが、

何を目指すのかは、利用者の福利です。


認知症ケアや虐待の防止・感染症の予防等々

この3つのテーマは、介護保険施設では実施しなくてはならない研修で、

実施されていなければ実地指導や監査で指摘されます。

もちろん、監査等で指摘されないために研修するのではなく、

利用者の福利のために実施されるものです。


「利用者の福利の優先」という

対人援助職者にとっての倫理があります。

私たちが研修を受けることは、実はこの倫理によります。

私たちが研修を受け、知識・技術が向上することで

利用者により質の高い支援が可能になる。

そこのところが研修を受ける目標です。


義務研修、任意研修と様々な研修がありますが、

素の研修を受ける意味も押さえておきたいと思います。

2013年10月15日火曜日

考えを出し合う


今日は、

こうべ市民福祉大学のヒューマンサービスコースで

「地域の課題を探り、解決方法を学ぼう!」でした。


午前中は、

アイスブレークの後、主に講義とミニ演習。

午後からは、グループワークで課題の抽出と

解決方法のあぶり出しです。


グループワークはみんなの考えを終結鶴ところが大切です。

それを「あーでもない」「こーでもない」って

練っていくところが面白味です。


非常に濃く、楽しい学びの時間でした。

2013年10月14日月曜日

自然を感じに行く


今日は、対外的な予定はなし。

午前中に、レジュメ等の資料を作り、

午後から、天気もいいことだしドライブに出かけました。


いつもお留守番のピースも一緒に!

最初は、受診と勘違いして不安げでしたが、

砥峰高原に着いたら

元気いっぱいにさんさく開始。


12歳4カ月とは思えない若さです。

気持ちよさそうにしていました。



おかげさまで、

秋はお仕事が結構入っていますので、

ボーっとする時間がなかなか取れていないのが現状です。

どうしても、本来の時間の流れよりも

急いで生きている感じになります。

そうなると、やはり疲れてきます。


そういうときには、

本来の時間の流れを感じるために

自然を感じることが大切です。

今年のすすきもキラキラと輝いて綺麗でした。

深呼吸もしてきました。

また、明日からの交わりを楽しみに歩めそうです。



主観と客観性


昨日は、

兵庫県介護支援専門員協会の指導者養成研修4期生のグループ研究の中間発表でした。


指導者養成研修は、

兵庫県の協会が行っている、研修単位認定の流れで、3年間に50単位取得した人を基礎課程修了。

その後は、継続的に学んでいく生涯研修コース。

それとは別に、地域でのリーダー的役割を担っていただきたいという目的で設置している

3年間のプログラムです。


その3年目のプログラムを通して、

6~7人程度のグループで自由に課題を設定して研究活動を行ってもらいます。

昨日は、その研究の様子の中間発表だったのです。


研究のテーマ設定において、

日常の仕事の中で気になっていることや、疑問に感じていることをきっかけにしているグループがほとんどです。

「ケアマネって、ケアプランの中での仕事しかしてないみたいに云われるけど、そこに表現されてない仕事も結構してるよねぇ!」

とか、

「こうっは居の相談にのってて、私らが通常当たり前って感じてることが、伝わらへんねん。これって何でなん?」

とかです。


この、気づきは極めて主観的なところからスタートしています。

それをグループメンバーで議論し、仮説を立てて、

その仮説を検証するためにアンケート調査をしたり、インタビューをしたりします。

調査等の結果から考察をして、課題に対する仮説を確かめていきます。


仮説を立てて、そのことを確認するときに客観性が求められます。

「私には、こう見えるねん!」ではなくて「誰が見ても、こうやねん。」っていうことです。

たとえば、

「新人は、ベテランにくらべて基本的なことの実践力が弱い」という仮説を立てたとします。

そうすれば「新人」とはどのような人をさすのか、

「ベテラン」とはどのような人をさすのか、

「基本的なことの実践力」とはどのようなことをさすのか、

「弱い」ということのジャッジの物差しはどうするのか、

これらのこと、定義づけてから取り掛からないと、

研究の成果としては、あいまいな部分が出てくるために説得力がなくなってしまします。


ただ、あまりにも客観的なことをギリギリ云うと、

最初に感じた主観的な部分の魅力というか、イキイキした感じが失われて

発表としては退屈なものになることもあります。

昨日の中間発表をコメンテーターとして聴かせていただき、

その辺りが、苦労するところだと感じ、

終了後の各グループの話し合いでは、一緒に考えながらアドバイスさせていただきました。

2013年10月13日日曜日

チームケア推進リーダー養成研修


昨日は、

兵庫県からの委託で県協会が実施する

「チームケア推進リーダー養成研修」の第1日目でした。

俗にいう「自立支援型ケアマネジメント」の研修ですが、

さらに進めて、チームケアを推進できるケアマンえじゃーを養成しようという目的で、

主任ケアマネジャーの方を募集対象にして、

レポート提出していただき査読の結果、56名の方が参加となりました。

5日科の日程で、ターミナルケアをキーワードに学びを深めていきます。

5日間の研修を修了した後、終了したメンバーが講師となって、

来年の1月から県下7か所で「チームケア推進研修」を行うところまでが1セットです。


結構深い学びを行いますが、

実践するためにまず求められることは、

基本的なことを、

丁寧に行うことです。


講師経験をするときに大切なことは、

「教える」というよりは、「伝える」「共有する」ということです。

そして「考える」「考えてもらう」ことだと思います。

楽しい学びの時間となっていきますように。


2013年10月11日金曜日

利用者理解は三つ巴


今日は、

午前中は神戸聖隷の理事会。

午後からは、丹波市の地域包括さん主催でケアマネジャーさんの研修会。

テーマは

「対人援助職の基本的知識と技術」

~アセスメントについて~

アセスメントと利用者理解は同じ意味ではないのですが、

アセスメントの意味するところが、

「利用者の望む暮らしを知り、

 利用者の置かれている現状を知り、

 利用者の思いを知り、

 何をどのようにすれば望む暮らしに近づくのかを

 その背景とともに明らかにしていくこと。」

だとすれば、利用者理解ということに重なる部分も多いと思います。

総合的に利用者を理解するという意味合いで!


この利用者を理解するということは、

援助職者が勝手に理解するのではだめで、

利用者の想い等も含め利用者に語ってもらうことが必要になってきます。

そのためには援助関係(対人援助における信頼関係)が必要です。

相談援助面接の力も必要です。

アセスメントにおいてどのような情報が必要で、それを統合する力も必要です。


そうなんです。

ラポール(信頼関係)形成、総合的・統合的アセスメントの理解、相談援助面接力

この三つの力は、どれもが必要で三つ巴のような関係です。

そのことを意識しながら実践にのぞむことが

アセスメントの力も向上するといういことです。

2013年10月10日木曜日

季節が妙だと、しんどいですよね。


今日は、

お家仕事の日。


それにしても暑い!!

10月だというのに30度近いってどういうこと???


天候が不順だと、体がしんどいのです。

歳取ると気温の変化に付いていきづらい。













ピースも散歩から帰ってくると「はー、はー」云うてます。


人間かて、紺だけ暑かったら「はー、はー」云います。

問題は、体だけやのうて、心も影響受けるので

気分的にも「いらいら」したり、「憂鬱」になったりします。


そんな時は、天候のせいにして、

深呼吸して、

夕闇の空でも眺めましょう。

「明日は、ええ日になりますように」いいながら!!

支援者の人財育成


昨日は終日、

和歌山県認知症介護実践者リーダー研修でした。

昨日と、来週・再来週と3回で、「人財育成」をテーマに学びの時を担当します。


リーダー研修ですから、

それぞれの職場で後進の育成を担う立場の方々です。

自らのレベルアップも図りながら、

次世代の人材を育てなければなりません。


「育成」ということを考えるとき

どのような人材に育ってもらうのか?

が重要です。


何のために、(目標)

どのような考えを持ち、(志し)

どのようなことを知り、(知識)

どんなことができるようになる。(技術)


そして、

最も重要で、ある意味で悩ましいのが、

「育つ」主体は、当人であることです。

正確には、「育てる」のではなく、

「育つ」ことを「支援する」なのです。


その場合、

当の本人に「育つ」気がなければ無理だということも生じます。

そうであれば、

「どうすれば『育ちたい』と本人が思えるようになるのか?」

から考えなければなりません。

自分が育つことも、人の育ちに付き合うことも

本当にパワーが必要な営みです。

ボランティア活動の学び


ブログの更新を、2日ほどサボってました。

8日の火曜日は午前中

兵庫県年金受給者協会さんの社会貢献の事業の一環でボランティア活動の勉強会。

今年の3月だかに、加古川支部さんに呼んでいただいて、

今回は、伊丹支部さんの当番ということでした。


「ボランティア」ということについて

自発性・無償性・福祉性・継続性・地域性

といった視点でお話しをして、

そのために、無理をせずに、前向きに、楽しむ。

ことをお願いしてきました。


私の講義の後、

近くの神社の清掃活動に行かれるという、

実践活動月の講座で

なかなか前向きな仕組みやなぁ、、、と感じました。


座学だけではなく、体験としての学びがあることが

ボランティア活動の学びには必要であると思います。

だって、実践して何ぼですから!!


といいながら、

私はお喋りしただけで活動には参加せず次の予定へと、、、

失礼しました。

2013年10月7日月曜日

天高く、、、


今日は、奈良でのお目覚め。

昨日の研修後、奈良県介護支援専門員協会の方を宴を楽しみ奈良に泊まりました。

今日は、11時から奈良県社会福祉協議会の運営適正化委員会の方と研修打合せ。


対人援助に関する基本的な学び、苦情に対応する視点、

ベースではつながるところが当然あって、

利用者の生活支援を真っ当に行うために

どのようなことが必要で、
(そのためには基本的な理念、知識・技術を知り、応用実践される)

現状はどうだったのか。

その検証が必要になる。

よく「クレームから学ぶ」といわれるが、

そのためには、その事例を振り返ることが必要で、

決着がついたところから、振り返る強いパワーが必要だと感じています。

クレームというネガティブなところから、

仕切り直しをして、経験と向き合う。


天高く馬肥ゆる秋

といいますが、

秋の空を見ていると

高くて、青さに吸い込まれそうな錯覚を覚えます。

昨日からの続きの空なのに、

新しく向き合えそうなパワーをもらえそうです。


対人援助の学びも

奥が深くて、青空の無効を求めるようなところがあるのかもしれません。


今朝の奈良の青空は、

新鮮な気持ちで、向き合えそうな気持をくれました。

地域包括ケア

昨日は、
奈良県介護支援専門員協会の研修でした。

テーマは、地域包括ケア。

スタートは、個別ケアでのニーズ把握です。

なぜなら、地域は個人の集まりですから、個人のニーズを集めてきた傾向がその地域の課題に繋がっています。

ですから、ケアマネジャーは丁寧にケアマネジメントを実践すること。そして、地域包括支援センターや他の機関と連携することが求められます。


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2013年10月6日日曜日

要約筆記という活動


昨日は、

大阪で要約筆記奉仕員の方のステップアップの研修会でした。

要約筆記者の資格制度がしっかりとしたものとなるために、

来年、資格試験の受験資格を得るための講座です。


私は、「コミュニケーションの基本的なこと」をお話しします。


ご存じのとおり、コミュニケーションは

情報を共有する過程そのものだし、

そのための伝達作業とも言えます。


そこには、通常(聴覚・視覚に障害がないものにとって通常)、

言語や準言語、非言語とレベルがあって、

言語そのものより非言語等のレベルが

ことのほか伝達機能を担っていることが知られています。


要約筆記というのは、

伝達のレベルということでいえば

言語という一番限られたレベルを用いて

演者であるスピーカーの話を耳の不自由なオーディエンスに伝達するという行為です。

スピーカー ⇒ 要約筆記 ⇒ オーディエンス

という具合です。

しかも、図を見ていただくとお分かりいただけますが、

その過程は一方向のコミュニケーションです。


要約筆記という支援活動が、

いかに専門的なスキルということがお分かりいただけたでしょうか?


昨日受講された皆さんが、

私見に無事合格され、

素敵な働きを続けられますことをお祈りしております。

2013年10月4日金曜日

目指す


内村選手、

個人総合金メダル、おっめでとーう ございます。

彼は、ずーっと金メダルを目指していたのでしょうね。


目指すべき目標を持つことは大切ですし、重要です。

ただし、ものすごいレベルの目標かどうかは別の問題です。


自分が、目指す像に向かって、

身近なところを目標(ゴール)にするのもいいですし、、、


それも見つからないときには、

目標を見つける

ってのが、目標かもしれません。


できる限り、具体的なゴールを見つけることは

進化への第一歩ですよね!!

原点、喜ぶ顔が見たい


昨日は、
午後から、姫路でお仕事。その後、介護支援専門員協会の委員会でした。


「あまちゃん」が終わって、「ごちそうさま」が始まりました。

昨日の放送で、

原田泰三さん演じる洋食屋のコックで主人公の父。

フランス料理とは、に持論の哲学を持ち、

「フランス料理には、ご飯ではなくパンでなければならない」

「洋食なので。箸はダメでナイフとフォークでなければならない」

といった感じです。

その態度を、今でいうグルメ評論家から新聞でつつかれます。


ストーリーの違う筋で、

主人公である小学生の娘の友達(近所の子ども)に

洋食を食べさせることになります。

その時に、子どもたちも

「パンじゃなくてご飯が食べたい。箸の方が食べやすい。」といいます。

その後、違う料理を出した時に

子どもたちがとても美味しそうに食べてる笑顔を見て、

「この顔を見たくて、コックになったんだよなぁ」とつぶやくシーンがあります。


そう、この人がコックになろうと思った原点です。

私たちが、援助の仕事をしようと思った原点は何か?

少なくとも、他者の喜ぶ顔が見たかったのではないでしょうか?

専門職として、時に自らの原点を振り返ることが必要ではないかと感じました。

2013年10月3日木曜日

フィードバックを受け止めてみる


昨日は、

午前中、明石で研修打合せでした。


中間的なポジション:リーダーや主任といった人たちの

グループスーパービジョン的な関わりの研修です。


事前の研修レポートで、

「お互いにフィードバックし合える関係や雰囲気作りができれば、、、」

という内容が多くみられました。


そのためには、

まず、フィードバックを①鵜呑みにしない。

また、すぐに②否定しない。

とりあえず(一旦)、③受止めてみる作業(意識)が必要です。

そして、④根拠を確認することです。


それから、フィードバックする際に、留意したいのは

⑤感情的にフィードバックするのではなく、

あくまで職業人としての結果と感想をフィードバックすることです。


この5つのことを意識すれば、

かなりポジティブに意見交換がされるはずです。


ただ、かなり努力は必要ですが!!

2013年10月2日水曜日

目指すところ、ロックシンガー:スーパーフライから学ぶこと


昨日は、

晩に、神戸市ケアマネジャー連絡会の事務局にて

呼応べしからの委託研修の打合せがありました。


昨年度に引き続きの

「自立支援型ケアマネジメント」研修。

そのフォローアップ研修も追加で企画。

プラス経験の浅いケアマネジャー向けのインターンシップ研修も、、、

毎年、ケアマネジャーのスキルアップ研修が各地で開催されます。
(おかげでお仕事いただいてますが、、、)

何を目指して、仕事をし、どこを目指してスキルアップするのか。


自分は、どうありたいのか?


このことを意識しないと研修も形骸化してしまいます。


昨日の朝、スーパーフライさんがテレビに出演されていて、

先日出されたベストアルバムについて語ってました。

「本当は、ベストアルバムは出すつもりはなかった。

常に新しいものを作り出して、届けたい。

でも、今までの歌をファンの方がとても愛してくれていることに気づいたから」

と、おっしゃってました。


パフォーマーとして、オーディエンスに応える、

一つのプロフェッショナルの姿です。


でも、僕が「そうやなぁ。」と腑に落ちたのが、

インタビュアの「どこを目指しますか?」みたいな質問に、


「ロッカーでありたい。」

って、きっぱり答えていたことでした。

スーパーフライさんは、

自分の目指すところにブレはないのです。


ケアマネジャーも、

制度がいろいろと変化し、

状況も変わってくる中で、

生活支援者としての目指すところはブレてはいけないと感じました。


研修も、そのことが伝わるものにしなければと感じました。

2013年10月1日火曜日

成長を見る


昨日は、

午前中にSV面接。午後から研修打合せでした。


関東に住む息子が妹の舞台を見るために帰省しており、

娘も本番を終え2カ月ぶりに返ってきて、

久しぶりに家族4人が揃いました。


息子と娘の成長を見るとともに、

自分自身の親としての働きを振り返る時間です。


親はなくとも…といいますが、

自分は育てたというより、育つのを見てきたのかもしれません。

様々な経験を通して子どもの成長するところを見る。

これが親のポジションなんだろうと感じます。

ある程度育つまでは、心身両面での栄養摂取の準備や育つための条件を整える支援が必要でしょうが、

基本、育つのは本人の仕事ですから。


スーパービジョンをしていても

基本は、そこのところだと感じます。


あらゆる部分に栄養を蓄えたら、

人は、そのエネルギーを他者に分かつために成長するのです。

そのエネルギーを貯留する力を養っていく過程が成長なのだと思いました。