2017年9月29日金曜日

福祉人材確保と育成のことについて


またまたサボってしまい、2か月近くアップしていませんでした。

9月も今日と明日の2日のみ、、、ごめんなさい。


9月26日

第11回社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会

介護職キャリアパス実現に向けた報告書をまとめられています。

・入門的な研修を新たに設けて担い手のすそ野を広げる。

・介護福祉士の養成カリキュラムの見直し、資質や社会的評価の向上。

・より高い能力を持つ現場のリーダーを育てる研修プログラムを設ける。

これらの3本柱があげられています。


これまでにもいろいろと策は練られてきていますが、

今回は

「関心を抱いた人に実際に参入してもらえる仕組み云々・・・」ということらしいです。

ただ、

本気で対人援助の専門職として関心を抱く人がどれくらいいるのか?

という疑問が湧いてきます。


医療という対人援助のモデルは

「病気やけがを治療して健康を目指す」という

言わば非常にわかりやすい基本があります。

対して社会福祉の援助モデルは、、

個々の自己決定を支える「その人らしい暮らし(生活)」を支える

「自立支援の実践」という

分かりにくい、難解な型です。

なので、おそらく「自立」を狭義の「自分のことが自分でできる」に偏ってしまうように感じます。


「その人らしさを認め合う」ということは「自己決定の尊重」であり、

そのことは、個々の権利でもあります。

そういった意味で「福祉援助」は、権利擁護の実践です。


人材確保するためには、

この辺のことを専門職養成の過程に組み込むことはもちろんですが、

もっと若い世代、いや幼い世代の時に伝える必要があると思います。

それも理屈で「その人らしさ」や「その人の気持ち」の「理解(知る)」をするのではなく、

「感じる」こと共感力が必要です。


「福祉教育」「福祉学習」の取り組みを高齢者や障がい者に特化して行うのではなく、

人間理解をベースにした人権学習の視点で実施する必要があると考えます。

「人は社会的な生き者である」ということを

幼い時から学べる環境を作っていかなければ、

良き福祉実践者としての人材は育たないように思うのですが、いかがでしょうか?




2017年8月7日月曜日

「地域包括ケアシステムは耕すところから」という話を耳にして感じたこと


今日は介護支援専門員の法定研修での演習指導の予定でしたが、、、

台風5号の影響で休講、順延となりました。

夏の甲子園と一緒で昨夕のうちに連絡が入りました。」

おかげで、自宅でのんびりと、、、ごそごそ過ごしました。(笑)


最近のケアマネジャーさんの研修で、

個別ケースから地域課題の抽出といった流れがあります。

そのこと自体は大事なことで、

丁寧に取り組んでケアマネジメントの機能としても

ケースアドヴォケートからクラスアドヴォケートに移行する

思考の流れにも繋がると感じているのですが、、、


国や地方行政も

ついこの間、このような学びを取り入れて

実際の現場でもすぐにできると考えられているのではないか?

そんな風に考えていないかしらん?

って、懸念しているのです。


話をグーッと現実に向けてみると、

個別支援のアセスメントを行うときに、

クライアント個人は家族という社会に属していて、

いくつかの課題は家族との関係性の中で生じている。

そしてクライアントを構成員として含めた家族は、

近隣のコミュニティや、職場といった構成員個々が繋がっているコミュニティの影響を受けている。

また、それらの家族外とのつながりは地域の中にある場合も結構ある。

このようなクライアントシステム全体を見ようとしているケアマネジャーがどれくらいいるのだろう?


まず、ケアマネジャー一人一人がそのような視点で課題を捉えようとしなければ!

その上で、地域を耕すための繋がりを丁寧に作っていかなければなりません。

地域の中で、個々のケースを支援するチーム作り、

よく言う「顔の見える関係」


そうして、たくさんの「顔の見える関係(チーム)」ができてきて、

それぞれのチームで似通った課題を共有したときに、

地域の中でそれらを解決するための土壌が育まれてくるのです。


本当にコミュニケーションができる仲間作りなしに

形だけのチームを作っても機能しません。

コーラスにに興味の無い人集めて合唱団作っても

良い合唱はできません。

「合唱って楽しいですよ」って伝えて、

まず、興味を持つ人から仲間を作り、形を作っていかなければ。


そうやっていくことで、

「自分たちも安心して暮らせる地域になってきたね」と。

そういう実感が積み重なっていくことが、

「耕す」ということで、

一鍬一鍬いれるように、人と人をつないで、

地域という畑が柔らかい土となり、

「自分らしく安心して過ごすことができる地域とは、

お互いに支え、支えられる(支える人と支えられる人が混在している)

関係がある地域なんや」という考えが肥料のようにも行き渡ったところに種を蒔くから、

芽がでるんです。

そして茎が伸び、葉が開き、花が咲く。そしてやっと実る。

そう、やっとの事で本当の意味の地域包括ケアシステムができると思います。


「報・連・相」という考え方が、

山種証券の山崎社長が意図したことと違って形骸化してしまったように、

「地域包括ケアシステム」も今のまま進めていけば

中身の詰まったものにはならないように感じています。




2017年8月1日火曜日

ちゃんと「伝える」ことなしにチームはできません


8月になりました。(笑)


昨日アップしたブログの最後で

ケアマネジャーのグループ演習での

コミュニケーションが気になるというようなことを書きました。


ケアマネジャーの法定研修の多くの時間はグループワークです。

他府県の様子をたくさんは知りませんが、

兵庫県ではそうです。


個人ワークで自身の考えをまとめて言語化して、

次に、グループ内で発表し合って共有する。

というような進行がよくとられます。


そのときにです、

発表している人が他のグループメンバーの人とアイコンタクトしていない。

うつむいて、自分のメモを読み上げるように発表する。

そう、伝えるというより、読んでる。

他のグループメンバーも、発表している人をほとんど見ずに

うつむいてメモをとる。

これがグループにおける共有といえるのでしょうか???


コミュニケーションとは「伝える」という行為です。

「ことば」は大切ですが、非言語の方が力を持っているのは

皆さんご存じの通りです。



私はグループ演習で、

追加資料やポストイットなどの物品を

事務局の方に配らずにいてもらって、

グループの誰かに取りに行ってもらうことをします。

上げ膳据え膳の研修が嫌なこともありますが、

そういったシチュエーションで

どの様なコミュニケーションが生まれるのかを観察したいからです。


取り入った方が物品等をグループに持ち帰り、配布するとき、、、

ほとんどのメンバーが「ありがとう」を発しません。

「係なんだから取りに行って当たり前」という感じです。


いやいや、取りに行ってくれたのだから

たとえ係であっても「ありがとう」は云おうよ!!


相手の思いを、非言語も含めてちゃんと聴き、

自身の思いを、相手を見てちゃんと伝えようとして、

自身のために動いてくれたのなら、
(体だけでなく、心を動かしてくれたときも)

感謝しようよ。


そのことができないで、

チームアプローチなんてできないし、

地域包括ケアシステムなんて

ずーーーーっと先のまた先のお話だと思うのですが、

いかがでしょうか?

2017年7月31日月曜日

必要なところに、必要なときに、必要な分だけ・・・


気がつけば7月も今日だけとなってしまいました。


先日、ある方から、

「稲松さん、お体大丈夫ですか?」と聞かれました。

「大丈夫ですよ。でも、どうして」と返すと、

「ずっとブログを書いておられないので、どこか調子でも悪くされてるのかと・・・」

あまりにもブログの更新をしないので、

心配していただいてみたいで、、、申し訳ございません。


基本、元気ですよ!!


6月の半ばに寄せていただいた大分県の日田市が

集中豪雨のためにひどい被害が出たり、

日本のあちらこちらで、局所的に災害が起こっています。

かと思えば、水が不足しているところもあるようで、、、


うまくいかないものです。


雨だって人の暮らしには必要不可欠なもんです。

だからといって土地が対応しきれないほど降られても

ありがたくありません。というか、迷惑です。


人からの支援も必要な分だけでかまいません。

それ以上の支援は、ありがた迷惑でしょう。

無駄になるし、自立を阻害します。


「必要なところに、必要なときに、必要な分だけ」

ケアマネジメントの極意と同じです。


それと、コンスタントに必要量を確保するということです。

しばらく、降らなかったからまとめて降るのがいいわけではありません。

継続的に、計画的に、が肝要です。

自然は、計画通りにならない場合がありますが、

支援は、ある程度計画はできます。


ただ、人間も個人差や気分ということもありますので、

いつもいつも計画通りにはいきません。


だから、都度の確認が必要なんです。

その手段がコミュニケーション(面接)です。


この間、ケアマネジャーの実務研修や専門研修

主任研修や主任更新研修と出務しましたが、


演習の中身より、そこで行われるコミュニケーションが気になる稲松でした。

あまり更新しないとご心配をおかけしますので、

久しぶりに、つれづれなるままに書いてみました。

2017年6月29日木曜日

「自立支援」には「全人的理解」が必要


相変わらず、

対人援助の基本的なお話や、

事例の振り返りをしながら学びの時間を共有する日々を過ごしていました。


この間、感じたことは・・・

「自立支援と全人的理解とは」ということです。


「自立」ということに関しては、

「単に自分の生活を自分で賄える」という意味ではなく、

「自分の暮らしを自分で選択して生きる」という

「自己決定」をキーワードにした「自立」ということを予てからお伝えしてきました。

だからこそ、「自立」ということが「その人らしい暮らし」に結びつくわけです。


であるとすれば、

アセスメントにおいて利用者の課題を明確化する際にも、

目標となる暮らしは「その人らしい暮らし」になるわけで、

単に、健康に関して病歴や現病歴、服薬の状況、

ADLやIADL等々の身体的側面だけでなく、

「どのような暮らしを望むのか」というところに意識が向く(行く)必要を感じます。


「どこで、誰と、何をして、どの様に暮らすのか?」

そのために、健康をどの様に管理する(病とどう付き合う)のか?

何ができるようになって、どの部分をサポートしなければならないのか?

という思考になるはずですよね。


そのときに、我々の理解とは違う「希望」が表明されたりする。

非常にユニークな「こだわり(価値観)」を主張されたりする。

そういうクライアントさんが出現したときに、

「なぜ、そうなのか?」を考える必要が出てくるはずです。


そうすれば「自立」を支援するためには、

クライアントを「全人的」に理解する必要が出てくるのです。


そのためには、

「認知症の」や「アスペルガーの」や「統合失調症の」というところを

入り口にしてクライアントを見ないことです。

これらの疾患名や障がい名は重要な情報ですが、

一部です。

全人的なその人のほんの一部です。


まず人そのものを理解したいという思いが大切だと感じています。

2017年6月19日月曜日

リカバリーがきくのであれば大丈夫!


またまた、しばらくぶりの更新です。

前回更新からこちら、

ケアマネジャーの実務研修や更新研修など、

介護職員上級研修に某法人の職員研修などなど

いろいろとお仕事をいただきました。


16日には、初めて大分県の日田市という場所に呼んでいただき、

ケアマネジャー協議会主催の研修で学びの時間を共有しました。

面接についてのテーマでしたが、

皆さん熱心に受講されていました。


日田の研修だけでなく、

いずれの研修でも感じるのは、

「正解探しをされること」

数回前のブログでも申し上げましたが、

対人援助のお仕事は、正解という物はなく

答えはクライアントと共に創り出す物だと考えています。

答えを先に用意するような物ではなく、

アセスメントの結果、導き出す物なのです。


そのことと関連しているのか、

完璧を目指している方が多いようにも感じます。


面接の応対でも、

「どの様に聴けばよいのか?」

「どういう質問が上手なのか?」

より完璧を求めておられます。


悪いことではありません。

が、
完璧でないから、尻込みされて

学んだことにチャレンジしない、

尻込みされて自ら実践することを遠慮してしまう。

それでは、なかなか上達は望めません。


まず、「完璧でなくていいんですよ!」と自分にいってあげてください。

それから、「リカバリーできるかどうかが、判断基準」とも。


面接は、ある意味、ゴルフみたいなもんです。

途中、バンカーに入ったり、ラフに打ち込んだり、

餅路ぬれ恣意ことではありません、

が、終わったわけではなく、

次のプレイで挽回可能です。


面接も、聴き方がまずかったり、

質問がうまくできなかったりすることで、

面接が終わるわけではありません。

そこからのやりとりでリカバリー可能です。

気をつけたいのは、

ゴルフでも不正行為をすれば失格になるように、

面接でも、相手が失望して、見限られるような応答は避けた方がよいと思います。

そのときに考えたいことが「バイステックの原則」だったりするのです。


そう、準備は怠らない方がよいに決まってます。

今日の仕事では、通常1時間チョットで行ける場所に

事故渋滞のために2時間かかりました。

2時間半前に家を出ていたので事なきを得ました。

もし間に合わなかったら、大変なご迷惑をおかけします。

でも、そのようなときにでも心からお詫びして、

丁寧に仕事をすれば大丈夫なこともあります。

あっ、決して遅刻してよいということではありませんよ!!


自分の心の中にも、余裕を見つけておくことが必要です。

ということです。

梅雨入りした後、雨がほとんど降りません。

田植えは終わっています。

水が切れれば大事です。

播磨地方は、元々雨が少ないのでため池がたくさんあります。

そう、リカバリーが可能なんです。





2017年6月8日木曜日

告知「目からウロコの事例検討会」

裵 鎬洙(ぺ  ホス)さんというお友だちがいます。この4月からお勤めしていた法人を辞められ、アプロクリエイト代表という肩書き一本で人材育成やコミュニケーション、認知症ケアの講師をされています。お勤めされていたときから活動はされていたし「"理由を探る"認知症ケア」という書籍もメディカルパブリケーションズから出版されています。
5月30日に、私の連れ合い いなまつ ゆか(心理カウンセラー・フリーランス講師)さんと一緒に3人で食事を楽しみました。対人援助や人間関係、コミュニケーション等々、楽しく語らい有意義な時間でした。
その翌日 ゆかさん が、「裵さんと一緒に事例検討とかしたら面白くない?!」と提案。
予てから ゆかさんは、介護やケアマネジメントの現場でターミナルケアや困難事例と言われるケースに、心理職が関わっていない(関われていない)ことに違和感を感じていたので、なおさら今回のアイデアが浮かんだのだと思います。

で、9月2日の土曜日 午後。やっちゃいます。
詳しくは心理スペース「ぽれぽれ」のホームページで❗️

2017年6月2日金曜日

なぜ、そうするのか?根拠を言語化すること。


5月28日に、所属している合唱団の定期演奏会を

盛会のうちに終えることができました。

ご来場くださった皆様、応援していただいた皆様ありがとうございまし


終わったとたん、ホッとしたのかお疲れ気味だったので、

火曜日、久しぶりに小野市の温泉「ゆぴか」に行ってきました。

珍しくすいていて、のんびりと入浴を楽しめました。

ぬるめの源泉(狭い浴槽なので3~4人でいっぱい)にも、の

のんびり疲れました。


源泉で、70代とおぼしきおじさま方と会話も楽しみまして、

「この辺りも昔は蛍がいたけど最近はもっと山奥に行かな・・・」とか

「広い方の浴槽で、泳いでいる子どもを見て、あらぁ楽しいわな。

 小さい時分は、よう風呂で遊んだ」みたいな。


そこで、ふと考えた。

温泉でも、公衆浴場でも

「浴槽にタオルをつけないでください」

「泳がないでください」

「走らないでください」

等々の注意書きがしてあります。

親はそれを見て「泳いだらあかん」「走るな」って注意(叱る)します。


私が小さいとき、父親は、銭湯などで

「今日は、すいているから泳いでも大丈夫」

「今日は混んでるからおとなしく浸かるように」

といっていたように思います。

そう、ケースバイケースです。


そうすると、父親がいなくても、

子どもなりに自分で考えます。

「今日はすいているから遊んでも大丈夫」とか

「今日は混んでるからおとなしいに入らんとあかん」とか、、、


こういう経験の積み重ねが自分で考えることにつながり、

行動の根拠がわかるようになるのだと思います。

「やったらダメ」と書いてあるからしないのではなく、

なぜ「やったらダメなのか」をわからなければならないのです。


昨日、老人施設の新任職員研修の演習でも

なぜ、このケア(介護)が必要なのか?

なぜ、こういうやり方をするのか?

そこに気付かなければ

一人前のワーカーには育ちにくいんですよね!!

2017年5月26日金曜日

自分の言葉で語ることの意味


またまたご無沙汰してしまいました。

10日以上、更新しなかったのは久しぶりですね。

ごめんなさい。


この間も、色々と研修でのお仕事をいただいて、

兵庫県の地域包括在宅介護支援センターの新人さんの研修や

いろんな地域で「気づきの事例検討会」、

滋賀県の高齢者施設のリーダー研修 等々


稲松の研修を経験された方は「当てられる」と表現されますが、

確かに個別にたくさん質問します。

その際、多くの人は一所懸命に考えて応えようとされるのですが、

同じくらい大勢の方が、考えずに正解を求めます。

小学生の宿題ドリルの答えのように模範解答ではなく、

自身の言葉で応えて欲しいのですが。。。



研修テーマの切り口は色々ですが、

お喋りしている内容は、

ほぼ「対人援助における基本的な視点・考え方」です。


「認知症ケア」でも「地域包括ケア」でも「事例の振り返り」でも

ベースのところで基本的なこと。

基礎となる考え方や知識・技術が必要になります。


もちろん基本的となる理念や理論・知識や技術だけでは実践は困難です。

が、その部分がなくては、それこそ実践は薄っぺらなものになります。


例えば、バイステックのいう「個別化」とはどういうことでしょうか?

テキストに書いてあるかいせつではなくて、

自信の言葉で説明できるでしょうか?

「QOLの向上」と言いますが、

では、「生活の質」と言うことを自分の言葉で語れるでしょうか?


自分の言葉で語れないことを実践できるのでしょうか?

おそらく無理でしょう!


ぜひ、自分自身の言葉で語れるように努力しましょう。

そして意識して実践しましょう。

でなければ、いくら学んでも実践には結びつきませんし、

力にもならないと思います。

2017年5月14日日曜日

家族の物語というプロセス


前回のアップから1週間以上空いてしまいました。

この間、GW・・・大型連休は終わってしまい、通常の日がやってきました。

うそ! フリーランスの私にとってGWはあまり関係ありません。

連休期間に研修をしようという方が少ないので、

そういった意味では影響はありますが。


連休後、11~12日と1泊で東京に行ってました。

若い友人の舞台「リア王」シェイクスピア原作を観るためもあるのですが、

何年かぶりに息子と娘と会って、

私たち夫婦も含めて、家族それぞれの今後の暮らしについて

話し合いするためもありました。


気がつけば、子どもたちも30手前、

役者を中心に表現者(パフォーマー)の道を歩んでいる彼ら、

親として応援はしますが、それぞれの暮らしもありますから、

今後どのように関わりを持つのかを確認する意味合いです。


家族の構成員それぞれにとって、

お互いがどのような存在であり、

関係性をどのように進めていくのか、

話し合いは必要だと思います。


自分自身の人生の物語にとって、

家族という共演者は

最も影響のある存在です。

そして、少し距離をとって俯瞰してみると

そこに家族としての物語があるのです。


対人援助の仕事をするときには、

他人の人生の物語を観ていくことになります。

その際、家族の物語も観ることは重要なしてんだと思います。














2017年5月5日金曜日

家族と楽しく暮らすには?!


「ゴールデンウィーク」

NHK的には、「大型連休」というらしい。

仕事の都合で休みではない方々への配慮らしい。。。


我が家には2日の夕方から

連合いの両親が和歌山から、

叔母さんと義理の妹、甥っ子が大阪から、

遊びに来てくれて、今日の午後大阪まで送ってきました。


日頃、夫婦二人で過ごしているので、

総勢7人暮らしとなると

賑やかで楽しいものです。

加えて、せっかく揃ったから

淡路島の「夢舞台」にでかけたり、

近くの薬師院というお寺の牡丹園に行ったり、

夜はBBQしたりと

楽しみごとも企画するわけで。。。

楽しくなるのも了解できます。


ただ、3日ほどの間だから楽しいのか?

ずーっと居ても楽しいのか?

難しいところですよね。


人数が多いと言うことは、

それだけここの思いもあり、

譲らねばならないことも出てくるわけですから。

何か決めるときにも、

話し合いが必要になります。

ちょっとの間だと思うと我を張らなかったり、

あ千絵の意見とする合わせようとしたり、

合意形成の努力をしているように感じます。


これってにっすが限られているからなんでしょうね!

ちょっと待ってくださいよ。

人生だって時間に限りがあるのですから、

家族と過ごす時間も限られているわけで、

やはり日常からコミュニケーションをとって

合意形成する努力は必要なんですよね、

楽しく暮らすためには!!


2017年5月1日月曜日

休みたいけれど休めない、、、意識して休息しましょう


5月1日、新しい年度に入って1ヶ月が過ぎました。

新人と言われる人も新しい環境で、

ようやく普通に息ができる感じでしょうか?

異動になった方も、新しい部署での仕事の流れをつかんだ頃でしょうか?


新しい環境にのぞむときに、

「さあ、新たな気持ちで取り組むぞ!」

と思われた方も、

「未知の世界で不安やなぁ」

と感じた方も

色々だと思います。


が、ポジティヴであれ、ネガティヴであれ

それぞれに疲れが見える時期ですよね。

そして、この「疲れ」は、

身体だけではなく心の面でも疲れが感じられるものです。


連休で一休みできる人は、

身体も休めるし、心も休めるチャンスです。

そして、仕事に復帰するときに

「大丈夫、休養したから!
 
 小さくていいから、また一歩」

って呟きましょう。


疲れてはいるけれど連休ががない方は、

深呼吸してから、

「歩幅は小さくても、一歩は一歩!」

と呟きましょう。


「ゆっくりでも、止まっていても、前を向けていればOK」

あせらない、あわてない、あきらめない、、、、

気合いを入れ直すのではなく、

歩幅を整え直そうと考えて見てはいかがでしょうか?

色々な休息の取り方、自分なりの力の抜き方を考えることがいるかもしれません。

2017年4月27日木曜日

「介護嫌がる親を変える魔法の言葉」???


本日は決まった予定はなく自宅でのんびりと過ごしています。

で、朝からテレビを見たり何ですが、

NHK「あさイチ」の特集で、

「親の介護向上作戦」というのをやっていました。


「親の介護が向上する」

素晴らしいことだと思います。


が、何を持って「向上」とするのかはよく考えなければなりません。

介護を行うのは家族だったりするのですが、

介護を受けるのは主体者である本人だからです。

介護を受ける立場、する立場の両方の視点が必要であることが大切です。


その上で、作戦を立てることは大切です。

私にとって「作戦」=「ケアプラン」です。

ですから、

ケアプランを作って行くプロセスには

主役である「利用者」本人や家族も関わるのが原則だと思うのです。


今日の番組に大きな問題は感じなかったのですが、

タイトルに「介護嫌がる親を変えた魔法の言葉」と謳っているところは

要注意と感じてしまいました。

「魔法の言葉」なんていうと、

「介護を嫌がる親には、こういう言葉を使えば必ず上手くいく」

みたいに感じる人が、家族のみならず専門職でも勘違いする人が出てくるからです。


確かに、「個人にとってモチベーションを上げるキーワードが存在する」

ということは、私も経験してきたことですし、否定しません。

ただし、それには個別性があって、

「その人にとって」というところが肝です。

要するに、しっかりアセスメントして、

その人らしさに近づく目標設定がされて初めて「言葉」が生きてくるのです。


番組の中では、渡橋のケアマネジャーMさんが上手に開設されていましたが、

タイトルや新聞のラテ欄だけを見ると誤解されてしまう可能性もあります。


専一も書いたように「唯一の正解」は存在しません。

対人援助の答えは、

一つ一つ考えて、話し合って、作り上げていく事が必要です。

そのしんどい作業を通らなければならないので、

ただでもしんどい目をしている本人や家族の支援者として

毛尼苑ジャーが必要なんです。


2017年4月23日日曜日

地域包括ケアシステムは事例から積み上げる


今日は午前中に面接が一つありました。


ケアマネジャの研修内容が一新されて2年目。

更新研修の中で、個々の事例を振り返る演習が繰り返されます。

そして事例の課題の中から地域課題を探る演習が組まれています。

とても真っ当な地域課題抽出の方法・仕方です。

そこから、個々の事例の課題を解決するための

チームケアの連携が重なってはじめて、

地域課題を解決するためにどのような連携のシステムが必要かが見えてくるのです。


地域包括システムが必要だからと言って、

先に既存の専門職団体で話し合って仕組みを作り上げてはいけないのです。

なぜなら、そうやってシステムを作ると

そのシステムに個々のケースを当てはめようとしちゃいますから。


それってサービスオリエンテッドの発想でしょ!!

ソーシャルワークの基本はニーズオリエンテッドなんです。


今後、ますます地域におけるケアシステム等が創られていくのでしょうが、

地域のニーズに即したもの、

もとを正せば、個々のニーズにつながったものになるよう

常に意識して欲しいものだと感じています。

2017年4月20日木曜日

面接での質問には根拠が求められる


今日は午前午後と、

兵庫県主任介護支援専門員更新研修Aコースの演習指導でした。

昨日からスタートして、演習は本日が初日です。


主任更新研修では全員がケアマネジャーを指導というか、

相談を受けた事例をまとめてくる宿題が出されていて、

基本はその事例を用いて支援者支援を振り返ります。

その演習を通じて日頃の実践からの個々の学びを行うと共に、

個別事案からケアマネジメント全般に見られる課題であるとか

最終的には、地域における課題にまで視野を広げる狙いがあります。


本日は、カテゴリーにマッチした提出事例が少ないことと

演習の流れを理解していただくためにという理由もあり、

模擬事例を用いて演習をしました。


事例をひもとくためには、

再アセスメントによって人物像を広げたり、深めたりします。

そのためには質問を考えるプロセスの演習を組むのですが、

実際に質問を考えても模擬事例ですから答えは返ってきません。


なのに何故この演習に取組みグループで考え方を共有するのか?


それは質問の根拠を確認するためです。

つまり、どのような理由で、何が知りたくて、この質問するのか。

といったことをしっかりと押さえておきたいからです。


支援者支援における面接も、

ただ漫然と相談の話しを聴き、質問するわけではありません。

個々の事例を理解するためには、

どのような情報がわかっていて、

どのような情報がまだ確かではないのか、

今の情報から考えれば、この事例はこのようになっているのではないか?

等々、常に頭はフル回転で働き、そこから質問が生まれるはずです。


模擬事例であっても、

質問の根拠はトレーニングできるのです。

残りの演習も、心して取り組んでください。

そして、気づきと学びを持ち帰ってください。



2017年4月17日月曜日

自らのジャッジを求めない姿勢


昨晩、テレビを見ていて

北野武さん(漫才師ツービート・映画監督)が

ピカソの絵画を見ながらお話しをされていた。


その中で、晩年のピカソが

「やっと子どもの絵が描けるようになった」

と発言したことに触れて、

「自分で気にいったとか、気に入らないとか関係なくなったんじゃないかなぁ」

みたいなことをいわれていたと思う。

言い換えると

「自分で自身の絵をジャッジしなくてよくなった」

ということだろうか。


「自分の感じているモノを、

 思いのまま描いて、

 そこに善し悪しはなく、 

 そのままである」

ということなんだろうか。


私などは、

自分で何か行うたびに

出来栄えを自己評価(多くは上手くいかなかったいいわけ)して、

他の人には「このように理解してください」注釈をつける。


ピカソは自信の作品について

「見る人の目で捉えて、理解してもらえばよい」

みたいなことを言うのだ。

なんて格好いいんだろう!


人はジャッジされることを恐れ、嫌い、拒む

が、ジャッジがないとそれはそれで不安になるもの。

そういう部分に囚われない域にまで到達した人なんだろう、ピカソは。

明恵上人がいう

「阿留辺幾夜宇和」というのも

こういうところを目指しているようにも感じる番組だった。

2017年4月15日土曜日


今朝、テレビ「にじいろジーン」を見ていて、

変身のコーナーで、

「ある女性が父親の板金工場を継いで社長に。

工場の職人の方々とコミュケーションをとることに努力する。

と、息子や娘とのコミュニケーションが希薄になる」

という話しがあった。

これは物語のほんの一部分で、

その後、子どもたちも協力して成功するお話しだが、、、


テレビ見ながら、

福祉の仕事している人や

ボランティア活動している人で

熱心に活動することに目がいって

家族の方にエネルギーが回らない人を時折見ます。


もしかしたら、サラリーマン福祉職員時代の自分もそうだったのかも。。。


これって、しんどいですよね。

自分の持っているエネルギーは

分散しておいた方が楽ですよ。


心という器の中にエネルギーが入っていて、

エネルギーを一つの方向にだけ向けるとバランスが崩れるから。

集中して物事に取り組むときは仕方がありませんが、

一区切りつけて違う方向にもエネルギーを使って

バランスをとるように心がけた方がよいですよ!!


これは、初期のストレスマネジメントになります。

かなり散ってしまいましたが

桜を見てぼうっとするのだって大切なんです。

2017年4月12日水曜日

新しい道に踏み出す時には、自分を褒めてあげてね!


昨日は大学が新年度が始まった記事でした。

新年度、SNSやメールなどで、

近況報告をくださる方もいまして、

異動のお知らせを 抱負も合わせてくださいます。


新しい部署に変られて前向きに捉えて歩みを進める方の中に

「稲松さんが背中を押してくださったので・・・」

とおっしゃるのですが、

こちらとしたら、「顔晴って欲しい」とエールを送る意味で、

「どのような場所でも、自分らしくあれるようにしたいね」

などと言葉をかけているだけで、

結局のところ決定しているののはご本人なのです。


そう、自己決定されているのですが、

承認が欲しいんだと思っています。

私は、決定された事に関して、いくらでも承認しますよ!!

話も聴きますし、応援もします。

でも、決めたのご自身です。


ご自身で考えて、決めて、実践しようとされているのです。

ご自身でも、そうすることができた自分自身を褒めてあげてくださいね。

こう言ってあげてください。

「おいっ自分、よう決めたなぁ。偉いっ! ようやった!! 乾杯!!!」

ってね。

2017年4月11日火曜日

大学での授業が始まりました。


今年も本日から大学が始まりました。

2011年度からお受けした非常勤講師も7年目です。

「ケアマネジメント論」前期15回です。


お受けした頃はサービス産業学部に社会福祉を学ぶ学科があり、

多くの学生が社会福祉士を受験ていたのですが、

途中から学部の再編等があって

今年度の4回生が最後の学生です。

年々、理由する学生が減っていたのですが、

今年度は、履修登録4名です。

うち本日 授業に出席した学生は2名でした。


「ケアマネジメント論」自体が選択科目で、

国家資格取得の必須ではないこともあり、

また、社会福祉を志す学生が減少する中で、

しかも、火曜日の1限という出にくい時間、

学生は少ないですわ。


でも、そんな状況の中、履修して、授業に出てくる学生ですから

精鋭に違いないと確信しつつ授業に臨みました。


通常の大きさの教室(50名くらい入るのかな)に

私と学生2名の3人です。

正直「さみしいかさみしくないか?」と問われれば、

まぁ、さみしいです。


しっかりアイコンタクトをとりながら、

問いかけにもしっかりと応えてくれて、

内1名は福祉職を目指しており、

もう1人も、営業職につきたいといいつつ興味があると

積極的に質問に答えてくれる。


そうです。

クライアントがいないと対人援助職が成り立たないように、

学生街内と教員はつとまらないのです。

ぜひ、この優秀な2名の学生が、

願わくば、後残りの2名も

出席くださることを祈りつつ、

どうせのことなら一般人や現役のケアマネジャーや対人援助職者に

オープンにしてくださればと思う稲松でした。




2017年4月10日月曜日

「忙」と「暇」


新年度になって10日目。

私の方はといえば、年度初めは暇なんです。

年度の初めに研修会するところ少ないですから、、、

神戸聖隷福祉事業団の新規採用職員の研修は、

私が法人の評議員をしているからで、

他の法人も新人研修は身内の人が講師を務めるでしょうから、、、

暇なんです。

随分以前に、カウンセリングの師匠が

「『忙しい』という言葉は、使わん方がよろしい」

といっておられた。

「心を失う」と書くからだそうな。



では、「暇」という言葉はどうなんだろうか?

漢和辞典には、

お日様を表す「日」に「叚」(カ)という音の字を合わせていて

「何もすることがない(できない)時間」から「ひま」となるようです。

他にも意味はあるのでしょうが。


を失うほどやることがあるのも大変ですが、

ずーっとやることがないのも、それはそれで大変そうですよね。


ふと考えるに、

「やることがない」は「やりたいことがない」につながっているのかも、、、


新年度は、入学式の季節でもあります。

買い物の途中で、

まっさらのランドセルを背負った

ピッカピカの一年生が

親御さんと手を繋いで歩いていた。

あの子たちは、小学校に行って「やりたいこと」がいっぱいあるに違いない。

と、勝手に想像するのですが、、、



「やりたいこと」・・・「目標」があって、そこに至るためにやること

「目的行為」とでもいうのだろうか。

がある人は、おそらく「暇」ではないのだろう。

ただ、時々「やらない」時間を作って心身を休めないと

「多忙」になって多くの心を失っていくのでしょう。

その辺りを「適当」にしなければアカンのでしょうなぁ。


2017年4月9日日曜日

関係性は丁寧な「挨拶」から


一昨日は午前午後とケアマネジャー研修講師の説明会。

そのまま、三木の協同学苑にお泊まりして、

昨日の午前中は神戸聖隷福祉事業団新人研修。

午後からは西神戸混声合唱団の練習等々でした。

昨晩遅く帰宅して、本日は午前中に面接が一つありました。



新人研修では対人援助の基本的なお話しをさせていただくのですが、

今後の実践にむけてまとめのお話しで「挨拶をしてください」とお願いします。


対人援助というお仕事は、

当たり前のことですが「よりよい人間関係」がベースになります。

援助関係というものが創られないと

支援そのものは動き出さないでしょう。

という意味で、バイステックの原則等を学んで欲しいのです。


ただ、原則を学んだとしても

その原則を具体的に実践できなければ、

それこそ絵に描いた餅になってしまいます。


援助関係に至るまでに、お互いの人間関係が始まる必要があります。


そのためには、それぞれがお互いの存在に気づき、

その存在を認めることが必要です。

いいかえれば、相手の存在を無視しないことが必要なのです。


「挨拶」は、自らの存在を相手に知らせるとと同時に、

相手の存在に気づいていることを伝えることです。


そう考えると「挨拶」をしないといことは、

(そもそも、相手の存在を本当に気づいていない場合は別として)

相手を無視していることになるわけですから、

「あなたの存在を認めていない」という表現になりますよね。


よりよい人間関係を築こうとするならば、

その入り口は「挨拶」ということです。

しかも「丁寧な挨拶」です。

2017年4月6日木曜日

「一期一会」とは、日頃の積み重ね。


昨日は、ほぼ終日部屋の片付けをしておりました。

今日は午前中に面接が一つ、午後からは昨日の続きをと思いましたが、、、

買い物から帰宅して、ちょっと横になっていたつもりが

予想以上に時が経っておりました(苦笑)。


フリーランスになって6年半、

もともと片付けが得意ではないのですが、

捨てることが下手な人なので、

A4の封筒に書類等を入れたまま山積みにしていたのですが、

その山が、部屋中の其処此処に乱立し、

部屋としての機能を果たしづらくなってきており、

連合いのプッシュもあり、手を着けたわけです。


もう一つのきっかけとなったのは、

昨晩、参列したお通夜です。

カウンセリングの研究会でのお知り合いだったのですが、

ガンが発見されたのがつい最近でした。

「余命、6ヶ月ほど」とは聞かされていたのですが、

それから1ヶ月は経っていません。

先日、連合いが見舞いに行った折にも、

「夏のワークショップには杖をついてでも参加する」

といっておられたそうで、

「思ったより元気そうだった」と、聞かされていたものですから

本当にに急なことでした。


急遽、通夜に参列することになって、

自分の計画と、神様の計画は

一致しないこともあると思い、

日頃からできることをしておく体制を整えねばと考えたわけです。


もしかしたら、

年末年始に自分自身が体調を崩したことも影響しているかもわかりません。


本日の面接もそうですが、

人と面接しているときには「一期一会」のようなことを意識しているのですが、

自身の暮らしぶりを振り返ると、、、

と思いからの片付けです。

昨日の続きは、日曜日以降に取りかかります。

ホンマに取りかかります。(笑)

2017年4月4日火曜日

関係性を創りたいという思いが通じる


本日は、決まった仕事の予定等はなかったのですが

朝一でレジュメを一つ送りまして、

その後、「神戸どうぶつ王国」へ!!


年間パスポートの有効期限が過ぎてしまったので、

再度Getするために。kann


私は無類の動物好きなのです。


どうぶつ王国で仲良しなのはフタコブラクダのジェシーちゃん

前回も、前々回も、よってきて顔を合わせてくれます。

今日も、久しぶりですがきちんと挨拶してくれました。


何か、関係性ができているようで嬉しいですね。


目が合うと、こちらにやって来て、

顔を近づけてくれ、頬ずりしてくれる。
(挨拶してくれる)


柵のところには、「つばを吐くことがあります」と書いてあるのですが、

吐かれたことはありません。
(アルパカのリク君には前回吐かれましたが、、、)


ラクダとのコミュニケーションですから

残念ながら、言語レベルは難しいです。

非言語でしか無理です。


アイコンタクト、言葉がけ、タッチ(触れること・撫でること)等

言葉がけは、言葉の意味が通じているかは不明ですが、

言霊としての関わりだと信じて。


話(言葉)が通じない相手とは関係性は結べないと思っているあなた、

そんなことはありません。

もし、そう言うのなら色々と努力してみてもできなかった場合に、

きわめて難しいということです。



要は、「関係性を持ちたい」という思いを伝えているか

ということです。

その働きかけもせずに、

「認知症が進んでいるから」とか

「知的障害があるから」とか

理由をつけているのはあなた自身です。

って事になりますよね。

(認知症の方や知的障がいの方をラクダと並べているという意味合いでとらないでくださいね)

コミュニケーションがとりづらいことを理由に

関係性を作れないことを正当化しないで欲しい、

相手のせいにしないでね。ってことが言いたいのです。


2017年4月3日月曜日

明るい実践の具体的な第一歩、「笑顔」


本日は面接のお仕事が二つで、比較的のんびり過ごしております。


昨晩は自治会の平成29年度の総会がございまして、

一昨年度から務めて参りました役員を無事終えることができました。

総会の帰り道、同じく任期を終えられた副会長さんから

「お疲れさまでした」とねぎらっていただき、

「始めの時に、あんたが『どうせ やるんやったら、笑顔でした法が楽しい』て

 言うてくれたんで、肩の力抜けてできた」と、おっしゃいました。


そういえば、そんなこと話してたなぁ。


うちの自治会の役員は、選挙で決まります。

選ばれると、よほどのことがないと断れません。

色々と用事もあり、正直言って面倒くさいし、

あまり嬉しいとは感じません。

(正直すぎてごめんなさい)

かといって、自治会活動のために誰かが担わねばならないのですから、

選ばれた以上は、前向きに取り組んだ方が楽しいと思いますし、

ブツブツ言いながらするよりは、笑顔でやった方が

周りの人も気持ちええやろう。と思うのです。


言うときますけど、やりたいのではありません。

やらなければならないのなら、笑顔で前向きにやった方が

得るものも多いと思うし、周囲も幸せやと感じるのです。


昨日書いた「明るい実践」です。

「暗い実践」ではなく、「明るい実践」をした方がいいでしょう?!

それを具体的に形にするには、

「笑顔」だと思っているのです。

苦手な方は、鏡を見てトレーニングしてくださいませ!!!



2017年4月2日日曜日

明るい実践を心がけてください!!


昨日から平成29年度に入りました。

社会福祉法人神戸聖隷福祉事業団との関わりも、

「理事・評議員」から「評議員」となります。

社会福祉法が変ったことによりますが、、、

新規採用職員と昇任人事の辞令交付式に出席してきました。


今年度は、25名の方々が新規採用となりました。

介護人材が集まらない昨今、

とても嬉しいことです。

その席上、(一応)来賓の祝辞コメントということで

少しだけお話しさせて頂きました。



「明るい実践を心がけてください」

これは、社会福祉学会名誉会員の秋山智久先生から

40年以上前に、

まだ先生が四国学院大学におられた頃に聴いたお話しです。


神戸聖隷福祉事業団の第1号施設の恵生園は

42年前に兵庫県の北部、和田山町に開園しました。

私の父親は設立当時のメンバーであり、

恵生園が開設したときに神戸から和田山に移り住んだ関係で

私も中学3年の時に但馬に住みました。

新しくオープンした障がい者施設に

社会福祉系の大学からワークキャンプということで

ボランティア実習の学生さんたちが来られていました。

秋山先生もゼミ生を連れられてこられていました。


中3の私も、ボランティアのような形で施設の裏山の整備や、

椎茸の菌打ちなどを手伝っていた関係で、

ボランティアの大学生の方々に可愛がっていただきました。

その時に、秋山先生が学生さんたちにお話しされていたのを

生意気に聴かせていただいた時のことと記憶しています。

(記憶がいい加減で、語句等は違うと思うのですが、、、)


「福祉の現状は暗いんです。

障害を持たれた方が就労したくても非常にむつかしいし、

結婚だってそう。

高齢者の方が在宅に居たいと思っても叶わない。

そういう風に利用者の方々の状況は決して明るいものではありません。

で、そこに関わる私たちの実践が暗かったら

利用者の生活は決して明るくならないでしょう。

だから皆さんは明るい実践を心がけてください。」

というような内容であったと思います。

(少なくとも、そう記憶していて、私の福祉実践の動機付けの一つです)


新たに福祉実践・対人援助の世界に来られる皆さん、

「明るい実践を心がけてください」

そのために、学び、努力してください。

そして、昇任されて新人の方を指導する方々は、

「より一層、明るい実践を心がけてください」

でないと、明るい実践ができる人が育たないからです。


昨日、フレッシュな方たちに、

そんなことをお話ししたのでした。

2017年3月31日金曜日


またまたご無沙汰してました。

27日~29日の間、大分に旅行しておりました。

本日は、旅のご報告。


今回の旅は仕事ではなく、全くのプライベートの観光旅行、

ということで、パソコン等は持参せずの旅でした。


27日の朝、家を出て姫路から新幹線で小倉に、
駅弁(穴子ちらしとかしわ飯)をゲットして

スーパーソニックで腹ごしらえ。

昼過ぎに、宇佐市へ!

目的は宇佐神宮。

ここは、全国の八幡神社の総本宮だそうです。


とても広い境内、

宝物館も見学して、

近くにあるお寺も散策、

少し肌寒かったですが、

のんびりと過ごしました。



夕方に、別府に移動。

温泉に浸かり、ご馳走を食べて2日目にそなえます。

2日目は、バスで高崎山の海側にある水族館「うみたまご」

もちろん自然動物園のお猿さんも!!



うららかで温かい一日を過ごして、

大分市内へ

居酒屋さんで、大分のお友だちと

とり天、りゅうきゅう等の郷土料理と

地酒で楽しい時間を過ごしました。

最終日は、

ソニック号で小倉まで戻り、

小倉城、松本清張記念館、小倉城庭園を見学。

楽しい時間、殿様気分を満喫して、
新年度も顔晴れると思います。いや、顔晴リます。

で、何の旅行か?

少し早めの真珠婚のお祝いです。


2017年3月26日日曜日

共感的理解のためにロールプレイ


今朝方テレビで「がっちりマンデー」というのを見ました。

東京ディズニーリゾートの社長がゲストでした。

皆さんご存じのとおり、

東京ディズニーリゾートのキャスト(スタッフ)教育は素晴らしいです。


その部分も放送されていて、

新人アルバイトさんが、スーパーバイザーからOJTを受けているところがありました。

「流石だなぁ」と思いながら見ていたのですが、


それよりも、本日はじめて知ったのは、

アルバイトスタッフだけが楽しめるよるがあることでした。

キャストがゲスト(お客さん)となってリゾートを満喫できるのです。


でも、キャスト総勢1万6000人が楽しむとなると、

その時のキャストはどうするの?

ということになりますよね。


な、な、何と、社員がキャストを担います。

社長だってお掃除してましたもの!


これってね、一種のロールプレイみたいなものですよね。

キャストがお客さんの役でしょ。

キャストを雇用している人がキャストでしょ。

それぞれの気持ちを感じられますよね。


今日は、午前午後とSV面接がありました。

何か、テーマが重なりますよね。

そう「共感的理解」です。

相手の立場になったときに

どう感じるかです。

そのことを理解したいと思える人は

いい援助者になれる要素が一つあると思っています。

2017年3月23日木曜日

シリーズで学ぶ際の復習のすすめ


昨日は大阪の北浜、

ONE VISIONという会社のケアマネジャー研修会。

昨年の7月から月1回(12月はお休みしましたが)

昨日の会で8回目です。

12回契約ですので、年度またいで7月まであります。


このようなシリーズの研修では、

毎回異なった基本的なテーマを取り上げて

学び進めていきます。


例えば、「価値・倫理」と「援助関係形成とは」とか、

「アセスメントについて」「相談面接」等々


ここでご注意頂きたいことは、

それぞれの回で学ぶ内容は、

学びとしては独立していますが、

実際のケアマネジメントの中では同時進行で、

っていうか、一緒くたに使われていますし、

それぞれのことが絡み合っています。


ですから、

基本的な学びを積み重ねるためには、

前に学んだことを、新たに学ぶことに関連づけながら進む必要があります。

要するに、単発で学んだ事柄を記憶にとどめながら

新たに入ってくる知識・理論と合わせていく作業が必要だということです。


それに加えて、

実践で応用しようとすると、

単に覚えているだけではなく、

意識しての実践を重ねて、身体に染みついていないと

本当の意味で応用ができないと思います。


で、研修前にサーッとでよいので、

前回までのノート見てから来てよね!!

2017年3月21日火曜日

状態が変化すれば、ケアがミスマッチの状態になる


今日は、朝から歯医者さんに行きました。

歯医者さんには3ヶ月に一度、定期的にメンテナンスに要ってます。

3月も初旬に行ったのです。

で、先生が「気になるところはない?」

とおっしゃったので、

「左上の親不知の手前の歯が、虫歯みたいなんですが・・・」

といいましたら。

「わぁ、昔々のかぶせやなぁ。歯と合うてないから被せ直そか」

ってことで、、、本日の受診となりました。


考えて見たら、今の歯医者さんの前の前の歯医者の時かしらん?

ウン十年前の治療の賜物!

被せの大きさは変らないのですが、

土台の歯自体が痩せてきたので、

被せと歯の間に隙間ができて食べ物が挟がっていたのです。


「被せ」というケアのサイズが、

「歯」というクライアントが痩せた(状況が変化した)事によって

合わなくなっていたのです。


そっか、モニタリングの視点やね!!


ケア自体に問題がなくても、

クライアント自体が変化してしまうと

ミスマッチを生じるという典型的な状態でした。


「冷たいものや、熱いものは滲みるかもしれんから?」という

怖い怖いアドバイスも合ったのですが、

事なきを得ております。「ホッ!!!」

2017年3月20日月曜日

「プロセスを大切に」は、日々の積み重ねということ。


先日、無事確定申告をおえたことは報告したところですが、

結構、段取りで苦労するのは、

必要経費の領収書やレシートをまとめて袋に入れてはいるのですが、

整理をしていないもので、、、


月順に並べ替えて、

各月の分を日付順に並べて、

パソコンで明細書に打ち込んで、

台紙に貼っていく。


交通費も、

12月の初めくらいから打ち込んでいない。

ので、手帳を見ながらパソコンの書式に打ち込んでいく。


要は、日頃から積み重ねをしていないから、

いざというときに苦労するのです。


そういえば、

施設現場にいたときや、ケアマネジャーしてた時にも

ケース記録を溜めて苦労した覚えがあります。


日々の積み重ねが、結果に反映する。

日頃、受講生さんやバイジーさんには

「プロセスは大切ですよ!」といっているのに、、、

皆さん、そういうことですよ。

2017年3月17日金曜日

答えは創り出すもので、正解はない。


昨日・一昨日と介護支援専門員実務研修の演習指導でした。

前期の7日目、8日目は前期の最終コーナーで、

プロセス通じてい必要になる「説明と合意について」

「サービス担当者会とチームアプローチについて」

「モニタリングと再アセスメントなど」

についてでした。


それぞれの単元について、

ロールプレイやグループ演習を通して

大切なポイントや留意点などを学んでいきます。

知識について学ぶことはもちろんですが、

実践するための技術としてコミュニケーションスキルも求められます。

模擬事例を使用して進めていくのですが、

各演習で、答えは出していきますが、正解はありません。


バイステックは「ケースワークの原則」の中で、

ケースワークは、対人援助の技術であることを言っていますが、

この技術という言葉にアート(Art)という言葉を用いています。

日本語にすると「技術」というより「芸術」と訳す方が多いと思います。

芸術だとすれば、作品としての形(ある種の答え)はあるのですが、

これのみが正解(1+1=2)というようなものはありません。


受講生の皆さんは、非常にまじめで熱心に取り組んでおられるのですが、

何か、正解を求めてらっしゃるようにも感じました。

試験重視の日本の教育システムの影響もあるのかもしれませんが、

社会福祉援助の場合はあまりそぐわないと感じています。

だからこその面接であり、関係性の醸成であり、

合意作業の繰り返しなのです。


そう、決して先に答えが用意されていて、

それを見つけ出す作業ではありません。

答えを創り出す作業なんです。


答えはあるのですが、唯一の正解はないのです。





2017年3月15日水曜日

意識して繰り返す実践で学習する

2日ほど更新をサボっておりましたが、13日はやっとこさ確定申告に行き、昨晩は宍粟市でのケアマネジャー有志の勉強会ラストでした。

フリーランスになって7年目になりますので、毎年 確定申告には行くのですが、なかなか慣れません。

何せ、年に1回ですから。

申告会場で作業を終えるくらいには「そうやった、そうやった」という感じで思い出すのですが。


宍粟市の勉強会は、天候や稲松の私用で2ヶ月飛んでいたこともあって、受講生さんは1月中旬にはレジュメを作成しておられたようで、、、(ここの勉強会は稲松が講義するわけではなく、受講生の皆さんがテキストを一章ずつ読み込んでレジュメを作り、当日、あみだくじで講師役を決定するやり方です)、、、

2ヶ月も空くと、準備していたにもかかわらず「何をお話しするのか」あやふやになっている感じでした。


何にせよ、繰り返し経験しないと、しかも意識して実践しないと身に付かないということなんでしょうね。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
〒675-0146 兵庫県加古郡播磨町古田1-3-41
Tel.&Fax.:079-437-9745
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2017年3月12日日曜日

ラグビーから対人援助を考える


昨日と今日の2日間、

介護支援専門員第16回近畿ブロックの研究大会に参加してました。

兵庫大会、新神戸のホテルが会場でした。

昨日の記念講演は、元ラグビー日本代表で親和女子大学准教授の平尾剛先生と

福井県立大学奥西栄介先生の対談という形でした。テーマは

「ボールをつなぐ ケアをとおして心をむすぶ」

 ~ラグビーフットボールに学ぶケアマネジメント~

非常に示唆に富む対談でした。稲松なりの雑感を、、、


先ずラグビーは、楕円形のボールを前に前に進めてゴールに着ける、いわば陣取り合戦。

なのに、前にボールを投げては行けないという理不尽なルールがあります。

これは、ケアマネジメントという対人援助においてもそんなに簡単に前に進まないのと似ている気がしました。

支援を前に進めるときには、時にアセスメント等で過去の経験等を踏まえるようなプロセスが必要だからです。


だから、少しでもそのプロセスを効果的なものにするためにフォーメーションを考え作戦を立てます。

このことは、ケアマネジャーがプランを立て共有するプロセスと重なります。


ここで平尾先生は「フォーメーションの中でプレイするプレーヤー個々の個性があって

ある程度自由な動きが求められる。それぞれのプレーヤーの個性も尊重されないと、

プレイがつながっていかない」と言われたのです。

そして「その積み重ねがゴールにつながる」とも。

ということは、デイサービスやヘルパーさん、訪問看護師さんも

ケアプランの中である程度自由に動く裁量があり、しかも個性があって当然ということです。

それが認められないと支援の継続性が損なわれてゴールには近づかないのかもしれません。

個々のプレーヤー同士が個性も理解し得るから信頼関係が生まれる。

ケアマネジメントチーム内において、それぞれの個性どころか、

下手をすると、個々の専門性の理解にも至っていないケースがあるのではないでしょうか?


ただし、個々の個性が認められる大前提として「ある一定のレベルが必要であること」と

「守らなければならない一線(ルール)があること」は知っておかなければなりません。


クライアントの生活が連続したプレーの積み重ねによるのであれば、

その個性的な連携・プロセスこそ重要になってくると思います。

その個性を認めるためには、個性を理解するためのアセスメントが必要ですし、

自分自身もまたプレーヤーである以上、自分自身の個性もアセスメントして知る「自己覚知」

の必要性が重要であることにつながってきます。


ラグビーはスポーツですから勝負がつきます。

でも、試合が終わるとノーサイドといって敵味方はなくなります。

そこに残るのは勝ち負けではなく「いい試合やったね」というプロセスです。

我々の支援の最後も結果ではなく「いい人生やったね」といってもらえる

プロセスを支えることのように感じました。

2017年3月10日金曜日

からだ こころ つながり


昨日は、午前中に面接が一つありました。

バイジーさんとクライアントさんの関わりを振り返りながら

支援者としての立ち位置やサポートの妥当性を探ります。


昨日のブログにも「アセスメントのすすめ」と題して書きましたが、

そのおまけ的に、、、

人となりを理解すると書きましたが、

「人」を理解しようとする際に、

「身体的な“人”」「心理的な“人”」「社会的な“人”」とよくいわれます。

当たり前のように言いますが、

他者理解するときに本当に意識しているでしょうか?

この三つの側面は、別個ではないのです。

「身体的側面」「心理的側面」はわかりやすいですよね!

身体が元気じゃないと、おのずと気持ちも元気じゃなくなります。

気持ちが滅入っているときに、身体を動かすと少しスッキリしたりもします。

これは「からだ」⇒「こころ」の方向です。

逆に、気の持ちようをかえることで、

身体が軽くなることもあります。


「社会的側面」はどうでしょう?

身体がだるくて、気持ちも落ち気味の時に

友人似合ったり、サークルに参加すると元気になったり、

楽しみにしていた集まりに行けなくなると、気持ちが落ちて、元気もなくなったり、、、


この三つの要素はホントに影響し合っています。

人を理解しするときには、三つとも意識しながら聴きます。

これも「傾聴」につながるしてんだと考えています。

2017年3月9日木曜日

アセスメントのすすめ


昨日は午前午後と

兵庫県釈迦福祉研修所で

「アセスメントスキル向上研修」でした。

初企画で、

高齢者分野も障がい分野も社会福祉協議会の方も参加されていました。

グループも種別ごとには別けずに混合です。


午前中は、アセスメントについての講義がメインでした。

午後は、もう少しロールプレイや個人・グループを交えての

演習をしたかったのですが、どうしても伝えたいことがたくさんありすぎて、、、、

(いいわけです・・・)


それでも受講生さんたちは和やかな中にも熱心に真摯に取り組まれていました。

問題を捉えるだけではなく、

問題を抱えた人(クライアント)が、どのような人なのか?

アセスメントをするときに

とても大切な視点なんですが、

どうしても「困り事」のみに意識が要ってしまい

直ぐに解決したくなってしまいます。


主役はクライアントですから、

その人らしい生活に近づくためには、

その人の個別性(らしさ)を尊重しなければなりません。

なのでクライアントの人となりを理解したいのです。

バイステックさんは

「クライアントは個別化される権利がある」といっています。


そのことなしに支援するなんてあり得ません。

あっ、緊急介入ケースは別ですよ!

2017年3月7日火曜日

地域ケアシステムとケアマネジャー


今日は午後から奈良県香芝市でケアマネジャーさんの研修でした。

介護保険制度がだんだん変化する中で、今後ケアマネジャーにはなにがもとめられるのか?

地域包括ケアシステムを構築することも求められていますが、最近の動向ではなく制度スタート当初から言われていたことです。


地域の中に包括的なケアシステムを作るということは、それぞれ目的を持ったケア(サポート)が連携してチームを作ることが必要です。

チームになるためには共通の目標が要るのですが、それは「望ましい地域の姿」すなわち「誰もがその人らしく暮らせる」ということでしょう?

それならば先ず行うのは、ひとり一人がその人らしく暮らせる為に、どのような課題があるのかを明確にすることです。

各々の課題を集積して、分析をすることから地域の課題が見えてきます。

見えてきた課題を解決して、望ましい地域の姿に近づいて行くために、
既存の資源がどのように働くのか?
新たにどのような資源が必要なのか?
それらの資源がどのようにつながるのか?
という段取りになるのでしょう。


個々のケースをしっかりと再アセスメント(事例検討して丁寧に振り返る)することから始まるのです。

それが地域ケア会議だと思います。

地域ケア会議を主催する地域包括支援センターとケアマネジャーさんたちが、先ず協働することですよね。

2017年3月6日月曜日

人は理解されたいと思い、話し相手を求める


今日は、京都府の京丹波町というところに始めていきました。

鉄道で言うと山陰線の和知という駅のところにあるセンターで

傾聴ボランティア講座でした。


既に、活動をされている方がほとんどということと、

昨年度は、傾聴のテクニック的な内容だったとのことなので、

今回は「何故、傾聴するのか?」がテーマです。


人は、出会って関係ができると

「理解してもらいたい」「理解したい」という気持ちが起こります。

そのためには、話を聴いてもらわなければ理解してもらえません。


だから傾聴して欲しいのです。

話をしっかり聴いて欲しいのに

その相手がいないと言うことは辛いことです。

そのこと自体が生活ニーズになるのです。


家族だったり、友人だったりが、その役割を担ってくれればいいのですが、

担ってもらえなかったり、そもそもいなかったりすると

対人関係が激減し、社会性が低下します。

物理的にも気持ちの面でも閉じこもっていきます。


話を聴くと言うこと自体が

立派な支援であることをしっかり認識してもらいたいと感じたのでした。





2017年3月5日日曜日

やはり対象者を理解すること


昨日は、奈良県の主任ケアマネジャー研修

事例の振り返りについてですが、

事例を振り返るということは、

再アセスメントを試みることになります。

要するに、クライアントと取り巻く環境がどうなっていたのか?

ということを、振り返るわけです。


そこのところを押さえないで、

どんな支援をしたかの評価はできません。


今日は午後から、神戸市須磨区の自治会連合会の研修

認知症になってもその人らしく暮らすことについてがテーマ。

もちろん認知症という病の理解は要るのですが、

その先、認知症の誰々さんを理解するのではなく、

誰々さんという人を理解する。

その人が認知症を患っている。

という視点が必要です。


ちゃんと関係性を築こうとすれば

対象者自身の人となりを理解したいと思わなければ

関わりの中で支援することは困難だと思います。


そのような関係がはぐkまれている地域は強いのだと思います。

いわゆる地域力だと!!


2017年3月3日金曜日

求められたことに応えること

昨日は遅く帰って来てブログをアップできず、今朝もバタバタとして書けませんでした。

今日は午後から、とある研修の修了レポート審査とコメントのお仕事してました。

40件読ましていただきました。

皆さん、お忙しい中で描いていただいたレポートなので、できる限り通したいと思います。

ただ、こちらが求めているテーマと違うことを書いていると困ってしまいます。


対人援助職の主任ケアマネジャーの研修レポートです。

日々、クライアントの求めるところに応える仕事をしている方々であり、この度はそういう人を育成する立ち位置につく人たちです。


講師が求めている課題について書いて欲しいと思いました。

これって、結構大事なことと思いますよ。


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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
〒675-0146 兵庫県加古郡播磨町古田1-3-41
Tel.&Fax.:079-437-9745
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2017年3月1日水曜日

ケアマネジャーの実務研修で、、、


今日と明日は兵庫県の介護支援専門員実務研修

前期の演習指導でした。


一連の介護支援専門員法定研修のカリキュラム変更で

実務研修は44時間だったのが87時間に。

前期だけで8日間あります。


内容的には、今までの前後期に分けてやっていたものを

前期にやってしまう感じです。

なので、カリキュラムの内容面で余裕があるわけではありません。


介護支援専門員の実践力が不足しているという理由で

カリキュラムに手を入れて、時間を長くしているのに、

それぞれの課題に割り振られた時間はタイトなままなのか?


うーん、もっと実践に繋がる演習に時間をかけたいと感じるのは

私だけなのでしょうか?

なんだかなぁ?!って感じるのでした。

2017年2月28日火曜日

2700名の民生委員さんにエール!!


本日は午後から、

新任民生委員児童委員研修:丹波ブロックが

山南町の「やまなみホール」でありました。

2月の初旬から、県下8カ所で開催されてきた研修も

本日が最後でした。

この間、2700名あまりの方が受講された計算になります。


民生委員さんのなり手がなかなかいないために、

空席となっている地域もあるのですが、

それでも多くの方々が地域福祉の担い手となってくださっていることを実感できました。


8カ所それぞれの会場で

実践報告をくださった現任の民生委員さんや主任児童委員さん。

皆さんのご報告のまとめをさせていただきながら、

その真摯な取り組み姿勢に学ぶところもたくさんあって、

私自身、大いに刺激を受けました。


昨年12月に新たに民生委員児童委員になられた皆さまも

是非是非、担当地域にあって

たくさんの地域住民の方々の笑顔を生み出されますことを

心よりお祈りしております。とともに、


ぜひ、思い込まずに理解する姿勢を大切に

あせらず、あわてず、あきらめずに

取り組み・ご活躍されますことを期待しております。


2017年2月27日月曜日

1にも2にも、アセスメント。


今日は、兵庫県社協で事例検討会。

参加者は、福祉サービス利用援助事業の各市町社協の専門員さん。

先週月曜日の姫路会場に続く第2弾です。


本日の検討会でも感じたことはアセスメントの重要さ。

事例提供者の検討課題は

「どのように支援の方向性を見立てるか?」

というものでした。


検討者からの質問に答えながら、

クライアントの人となりに関しての質問に対しては

情報をとれていないことが多いことに提供者自身が気づいていました。

クライアントがなぜ自身が損をするようなお金の使い方をしてしまうのか?

その辺りのこと何となく気づいていたのですが、

それを確認するための情報を収集できていませんでした。


福祉サービス利用援助事業は、

単なる金銭管理業務ではなく、

「自立支援のために」という目標があります。

そう、「その人らしい暮らしの実現のために」です。


ですから、アセスメントは必須なんですよ。


2017年2月26日日曜日

ケアマネジメントは、チームアプローチが前提です。


今日は午前中に面接が1本ありました。


1つのケースで、

クライアントの抱える課題だけではなく、

その家族も支援の必要性がある場合に、

ケアマネジャーはが1人で抱えこまずに、

他の支援者と共有していく見極めをどのタイミングでするのか?

というようなテーマです。


まず、アセスメントをしっかりするのですが、

クライアントと面接しながら、

家族の話題等が出されたときに、

その中から「違和感」を感じられるかどうかです。

(もちろん、家族の話題を話し手もらえるということが前提ですが、、、)


そして何らかの「違和感」を感じたときに

相談できるネットワークを持っておくことです。


医療的な問題に関する違和感であれば、医師・看護師・その他のコメディカル。

法的な問題であれば、弁護士。

さまざまなカテゴリーの違和感について

その専門家に相談できるネットワークを作っておくことです。


そして、押さえておきたいことは、

そもそもケアマネジメントを含む福祉対人援助は、

チームでアプローチするということを意識することです。

そのとっかかりがケアマネジャーであったとしても

アセスメントする中で、それぞれの課題に対する専門家と

連携するはずですから、

インテークの段階で、どのような他の専門職と繋がるかということは

おおよそ見立てがつくはずです。


その見立てが難しいときには、

同職種連携の中で、

できればスーパーバイザー的なポジションの方に相談できればよいのですが。


その時に注意すべき点は、

クライアントの支援が目的で相談するというスタンスです。

ケアマネジャー自身が苦しくて、情報を共有するのではなく、

あくまでも「クライアントの福利を優先する」といった

倫理観がベースにあることは大前提です。

「接遇マナー」とは、「面接気準基本の"き"」


昨日は、明石にある明桜会という社会福祉法人の

職員研修に呼んでいただきました。

介護関係の研修で知り合った方のセッティングです。

テーマは「接遇」。


稲松は「接遇マナー」というようなテーマでオファーをいただいても

一般的な接遇マナーの講師の方のように

「お辞儀の仕方」「名刺交換の仕方」「電話での対応」等々は

全くといっていいほどしません。てか、できません。


私にとっての接遇マナーとは、

「相手を不安にしない、不快にしない」ということです。

そして、このことは

対人援助の仕事をする者にとっては、

基本の中に含んでいると思うからです。

で、研修内容は対人関係の基本的なお話しと

そのことを実践するために必要なコミュニケーションのお話しです。

挨拶や自己紹介、非言語による「笑顔」

相手の気持ちを「傾聴」し、「受容」し、「共感」する。等々、

相手を不安・不快にしない、安心して、信頼してはなしていただく礼儀です。


そう、「接遇マナー」とは「面接技術の基本」なんです。

2017年2月24日金曜日

個人情報共有の取り組みについて地域特性に合わせた条例があれば・・・


今日は、新任民生委員児童委員さんの研修 第7弾。

但馬ブロックは、「夢千代日記」で有名な湯村温泉がある新温泉町。


先週に降った雪がたくさん残っていました。


兵庫県は日本海に面している但馬ブロックから

山間部に広がる北播磨・中播磨・丹波ブロック

瀬戸内海に面している西播磨地域・東播磨ブロック

太平洋のも接している淡路ブロック

と多様です。(神戸市は政令指定都市なので県の管轄外)


民生委員さんが向き合う、地域課題もそれぞれ特色があります。

ということは、その地域内に暮らす個々の人たちの文化にも特色があります。


個人情報についても、

都心部と郡部ではやはり違います。

制度的には一律な基準はありますが、

運用に関しては、やはり差があることは否めません。


そういう場合に、杓子定規に線を引いてしまうと動きがとれないこともあります。

かといって、ルールで決められている以上は従わねばなりません。


今後、地域でのケアシステムを実践的に動かしていくときには、

支援を必要としている人の個人情報をどのように教諭するのか。

ということについて、実践的なルール作りが必要だと思います。

なぜなら、地域ケアシステムの中には多くのインフォーマルなサポートが存在し、

最も重要な担い手になることは必須だからです。


この場合に、地域特性は勘案されなければ難しいと感じています。

で、要支援者の個人情報の取り扱いについては、

圏域における条例のような形で運用するなどの

工夫を試みていくことが必要だと思うのですがいかがでしょうか。




法定研修で、自身の偏りを克服する


昨日は、

兵庫県の主任介護支援専門員更新研修Dコースの8日目の演習指導でした。

例の、7つの項目に分けられた事例を用いた演習、

「家族支援の視点が必要な事例」


以前から稲松は、

新カリキュラムに関して不都合な点を書いてきましたが、


本日は違う視点で、

援助職者がクライアントをアセスメントする場合、

多面的に情報を収集・整理することが求められます。

身体的・心理的・社会的にとカテゴライズされたり、

ICFの概念図を用いたり、

ジェネラリストモデルであったり、、、


ところが、援助職者も人間ですから

どうしても項目に偏りが出てきたりします。

ケースによってもありますが、

援助者自身の癖だったり、価値観お方より出逢ったりします。


今回の研修カリキュラムでは

7つの視点での事例を繰り返し振り返ることを行います。

そのことによって、自身が見逃しがちな視点でのアセスメント項目、

すなわち苦手としている領域のアセスメントについて

意識しやすくなるのではないかと考えられます。


せっかく、日数をかけて学ぶのですから

前向きに、自身のプラスになる、ってことは、

利用者にとってもプラスになる時間としたいものです。

2017年2月22日水曜日

「利用者主体」ってこと

今日は午後から、新任民生委員児童委員研修の第6弾。と晩方に社会福祉施設の介護職員(在宅支援メインで)さんの研修、二本立てでした。

午後からの研修テーマは対人援助の基本視点です。

晩の研修のテーマは「身体拘束廃止等について」でした。

午後からの研修では当然ですが、晩の研修でも「利用者が支援関係の主体であること」を丁寧にお話しします。

身体拘束とは「援助者側の都合で利用者の動きを封じ込めること」で、その行為は「援助者が主体」になっているからです。

要は、身体拘束も含めて虐待というのは対象者を支配する、すなわち援助者主体の現れなんです。

福祉援助に関する様々な研修で、基本的なことにもっと時間を割き、力を入れて欲しいと思うのは こういった理由からです。

その人らしい暮らしを支援すると言う表現も、利用者主体ということです。

その実践のために、基本的な知識を学び、技術を身につけたいのです。

これらのことを押さえずに、手技などの技術を学んでもおおよそ使えるものにはならないと考えますが、如何でしょうか?

利用者主体ということをサラッとではなく、もっと重く受け止めて、学ぶというか、カラダに染み込ませて欲しいと思います。
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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
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2017年2月21日火曜日

裏と表、どっちが良いかは決めづらい

本日は、北浜でOne Visionのケアマネジャーさんの勉強会。

今日はロールプレイしました。

「クライアントとの距離は?」
「メモを取るのはどうか?」
「場所は、自宅と事業所どっち?」

面接に関するハテナは色々ですが、シチュエーションやケースによって異なることも多く、一概に決められません。

距離感や角度などは、スタンダードな考え方はあるかもしれませんが、それでも決めつけるのは危険です。

むしろ「表の時も裏の時もある」と心において「今はどっちが良いのか」をその時点で判断する癖、というか意識を待つことが肝要かと思います。
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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
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2017年2月20日月曜日

人となりを理解すること


今日は、午前中西脇市でケアマネジャーの研修会。

午後から、姫路で福祉サービス利用援助事業の専門員さんの事例検討。

昨日のビジョンでも感じたこと。


アセスメントで、

クライアント像を深めるときに意識したいこと。


その人そのものを理解したいと思うこと。


要するに、

認知症の〇〇さん。

被害妄想の〇〇さん。

アルコール依存の〇〇さん。

ではなく、〇〇さんがどのような人かという視点。


基本の“き”ですが、

事例を振り返ってみると

意外とできていないことがある。

その方そのものを理解しようとして、

その人が、

認知症になった。

被害妄想が出現した。

アルコール依存になった。

という風に捉えることは重要だと思います。

2017年2月19日日曜日

気持ちを言語化すること


本日は、午前と午後で面接が3本でした。

午前中のバイジーさんは、という支援事例の振り返りを通じて

課題を探って、今後にどう繋げるかを考える。

スタンダードなビジョン。


午後の二人。


一人目の方は、事例を準備しておられたのですが、

それよりも「愚痴を聞いて欲しい」ということで、

ひたすら傾聴+感じたことをお伝えする時間でした。


お二人目の方も、事例についての不条理のような部分をひたすら語られました。


面接では、時に、愚痴や不満、悩みごとをひたすら聴くときがあります。


稲松は、「どうしようもないかも」といった気持ちを

言語化して、聴いてもらうことも時には必要だと考えます。

バイジーさんが語る内容を傾聴して、受容することに徹します。

解決しようなどとは考えずにひたすら聴きます。

相手の語りを邪魔しないように聴こうとします。


そうすると不思議なことに、

バイジーさん自身が気持ちを整理して行かれることがあります。


昨日は、学びの上でも経験を振り返り言語化することを書きましたが、

精神衛生上も、感情の部分を言語化して語ることは重要です。

対人援助職者のような感情労働者にとっては

必要な行為だと感じます。



支援の取り組みを発表すること

昨日は、神戸聖隷福祉事業団の総合研修「研究発表」会があり、審査員ということで呼んでいただき発表を聴かせていただきました。

18題の様々な内容でした。集団に馴染めない3歳9ヶ月の女の子の一般の保育所に笑顔で通えるまでの支援や、公路生活者の就労支援、特養の拘束廃止支援、、、等々。

成功事例だけでなく、「試行錯誤の末少し前進できたかしら?」というものも。

しかし、全ての事例がそのプロセスにおいて「観察し」「考え」「計画し」「共有し」「実践して」「評価・振り返る」を丁寧に行なっているものでした。


事例検討会でもそうなんですが、実践したことを振り返り、言語化して発表することは大切なことです。

自分だけで振り返ると、どうしても結果に目が行き「できていなかったところだけを反省したり」逆に「上手くいったところを拾って評価したり」することがあるからです。

プロセスを振り返り、言語化して発表するところに意味があるのです。

生活支援はプロセスの支援だからです。

プロセスを振り返り、検証することで気づきが生まれ、次の実践に行かされるからです。

「経験知」とはそういものだと思います。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
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2017年2月17日金曜日

関係性を作るはじめの第一歩


今日も新任民生委員児童委員さんの研修。

第5弾は淡路島の洲本、もちろん淡路ブロックです。


午後の後半に、90分相談援助についてお話しするのですが、

時間が短くて、充分お話しができないのが少し残念です。。。


私のお喋りの後に、

先輩民生委員や主任児童委員さんからの実践報告があります。

先日も触れましたが、

前向きに、対象者さんに関わる素敵な方に出逢えます。


民生委員を受けてはじめに感じることの一つに、

「『民生委員は何する人ぞ』を知っている方が少ない」ということだそうです。

そこで、地域の行事や集まりに出かけたり、

市域の対象者とおぼしき人のお宅に訪問をしたり、

地道な努力を重ねていらっしゃいます。


自身の役割と共に「存在」を知ってもらう働きです。


援助関係を形成するときに

バイステックより先に必要なのが

出逢うことです。

援助職者は、対象者つまりクライアントの理解について

非常にエネルギーを使います。

当たり前といえば当たり前のことなんですが、

それと同じくらいエネルギーを使いたいのが

援助職者である自分を知ってもらうことです。


お互いの存在を認識し合わないと、

関係性は生まれません。

そして関係性が芽生えたところで

バイステックを意識することが必要なんです。

2017年2月16日木曜日

研修・学ぶことを楽しむ


先日、和歌山の主任ケアマネジャー研修を終えました。


何人かの受講生さんから、

「楽しい研修でした。また、まだまだ学び続けたいと感じました」

というような、メールなどをいただきました。


研修は、「真面目」に取り組まないと行けません。

が、「楽しい」「笑顔がある」は、

「不真面目」とはイコールではありません。


研修は、「楽しく、真面目に」取り組むものです。


同じく「ユーモア」があるのと

「不真面目」もイコールではありません。


私は、井上ひさしさんの言葉を講師としての目標にしています。


「むつかしいことをやさしく

 やさしいことをふかく

 ふかいことをおもしろく

 おもしろいことをまじめに

 まじめなことをゆかいに

 そして ゆかいなことはあくまでもゆかいに」

です。

2017年2月15日水曜日

本日の民生委員さんの研修で感じたこと、、、



今日は、兵庫県の新任民生委員・児童委員さんの研修4カ所目

北播磨ブロックは、小野市の「うるおい交流館エクラ」でした。

380名ほどの方が受講されました。

北播磨ブロックは2/3ほどの方が新たに改選されたそうで、

最近の傾向として、2期3期と受けられる方が減っているようです。


大変なお役目ですので、

1期3年受けられれば「次の方にお願い」というお気持ちになられるようです。

そのお気持ちも充分理解できるのですが、

全県でのアンケートでは、

「何故、民生委員を受けられたのか?」という問いに対して、

「断り切れなかった」という回答が大多数を占めるそうですが、

1期3年を迎える時点でのアンケートでは、

「やりがいを感じる」「ある程度やりがいを感じる」が9割を占めるそうです。


地域福祉の大切な担い手で、直接対象者と関わるポジションですので、

対象者の方々から観れば、あまり頻回の変更になると

「『せっかく顔なじみになって、信頼もできるし、これから色々相談したいなぁ』

と感じる頃に新しい方に変ってしまって、また、最初からお話ししなければならないし、

次はどんな方が受けられているのかもよく分らないし・・・」ということが起こります。

そう感じると、できる限り複数期つとめて頂けると助かります。


そう考えると、地域福祉を担当するポジション、

地域包括や障がい者の相談センター、

行政の窓口だって、3年に一度「異動」があるのはマイナス面が大きいんですよね。


だから、地域のことは地域で関わる仕組みづくりが要るのです。

ただし、行政はそこにしっかりと政策的・経済的な支えをつけることですよ。

サポーティブに、厳しく。


昨日、無事に和歌山県主任介護支援専門員研修の最終日を終えました。

受講生の皆さま、本当にお疲れさまでした。

そして、「新たな歩み」おめでとうございます。

最後に宣誓したことを、ぜひぜひ実践してくださいね。


最終日の午後、まとめの部分でのグループワーク、

どうしても「気づきの事例検討会」の余韻を感じつつだったので、

支援者支援の際にいかに「支持的であることが重要であるか」を押さえていただけていました。


振り返りまとめでも、お伝えしましたが

サポーティブなことは重要です。

それは間違いありません。

でも、サポーティブということは、

決して「甘い」ことではありません。

支援とは、他の人の生活や成長に関わるので、

実践の中には「厳しさ」が必要になってきます。

その部分も、しっかりと意識してください。

そして、「厳しさ」と「支持的」の両方が必要なので

難しいし、だからこそ専門職なのです。


主任研修の終了は新しいスタートラインです。

「ゆっくりと前向きに」歩みを続けてください!

応援してます!!




2017年2月13日月曜日

狙わずに、丁寧な実践を!!


今日は、和歌山県の主任ケアマネジャー研修の10日目。

5日目の午後から

個別事例の振り返りとスーパービジョンの学びを

「気づきの事例検討会」を通して続けてきました。

今日の午後と明日の午前中、

実際に「気づきの事例検討会」を実践してもらいます。


ほとんどの受講生の方が、

じっくりと時間をかけて事例を振り返る経験はありません。

が、学んできた考え方やルールを丁寧に実践されていました。


また、各グループを担当して頂くファシリテーターは、

5年前から和歌山の地で継続的に

「気づきの事例検討会」を実践している方々です。

力強い協力者です。

とはいえ、伝える側の経験は少ないので、

その方々にとっても、貴重な学びをされていることと思います。


共有する時間の中で、再アセスメントの重要性や、

サポーティ部に関わることの意味を意識し、

根拠を持った質問を言語化することの難しさを感じられたようです。


明日、最終日。

午前中は、本日観察されていたメンバーが事例検討会を経験し、

今日の午後経験したメンバーが観察されます。

また、今日とは異なった気づきがあることと思います。


「気づかねば」ではなく、

基本的なことにを丁寧に行うことで

「気づき」が生まれることを確認して頂ければと思います。

クライアントの不安を受け止める


昨日は、午前中に面接が一つありました。

前回からの約束で、逐語録を振り返りました。

電話相談の逐語録です。


詳しい内容はかけないのですが、

ケアマネジャーさんではなく、

在宅の医療機関の紹介等を行う窓口の相談員さんです。


バイジーさん自身の振り返りでは、

「もっと早い段階で素子リーニングができれば」

と考えておられますが、

インテーク面接で

スクリーニングシートみたいな質問事項を確認するというやり方は

お奨めできません。

最小限のお話を聞くということで

相手の気持ちも整理できるからです。


スクリーニングだけでは関係性ができないと思っていらっしゃる方が多いように思うのですが、

実は、電話に出た段階で関係性はスタートします。


渡部律子先生は著書の中で、

インテーク面接においてクライアントの不安に対応することを押さえておられます。

ワーカーが、自身の業務を優先しようとすれば忘れてしまいがちな点です。

そして、その手当ができるのでクライアントは安心して語ることができるのだと思います。


バイジーさんは、その辺りを押さえながら

クライアントの語りの中でスクリーニングを行い、

いくつかのポイントを再確認していただいた上で

必要であれば再度連絡くださるようにアドバイスして

面接の受話器を置いています。


このような対応を心がけていると

この相談者は、次に何かあれば連絡をしようと思ってくれるのではないでしょうか?

言い換えれば、バイステックの原則等を意識した面接を心がけることだと思います。

2017年2月12日日曜日

ショートゴールの意味

昨日は、関西混声合唱フェスティバルでした。

今年は隔年の定期演奏会の年、5月に本番中の本番があります。

その日を目指して、毎週末練習に励んでいるのですが、練習だけでモチベーションを保つのはなかなか難しいものです。


合唱祭や関西混声フェスのようなステージは、定期演奏会ほど、大きなステージのイメージではないにしろ、お客さんの前でうたいますし、合唱関係者が多く聴いてくださるという意味では目標の1つです。

ケアプランで言うところの短期目標に似た感じがします。


このショートゴールにはモチベーション維持以外にもう1つ意味があります。

それはモニタリング的なチェックです。現時点での演奏で、できているところと、まだまだの部分を確認することです。

事例検討にも似ています。

5月の本番を目指して、また顔晴ります。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
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2017年2月11日土曜日

対象者を理解するといこと


昨日は、神戸市北区で

高齢者の見守りボランティアさんの研修会

晩方はケアマネジャーさん有志の事例検討会でした。


民生委員さんや地域福祉活動のボランティアさんの研修で

お伝えすることに

「思い込みで対象者を理解しないでください」

ということです。

相手の立位置で、立場で理解しようとしてくださいということです。


晩方の事例検討会では、

利用者さんと家族の思いに寄り添ってアセスメントする際に

思いに寄りすぎて、客観的な力をアセスメントする視点が不足していたことに気づきました。

事例提供者のケアマネジャーさんは優しいだけではなく、

冷静な目も持ち合わせている方ですが、

それでも自身の思いが勝ってくると

アセスメントの目に要らぬ遮をかけてしまうようです。


人を理解する場合に

こちら側の主観だけで理解してしまうのは避けたいことです。

その上で、客観的な視点と、共感的な視点と、

両方の視点が必要だということですね。

2017年2月9日木曜日

基本的なことを実践されている民生委員さんに出逢いました


本日は、兵庫県新任民生委員児童委員研修第3弾

中播磨ブロック 姫路会場でした。


稲松がお話しする内容は毎回同じです。

が、先輩民生委員からの実践事例報告は

各地域で違う方が登壇されるので内容は異なります。


本日の民生委員さん報告を聞いていて「素晴らしい」と感じたこと。

<振り込め詐欺兼悪徳商法>

「注文したこともない商品が送り届けられて料金を請求された事例」について

対象者が不安になられて民生委員さんに相談の電話があったとのこと。

「直ぐに訪問し、対象者が不安であることを傾聴し、

ことの経緯を確認してから、消費者相談センターに電話をすることを提案し

ほん人の了解を確認してから電話をかけました」


まず、電話での声が尋常ではない「落ち着きのなさ」であったので

緊急(生命の危険ばかりが緊急では無い)を判断し、直ぐに訪問している点。

次に、傾聴してクライアントの不安に手当てしている点。

客観的な情報としての「ことの次第」を確認して具体的内容を把握している点。

専門機関である「消費者相談センター」にキッチリと繋いでいる点。

その際、本人に情報提供するだけでなく、相談の電話をかけることに関して

本人の了解を得ている(自己決定を促している)点。


この民生委員さんは、書道面接の基本的なことをさりげなく行い、

実践事例として報告しているのです。


対人援助の専門教育もトレーニングも受けていなくても

できる人が居ることに驚き、感心してしまいました。

もちろんコメンテーターとしてその辺りのことに関して

賛辞をお伝えしました。

2017年2月8日水曜日

愚痴を、単なる愚痴で終わらせない


今日は終日、兵庫県介護福祉士会のファーストステップ研修でした。

本日のテーマは「自職場の分析~課題の理解と解決の方法を考える~」


最初の演習は、KJ法の手法を用いて

日頃感じている職場での不満や困っていること愚痴をポストイットに書いて

出し合って分類していきます。

その作業の中で、満や困り事・愚痴の原因は何かを探っていきます。

もちろん、単なる愚痴というのも含まれるのですが

それも大切な「感じ」ですから最初から除外はしません。


原因と考えられる情報は客観的なもの主観的なもの等々

面的に取り上げて、それらがどのように絡んでいるかを考察します。


この困り事や不満の原因を分析することで

初めて対処方法を考えることに繋がります。

具体的には、不満が同友原因で起こっているかを観ることで

どこを、どのようにすれば良いのかが見えてくるからです。

また、課題を明確にすることで、

本当はどのような状態であることが望ましいかが分ります。

それが目標です。


目標ができると、どのように行動をするかを考えて実行するのみです。

この目標に向かってすすむ方法を示すのが計画です。


PDCAの手法は、ケアプランだけでなく、

業務改善等でも考え方は同じです。

後は、実践です。

そこで注意したいのは、

本当に小さな一歩でも実行できることを

具体的に定めることです。

そして、実践を振り返ることです。


愚痴を放置するのではなく、

愚痴からでも仕事を見つめ直すことは可能です。

そして、その取り組みは利用者さんにいいケアを提供するためなのです。

2017年2月7日火曜日

思い込みで勝手に理解しないこと


今日は兵庫県の

新任民生委員児童委員研修の第2弾、

東播磨ブロック:加古川会場でした。

いいお客さんで(って表現はおかしいかもしれんのですが、、、)

真剣に聴いてくださり、笑って欲しいところで笑い、

うなずいて欲しいところでうなずく。

前回の西播磨でもそうだったのですが、

話し手としては、とても喋りやすい。


傾聴の方法をお話して欲しいと言われますが、

傾聴の姿勢とは、そういうものです。って感じ。

できておられます。


後は、理解するプロセスで

思い込みで理解しないことですね。


本当の「傾聴」は相手の意図通りに理解するところまで

と思ったりしているのですが、

敢えてコミュニケーションを分割して考えると

聴いたことを自分勝手に理解するのではなく、

自分が捉えた内容をうまく相手に確認することが必要です。


稲松は、ハンチング帽をかぶったままお話しします。

色々なことを思い込んでおられるようで、

「帽子を脱がないということは、、、そうなんだ。。。」って!

確認してくだされば、

「寝癖を押さえているのですよ」とお教えするのに。

変に気を遣って頂いて恐縮です。が、

髪の毛はたくさんありますから(笑)


クライアントを理解するときには

笑い事ではありませんので、

相手の意図で理解する意識と努力が必要です。

ポジションを担う覚悟


5日の日曜日、

午後から西神戸混声合唱団の特別練習。

帰宅後、自治会の定例会資料の印刷、

ギリギリ間に合って、定例会出席。

終了後、和歌山に移動。22時前にホテル到着。

6日(月)午前午後と和歌山県主任ケアマネジャー研修。

夜帰宅。


今日は、午後から兵庫県新任民生委員児童委員研修

東播磨ブロックです。


色々な役割をいただいてます。

これをそれぞれの関わりの中のポジショニングというのでしょうか。


家族の中では、「夫」であったり「父親」であったり、

合唱団では「指揮者」であったり、

自治会の中では「総務」であったり、

そして、研修会では「講師」であったり。


求められる役割、果たす役割。


主任ケアマネジャーのポジショニングは?

「地域作りの担い手」

「ケアマネジャーという支援者を支援し育成する役割」

等々、、、

主任ケアマネジャーの研修を受けるということは、

そのポジションを担う人になるということを意識し、

まず、覚悟しましょう!

2017年2月5日日曜日

季節のように前進

昨日は、西神戸混声合唱団の練習日。

先日も告知させていだだきましたが、今年は隔年の定期演奏会がある年です。

5月28日が本番。

練習も徐々に気持ちが高まって欲しいと感じながら、、、


2月に入って、インフルエンザが益々猛威を振るっているようで、私のSNSのお友だちやそのご家族も罹患情報をアップしておられます。
お大事に❗️

まだまだ寒いのですが、それでも季節は少しずつでも前進してるようで、ご近所の梅がチラホラと咲き出しました。


季節が巡り花が咲くように、私たちも季節の中で生活しています。

木々が花を咲かせるたびに少しずつ成長するように、私たちも少しずつ成長したいものです。

あわてない、あせらない、あきらめない。
です。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
〒675-0146 兵庫県加古郡播磨町古田1-3-41
Tel.&Fax.:079-437-9745
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2017年2月3日金曜日

新任民生委員さん、顔晴れ~!


昨年の12月に民生委員児童委員さんの一斉改選がありました。

概ね、1/3ほどの委員さんが入れ替わるようです。

兵庫県(政令市除く)でも、2,700人ほどの方が

新たに民生委員児童委員になられるようです。


本日より、新任民生委員児童委員さんの研修が始まりました。


2月いっぱいかけて、

兵庫県下8カ所(西播磨・東播磨・中播磨・北播磨・淡路・阪神・丹波・但馬(開催順))

で、開催されます。


稲松は、相談支援の基本の気の部分をお話しします。

要は、利用者本位や尊厳の保持、援助関係形成の原則や利用者理解等々です。


年々、民生委員児童委員さんに求められる役割が増えるのに、

逆に、なり手は減少しています。

ぜひ、なられた方は無理はせず、

でも前向きに、地域福祉の担い手となって頂ければと思います。

そして明るい実践をするために、私のお話しが役に立てば幸いです。

目標指向


昨日は、上郡町の心配ごと相談員さんの研修でした。

新しく相談員になられた方もおられるということで、

テーマは「どのような相談員が求められるのか?」


こういう役割を担うと

「何をしなければならないか?」

「どのようにやればいいのか?」

と考えてしまいます。

大切なことではありますが、

個々からスタートすると義務感がさきにたって

活動そのものが楽しくなりやすいです。


どうするのか、

「何を目指すのか?」

「どんな人がいいのか?」

を先に考えます。

そして、

「そのために何をすればよいのか?」を考えます。


いわゆる目標指向型です。

その方がモチベーションにつながりますし、

やってて楽しいように感じます。

2017年2月2日木曜日

教育者は、共感の気持ちを!


昨日は、和歌山県主任ケアマネジャー研修8日目でした。

「アセスメント祭り」と称して、

模擬事例を用いてのアセスメントの思考の流れを丁寧に確認します。

個人ワーク⇒グループワーク⇒発表⇒講師コメント

を基本に9時半~17時50分の長丁場でした。


午後の後半になってくると

受講生さんも、さすがに疲れ気味です。

講師としては、少しでもモチベーションを高めるために

色々と後趣向を凝らしたり、

それでもしんどいですから休憩をこまめに入れたり、

工夫はします。

でも、研修ですから

しんどくても頑張ってもらわなければならないこともあります。


実際にケアマネジャーとして働いているわけですから

11日間の研修に参加するだけでも大変なのに

稲松は、宿題も出します。

冗談半分に「いじめ」と言う人も居ますが、、、

いえいえ、受講生は基本的に自己決定して来てはりますから

自ら選んできています。

それが嫌なら、受講しなければいいと思います。


沖縄の中学生の暴行動画の後悔を観て、

「いじめではない」という見解を聞いて驚きました。

加えて「大きな怪我はなかった」とのコメント。

はぁ~、身体に大きな怪我はなくても、

心にはとてつもなく大きな傷ができていると思います。

あの、校長先生はご自身のお子さん、お孫さんが

同じように殴られ蹴られて、その様子を動画で公開されても

いじめではないというのでしょうか?


あたかもその立場に立ったかのように感じる

これを共感といいます。


今回の事件は「いじめ」であり、「傷害罪」でもあります。

研修の内容について書くつもりでしたが、

気ぃ悪いニュースが飛び込んできたので

後半からの内容になってしまいました。


2017年1月31日火曜日

できないと決めつけない!


和歌山県の主任介護支援専門員研修、7日目。

今年から「気づきの事例検討会」を学ぶことで、

個別の事例検討・研究や対人援助者監督指導を学びます。


本日は、DVD教材で型を学びました。

所々でDVDを止めながら、演習を繰り返して行き、

ポイントやエッセンスを学んでいくのですが、

教材の中の事例検討者や司会者は

上手に質問するし、まとめたりもします。

だって教材ですから!


ところが受講生さんは、

「あんな上手にできない」といって尻込みする方もおられます。

上手にできなくて当たり前です。

やったことないのですから。


まずは丁寧に繰り返すことです。

少なくとも、やる前からできないと決めつけないことです。

2017年1月30日月曜日

丁寧なトレーニング

昨日一昨日と泊りがけの指揮法の勉強に行っていました。

講師の保科先生は「拍子を振るのではなく、リズムを振る。次の拍に音がない、もしくは音をのばしてある時には(棒を)止める。テンポ(慣性)はプレイヤーが持っているのでやたらと振らない」といわれます。

以前にも教えていただいており、昔々に比べると随分振らなくなっているつもりでしたが、DVDで録画したものを観ると、色々とやらかしていて穴があったら入りたい。

他の受講生さんも、なかなか自分の癖が抜けず苦労しておられました。


今朝のNHK朝イチで、「ムダな努力よ、サヨナラ」ということで、家事などが大変で身体が疲れやすいという女性に、合気道の達人が「つま先立ちを5〜6回繰り返すことを指導して、加えて「指先から動く」ことを伝えていた。
要は、身体を一体のものとして使うのだそうです。日頃はバラバラでパーツを使っているから疲れやすいそうな。
登場した女性は、一週間すると肩凝りや疲労感が随分軽減したそうです。

ムダな努力は要らないが、必要な努力はやはり必要なのです。
それも、繰り返し。
それをトレーニングと言うのでしょう。


明日は和歌山の主任ケアマネジャー研修。事例の振り返りのトレーニングの仕方を学びます。
ムダな努力をしないために、丁寧な学びが必要だと感じています。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
〒675-0146 兵庫県加古郡播磨町古田1-3-41
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2017年1月28日土曜日

やはり、「わかる」と「できる」は違う

今日明日と、指揮者の勉強会  合宿です。
直接指導の選には漏れたのですが、聴講生もワンポイントレッスンがあり、手を挙げてチャレンジしました。

夜の飲み会セミナーで、DVDで振り返り。

思っていた以上に、力んでいて恥ずかしい限り❗️

やはり、「わかる」と「できる」は大違いでした。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
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2017年1月27日金曜日

表層だけでは分らない魅力


今日は午後から、大阪生野区の主任ケアマネジャーさんの「気づきの事例検討会」でした。

生野区の「気づきの事例検討会」の学びも4年になります。


今日の参加者の中には、観察者として初めて「気づきの事例検討会」を見た方もおられました。

終了後、感想を伺うと「1つの事例を
ここまで深めていくのを見て、凄いなぁ」と感じられたとのこと。


このことで稲松が感じたことは、忙しい日常の中では、事例の表層を見て支援(支援といえるのか悩みますが)を行い、モニタリングで振り返る際にも表層的な結果で評価してるのだろうなぁ。ってこと。

それは、そのような視点で評価されているからだとも。


人は単に「できる」「できない」だけで評価されるものではないと思うし、してはいけないと思います。

クライアントとケアマネジャーの関係性の中で何が起こって、どうなったのか。プロセスがあっての結果なんです。

稲松はよく「生活とは、結果ではなくプロセスです」といいます。

だから簡単に結果や見えることだけで評価してはいけないと考えます。


だから対人援助の仕事はおもろいのです。


今、対人援助の業界に、特に介護業界に人材が来ない、育たないのは、この辺りの影響の方が大きく、単にお給料のことだけではないと思います。

事例検討会を行なって、対人援助の魅力を再認識しましょう。

2017年1月26日木曜日

いよいよボランティアにも求められる専門性

今日は午後から、神戸市の生活支援介護予防サポーター養成研修でした。

各市町(保険者)が、総合事業開始もあり、インフォーマルでボランタリーな社会資源を育成すべく「◯◯サポーター」とか「◯◯支援員」などの養成研修を開催しています。

稲松としてはお仕事がいただけるので嬉しいのですが、、、


インフォーマルの近隣のボランタリーな活動なので、直接的な介護等は行わない想定なので緩めの養成研修内容で促成栽培な感じです。

が、一人のクライアントの支援に関わるとき、支援チームのメンバーになるわけで、手技のような専門性は問われなくても、社会福祉援助の基本的な視点や価値・倫理等の理解が求められます。守秘義務も然りてす。

本日の研修で私の次に登壇されていた講師の問いかけ「『新品同様の古着があって、私は着られへんから貰ってくれる?』と言われたらどうしますか?」に対して、

「ヘルパーさんはプロやからあかんけど、私たちはご近所同士の延長での支援やから・・・」と呟きながら回答されてました。

これを聴きながら「日本でもボランティアに専門性が求められ始める」と思いました。


欧米では個人が明確に区分されますので、プライバシーや守秘義務、金品の授受について厳格な対応はボランティアであっても求められます」

傾聴ボランティアであっても、個人情報を本人の了解なしに他言すれば活動できなくなりますし、ボランティアの価値観を押し付けようとしてしまったことでサークルから退会になったりということがあります。


◯◯サポーターと言われる人は、隣の気の良いおばちゃんが惣菜を分けてくれるのとは区別して考えた方が賢明です。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
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2017年1月25日水曜日

援助の具体的行為としての面接

今日は、株式会社One Visionのケアマネジャー勉強会でした。

月に一度の開催で、系統立てて基本的な学びを重ねております。

価値と倫理や援助関係形成・自己覚知。アセスメントと事例検討など学んできました。

本日はコミュニケーションと面接についての3時間でした。

これまで学んできたことを実際に行うとき、
どうやってやるのかといえば、
「コミュニケーションという手段、面接という技術を用いて行います」

コミュニケーションの意味、目的、仕組み、種類、レベル、方法等々。

非言語による技術と言語バリエーション、質問などの具体的な技術。

これらを、「分かる」だけでなく「できる」ようになって、援助関係形成もアセスメントま可能になるのです。

来月は、振り返りとロールプレイです。
楽しみ、楽しみ。

これまでの学びから今月と来月で、その後の面接が1つ進化することが目的です。
ということは、間接的にクライアントさんが助かるはずですよね。
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2017年1月24日火曜日

対人援助を実践する人に必要な部分


今日は、神戸市での市民後見人の養成講座でのお仕事。

対人関係とコミュニケーション・記録についてのお話しをさせていただきました。


成年後見人を担う人材の育成なので

法律的な根拠の部分、成年後見制度とはどういうものか?

財産管理とは?

基本的人権についての法令の理解等々

学ぶことはたくさんあります。


その中で、

何故、支援が必要なのか?

支援の目標は何か?

そのためにどのような立位置、関係性が必要で

どのように実践するのか?


いくら人権の考え方や知識を学んでも、

クライアントとの関係性が築けなければ、

支援はできないのです。


援助関係性を形成し、よりよい実践するためには

バイステックのような原則やアセスメントに関する知識・技術

実践するためのスキルとしてのコミュニケーション技術

面接の力は必須です。


現在、ケアマネジャーも含めて

対人援助職者の育成カリキュラムで

面接やカンファレンスに関するコミュニケーションのトレーニング、

重要であるのに、薄い取り組みになっているように感じるのは

私だけでしょうか?

2017年1月23日月曜日

職場の対人関係を考えて見たら


今日は、兵庫県老人施設協議会阪神ブロック介護職部会

中堅職員研修でした。

お題は「対人関係」


非常に広いというか、ざっくりとしたテーマで2時間弱。

何からお話ししたらよいかなぁ、、

冒頭、どんな人間関係に悩むかを質問させていただいたら、

「対 クライアント」よりは、「対 仕事仲間」という回答。

そっかぁ、俗に言う職場の人間関係なんだ。


じゃぁ、まずは仕事でのつきあいという視点での対人関係。

言い換えれば、専門職同士のつきあい方であり、

チームメイトとしてのあり方です。

何故なら、福祉施設という利用者の自立支援を目指している

組織内のメンバー同士ということでしょう。

それならば、チームが機能するようなつきあいをするための

条件を確認する必要があります。

1.共通の目標を持っていますか?
2.情報を共有していますか?
3.各々が専門性を発揮できていますか?
4.お互いに信頼していますか?

これらのことを確認する必要があります。

このことによって自分自身が属する組織のミッションを確認し、

そのために各セクションがどのようなミッションを担い、

またそのために、各自がこなすべきミッションは何か、

ということが明確化されなければなりません。


そして個々の人間が関係性をつくり深めていくためには、

援助関係ではないにしろ、バイステックの原則を

適応してみてはいかがでしょうか?

日頃のやりとりの中で、

受容する、ジャッジをしない。

自身は感情的にならず、

相手の感情は受け止めるように心がける。

相手の決定権を尊重する。

もちろん個々人としての付合いをし、秘密は守る。

対人関係が変化すると思いますよ!

もちろん職場だけでなく、例えば家族でも・・・


どこから手をつけるかといえば、

やっぱり「笑顔で、挨拶」することからでしょうね!!

2017年1月22日日曜日

利用者主体ということ


今日は、午前中と午後からと1つずつ面接がありました。

担当しているケースについて、

自身の関わり方がどうであったかを

一緒に振り返ってみます。


一生懸命に利用者さんのことを考えて支援を行っていても

、、、一生懸命だからこそ、自身の支援に対して、

ふと不安を抱えてしまうことはあります。


そんなときには、先ず

「不安になることは悪いことじゃないよ」

と言ってあげましょう。


それから、丁寧に

利用者さんのことをどのように理解したかを振り返ります。

そして、利用者さんの目線で起こった出来事を見つめてみます。

その次に、利用者さんがどのように感じていたかを考えます。


こういう思考を持ち続けることが

利用者主体であり、

寄り添うということだと思います。


自分の思いを押しつけそうになったり、

解決を急ぎそうに感じたりするときには

「利用者さんは・・・・」って考えて見てください。

仕事が向いているかどうか悩むとき


昨日は、西神戸混声合唱団の練習日。

今年は、2年に1度の定期演奏会開催年です。

先日も告知しましたとおり5月28日の日曜日ですからね!


稲松は指揮者をさせていただいております。


楽曲に関して、色々な想いや、気持ちやイメージが湧いてきます。

それを歌い手さんに伝えて音楽を作って行きます。

音楽を作るためには、歌い手さんに伝わらなければなりません。

また、稲松の想いだけでなく、

歌い手さん1人1人が抱く、曲に対する想いが出てくる必要があります。


アマチュアの音楽家ですから、

「音楽が、歌が好き」

「この曲は、こんな風に歌いたい」

っていう思いがなければ、そしてそれがモチベーションです。

そのためには、発声ができた方がいいし、

音やリズムも正確な方がいいし、ピッチも正しい方がいいに決まってます。


プロは、それが必須です。

が、アマチュアは想いが先にあって

技術が追っついていなくても許されると思います。

稲松的には、想いがないのは許されませんが。


対人援助職の場合も、もちろんプロとして。

想いがなければ!!

「多くの人が幸せに暮らせればいいのに」

「自分が担当するクライアントが、その人らしく暮らせるようになって欲しい」

「笑顔が観られるようになって欲しい」

そして、

それを専門的に実践するための知識や技術が要ります。

音楽家もプロであれば必須であるように、

対人援助職者もプロであれば必須です。


その仕事が向いているかどうかは、

想いが持てるかどうかだと思います。

仕事として成り立つかは、知識・技術の習得です。

足りなければ、努力するしかありません。


その仕事が向いているかどうかは、

その辺りのことを、振り返る機会を持って、

内省することが必要です。

2017年1月21日土曜日

「傾聴」について雑感


昨日は、西脇市社協さんで傾聴ボランティア養成講座。

4回シリーズの最終回でした。

稲松は4回のうち1,2,4回目を担当。

3回目は体験実習。

実際に高齢者施設に行って利用者さんのお話相手を体験しました。


最終回の昨日は、実習にいっての感想からスタート。

プラス反応の感想では、

「利用者の方が、活き活きしていらした」

「思っていたより明るい雰囲気でした」

「ゆったりとした時間だった」

等々、、、。

稲松の感想「やっぱ、施設って暗いイメージなんかなぁ」です。


マイナス反応の方は、

「『耳が聞こえない、目も薄くなってきて、何もいいことはない』って話しを何回もされて・・・」

「食堂で、ぽつんとしていて孤独感が伝わってきて・・・」

など、ネガティブな話を聴いいたことが辛かったようです。


さだまさしさんの歌に「療養所(サナトリウム)」というのがあります。

歌詞に、

「さまざまな人生を 抱いた療養所(サナトリウム)は

 やわらかな陽だまりと かなしい静けさの中」

という部分があります。

生活の場所は自宅だったり、施設だったり、色々ですし、

そこでの暮らしの捉え方も十人十色です。

場所は違えども、その人なりの暮らしがそこにあり、

ばたばたと過ごさずに、ゆったりとした時間を感じると

「生きる」ということを見つめる時間が持てるのではないでしょうか?


お話し相手のボランティアは、

その時間を共有する関わりなのだと感じています。


活き活きと日常を語る人の内面にも 悲しさは存在するかもしれませんし、

悲しい,さみしい、辛い思いを語られる方の内側にも光が潜んでいるかもしれません。

そういったことに思いをはせて、耳を傾けることが「傾聴」なのかしら。

と感じた最終講座でした。

2017年1月19日木曜日

人材育成をする前に、自分は?


今日は午前午後とたつの市にある「赤とんぼ荘」にいました。

兵庫県老施協の西播磨ブロックの中間管理職研修。

俗に、「主任さん」とか「リーダーさん」と呼ばれている方が対象。

テーマは「人材育成」

現場のワーカーさんを直接指導する立場の人です。


入り口は、

「どのような人材を育てたいですか?」

ということ。

一人前のワーカーに育って欲しいですよね。


一人前って?


教えられたことができるっていうことではなく、

自分の判断でケアやケースワークができる人。


そのためには、自分で考えるための

理念があって、基本的な知識もあり、実践する技術が身についている人。


ということは、主任さんやリーダーさんは、

当然、基本的なことが分るだけでなく、できる人。


さあ、あなたはどうですか?

2017年1月18日水曜日

お散歩のすすめ


今日は、晩方に面接が一つありました。

が、日中は予定を入れませんでした。

年末から、体調が今ひとつだったこともあったことと、

2月いっぱい、、、3月3日まで、

全く何の用事もない日がないことに気づいたので、

ゆとりの日を作りたかったからです。


施設に勤めていたサラリーマン時代なら、

こういう日は、8時頃までは寝かせてもらったりしていましたが、

最近は、休日でも基本的には6時過ぎには起きます。

何故か、お散歩に行くからです。

愛犬が存命中は、タスクでありましたが、

なくなった後も、習慣として散歩をしているのです。


前の晩が、少々遅くても

朝、散歩に行くとそこでリセットされます。

生活の中にリズムが生まれます。

何かするときには、リズムは大切です。

皆さんにもお奨めです。