2016年11月30日水曜日

アセスメント、全体を見る目と個々を見る目

本日は、大阪の北浜でエールサービスのケアマネジャーさんたちと月に一度の学習会でした。

今日のお題は「アセスメント」

クライアントの主訴を入口にして、課題やその背景を明確にして行くために、面接で多面的な情報を得て、統合分析するプロセス。


情報を全体で見るときに「まるいドームのように見えても、個々の花や葉を見る視点も必要です。

全体を形作っているのは個々の花や葉ですから。

逆に個々の花や葉だけを見て、全体が見えないのもあまり良くない。

両方の視点が必要です。


また、花を見るときに鉢の中ばかりに注目すると、鉢の外で根付いている花を見落とすかもしれません。

ケースの局面によって、近づいたり離れたり、距離感も考える必要があります。

そういうことを意識しながら、クライアント自身がどのように捉えていて、何が起これば満足して行くのかを理解する作業だと感じています。

そして、このプロセスをちゃんと行わなければ「支援」ではなく「おせっかい」になってしまうのです。

2016年11月29日火曜日

継続は力なり!


今日は晩方に、

芦屋の居宅介護支援事業所さんの月1回の事例検討会。

もう3年続いています。


グループスーパービジョンという位置づけですので、

勿論、事例提出者に焦点は当たるのですが、

参加メンバーの見立てや質問にも気を配ります。

司会の役割にも注意します。


固定メンバーで継続していますので、

何となく質問しそうなところも感じられる気もします。


見当外れな質問も随分減ったように思います。

継続は力です。


さぁ~て、出かけますか!!

2016年11月28日月曜日

実務研修の新テキストで閉口する。。。


本日は定まった予定はなく、

来年の手帳に、予定を天息したり、

自治会の用事をしたりで時間が過ぎていきました。

夕方から、介護支援専門員の新しい実務研修のテキストを読み始めました。


6訂の新カリキュラム対応版。

3章の「相談援助の専門職としての基本姿勢および相談援助技術の基礎」

研修実施機関から依頼されて講義のための資料を作らせていただきます。


読み始めて、ソーシャルワークとケアマネジメントの関連についての記述がおかしいと感じました。

ソーシャルワークの理論を実践していくときの一つの手法がケアマネジメントと理解していたのですが、

直接援助技術としてケースワークがあり、関連援助技術としてケアマネジメントがある。

しかもケアマネジメントと横並びに

ネットワークやスーパービジョン、カウンセリングにコンサルテーションがある。

私の理解していることとは全く違う解説です。


さぁ、これをどのように受講生に説明しましょうか???

違うことは伝えたくありませんし、、、

原則より先に、面接で使うコミュニケーションテクニックが解説されてますし、、、


難儀しそうです。

2016年11月27日日曜日

共感と云うことについて


本日は、午前と午後に面接が一つずつ。

晩方に自治会の役員会です。


面接の際に心がけることとして、

面接に来るバイジーさんが主体であること。


つまりスーパービジョンを受けようとするスーパーバイジーさんが主役であることです。

なぜか?

成長するのはバイジーさんですし、それを望んでいるのもバイジーさんです。

その気持ちがあるから、私は支援できるのです。


その気持ちを無視しては、支援はできません。


そしてその気持ちの中には、

「不安」や「承認欲求」等々

さまざまな感情や欲求が含まれます。

そこを理解したいという思いは大切だと思います。


人が成長するというときに「不安」はつきものです。

一人一人のひとの「不安」に向き合い、、、

その人がどんな景色を見つめているのかを

一緒に感じたいと思うときに「共感」が生まれるのではないでしょうか?


人は共感してもらったことを感じるときは、

相手を支援者として認め始めるきっかけの一つだとも思います。

人間関係においてはスーパービジョンだけでなく

前向きなつきあいをしたいのであれば必要な視点だと感じています。

「教える」「指導する」を「お伝えする」に置き換えてみる


昨日は、午前中に面接のお仕事が一つ、

午後からは、西神戸混声合唱団の日。

13時から指揮者・パートリーダーのミーティング、

14時から役員会(17時まで)

18時から、定期練習。

結構疲れまして、ブログが今頃になってしまいました。


昨日の面接でのテーマの一つが、

年長者に対する指導。しかも先輩。


なかなか難しいものです。


コーラスの練習、西神戸混声合唱団で稲松は、

若手とは云わないまでも、年輩の歌い手さんが結構おられます。

指揮者なので、指導的な立場にいることは確かです。


なかなか難しいものです。


解決ではないですが、

「指導」という言葉を使わずに「伝える」という言葉に換えるとどうでしょうか?

これは年輩の方に限らず、後輩や部下、受講生に対ししてもおなじなのですが、

自分の知っていることを「お伝えする」

自分の感じていることを「お伝えする」

自分の持っている技術を「お伝えする」

というふうに考えて見てはいかがでしょう?


ケアマネジャーの法定研修の様相ががらっと変り、

新たに講師を担う方も増えました。

中には、「『教える』自信は無い。」と云う方もおられます。

その時にも「教える」ではなく「伝える」という風に置き換えて見てください。

後は、丁寧にお伝えするのみです。





2016年11月25日金曜日

傾聴(話し相手)ボランティアについて


今日は、須磨区で傾聴ボランティアの養成講座でした。


昨今、傾聴ボランティアのニーズは高く、

施設などでも受け入れしているところが増えているようです。

また、各ボランティア養成講座の中でも"傾聴"は人気が高いようです。


講座に関わっていて感じることは、

「人の話を聴くだけの活動なので、誰でも簡単にできる」

と思っていらっしゃる方がいます。

そうといえばそうですが、相手のあることですし、

「話を聴くということがどういうことなのか」ということを知っておいた方が

相手に迷惑をかけずにすむと思います。

だから養成講座があるのです。


逆に、「人の話しを聴くのだから、きちんと勉強してやらないと

かえって迷惑をかける。簡単にはできないぞ」と気負い込んでいる方もおられたり、

何年か経験された方は、

「もっと、話を聴くことで相手のためになる方法があるのでは・・・」


傾聴ボランティアは、いわば「話し相手ボランティア」です。

専門家でもありませんし、ましてやカウンセラーでもありません。

相手の方と楽しくお話しをする時間を持てればOKです。

楽しくお話しするために、コミュニケーションの基本的なことや、

認知症についてや、福祉施設のことを少し学んでもらっているのです。


どうか肩の力を抜いて「会話を楽しむ時間」を作ってください。

勿論ボランティアですから、義務ではありません。

無理のない範囲で行えば良いのです。


最初は、少しチャレンジという意味では勇気が要るかもしれません。

そこは少し、顔晴ってみてください。

そして、少しだけ相手のために気遣う部分は持ってください。

必要なことはそれだけです。


2016年11月24日木曜日

援助関係を作るところから始める

本日は、香川県社協さんの企画

「対人援助研修会」で高松市に行っておりました。

午前10時〜16時の休憩をはさんで5時間の研修です。


対人援助の基本的な研修の導入で、「支援」という人間関係について受講生さんと考えることをします。

生活の中では色々な人間関係があります。

夫婦、親子、職場の同僚、、、スーパーのレジ係の人と客。

対人援助という人間関係は、家族ほど近くきつくない。ても、
レジ係ほど薄くない。
専門的な援助関係って、どういうこと?

この事を常に考えながらクライアントに向き合うこと。

そして、それは決して固定化ぜずに流れている。
全ての人間関係はLIVEだから、絶対はない。
常に新鮮で、危うい。

専門的に支援を行うとき、絶対はない、危うい、不安定な中でクライアントとの関係性を作り上げようとする。
しかも、クライアントの福利のために!

先ずは、その意識を明確に持つことから始まると感じています。

2016年11月23日水曜日

福祉(対人援助)の道の原点


今日は、

神戸聖隷福祉事業団歴史資料館の開所式で、

朝来市和田山町竹田に行ってきました。
今年で設立41年の社会福祉法人です。


第1号の障害者施設

「恵生園」ができたとき、

親父が公務員を辞めて転職したために、

和田山に引っ越したのが中学3年の時でした。


このことがなければ、

今日の私はありません。


歴史資料館の展示品等をみて、

若かりし頃の親父たちの思いと、

自分自身の初心を思い起こし、

気持ちも新たに、自身のポジションに立って

前進する気持ちが強くなりました。

2016年11月22日火曜日

専門研修Ⅱ、感想その2


本日は、昨日に引き続き

介護支援専門員専門研修Ⅱの演習指導でした。


昨日も書いたように、

三つの科目を2日間で演習したのですが、


6人グループで、持ち込みの事例を一つ選んで、

・解決が困難な課題をあげ、

・その要因を5つの視点で整理し、

・個別の要因と普遍化できそうな要因に分析して

・解決策を考え

・具体的な実行プランを考える

以上の演習を通して、

・受講生の「日頃の思考」がどうだったかを、グループで話し合い、

・今後の取り組みに関して、具体化できる話し合いだったかを検証します。

最後に、

・個人のケアマネジメントの課題の考察

・地域における実践課題の考察

・個人の学びに関する考察

を行ってまとめます。


昨日、痛し痒しの話をしましたが、

この演習を、繰り返し行うことで、

思考の流れを意識できるようになる。

また、ケースにおける地域資源との関連性について考えて見る。

トレーニングになるように感じました。


ただし、受講生自身が前向きでないと学びを薄くなることは当然です。

2016年11月21日月曜日

痛し痒しの専門研修Ⅱの感想


本日は、介護支援専門員専門研修Ⅱの演習指導でした。

例の7つの科目事例について、

見直しに係る分析と解決策への視点へ繋げる演習。

そして、個別事例から地域課題への関連を知る演習です。


今日明日で、

「看取り等における看護サービスの活用事例」

「認知症に関する事例」

「入退院等における医療・多職種連携の事例」

の3つの課題に取り組みます。


テキストには、模擬事例も掲載していますが

厚労省の意向があって専門研修Ⅱでは

「極力、受講生の持ち込み事例で演習を行う」

というハードルもあります。


個々で問題となるのは、事例が揃わないということです。

例えば、受講生の中には「看取り」のケースを担当したことのない人も居ます。

そうすると事例は書けません。

予想通り「看取り等・・」の事例が足らないのです。


このようなときには「看取り」ではなくても

「看護サービス」を利用しているケースでも良いから

持ち込み事例で演習して欲しいという

厚労省の要望も確認されていることから

それで実施したのですが、

本来の「看取り等における看護サービスの活用」での

特徴を拾うことが難しく、

科目の狙いとしては演習の目的がぼやけてしまうのです。


こういった場合、

「看取り等の看護サービス事例」の特性を重視するのか、

「持ち込み事例」の生の情報を振り返ることを重視するのか、

二者択一、痛し痒しの感覚でした。


やはり、カリキュラムも含めてやり方を見直す必要を感じたのでした。

2016年11月20日日曜日

自身の矛盾に気づく


今日は、午前中に面接が1件ありました。

支援事例の振り返りです。

詳しい内容には触れられませんが、、、、


事例の振り返りをするときの検討課題に

「どのようにクライアントに関わればいいのか?」

というのは結構あります。

勿論、それぞれが個別のケースですから

関わり方の行くへは色々あるわけですが。


そして事例を読みながら

バイジーがどのようにクライアントと関わってきて

どのようにクライアントを理解しているかを

検証しようとすると

明らかにワーカー(バイジー)が関わりを避けているケースに出くわします。


そして、バイジーはそのことに気づいていないのです。

「知らず知らずのうちに避けている」ケースです。

でも、検討の課題は「どのように関わるのか」なんです。

このような矛盾は、案外多く起こっているのではないかと感じます。


これも事例を振り返る意味だと思います。

社会福祉法改正で感じること


昨日は、某社会福祉法人の評議委員会・理事会でした。


私は、評議員と理事、双方の立位置を持ちます。

よ~く考えると、おかしな話しです。

理事会のあり方を見守る立位置の評議員が、

理事でもあるからです。


でも、この肩書きも

後、半年でなくなります。

止めるのではなく、その後どのようになるかは分りませんが、

社会福祉法の改正で、

「理事会」というのは経営をする立場。

「評議員会」は、理事会を監視(見守り)する立場。

組織図が明確にされるためです。

このこと事態は、評価されることです。


ただ、懸念されるのは、

最近の動きの中で、

社会福祉法人と一般の会社とを

同列に並べよう、並べようとしていますが、

このことが果たしていいのかどうか???


というのは、

社会福祉法人が担う福祉というのは、

視点を変えると権利擁護の実践だからです。

憲法の25条が云うように

「全て国民は最低限の文化的生活を営む権利」を実践しているからです。

要援護高齢者であろうと、障がい者であろうと、一人親過程の親・子でも。

という、消極的な権利擁護の視点でも、

憲法13条の「全て国民は、個人として尊重される。・・」も

福祉援助が目指す「その人らしい生活=自己決定による自立」

を表している積極的権利擁護の視点といえるからです。


財源がいる話しなので単純なことではないにしろ、

営利企業は、もから無ければ撤退できます。

が、社会福祉法人はその使命から撤退はできないのです。

そこのところで根本的に立位置は違うのです。

そこの区別を無くして、経営の理屈だけでいくと

必要な支援を受けらない国民が、見過ごされることになり兼ねないと思うからです。

そこのところは慎重に考えないと「全て国民は・・・・・」が

担保されない話しです。


もっとも、憲法のこの部分が書き換えられれば

元も子もなくなるのですが。。。

2016年11月18日金曜日

事例を振り返るときの大切な視点


今日は、午後に面接が一つありました。

これから、事例検討会に出かけます。


高齢者の事例の多くは、中途障がいです。

今までの生活は、自身でこなしてきた。

若いときには、それなりに輝いていた頃もある。
(そうでない人も居ますが、身辺自立はできていた)

それぞれの物語があるわけです。


ところが、

脳梗塞で倒れたり、転倒骨折して動きづらい状況になったり、

日常生活が自信の力だけでは困難になる人が多いのです。

これまで自分でできていたことが、

一人ではできなくなる。

他者の支援がないとできない。

そうなったときに、自身を肯定的に捉えることはまず無理でしょう。

否定的になったり、悲観的になったりすることはごく自然なことだと思います。


そういったクライアントと関係を築くためには、

そのネガティヴな感情(情緒)やそこからくる態度を

まずしっかり捉え、受け止めることが必要だと思います。


そのために援助者は、自身の中に起こる感情(情緒)を吟味し、

そこでクライアントに示す態度をコントロールすることが求められます。


事例を振り返るときに、

表面上に起こった出来事のみに目を奪われすに

内面に起こった出来事、気持ちに眼を向ける

そういった視点が非常に重要であることを

認識してください。

2016年11月17日木曜日

その土地の文化とアセスメント

昨晩は佐賀駅前のホテルに泊まり、駅近くの郷土料理の店に行きました。

"うみたけ"という貝の一夜干しや"ムツゴロウ"の煮付けをいただきました。ともに有明海の幸です。ムツゴロウさん

今朝は6時20分頃から1時間ほどお散歩。
佐賀城のお堀
少し戻って寄り道は、
佐嘉神社。お参りして来ました。

ホテルまでの帰り道に"唐人町"という地名がありました。解説の碑、写真はありませんが、豊富秀吉が朝鮮出兵の時に通訳に雇った人や、その後に朝鮮の陶工などを住まわせた、いわば外国人居留地だそうです。

お料理にしろ、地名にしろ、その土地の歴史や文化とリンクしています。その土地らしさを育んでいます。
そして、そこに住む人はその土地に育まれて育ちます。
クライアントのアセスメントをする時には必要な視点だと感じています。

2016年11月16日水曜日

何度でも、耳にタコでも、基本は大切。てか必須❗️

今日は、佐賀県介護支援専門員協会の杵藤支部での研修会でした。
テーマは「対人援助技術」講座--基礎編--です。

対人援助における人間関係とは?
主体は誰にある?
生活援助の目標とは? そのために何をするの?
そもそも何故仕事してるの?
専門職とは何を求められてるの?
チームで働くということは、どういうこと?
対人援助職者に求められる基本姿勢って?
価値・倫理?
援助関係とは? そのための原則とは?
人間(人)理解とは?
利用者理解、、、援助職者としての自分理解と自己覚知・・・?

これらのことを理解せずに支援を試みることは本来慎むことのように思います。
その理解と実践のためのトレーニングが必要です。
さあ、仲間と共にゆっくりと前向きに取り組みましょう。あせらず、あわてず、あきらめずに!

人の成長には、振り返りの中での自己覚知が必要

ご自身に気づかれた」と言われました。

私はこのお話を聴いて「そういう風に自身の内面を見つめて、内省することができるようになったのですね、それってすごい事ですよ」とお伝えしました。
そうしたらその方も「そう言えば、そうですね。以前の私なら こんな風には思えなかったかも知れません」と答えられました。


これが、実践の場で起こっている自己覚知だと思います。
そして、この事を意識するからバイステックの言う「統制された情緒的関与」が可能になるのです。

人の成長は、経験の振り返りと内省。それをどのように受け止めて、次に活かすか。と言う事だと感じました。

スマホから投稿している途中で、誤って最初の部分が送信されてしまいました。繋げてお読みください。尚、面接でのお話しは特定情報を避けるため手を加えています。
昨日は、午前中に面接がありました。

面接に来られている方は、もう2年以上のお付き合いです。
当初、スーパービジョンを受けたいということで開始しましたが、途中から精神的にしんどくなって、カウンセリングに切り替わりました。
最近は、どっちもか入り混じったような面接となっています。


詳しくは書けませんが、その方がしんどくて思うように仕事ができず苦しんでいた時に、同僚がその事をあまり理解してくれないと嘆いておられたのですが、現在はその同僚が仕事上色々と抱え込んでしまって苦しんでいるそうです。

そんな話をされた後、その状況を「それ見たことか」と思っている

2016年11月14日月曜日

会議の司会をするとなったら。


今日は、

神戸市須磨区の「あんしんすこやかセンター」企画研修で、

テーマは、会議やカンファレンスの司会についてでした。

あっ、「あんしんすこやかセンター」とは、

地域包括支援センターの神戸市での愛称です。


100名ほどの受講生さんは、ほとんどがケアマネジャーさん。

5%ほどが、サービス事業所の相談員さん等です。

皆さん、職場の会議や担当者会やミーティング等で

司会進行役をされる方々です。


会議等をスムーズに行うには、

事前の段取りが必要です。

とりわけ、参加者に会議の目的:何のための会議か?

会議の目標:話し合いのゴールはどこか?

会議の権限:話し合われたことの実行可能性など、

      例えば、決まったこと即実行なのか? 上司に決定をゆだねるのか?

これだけのことは最低限、周知しておかなければなりません。


次は、ルールです。

人の発言は最後まで聴く。途中で遮らない。

人の発言を、否定したり、批判・非難しない。

自分の意見があれば、キッチリと発言する。が、ゴリ押しはしない。

発言を独占しない。

分らないことは質問する。

これらのことは、小学生のホームルームの時に教わったことです。


あとは、実践のための知識・技術です。

コミュニケーションスキルです。

言葉の使い方や、確認の仕方などですが、

非言語も重要です。

それらの基本的なことを丁寧に実践していくことです。


何よりも、大前提は日頃の関係作りです。

初対面の場合は、その場の雰囲気作りです。

「この場にいても大丈夫」と思ってもらえないようなところでは、

発言などしたくないですし、

しなければと思って発言すると

どうしても力が入って、

感情が前に出たり、押しつけがましくなったりします。


「笑顔で、冷静に」と「適当に休憩を」は必要です。

2016年11月13日日曜日

練習で(普段)できないことは、本番でできるはずはない。


本日は、垂水区民総合文化祭「響けハーモニー」でした。

秋の文化行事の中の音楽会です。

私が指揮者を指していただいている西神戸混声合唱団も参加しました。


来年の5月に開催される定期演奏会で演奏予定の曲を歌いました。が、

昨晩の練習でも「通ったり、通らなかったり、、、」

一応、通るようにはなりましたが、、、

テンポ感がいまいちで某パートは遅れ気味だったり、、、


不安を抱えての本番となりました。

結果は、やはりどこかギクシャクした感じでした。

私自身も、めずらしく緊張気味で、

こんなことは何年ぶりかしら。とびっくりです。


要は、自信の無いまま本番に臨むことの恐怖というか、

歌い手さんを信頼できていないからだと思います。


本日の教訓、

「コーラスもチープワークが必要なので、それぞれが役割を果たセルレベルにあって、相互に信頼できなければうまくいかない」

「練習で(普段)できていないことは、本番でできるようにはならない」

ということでした。

次回からの練習で、鍛え直します。

2016年11月12日土曜日

しっかり出さないと可否は困難

今日は、西神戸混声合唱団の練習日でした。
今、練習帰りの電車の中です。
何と、明日は垂水のレバンテホールで「響けハーモニー」という音楽会の本番です。
3時頃の出演で「島よ」という組曲の中から2曲演奏します。

前日の練習だというのに、掛け合いで入れない箇所が、、、(^_^;
何回も繰り返すのですが、なかなか合いません。
原因の一つは、自信がないためにしっかり出さないからです。
声をしっかり出さないと、合っているかどうかもわかりません。
したがって、繰り返しても上達しません。
練習ですから、間違えてもいいんです。
そっ、トレーニングなんです。

対人援助職の研修でも、特にロールプレイやグループ演習等では、自分自身をしっかり出さないと、得るものは少ないように思います。

しっかり出して、他人の声もしっかり聴く。
コーラスでも、援助の仕事でも、トレーニングでは同じことが言えそうですね。

ニーズと資源


昨日は午後から(受講生の皆さんは終日)、

神戸市の地域支援をする援助者の新任研修でした。

地域支え合い推進員・SCS・LSAのさん職種です。

地域支え合い推進員は、地域包括支援センターに配置されるCSW、神戸市独自配置。

SCSは(シニアシティズンサポーター)、阪神淡路大震災の大規模復興住宅に配置された
一人住まいの高齢者大正のCSW。

LSAは公営のシルバーハウジングに配置されている生活支援員です。

それぞれケースワークというよりはコミュニティワークをするポジションです。
(LSAは少しケースワークによっていますが、、、)


地域での支援を考えるときに、

その地域内にどのような資源があるのかは重要なポイントです。

このときの「資源」とは、例えば

病院、スーパーマーケット、福祉施設、金融機関、等々の

既存の施設等の資源を指す場合が多いのですが、

ここで考えてみたいことは、「そもそも社会資源とは」ということです。


援助という視点で見たときに「社会資源」とは、

「ニーズを解決するために使えるモノ」です。

ニーズがあって、社会資源が選択されるのが基本です。


個別支援もそうですが、地域支援でも

地域に存在する課題(ニーズ)があって、明確になって、

その課題を解決するためにある施設やシステムが必要となります。


資源よりニーズが先にあることを忘れてはだめだと思います。

ということは、アセスメントを丁寧にすることが肝要です。


専門職としての基本、

「アセスメントが有り、ニーズがあって資源が選ばれる」

ここんとこは押さえておきたいものです。

2016年11月10日木曜日

研修の打合せ(作戦会議)


今日は昼から神戸のCafeで、

和歌山県介護支援専門員協会の研修担当方々と

主任介護支援専門員研修の打合せでした。


和歌山県では今年度より

「対人援助者監督指導」ならびに

「個別事例を通じた介護支援専門員に対する指導・支援の展開」

の部分を「気づきの事例検討会」の手法を通じて学ぶことにされました。


で、4~5年前から和歌山で「気づきの事例検討会」

の展開にお付き合いさせていただいている稲松が

お手伝いさせていただくことになりました。


実際は、家庭の後半6日半を担当させていただきます。

その演習の進め方や、和歌山の指導者(ファシリテーター)の皆さんの配置、

事後レポートのこと、事例の提出方法や選定作業の日程、等々

少し細かいことを詰める話し合いと確認です。

今後の細かい調整はメールでのやりとりです。


12月、1月・2月、和歌山の受講生の皆さま

よろしくお願いします。
だいたいの流れがつかめて、少しスッキリした顔のメンバーです。

2016年11月9日水曜日

知識や技術は使われてナンボ!!


今日は、名古屋市で「対人援助基礎研修」でした。

基本の“き”といわれる部分、

対人援助という人間関係の主体者は誰か?

なぜ、そうなのか?

社会福祉における対人援助の目標は何か?

利用者の「自立」とはどういうことか?

「生活の質」とは?


「援助関係」とは?

「利用者理解」とは?

「援助的なコミュニケーション」とは?

等々、、、、


5時間半しかないのに、いっぱい詰め込んでしまい。

受講生の皆さんには、申し訳ない部分もあるのですが?

他のチャンスが無いと思うと、

ついつい欲張ってしまいました。


ぜひ、学んだことを実践に活かして欲しいと思います。

援助職者は、専門職ですから、

知識や技術は必須です。

その土台となる理念や価値・倫理も本当に大切です。


でも、もっと大切なことは、

実践できることです。

知識や技術は使われて初めて、利用者の支援につながり、自立支援が可能になります。

今日、受講された方々の明日からの実践に変化が見られることを祈っています。

2016年11月8日火曜日

良い雰囲気って?

今日は、神戸市介護サービス協会の第2回全体研修会でした。

お題は、
「ずばり!職場の雰囲気はいいですか?」
〜職場におけるコミュニケーション〜
でした。

「雰囲気」とは何だろう?

その場の空気。
ムード。

人間関係における雰囲気って、、、
その場にいる人と人が醸し出しているもの。

どのように醸し出しているのでしょうか?

情緒によって導かれる態度。
その態度に誘引される情緒。
その両者によって醸し出されるモノ。


良い雰囲気もあれば、
悪い雰囲気もある。

良い雰囲気とは、他の人の情緒や態度に対して受容的であり、共感的なように感じます。

ただし、真に受けるのではなく、相手のことを尊重している感じ。
自分の考え方や意見は無く「承認=OK」ではなく、「あなたの考え方や言動は理解している」感じ。

だからコミュニケーションが重要になってきます。

コミュニケーションという道具を使って、相手のことをどう理解し、自分のことをどう理解してもらうのか。
互いの、その努力が有ってこそ良い雰囲気が醸し出されるのだと思います。

2016年11月7日月曜日

多問題ケースのコーディネーション

今日は、神戸市の地域福祉ネットワーカーさんの事例検討会でした。

ネットワーカーさんは、高齢者支援や障がい者支援、子育て支援、就労支援等々の色々な支援を必要としている多問題ケースに関して、ネットワーキングを機能的に行えるためにコーディネーションする役割を期待されています。

その為には、それぞれ個々のケースがどの様になっているか。個々の課題がどの様に影響し合っているのか。クライアントシステムの目標は何で、そこに向かって各支援者は何をするのか。を確認せずにコーディネートは困難です。

そして、支援を具体的に進めていく為には、全体像がを俯瞰する役割が必要となります。
その役割を担うのがネットワーカーです。

その役割を担う為に、事例を丁寧に振り返って「何が起こっていたのか」を可視化していく。ワーカー自身が「どうアセスメントしていたか」を検証して「何ができていて、何ができていなかったか」をサポーティブに探っていく必要があります。

今日の午後の3時間は、その為の濃い深い時間でした。

事例提供されたKさん、本当にありがとうございました。真摯に事例に向き合われた検討者の皆さま、ありがとうございました。
今後も、是非こういった時間を持たれますように切に祈っております。

2016年11月6日日曜日

駅伝、青山学院のチームを見てて 雑感


今日は、もうすぐ(晩方に)自治会の寄り合いがあります。

日中は、ゴソゴソとパソコンでお家仕事。

テレビでは全日本大学駅伝をやってました。

昨日は、伊勢で仕事をしていたので少し気になって、、、

ちらちら見ていました。


それにしても青山学院って強いですね。

監督さんのキャラクターが、何かいいですね!

楽しいそうです。

もちろん厳しい練習をこなして来たのでしょうが、

楽しそうなんですよ、チームも。


伊勢の研修でもいってたのですが、

研修も、大変ですよ。

質問されたら、考えんといかんし。

ロールプレイや演習も楽しいだけとはちゃうと思います。

でも、敢えて楽しむという姿勢は必要ではないでしょうか?


目標を立てて、それに向かって進む。

そして、結果がやってくる。

それはチームで、

共通の目標を掲げ、

情報を共有しながら切磋琢磨し、

それぞれの役割を果たすために個々も努力をし、

最後までチームメイトを信頼している。


ケアマネジメントチームも

青学の駅伝チームのようでありたいと感じながら見てました。


おかげで、仕事はかどりませんでした。

2016年11月5日土曜日

初めて知ること

昨晩は伊勢市にお泊まり。

今日は、9:30〜16:30で研修のお仕事。

伊勢市内の福祉施設で働いている主に相談援助職さん対象。

キャリアのある方、一年未満の方、今までのお仕事を辞めてこれから福祉の仕事を志す方、、、

例えば、バイステックの原則を聞いたことがなく、今日の研修で初めて知った方もおられました。

初めて知ることは新鮮でいいものです。

その出会いが素敵であればあるほど、心に残ります。

そういう研修ができたらいいなぁ、と思います。


今日、へんば餅というものを初めて食しました。

伊勢では赤ふく餅しか知らなかったのですが、結構有名だそうです。

初めて知りました。とても美味しかったです。

そんな研修ができたかなぁ?

2016年11月4日金曜日

夢だけど、夢じゃなかった

今日は、晩方に伊勢市社会福祉協議会さんの内部研修。

テーマは「コミュニケーション」

18時半から21時までの研修。

明日も午前午後と伊勢市社協さんの別の研修で伊勢泊です。

ホテルに帰ると「トトロ」やってます。


コミュニケーションってのは、

こういうことだ。って感じながら見ています。

2016年11月3日木曜日

文化の日・・・ドライブに行ったご報告です


今日は「文化の日」

そして、夫婦揃って予定がない日でしたので、

文化に触れる1日にとドライブに、

行き先は但馬。

香住にある「応挙寺」

本名「亀居山 大乗寺」

応挙やゆかりの画家の絵を観に、


ただ、腹ごしらえは必要なので、


途中、というか

ドライブコースを少し回り道にして
十割蕎麦を食べに床瀬に。





応挙寺を後にして、

変えるには時間もあったので

清酒「香住鶴」の蔵本に見学。

当然お土産を



充実した秋の一日でした。

2016年11月2日水曜日

コミュニケーションは五分五分

今日は、神戸市ケアマネジャー連絡会の「自立支援型ケアマネジメント研修」3日目、最終日でした。

2日目と3日目は、ほとんどがグループワークです。

KJ法みたいな感じで個々の意見を出し、共有し、まとめていく作業を繰り返します。

共有したり、まとめたりする作業は基本話し合いですから、コミュニケーションスキルが必要です。


こういう時はある一定のルールが求められます。

「人の意見は最後まで聴き、受けとめる」「わからないことは尋ねる」「非難・批判はしない」「自分の意見は伝える」「話の独占はしない」等々です。

そして、そのルールに従って聴くとき、話す時には非言語のレベルも留意すること。


会話の中で、「自分の意見は通らない」という時に、

相手が「聴いてくれない」「否定された」と感じることがあります。

「原因は相手にある」という視点です。

よく考えてみると「上手く(丁寧に)伝えられていない」「話し方が強引になっている」かも知れない。

「原因は自分にある」という視点もあるのではないでしょうか?


私はコミュニケーションの責任は五分五分だと考えますが、
いかがでしょうか?


2016年11月1日火曜日

対人援助職者の接遇マナー


本日は、

兵庫県介護福祉士会の介護職員中級研修でした。

シラバスには、

「接遇マナーを基礎とし、コミュニケーションの技法を学ぶ」となっています。


態度はコミュニケーションで表現されることは、

昨日書きました。

「接遇マナー」とは何かというと、

対人関係において相手に「不快」や「不安」を抱かせないこと。

そのための態度だと思っています。

そういった「立ち居振る舞い」や「礼儀作法」が型となって

「お辞儀の仕方」「電話の受け答え」「名刺の渡し方」などの

方法がビジネススクールや文化教室などで教えられるのだと理解しています。


もしその解釈が正しいとすれば、

型としての「方法」は知らなくても、

対人援助のお仕事をするならば、

相手を「不快」や「不安」にさせないことは、

前提にあるはずで、取り立てて型としての方法を学ばずとも、

無礼・非礼に当たるような行動はそうそう起こらないだろうと思うのですが、

こんな考えは甘いのでしょうか?


対人援助職者として援助関係を形成しようとするのであれば、

相手を不快にしないことや、

不安を抱かせない、不安を軽減すると言ったことは、

根底にあることと信じたいのです。


もし、そうでなければ「支援」ではなく、

「お節介」が横行しているのでは、、、

と不安になるのです。