2016年7月31日日曜日

「研究」ということ

今日は、午前午後と兵庫県介護支援専門員協会の生涯研修。

3年ぶりに渡部律子先生をお迎えして、「研究」をテーマにしての学びの時間でした。

実は、受講しようと思って5月の半ばにホームページを見たら既に一杯で応募締切でした。

で、研修委員の立場でスタッフとして参加させていただきました。


今日の研修で感じたことは、「研究」という言葉で尻込みするのではなく、疑問を感じたことやもっと知りたいことについての「なぜ」を明らかにする方法なんだ。ということです。

関連する理論等から仮説を立てて、その事を解き明かすために、調査や実験等によって検証する。それを考察して結果をまとめる。その結果の意味を整理してまとめる。それが今後の実践の根拠となる。

考えてみると、クライアントをアセスメントするプロセスや事例を振り返るやり方も、基本的には同じような仕組みがあるということですよね?!

兵庫県対人援助研究所を名乗っているのだから、今一度、「研究」ということについて向き合ってみることも必要ですね。

2016年7月30日土曜日

イメージのための繰り返し作業


今日は土曜日、晩方にコーラスの練習がある日です。

用事は、それくらいで買い物以外は家で過ごしています。


練習に向けて、歌詞のページがない曲について、

ぼちぼちと歌詞を調べてページを作ります。

もちろん楽譜には音符に歌詞が付いているのですが、

ひらがなであるのと、コーラスの場合はパートによって

歌詞を全部歌わなかったり、余計に繰り返しが入ったりするので

詩 そのもののイメージをつかまえるために

もともとの詩が必要になるからです。


私自身が詩を書いたわけでもないのですが、

詩を何度も読むことで、

「こんな気持ちだろうか?」

「どのような景色を見ていたのだろうか?」

と、想像して

「じゃぁ、こんな風に歌えばいいかしら」

「もう少しテンポを落としてみよう」

と考えるからです。


アセスメントの時に、

クライアントが語る言葉を記録して

何度も振り返ることで気づかなかった気持ちに触れてみたり、

より深く理解できることもあるのではないかと思います。

知り得た情報から、イメージする力は重要だと感じます。

あっ、決して妄想ではありません。

妄想は、根拠のない想像の広がりですから。

2016年7月29日金曜日

ボランティアという社会資源が登場しないのは?


今日は、篠山市の傾聴ボランティア養成講座でした。

4回シリーズの最終回、体験実習の振り返りでした。


受講生の中には、

傾聴ボランティアとして地域での活動を実践されている方もおられました。

自らのフォローアップのために受講されたとのこと。

「素晴らしいなぁ」と、関心もしたし、

お話を聴いていて、

利用者さんの生活に欠かせない存在となっておられるともお見ました。


ただ、そういう活動をされている方からも、

認知症の方のお宅に伺っていて、

どのようなことに留意したらよいのか?

万が一、被害妄想の対象になったらどうすればよいのか?

という質問が出てくるのです。


私は、「一人で抱え込まずに、社協のボランティアセンターに相談してくださいね」

と、答えると同時に

「ケアマネジャーさんや地域包括支援センターにも相談した方が良いですね」

と付け加えます。

なぜなら、そういう方の多くは要介護認定を受けておられ、

他の保険対象サービスを利用されている場合が多いからです。


本来は、そのボランティアの方は支援チームの一員であるし、

ケアプラン上に位置づけられていて良いはずの人だからです。


昨日のまでのケアマネジャー専門研修Ⅰでも、

多様な社会資源をといいながら、

ボランティアを位置づけるケースはほとんど見受けられません。

災害復興支援や行事等のボランティアのイメージはあっても、

日常生活支援におけるイメージがあまりないと思われます。


ボランティアの方も、

チームが関わっていることと自分たちの活動は別だと思っている方がほとんどだと思います。

ここんところを、ケアマネジャーはきっちりコーディネートする必要があります。


そのためには、

ケアマネジャーがボランティア活動ということについて

ちゃんと勉強することが必要です。


そこでの留意点は、

フォーマルの不足をボランティアで埋めるとか、

ボランティアを利用するという発想は間違いであり、やめると云うことです。

ボランティアのもともとの意味は自発性であって、

自らの意思で活動している方だからです。


ボランティアの方の希望とクライアントのニーズが一致するとき、

ベストコーディネートができるのです。

ぜひ、ケアプランにボランティアが登場しますように!!

2016年7月28日木曜日

様々なテーマを包含しているのがケース  ~ケアマネ研修新カリの演習指導をしてみての感想~


月曜日から4日間、

ケアマネジャー専門研修Ⅰの演習指導でした。

25日のブログにも書きましたが、

7つの科目に分けての事例を用いてのアセスメントやプランニング演習。

1科目、講義を含んでの4時間。

合計28時間。


一つ一つのテーマによる着眼点は分るのですが、

そもそも事例には様々なテーマが包含されています。

例えば、ターミナルケースで病院から退院

当然、医療との連携は必須ですし、在宅のケアで核を担われるのは看護職です。

もちろん、家族支援の視点も必要ですし、多様な社会資源が必要です。

こうやって見て、少なくとも4つのテーマが複合的に絡んできます。


この一つ一つのテーマを別々に4時間ずつやると、

事例の深まりは表層的だと感じました。

一つの事例で、4つのテーマについて押さえながら、

16時間かけてやる方が、詳細にわたるアセスメントの視点や

プランニングにおける留意点を考えられるように感じたのです。


しかも、受講生は同じような演習を繰り返すマンネリ感というか、

ストレスが軽減されて、強いては実践につながる学習効果があるように思います。


結局、ケアマネジメントにおいて、

「こういうケースは、こういう風に対応すれば

必ず効果が上がる」といったものはないのですから。

テーマによる特徴のようなものは同一事例でも伝えることは可能だと思うのです。


今の形の研修(演習)の方法は、

とても時間がもったいないように感じるのは私だけでしょうか?

2016年7月27日水曜日

「伝える」というコミュニケーション力を鍛える


今日もケアマネジャー専門研修Ⅰの演習講師のお仕事。

専門研修Ⅰだけではなく、

ケアマネジャーの法定研修研修のほとんどは、

個人ワークとグループワークで進んでいきます。


模擬事例に対するアセスメントやそのプロセスの検証を

個人ワークで、考えてグループで共有し整理していく過程を繰り返すのがほとんどです。


グループ演習ではコミュニーションを取らなければ進みません。

相手の考えを聴き、理解して、そのことについて考察し、

考えたことや感じたことを伝える。

この作業を何往復も行うわけです。


相手の話を聴くという行為は大切です。
(稲松は、相談援助面接の基本は傾聴だと考えています)

が、自身の考えを伝えることだって同じように重要です。

そのためには、自分の考えたことは表出しなければなりません。


今日の帰りの電車の中で、

高校生とおぼしき男子二人がボックスタイプの優先座席の近くに立っていました。

ある駅で、その座席が一つ空いたのですが、その高校生は座りません。

「ほっほ~う、優先座席だからかな、、、」と思ってい見ていると、、、

赤ちゃんをだっこした女性が乗ってきていたのです。

その高校生を見ていると、

明らかに「その女性が座るべきだよね。」というそぶりですが、

ボックス席故に、その女性は空席に気づきません。

そのまま、数駅が過ぎ高校生も女性も降りていきました。


普通に思いました。

「なんで、声をかけへんねん?!」


ちゃんと自分の思いを伝えることしませんか?

コミュニケーション力が落ちてきていると感じた瞬間でした。


研修の講師をしていると、

ケアマネジャーだってじっと黙っている人をよく見かけます。

通常はよいと思うのですが、

ケアマネジャーはクライアントの代弁を担うのですから、

そこのところは鍛えておく必要がありますね。

2016年7月26日火曜日

今朝の事件に、憲法13条を思う


今朝、目覚めて一番に飛び込んできたニュース。

悲惨な、酷たらしい事件。

権利擁護の実践現場で起こった殺人という

最も重篤な権利侵害。


昨日に引き続いてケアマネ研修の演習指導。

通常通りに指導は行えたと思うが、やはり心は重たかった。

受講生に伝わらなければよいが、、、


元施設職員による暴挙。


悲しさと、憤りが襲ってくる。


「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」

憲法13条の意味を噛みしめる一日であった。

これを実践することこそが、

積極的な権利擁護であり、

社会福祉援助の核であると、

私は信じています。


亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

おけがをされた方々には心よりお見舞い申し上げます。

2016年7月25日月曜日

ケアマネジャー専門研修新カリキュラムが始まってます


今日は、介護支援専門員専門研修Ⅰ新カリキュラム演習指導。

兵庫県では、社会福祉協議会の研修所が、新カリに合わせて独自のテキスト(ワークブック)を作成しました。
新カリキュラムでは、「ケアマネジメント」を

7つの項目別事例を用いて学びます。

専門研修Ⅰでは、模擬事例によるプロセスの検証、

特に、アセスメントからプランニングの部分を行います。


そして、ワークブックには、

「リハビリテーション及び福祉用具の活用に関する事例」
「看取り等における看護サービスの活用に関する事例」
「認知しょおうに関する事例」
「入退院時等における医療との連携に関する事例」
「家族支援の視点が必要な事例」
「社会資源の活用に向けた関係機関との連携に関する事例」
「状態に応じた多様なサービス(地域密着型サービス、施設サービス等)の活用に関する事例」

の7つの事例に関する基本的な視点と演習で用いる事例を

それぞれの項目を分担してテキスト作成のワーキングメンバーが執筆し、掲載されています。

そして、最初の演習日は原則執筆担当者自身が、講義と演習の進行を担うという段取りです。


稲松は「家族支援の視点が必要な事例」の部分を執筆させていただきました。

講師業をしていますので、講師をすることにな馴れていますが、

それでも、いわば初ネタおろしですので、

それなりの緊張感はありました。


ただ、ワークブックの中身がかなり錬られていて、

演習自体も、それに沿って進められる作りになっていますし、

講義部分は、テキストに沿ったパワーポイントも作成していたので、
(稲松がパワポイントを作成することは非常に珍しいのです)

講義部分も、時間内でお伝えしたいことはお伝えでき、

演習も、大きな混乱もなくできたように思います。


ただ、研修スタイルだと(同じパターンの演習を繰り返す)、

受講生は、事例は変わるけれど同じ内容の演習を7回繰り返すので、

とても辛いだろうなぁ、、、と感じました。


ただ、繰り返すことで、

「ケアマネジメントの中のアセスメントのところで

どのような思考プロセスをたどるのか」

という実践のトレーニングをできるのかな?

と感じました。

そうです「修行」の一環だと思ってください。


あっ、それからこの書籍は兵庫県社会福祉協議会で販売しております。

詳しくは、兵庫県社会福祉協議会のホームページをご覧ください。

2016年7月24日日曜日

複数の問題を抱える家族のケースは、それこそ多職種連携!



今日は、午前に一つ、午後から一つ、面接のお仕事。

ケアマネジャーさんが事例の相談にお越しになりました。

昨日の電話相談でも感じたことですが、、、


もちろん詳しい事例の内容についてはお話しできませんが、


クライアント(ケアマネジャーの直接支援する相手)さん意外にも、

家族内に別の支援を受けている場合、

例えば、障がい者の就労支援や、

精神疾患のフォローなど。


それぞれの支援者と話し合って、

個々の目標だけではなく、

家族としてどっちの方向に支援するのか?

そのために、個々の支援を

何時くらいまでに、どのくらいまでのことを、どのように目指すのか、、、

といったことを共有する(擦り合せをする)必要があると思います。


なぜなら、

個々のクライアントの人生の物語に

その他の家族は、協力に影響を与える共演者ですから。


そういった連携が、地域でのケアチームを作っていきます。

障がいのエリア、高齢のテリトリー、なんて云っている場合じゃありません。

ましてや、

「予防でなく、介護が出たので居宅介護支援の方が面倒見てね」

ってなことを地域包括支援センターがにおわせるような地域で、

継続的包括的支援なんて夢のまた夢ですから!!

自分の悩みを語れることの大切さ

昨日は、兵庫県介護支援専門員協会のケアマネジャー向け「1日電話相談」でした。

今年で確か、、、5年になるのかしらん?

毎年、数は多くはありませんが相談の電話がかかってきます。

ケースの事や制度理解の事。職場の事や自身の中で引っかかっている事etc....


自分の悩みを言語化することは、とても大切だと感じています。

できる限り感情も一緒に。

自身の中で起こっている感情を表現することで"カタルシス"(浄化)が起こります。


ですから、自分の思いを語ることができる人を持つようにしましょう。

その為に人と人は繋がるのです。

家族、友人、、、職場や自身が関わるチーム。
 

日本人、特に男性は「自分の感情を出さないことが美徳」といった価値観を刷り込まれている方が多い(女性も結構いる気もする)気がします。

感情のままに表出するするのではなく(自他共に安全にそれができるならば、そういった事もあり)丁寧に言語化してみる。

それを受け止めてくれる人がいることは「幸せ」だと感じます。

でき得る限り、前向きな人間関係を築いていきたいと思います。

2016年7月22日金曜日

自分の質問が伝わらないと云うことについて


今日は、月に1度の居宅介護支援事業所のGSV(グループスーパービジョン)。

先月行った事例検討の、逐語録による振り返りです。


みんなで逐語録を丁寧に一つ一つ読み返しながら、

何が訊きたかった質問なのか?

なぜ知りたかったのか?

等々を振り返っていくのですが、

読み返してみて、、、

「何が訊きたかったのか」が見えてこない、

っていうか、提供者自身が理解しづらいものがチョコチョコ見つかるのです。


そういうことが起こる理由はいくつかあるのですが、

一つは、自分が訊きたいことをシミュレーションすること。

この訊き方をすれば、相手はどのように理解するかと云うことを考えること。

それから、相手の返答を聴いて、

「伝わっていたか」「自分の尋ねたことに対する内容の回答か」を検証すること。

それで、異なっていた場合には、相手の回答を受け止めた後、

訊き方を変えてみること。


これらのことを丁寧に行っていくと、

自身の聴きたかったことが相手に伝わっていくのです。


焦らずに、意識して取り組んでいきたいと思います。

2016年7月21日木曜日

ゆとりが表情に表れる


昨晩は、先輩のご紹介で名古屋のケアマネジャーさんと出会い、

懐かしい、大学時代の友人とも出会え、もちろん先輩との語らいも、、、

楽しい時間を過ごし、名古屋に泊まり、

今日の昼頃に帰宅しました。


帰りの新幹線は夏休みに入ったこともあり、

小学生や、それよりも小さい子どもさんを連れた家族も結構乗っていました。

もちろんクールビズやネクタイを締めたサラリーマンの方々も多数乗っています。


子どもたちは一様に楽しいそうで、

「お父さん、駅弁はいつ食べるの?」

「向こうに着いたら、どこに行く?」

「花火しような!!」

と賑やかです。

私は子ども好きなので、

そういう子どものはしゃぐ声は嫌ではなく、

何となく微笑んでしまうのです。

さすがに「10時過ぎから駅弁は食べへんで!」と心の中で突っ込みましたが、、、


ただ、騒がしいのが嫌な大人も居ます。

ビジネスマン風の方の中には、

明らかに子どもを睨みつけてている人も居ました。

子どもが嫌いなのか、よほどしんどいことがあるのか、

余裕がない感じが伝わってくるのです。


ゆとりがないと、エエ仕事できない気がするのですが、、

まとまる商談もまとまらなくなる気がします。


子どもの車内マナーについては世間でも色々取りざたされますが、

車内を走り回るとかになってくると目に余りますが、

嬉しくて少し声がはしゃいでしまうのは受け止めるゆとりが欲しいと感じます。

少なくとも睨みつけて威圧するのはねぇ、、、

エスカレートすると暴力に向かいそうで、


一番のゆとりは笑顔だと感じる一コマでした。

2016年7月20日水曜日

面接というライブで色々な状況に対応するために



今日は、名古屋市の国際会議場、

介護職員等キャリアアップ研修会でした。

「対人援助技術と職員間のコミュニケーション」がテーマ。


先ず、利用者とのコミュニケーションと職員間のコミュニケーション、

基本的なことは同じです。ということを申し上げておいて、、、


日常生活でコミュニケーションを取る場合、

すべてがライブです。

生ものであって、あらかじめ台詞が決められてはいません。


相手がどのようなことを、どのように話すかは決まっていません。

その場で、話されたことを聴き、理解して、こちらが話す。

相手にしても、こちらの話したことを聴き、理解して、返してくるわけです。

面接だってそうです。


昨晩、22:25~23:00NHKの「グッと!スポーツ」という番組を観ました。

アイドルグループ嵐の相葉雅紀さんが司会で、

機能のゲストは、女子柔道オリンピック金メダリスト

松本薫選手。

色々なお話しの中で印象に残っていることが2つ、

一つは「得意技、小外刈りは、練習がしんどいので積極的に技をかけたくないときに、

それでもかけないとコーチから怒られるから、相手の足に自分の足をかけて、

いわばごまかしていたのがきっかけだ」と云うこと。

もう一つは、

「試合前に、相手選手のビデオを観て研究はしない」

ということでした。


基礎訓練は、嫌々・・・消極的にでも、繰り返し繰り返ししていけば、

それなりに力(形?)になるということ。

相手の、型を研究するということは、

万が一、相手が違うことをしてきたら、シミュレーションで対応できなくなるから

その場で対応するようにトレーニングするということ。

ということはあらゆることにシミュレーションするということ?

シミュレーションするのではなくて、その場でとっさに対応できるために鍛える問いこと。

いずれにしても、金メダリストというのはすごいことをしているのですね。


我々が、面接する場合も同じことがいえそうです。

クライアントのとっさの動きに応えられる様に、

日頃から面接の技を磨かなければなりません。

日々の、基本的な学びとトレーニング。

消極的でも、意識的に取り組めば、そのうちものになるかもしれませんね。


でも、どうせなり前向きに取り組んだ方が楽しいと思いますけどね!!

2016年7月19日火曜日

寝たまんまヨガ

今日は朝一で大学。その後、ケアマネ職能団体執行役員さんたちと研修打合せ。夕方に神戸市で虐待防止の研修。現在、明日のお仕事に向けて名古屋に向かう新幹線。

ワークショップの疲れを少し引きずった感じです。が、元気で働いてます。

身体的だけでなく、心も疲れてるね〜と感じたら、一番はリラックスして休むコトです。

そういう時にいいもの。

「寝たまんまヨガ」

連れ合いが見つけてきてやってみましたが、効果抜群です。

無料アプリもあるので、お悩みの方は検索してみたらいかがでしょうか?(^O^)

2016年7月18日月曜日


2泊3日の東播磨カウンセリング研究会夏のワークショップ

エンカウンターグループから無事に帰宅しました。
岡山県備前市日生の島に行ってたのですが、

電波状況がよくないために

昨日のブログが二つアップされてしまいました。


さて、エンカウンターグループは

カウンセリングの父とも言われる

カールロジャーズが始めたセッショングループです。

10名前後のメンバーが時間を共有して

心の中にあること等を、時間をかけて語り合ったりします。

その中には深い沈黙もあります。


稲松は、毎年このワークショップに参加して、

自分が、今、どんな状態なのかのチェックをします。

自分は人に対してどのように向き合い、
(あるいは、向き合えずにいるのか)

どういう風に感じて、それをどう伝えるのか。

ゆっくりと流れる時間の中で

内省します。

それは、メンバーが支えてくれているからなしえることです。


毎年この時期に開催されますので、

来年は是非ご一緒しましょう!!

2016年7月17日日曜日

エンカウンターグループ②癒し

エンカウンターグループ、2日目の午後のセッションまで終え、夕飯をいただきました。

もちろんセッションの内容は書けませんが、深まって来るとエネルギーも使いますし、疲れます。

でも、このお宿には癒してくれる存在が居ます。

エンカウンターグループ②癒し

エンカウンターグループ、2日目の午後のセッションまで終え、夕飯をいただきました。

もちろんセッションの内容は書けませんが、深まって来るとエネルギーも使いますし、疲れます。

でも、このお宿には癒してくれる存在が居ます。
お母さん犬のコトちゃんと息子犬のイチくんです。

2016年7月16日土曜日

エンカウンターグループ

毎年「海の日」の前の土日月と2泊3日で、東播磨カウンセリング研究会の夏のワークショップ。
エンカウンターグループに参加します。

私にとっては、命の洗濯。

内省的な自己覚知の場。

その名の通り「出会い」の機会。


少人数でのセッションを通して、

今、自分が何を感じ、その事をどう思うのか。

瀬戸内に浮かぶ島で感じる時間です。

2016年7月15日金曜日

アセスメントでの仮説は必要、確認も必要。


今日は午前中、

堺市の三国ヶ丘にある居宅介護支援事業所さんに。

そちらのケアマネジャーさんの内部研修の打合せというか、

お見合いです。

今日は、プレゼンテーションみたいな感じかなぁ?


お互いに、そんな感じをほとんど意識せず、

実際の事例の相談を受けたのは予想外でしたが、

少し、事例の振り返りをケアマネジャーさんとしました。

まじめで一生懸命なケアマネジャーさん。

稲松が投げかける、

クライアントさんに関する質問、

ご家族に関する質問に

丁寧に答えながら、

分らなかったりすると、

「そこまではきけてません」って

正直に話してくださいます。


そんな中で、今までの情報から仮説を立てて

今後どのように関わっていくかの

いくつかのポイントに気づかれた様です。


一つだけ気になったことは、

アセスメントの情報をつなぎ合わせて仮説を立てた後、

「おそらくこういうことになってるんだろうなぁ」

について確認がされていないこと。

確認されていないと云うことは、

援助者の思い込みと云うことになってしまいます。


そのことを確認するためには

やっぱり関係性が深めってないと訊きにくいし、

面接の力、特に質問する力が必要になってきます。

そう、基本の基本です。

そんな学びにつながれば良いなぁと思いながら帰ってきました。

2016年7月14日木曜日

繰り返しの力、恐るべし!

今日は、大阪にある主として有料老人ホームを経営している会社のケアマネジャーさんの研修で北浜に行ってました。

昨日は鶴見区。

明日は堺三国ヶ丘。

何か、毎日電車に乗って大阪方面に通っています。

最近は、車移動も多いので電車で通うのは、多少なりとも疲れます。


考えてみたら、組織に勤めていた頃は毎日電車で通勤していたのですが、既に感覚がなくなってしまったようです。


繰り返しやっていることの強みはやっぱりあるようです。

あるバケアマネジャーさんが「どうも『受容』が苦手なので、徹底してみます」ということで、しばらくして会うと、「毎日、意識して取り組んでみると、相手の話を最後まで聴けるようになってきました」との事。

受容しようとすると、話をじっくり聴かなければならないので、相手が最後まで話すのを聴くことがさほど苦痛ではなくなったと言う。


繰り返しの力、恐るべし。

しかし、繰り返し継続することもなかなかエネルギーが要ることなので、周囲で繰り返しの実践をされている人がいたら、あらためてしっかりと承認したいと思うのです。

2016年7月13日水曜日

お散歩のススメ!!


今日は、朝からすごい雨でした。

日本では「バケツをひっくり返したような」

アメリカなら「猫と犬が一緒に降ってきた」

なんて表現するとこでしょうか。

で、お散歩に行きませんでした。

そうすると、何となく調子が、、、

悪いとまでは行きませんが、変な感じです。

リズムが狂うのですね、きっと。


日常生活の中で、

決めて何かする。

それもできる限り同じ時間に。

そうすれば、自ずとリズムが生まれます。

心身を整えるのに役に立ちます。

特に散歩はお奨めです。

何かのために歩くのではなくて、

歩くことそのものが目的。


そして、

そこに楽しみをプラスします。

其処此処に咲く花を楽しんだり、

川の中の亀を探してみたり、

実は、そんなことがゆとりにつながるように思います。

では、今日はサボっちゃいましたが、

ここ最近の散歩でゲット下はなお写真をいくつか、、、
ひまわり
ゴーヤ
紫陽花
名前は知らないけど可愛らしいの

2016年7月12日火曜日

虐待の防止の根本


今日は大学の後、午後からは某法人の虐待防止研修。

現状、年に1回は実施しなければならない研修です。


年に1回は虐待の研修を受ける。

一つは、法の概要を理解する。

そして、何が求められているのかを理解する。


でも、その前に、

本来、社会福祉援助では何が求められているのか、

目的や、目標、ポジショニング、プロセスを

理解することが優先されて良いと感じています。

その中で、価値や倫理を学び、

虐待がどのような行為かを押さえる。


「虐待はしてはいけませんよ」

ってことはみんな知っています。

そのことが起こらないために、

従事者が、オープンに仕事のことを相談できる環境作り、

雰囲気作りが必要です。


やはり、ここでも職場環境を整えることが必要です。

事業所や法人の度量区だけでは困難なことを

政をする方には知っていただきたいと思います。


学びだけではなく、環境整備も!!

2016年7月11日月曜日

介護の仕事が夢のある仕事と思える政治を!!


今日は、午前午後と西播磨ブロック老人福祉施設連盟の職員研修。

たつの市の“赤とんぼ荘”にいました。


毎年、呼んでいただいていて、

社会福祉援助の基本的なところとコミュニケーションについて学ぶ

比較的、若い職員さんが対象の研修です。


日頃、少ない人員で利用者さんに寄り添いたいけれど、

なかなか時間が取れず、

業務に忙殺されそうになる中で、

初心や基本まで忘れかけている頃に

日頃の業務を振り返るような内容で、


事後のアンケートを見せていただくと、

「もっと利用者さんを理解する努力をしなければ」とか

「基本的なことを忘れていたことに気づき、明日からの業務で今一度意識したい」とか

研修内容に対して前向きに取り組みたいという発言が多く観られました。

涙が出そうなくらい嬉しいコメントです。


こういった介護現場の人材をバックアップするような行政的配慮を!!

と思うのですが。


昨日の選挙結果を観たときに期待できないなぁ。。。と、、、

「介護離職を0にするために特養を作る」

特養作っても働く人が居ないのに?

「介護職員の給料を1万円Upします」

その程度介護職に就くほど楽じゃないし、専門性も求められるのに??

「その財源は、介護保険財源の中で考えています」

えっ、社会保障費削減すのに???


確実に、福祉は後退するだろうなぁ。

国民の1/6が貧困と言われる中で、

憲法25条もなくなっていく可能性もあるし、

国民の生活保障は国の責務とは考えてないんだろうなぁ。。。


選挙に行かない人も相変わらず仰山いて、

自分たちの生活について、ちゃんと考えていかないと偉いことになるよなぁ。

って、今日の研修受講生を見ていてのつぶやきでした。

2016年7月10日日曜日

明るい組織は強い、それを支える社会を!


今日は、午後から面接が一つあるだけで

比較的ゆっくりと過ごせました。


朝、読売テレビの「シューイチ」という番組で、

「ヤッホーブルーイング」というビールの会社が紹介されていました。

「ヨナヨナ エール」というビールを造っている会社で、

ビールの色々な賞を取っている会社だそうな。

(正直、このビール好きです)


少し驚いたのが、

この会社、社長から社員まで全員がニックネームで呼んでいること。

対等な関係がとても大切にされているのです。

なので、意見は自由に発言できる。

人の発言を聴いて、異論は唱えても批判や非難はしない。

だから、進入社員の発想でも平等に取り扱われる。

そこから斬新な商品が開発され、売り上げが伸びる。


ここの社長の目標は、

「とりあえずビール」じゃあなくて、

「今日のビールは、ドコドコの、ナニナニがいいねぇ」

になってもらうことだそうで、

そう、ビールを愛しているので、

ビールって、十把一絡げにせずに

個々のビールを味わってもらえることを目指しているそうです。


そして社員全員がその目標を目指して働く。

テレビから流れるこの会社の雰囲気が、なんせ明るい。

社長曰く、

「ビールは嗜好品、お客さんはビールを飲むとき楽しんで欲しい。

なら、作っている会社がしかめっ面してたら、楽しんで飲めるビールはできない」


なるほど。。。


社会福祉の支援現場でも、

「利用者さんの笑顔が好きなら、

そこで働く、援助者は楽しそうで、明るいほうが良いに決まっている」


さあて、今日の選挙で、

福祉現場(敢えて、介護現場とは云わない:なぜならチームで働く現場は、介護職員の書具向上だけではなく、

看護職、相談職はもちろん、事務職に至るまでチームメイトだから。)で働く人が、

無理に明るく演じるのではなく、

心からの笑顔で仕事ができる現場を考える人が、

一人でも多く選ばれますことをお祈りしています。

意識して実践することで新しい自分流を作る


昨日は、西神戸混声合唱団の日でした。

といっても、何かステージがあったわけではなく

13時から指揮者とパートリーダーのミーティング

14時半から役員会。18時から定期練習でした。


練習メニューはシューベルトのミサ曲ハ長調「ベネディクトゥス」の音取りです。

女声は、外部のオペラ歌手の先生にヴォイストレーニングしていただきました。


アンサンブル会場では、各パートごとに音取りをしながら

短いフレーズで合わせて少しずつコーラスを作っていきます。

その間、2名ずつ入れ替わりでアンサンブルを抜けて

別室にてヴォイストレーニングを受けます。


前で指揮していて、ヴォイストレーニングから戻ってくると

明らかに"いい声"になって帰ってきます。

ところがアンサンブルに合流してしばらくすると

声がだんだん、元の声に戻ってきちゃいます。


おそらく新譜の音取りに意識が行くために

ヴォイストレーニングで学んだことから意識が離れていき

元の声の出し方に戻ってしまうのがと思います。

要するに、長年やってきた自分流の歌い方に戻ってしまうのです。


「じゃあ、どうすればいいのか?」

ヴォイストレーニングで学んだことを意識して継続し、

それが新たな自分流になればいいのです。


これは、アセスメント面接における

自己覚知と面接力のアップでも同じことがいえるように感じました。

2016年7月9日土曜日

社会資源の導入は、目的や目標ではなくて手段


昨日は、

日中、介護支援専門員更新研修でした。


一昨日のインテークからアセスメントの演習に引き続き

ニーズの明確化と目標設定、支援内容と担い手、、要するにプランニング。


クライアントの課題解決のために、

どのような社会資源をコーディネートするか。

ケアマネジメントのメイン機能の部分です。


個々で強調したいことは、

「社会資源」とはクライアントの課題を解決するためのモノ。

従って「課題(ニーズ)」が先に明確になっていないと

社会資源は選択できないと云うこと。


しかし、日頃からそういう思考回路がないと、

「デイサービスが使えそう、、、ということは、ニーズはこんな感じ」って、

思考の流れが反対ですよ!!

ということが起こってしまうのです。


その人の望む暮らし「目標」があって、

「現状」を把握して、分析して「課題」を明確にし、

どのような支援をすれば「目標:その人らしい自立した生活」に近づくのか、

そして、その「支援」を誰が(どのような「社会資源」)担うのがいいのか。

思考の流れは、常に個々を基本にしてください。

2016年7月7日木曜日

ワークシートは、テストの解答用紙ではありません


今日は、介護支援専門員更新研修でした。

現?旧カリキュラム最後のコースです。


ICF(国際生活機能分類)に合わせた、

情報整理のワークシートを使って、

アセスメント情報の整理作業を行いました。


そのときに感じたことは、

受講生の方々が、

「シートの枠をすべて埋めなければならない」

と感じておられる節があることです。


ワークシートは試験の解答用紙ではないので、

無い情報は書きようがないのです。

実際は、空欄になっている情報を

その後のアセスメントで必要に応じて確認するのです。


情報の整理作業と

正しい解答は、

全く別物です。

2016年7月6日水曜日

何を目的にボランティア活動をされますか?


今日は午後から篠山市で傾聴ボランティア養成講座のお仕事でした。

先週からの続きです。

養成講座と云いながら、

過去の講座を受講されて、既に活動されている方も数名いらっしゃいます。


今までの活動史の中で、かつて

「傾聴ボランティアだから、聴くことに徹して自身からは話をしない」

という意見の人が居られて揉めたことがあるそうな。


確かに、「傾聴」は人の話をしっかりと聴く行為のことだから、

そういう意見も間違いじゃないと思うけど、

私は、施設等での「傾聴ボランティア」は、

謂わば「話し相手ボランティア」ですから、

「白か黒か」「100か0か」の世界ではないと思っています。


相手が話を聴いて欲しいときには、しっかりと聴き、

話の流れで、こちらが話したことで

相手も楽しい時間が過ごせれば、それでいいと思います。


楽しい時間を過ごすためには、ある程度のマナーは必要だと思いますが、

ルールをいっぱい作って「こうあるべきだ」や「ねばならない」に

縛られてしまうと本来の目的が忘れられることになるように思います。


ボランティア活動は楽しいモノでなければ続きません。

でなければ対象者のかたも楽しめないでしょう。


何を目的にボランティアをするのか?

それは押さえておかれた方がよいと思います。

2016年7月5日火曜日

「聴く」ことから始まる。


今日は、朝は大学。

午後から北播磨地区の「心配ごと相談員」さんの研修でした。


テーマは「相談援助と傾聴」です。


一般的に「相談」と聞くと「何かアドバイスしなければ」とか、

「問題を解決するために何かしてあげなければ」と感じやすいのですが、

まずは「聴く」ということからです。

相手が「何に困っていて」「どのように不安なのか」を聴き、

「どのようになりたいのか」「何がどのようになれば前に進むと感じているのか」を聴き、

「現状をどのように認識し、感じているのか」を聴き、

そして、自分の考えを入れずに、

もちろん否定や避難もせずに、とりあえず受け止める。


それとは別に、現状が客観的にはどのようになっていて、

関わっている他の人たちはどのように考え、感じているのか、

等々についても情報を得、そしてそれらの情報がどのように影響し合っているのかを考えます。


その上で、現状の何を動かしていけばいい方向に変わっていけるのか、

それを見立てた上で、あっとアドバイスや支援策に入っていけるのです。


そう、相談援助の入口は「聴く」ことから始まります。

2016年7月4日月曜日

自らの情報を発信すること!


今日は、兵庫県地域包括在宅介護支援センター協議会の新任職員研修でした。

皆さん、まじめに受講されていて、

特に、午後からのロールプレイでは皆さん真剣に取り組まれており、

最後、

「明日からの業務で一つでも意識して取り組んでいこうと思うことがありましたか?」の問いに、

ほとんどの方が手を上げられていて、ホッとしました。


ただ、今日の研修で気になったことは、

リアクションが薄かったこと。

特に午前中。

全体に呼びかけても、言語・非言語両方の反応が少ないのです。


受講生さんのリアクションが薄いなぁと感じることは、

時々あることなんですが、

今日は、午後の食後のアイスブレークで

「仲間作りゲーム:稲松がお題を出して、それにあった仲間(グループを作る)」をしたときに、

全体で45人とそんなに大勢でもないのに、

「同じ誕生月の人で、グループを作ってください」というお題で、

分裂している月があったり、

「観る、やる、どちらでも構わない、同じスポーツが好きな人のグループ」でも、

同じスポーツで複数のグループに分かれていたりしました。


稲松が、このことが引っかかるのは、

「要するに、リアクションが薄いということは、

 コミュニケーションにおける情報の発進力が弱いということで、

 情報発信力が弱いから、

 同じ特性やの思いを持つ人々とつながりえなかった」

という仮説が稲松の中に起こったからです。


もしそうであれば、

地域の中で資源同士の調整やつなげる仕事をする包括支援センター職員にとって、

「かなりしんどいことだろう」ということです。

調整や連携をするためにも、自分の意見や思いを発信する力が必要だと感じました。



2016年7月3日日曜日

「備えあれば、憂いは少なし」


今日は午前中にコミュティセンターの主宰で防災研修会があり、

加古川の防災センターに行ってました。

センター概要の説明の後、
・風水害に関する講義
・煙の立ちこめるビルの脱出
・消化器訓練
・地震体験
最後のにまとめの講義
全部で1時間40分ほどでした。

神戸でつとめていた頃に、

聞いた内容、体験したモノでしたが、

久しぶりに聴かせていただき体験して、

忘れていたり「そうそう」と思っていても、

何もできていない部分等があり、

あらためて、基本的な学習の反復は重要だと感じました。


それから、日頃の備え、

言い換えれば、想定内を広げておくことで生まれる余裕、

この部分が、いざというときに役立つのだとも思いました。


午後からは“のじぎく会館”で主任ケアマネジャー更新研修の講師説明会だったのですが、

今年から初めて導入される更新研修。

今までの積み重ねがない分、委員の皆さまが練り上げたシラバス。

研修プログラムで、抜かりはないように見えるのですが、

その研修プログラムでも

受講生が「こういう解釈をした場合」

「個々の演習に手間取った場合」等々

細かく見ていけば、不安が出てくるモノです。

参加メンバーで話し合い、

演習シートに手を入れで見たり、

質問に対する回答例を考えて見たり、

押さえていきます。


ケアマネジメント等の対人援助においても、

基本的な部分の反復学習、

モニタリングの視点に置けるリスクの見積もり、

それぞれのシミュレーションの準備などは大切な視点です。



「備えあれば憂いなし」とは行きませんが、

「備えてなくて、不安だらけ」にだけはなってはいけません。

2016年7月2日土曜日

本来の目的を見失わないこと。


今日は午前中に兵庫県介護支援専門員協会の

“気づきの事例検討会”推進運営委員会研究部会がありました。

今年度の主任介護支援専門員研修の振り返りの後、

メインは9月開催予定の“気づきの事例検討会”支部推進員研修会の内容について。

あらかじめ推進員の皆さんにご協力いただいたアンケートとも参考にしながら

毎年のごとく「あーでもない、こーでもない、、、」と真剣に案を出しながら話し合います。


アンケートの中からは、「司会が難しい」とか「質問が難しい」といった意見が、

毎年レギュラーのように上がってきて、今年もやはり多いという結果でした。

司会や質問のについて学ぼうとすると、
トレーニングのためには、

コミュニケーションスキルや思考のプロセスを明確化するほうほうがあると思います。

が、個々で注意したいことは、

「『司会進行役が上手にできること』『質問が上手にできること』が目的ではない」

ということです。


そもそも“気づきの事例検討会”を行うのも、それ自体が目的ではなく、

「個々の実践力を高めたい」という目的があり、

もっといえば、「そのことで利用者によりよい支援ができる」

ということが目的です。


最終的なゴールともいえる「目的」をしっかり押さえることが重要です。

「“気づきの事例検討会”が行えるようになること」

「その中でアセスメントがしっかりできること」

「そのために質問がちゃんとできるようになること」

などは、手段ともいえる短期の目標であることを押さえる必要があると感じました。

2016年7月1日金曜日

地域のネットワークづくりは「急がば回れ」


今日は、神戸市の地域福祉ネットワーカーさん対象

「気づきの事例検討会」導入研修でした。


地域福祉のネットワーカーさんなので、

本来、地域課題を解決するために

地域の力(既存・新規問わず社会資源)を繋いでいく役割です。

個別のケースを解決したりすることは原則、お仕事ではありません。


ただ、ある意味、地域課題というのは個別ケースの課題の集積ですから、

個別課題をアセスメントする力がないと、

地域の課題には到達しないはずなのです。


そう考えれば、地域における多職種による事例検討会が必要になります。

高齢者の区分では地域ケア会議がそれに当たるのでしょう。が、

問題対処方で、解決策を導き出すことに主眼が置かれているために、

その事例のプロセスで何が起こっていたのかが検証されにくいのではないかと感じています。


ネットワーカーさんは、立ち位置から考えると

高齢者、障がい者、児童、貧困、その他生活困窮者の支援のためのネットワークづくりがお仕事ですから、

様々な事例を検討し、地域課題に結びつけることが求められます。


ということは、そんな簡単にネットワークは形成されません。

何せ、個別課題の集積と共有が必要ですから、

焦って形だけを作っても、それはネットであって

ネットワークにはなりません。

じっくりと取り組む方が得策と思われます。

急がば回れです。