4回シリーズの最終回、体験実習の振り返りでした。
受講生の中には、
傾聴ボランティアとして地域での活動を実践されている方もおられました。
自らのフォローアップのために受講されたとのこと。
「素晴らしいなぁ」と、関心もしたし、
お話を聴いていて、
利用者さんの生活に欠かせない存在となっておられるともお見ました。
ただ、そういう活動をされている方からも、
認知症の方のお宅に伺っていて、
どのようなことに留意したらよいのか?
万が一、被害妄想の対象になったらどうすればよいのか?
という質問が出てくるのです。
私は、「一人で抱え込まずに、社協のボランティアセンターに相談してくださいね」
と、答えると同時に
「ケアマネジャーさんや地域包括支援センターにも相談した方が良いですね」
と付け加えます。
なぜなら、そういう方の多くは要介護認定を受けておられ、
他の保険対象サービスを利用されている場合が多いからです。
本来は、そのボランティアの方は支援チームの一員であるし、
ケアプラン上に位置づけられていて良いはずの人だからです。
昨日のまでのケアマネジャー専門研修Ⅰでも、
多様な社会資源をといいながら、
ボランティアを位置づけるケースはほとんど見受けられません。
災害復興支援や行事等のボランティアのイメージはあっても、
日常生活支援におけるイメージがあまりないと思われます。
ボランティアの方も、
チームが関わっていることと自分たちの活動は別だと思っている方がほとんどだと思います。
ここんところを、ケアマネジャーはきっちりコーディネートする必要があります。
そのためには、
ケアマネジャーがボランティア活動ということについて
ちゃんと勉強することが必要です。
そこでの留意点は、
フォーマルの不足をボランティアで埋めるとか、
ボランティアを利用するという発想は間違いであり、やめると云うことです。
ボランティアのもともとの意味は自発性であって、
自らの意思で活動している方だからです。
ボランティアの方の希望とクライアントのニーズが一致するとき、
ベストコーディネートができるのです。
ぜひ、ケアプランにボランティアが登場しますように!!
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