2014年12月29日月曜日

経験すること、承認を受けること


お久しぶりです。

昨日、4年ぶりに餅つきをしました。
ケアマネジャー関連のお友達の自宅で
お餅つきをするということで遊びに行きました。

実は、稲松は餅つき好きで、
久しぶりの餅つきを楽しみました。

友人の親戚の小学校6年生の男子がいたのですが、
実際に餅をつき、熱い熱い餅になる前のコメを返してもらいました。

最初、少し触るだけでも熱くて返すところまでできませんでしたが、
素早く反すコツだけ伝えると、
3回目には何とか返すことができました。

ほんの数時間の間に
随分、成長しました。

最初に返せなかったときに
「熱いことないぞ!何しとるんや」
と応援する大人もいましたが、

「半分まで返せたやんか、いけるいける、その調子」
「も少し早く手を動かしてみて!」
と声をかけると、次には少しできるようになる。
それで褒める。

こういった経験が、育ちにつながるのではないでしょうか?

子どもだけでなく、
ケアマネジャーだって同じです。
実践についての昇任が得られないと
精神的には参ってしまいます。

ぜひ、仲間どおしで承認の機会を持ってください。
そのことができると、マイナスの承認も
受け入れられるようになると感じています。


2014年11月5日水曜日

支援のプロセスの理解とは?!


昨日今日と(明後日と10日もですが)、
介護支援専門員専門研修Ⅱの全体講義(600人くらい)でした。

私の担当は、
「居宅・施設介護支援事例研究~ケアマネジメントのプロセスを再考する~」
です。

専門研修Ⅱはいわゆる義務研修ですから
この研修を受けないと資格が更新できません。
忙しい中、ほとんど現任のケアマネジャーさんが受講されています。

それもテーマが「プロセス」ですから、
「そんなん、もう耳にタコができてるわ!」って感じです。
そうそう、インテークから始まって、
アセスメントして、
ケアプランの原案作って、
担当者会議して、
本案を合意して、
支援を実践して、
モニタリングする。
そして、アセスメントに戻る。

確かにそうなんですが、、、
たとえば、インテークとは何か?
と聞かれたら、「初回面接」とか「受理面接」って答えられますよね。
その通りなんですが、
じゃあ、初回面接でどのようなことをしなければならないか?
そのためにどのようなことを意識しなければいけないか?
となると、すっと言語化できるでしょうか?

そのことができないと分かっているとはいい難いですし、
解っていたとしても、実践できているかということも考えると
さらにハードルがあがるのではないでしょうか?

そういったことが、インテークだけでなく
アセスメントや、サービス担当者会、モニタリングなどでも
できなければならないんです。
プロセスが理解されているということは、
そういうことだと思います。

だから、基本が大切なんです。
プロセスの理解とは、
基本を大切にそのプロセスを実践できるかだと考えています。

2014年11月2日日曜日

まず、基本!


お仕事のご依頼で
結構お願いされるテーマの一つが
対人援助の基本的なことで、
「理念」「原則」とか「ゴールとポジション」や「価値・倫理」
といったことについて。

私の場合には、
他のテーマ、例えば「アセスメント」や「面接」等の依頼を受けても
基本的な部分はできる限りお喋りします。
なぜかというと、繋がっているからです。

そして、
「認知症ケア」や「チームアプローチ」等の広がっていくテーマでも
できる限り基本には触れます。
で、時間が足らなくなることもしばしばですが、、、


よく、
「認知症の方との上手な関わり方」や
「なかなかお話ししてくれないクラインととの接し方」など
コツのようなことを求められますが、
そういったときにでも、ってか、
そういったときにこそ
「基本」を丁寧にお話しします。

応用というのは
基本的なことを理解して、
それを実践できる技術をを持って
はじめてできることです。

私は「コツなんか無い」と云います。
万が一、「コツ」があるとしても
基本ができていなければ、
使うことはできないと思います。


皆さん、稲松に講師依頼くださるときには
そこのところをご理解ください。

2014年10月31日金曜日

振り返りの機会


早いもので、
今日で10月も終わり
明日からは11月。
ということは、
今年もあと2カ月。

当たり前のことですが、
バタバタとしていると
何事もあっという間に過ぎていきます。

前回、ブログを更新したのは22日
あれまぁ、9日ぶりの更新ですね。m(_ _)m

22日は芦屋で対人園汚職者の基礎的な研修
23日は和歌山県で認知症介護実践者リーダー研修
24日は兵庫県の県民会館で生活福祉資金貸付窓口担当者の研修
25日は兵庫県のチームケア推進リーダー養成研修
26日はスパービジョン面接と宝塚でのケアマネジャーさん基本的な研修
27日は芦屋で打合せ、その後はプライベートで大阪へ
28日は姫路で手話ボランティアさん対象の研修、晩は芦屋でGSV
29日は姫路で終日、福祉施設中堅職員さんの研修、晩は明石で事例検討に関する研修
30日は神戸のしあわせの村での研修と晩は、坊施設の内部研修でお喋り
そして、本日は広島県介護支援専門員協会での事例検討会に関する研修

我ながら、よう働いてますわ。(笑)
ちゃんとお喋りできてたやろうか?
時々自分の仕事を振り返らないと
少し不安になったりします。

勢いに乗ることも大切ですが、
ところどころで振り返ってみることも必要です。

事例検討会は
援助職者にとっての
振り返ってみる機会です。

・・・各研修の事務局やなど愚痴の皆さま、
メールのやり取りやレジュメの送付が遅くなりご迷惑をおかけしております。
・・・何分、、、、、、ご寛容くださいませ。。。

2014年10月22日水曜日

人を一つの視点だけで理解しない


昨晩は、宍粟市社協の皆さんと
認知症ケアの研修でした。

認知症ケアにかぎったことではありませんが、
クライアントを理解するとき、
その人の一つの局面だけを切り取って
その人の全部が、
その一つの局面だけで出来上がってるように
思い込まないことは大事です。

徘徊をする方がいるとして、
その対応に困ってしまうので、
その方を見ると
「徘徊をする人」という風に理解してしまい、
その人全体が=徘徊する人
となってしまう。

徘徊してないときだってあるのに、
っていうか、
むしろ徘徊していないことの方が多いはずなのに、

そもそも徘徊かどうかだってわからないのに、、、
だって、
その人なりの理由があって歩いているかもしれないから。

この手の理解の仕方は、
理解する方の都合で理解しています。
そう、
自分の思い込みに支配されています。
この思い込みを外す作業を
常に試まねばなりません。

2014年10月17日金曜日

後進の育成に当たる人は、当然、基本的なことを押さえておいてほしいと思います。


10月の
10日・16日・23日と
和歌山県の認知症介護実践者リーダー研修で
人財育成について担当します。
11日は主任介護支援専門員研修。
12日はチームケア推進リーダー養成研修。
14日は大阪市社協での施設職員(主任リーダー向け)リスクマネジメント。

テーマは色々ですが、
後進の育成や、
地域のケアマネジャー支援など、
中堅職として指導する立場の方々です。

支援者支援や人事育成、後進の指導で
スーパービジョンやコーチング
知識や技術の伝達など
実際に行う際の考え方や方法をお話ししますが、

基礎的なことや基本がわかっていないと
更新には伝わりません。

何故かと言えば、
基本的な部分:対人援助の目標や価値・倫理
実践のための原則や理論:バイステック等々
知識としてのアセスメントの枠組み
方法としての面接力

これらのことを伝えられなければ
つまり、言語化できなければ
対人援助職の更新を育てることや支援することは困難です。
主任ケアマネジャーや中間の立ち位置で指導する皆さん、
まず、自身の基本的なことを確認して、
万が一、足らずがあれば
そこのところも補強しながら進めてください。


2014年10月13日月曜日

お伊勢参り


7日の晩に
伊勢市社会福祉協議会さんのお仕事がありました。
その晩は伊勢に泊まって、
翌8日は18:15に自宅で面接だけの予定でしたので、
良い“気”を浴びて吸うために
伊勢神宮に行きました。


外宮には、
ホテルから15分もかからないので
朝6時半過ぎにホテルを出て
お散歩がてらお参りしてきました。
この時間でも観光客風の方がおられましたが、
人数は少なく
ゆったりとした感じでした。

ホテルに戻り、
朝食をとり、「マッサン」を見て
「あさいち」の有働さんといのっちの受けを観てから
9時前の電車で「五十鈴川」に移動し、
そこからテクテクと内宮を目指しました。
途中「月読宮(内宮の別宮)」と
「猿田彦神社」をお参りしてから
内宮に向かいました。

思えば、小学校の修学旅行以来です。
11時前の神宮は、
観光客の方のお参りで一杯でした。
が、空気はすがすがしく
エネルギーを一杯いただけたように感じました。

旅の最期は
伊勢うどんで〆て帰ってきました。



2014年10月7日火曜日

相手の存在を大切にする


昨日は18:30~
元職場である特養で研修会でした。
テーマは「認知症の理解」でした。


対人援助職者がクライアントと人間関係を築くとき、

対人援助ではなくても

あらゆるケースで人間関係を作っていこうとするときにしてはならないこと。

それは、相手の存在を無視すること。


そのためには

きちんと挨拶することです。

挨拶することで、

「あなたがそこにいることを、私はわかっていますよ」ということと

「私はここにいますよ」

ということが伝えられるのです。


ここが始まりです。

写真は、私が施設長だったころに書いたもので、
今でも正面玄関にかけられていました。

2014年10月5日日曜日

ライブ・・・予想できないことを想定して備える


またまた5日ほど更新をしてませんでした。
1日は、面接が2件。
2日は、県の新任民生委員児童委員さんの研修と兵庫県介護支援専門員協会の研修委員会、そして名古屋に移動。
3日は、名古屋市社協さんで介護職等のキャリアアップ研修。
4日は、神戸伊川キリスト教会でのチャペルコンサートに出演。
そして、今日は主任ケアマネジャー研修で使用する事例検討会用の事例選定作業でした。

名古屋での研修では、最後にロールプレイを行いました。
あくまでもロールプレイなので、ホンマモンの面接ではありません。
が、台本があるわけではないので、結構、素の自分が出るようです。

ロールに入る前には
基本的な学習も行っていますが、
直ぐに応用できません。

いつも言っているように
ライブで応用するためには
基本的なことのトレーニングが必要です。

ただ、丁寧に行えば、
とっさのことにも慌てずに済みます。
上手くやろうと思うから、
かえって力が入って変なことになります。

実際の面接場面では、
どのような展開になるかはわからないところがありますので、
色々な想定を考慮する必要があります。


4日のチャペルコンサートでは、
ありがたいことにアンコールの拍手をいただきました。
ところが、アンコール用の曲を準備していませんでした。

とっさにコンサートのプログラムに入れていいませんでしたが、
練習をちょこっとだけしていた曲を演奏しました。
自分の中で、何とか形になる(止まらずに通るという意味で)曲だったからです。

皆さんに丁寧に歌ってくださることだけお願いしました。
お客さんは喜んでいただけたのですが、
冷や汗ものでした。
やはり色々なことを想定して準備しておかないと辛いものですね。

2014年10月1日水曜日

看取り


またまた、随分ブログを更新していませんでした。

23・24日と、奈良のケアマネジャー専門研修。
25・26日と和歌山県新宮市で介護職の方、ケアマネジャーさんの研修。
27日は、兵庫県介護支援専門員協会の「チームケア推進リーダー養成研修」
28日は、自宅で面接が3件。
29日は某法人さんのリーダー研修と気づきの事例検討会の学習会。
昨日は、大阪住吉区の主任ケアマネジャーさんの研修と芦屋でのグループスーパービジョン。

この間、連れ合いも東京で仕事だったので、
愛犬のピースもお泊りでした。

実は、8月の末ごろから弱り始め、
歩くことが困難になり、
食事を受け付けなくなりました。

それからも、何回か泊りの仕事があり
その度に後ろ髪をひかれる思いでしたが、
戻ってくると、ちゃんと尻尾を一振りして迎えてくれました。

ご飯を食べなくなって水だけの生活だったのですが、
2週間ほどたった9月の半ばに、食事を要求し
ふたたび食べ始めました。
驚きと共に、少なからず元気になり、
マットの上のシートの上から這って動き回り
わざわざ床のところまで行っておしっこするのです。
彼女にしたら、自分のシートを濡らしたくないからなのでしょうが、、、

この度は、連れ合いが東京に行く25日から、
私の仕事が少し空く28日の夕方まで
主治医のところのペットホテルでお世話になりました。

28日の夕方6時頃に迎えに行きました。
預かっていただいたときには食べられていたのですが、
2日目くらいから食事が入らず、
点滴をしていただいていたようでした。
かなり弱っており、呼吸もしんどそうでした。

6時20分くらいに自宅に戻りました。
ピースは力を出して頭をお越し
懐かしそうにリビングを見まわして
横になりました、かなり呼吸は激しくしんどそうでした。

添い寝して、
言葉かけを続けながら
彼女の体をさすりながら時を過ごしました。

と、
ひときわ呼吸がしんどそうになったかと思ったら
グーッと伸びるようにした後、
もとの横になった姿勢に戻るのに合わせて
スーッと呼吸が止まりました。
呼吸が止まったというより、
彼女の意思で呼吸することをやめたように感じました。

2014年9月28日18時38分
ピースはその名の通り
平和に眠るような顔で逝きました。

私の中に、
悲しみ、淋しさと共に、
はっきりと感謝という感情が起こりました。
(数年前、リビングでのんびりと過ごす)

ありがとう。ピース。。。
(9月23日(火)の午前中のピース)

2014年9月22日月曜日

散歩・・・忙しさからの脱却


1週間ぶりの更新となりました。

先週は、
敬老の日は自宅で面接3件、
16日は、和田山で“稲松塾”
17日、10~17某法人さんのリーダー研修、夜、神戸で“気づきの事例検討会”の研修
18~19日、兵庫県民生委員児童委員さんのお泊り研修、
19日午後、県社協さんで打合せ、晩は芦屋で“木津この事例検討会”
20日、朝のうちに面接1件、午後は北区のケアマネジャーさんの研修、夜は合唱団の練習
昨日は、主任ケアマネジャー研修
充実した日々でした。

随分、以前に

カウンセリングの師匠と仰ぐM山先生から

「“忙しい”という言葉は使わん方がよろしい。

文字通り“心を亡くしてしまう”から」と。

それ以来、できる限り“忙しい”とはいわず、

“暇ではありません”ということにしてますが(笑)


そういう時にお勧めは“お散歩”

30分早く起きて、

休みが取れたらどこかに30分、

とりあえず歩く。


お散歩ですから、目的はありません。

いわば、“お散歩”が目的です。

できるだけ決まった時間に歩けると

そのことでリズムが生まれ、

思考や感情、生活をリセットできます。

色々なことが頭に浮かんでは消えますが、

私の場合は景色を楽しみます。


昨日のお散歩から、
 近所の過度のお家の柘榴が赤く色づいてきました。

家並みが途切れ、田んぼが広がるところは空が大きく見えます。

新幹線の高架沿いに出ると、

結構な直線で、、、

美術で習った“遠近法”の絵みたいです。

喜瀬川に突き当たると

小鷺が朝食中です。

川沿いの土手の道、

左側は、播磨中学校のグランドです。

昔はあぜ道だったであろう路地に

彼岸花が並んでいました。













この30分程度の時間があると

心を亡くさずに済むように思います。

2014年9月15日月曜日

大分の郷土料理「りゅうきゅう」


久しぶりのレシピ。

昨日、本当は某研修に顔を出す予定にしていましたが、

9月前半のお疲れがピークのために休んでしまいました。

そんなわけで、久しぶりに晩ご飯にお料理しました。

中でも、大分の郷土料理“りゅうきゅう”に初挑戦。

なかなかのもんで、大分の居酒屋さんで食べた味と同じ感じでした。

もともとは漁師さんのまかない料理だそうで、

釣れたサバやアジ等の魚を、先ずは刺身で食べるけれど、

食べきれないものを“づけ(醤油等に付け込んだもの)”にしたのが始まりだそうです。

何故“りゅうきゅう”かというと、

沖縄の方の漁師さんから伝わってきたから、

というのが定番ですが、詳細は解らないそうです。


まず、付のたれは、

醤油 大さじ5くらい
味醂 大さじ1くらい
酒  大さじ1くらい
砂糖 大さじ1半くらい
生姜とニンニク 一かけ(すりおろす)
を、火にかけてひと煮立ちさせた後、冷ましておく。

上のものに、魚の刺身をつけて冷蔵庫で1時間以上冷やす。

盛り付けた後に、すりごまと大葉もしくは白ネギ等をかけて出来上がり。

昨日は、夕方の30%引きのはまちで、大葉をかけました。

それ以外は、

鶏の和風グリル柚子胡椒味

茄子の焼き田楽(茗荷味噌)

ほうれんそうのお浸しでした。

FBにアップしたら、友だちに「アテばっかり」とコメントされてしまいました。(笑)

2014年9月12日金曜日

コツをつかむためにも基本は必要

大分での研修を終えて、兵庫に向かっています。

大分での12時間は、私にとって非常に楽しい学びの時でした。

受講された皆さんにとっても、そうであれば嬉しいのですが❗️


研修で"コツ"について尋ねられることがあります。

アセスメントのコツ、相談面接のコツ、上手な質問のコツ、、、

私は、はなからコツなんてありません。ということが多いのですが、ないこともありません。

ただし、基本的な知識や技術がないのにコツはありません。

コツというのは、基本的なところが分かっていて、ある程度できる。その上でとのように応用できるかです。

それでも、対人援助の仕事は個別性が高いので、、、やっぱりコツなんてものじゃなくて、応用力かな。


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2014年9月10日水曜日

「受容」とは違いを認めること。


昨日は、

香川県の美正委員児童委員さんの相談援助に関する研修でした。


稲松ですのでバイステックのお話しはレギュラーで語られます。

今回は「受容」について特に。


多くの方々が、

価値観が同じでないと「受容」できないと感じておられるようです。

「受容」は価値観が違っていてもできるのです。

もちろん価値観が同じもしくは近い方がしやすいのは確かです。

でもトレーニングすればかなり違う考え方でも「受容」できるようになってきます。


「あなたは、そういう風に考えているのですね。そのことは理解できます」

この文章の前後に、「私は違った考えですが、、、」という文章が隠れていると考えれば、

解っていただけると思います。


次に大切なことは、自身の考え方を伝えてもいいのですが、

相手の考え方や意見を「批判・非難」してはならないことです。

ここのところがクリアされるとかなり「受容」できると思います。


要するに「違う」ということをOKにできるかということです。

大分市のホテルフィーノにて!

2014年9月9日火曜日

一緒に考えるという姿勢が地域ケア会議


昨日は、

滋賀県社会福祉協議会の運営適正化委員会のお仕事で

福祉サービスの第三者委員さんの研修でした。


第三者委員っていうくらいなので

第三者です。公正中立ということです。


よく勘違いされるのは

苦情解決の第三者委員というときに

「利用者と施設の間に入って苦情を解決してくれる人」

という解釈です。

苦情を解決してくれる人ではなく

苦情を解決できるように一緒に考えてくれる人、

両者の言い分を整理してくれる人です。


実践発表いただいた施設の方は、

苦情処理というより、

日頃から外部の目として

利用者さんや家族から話を聴いたり

施設のことを外から一般人の視点で見たりして

「正直にフィードバックしてくれる人」というイメージで、

お付き合い査定ました。


そして、施設がいい働きができるように、

つまり、利用者さんにより良い支援ができるように

いっしょに考えてくれる人です。

そのためには、

施設の関係者だけでなく、利用者も家族も

第三者委員も、ボランティアも、

地域の人たちも

みんなで一緒に考える視点が必要です。

その延長に地域ケア会議が見えてくると思います。

2014年9月8日月曜日

面接を意識する


昨日は

宝塚市のケアマネジャーさんの研修でした。

5回シリーズの3回目で、今回のテーマは

「面接のロールプレイ」

先月が、コミュニケーションの基本と相談援助面接


4人一グループで

 ・ケアマネジャー役

 ・クライアント役

 ・観察者①:ケアマネジャーの非言語を主に観察

 ・観察者②:ケアマネジャーの言語バリエーションを主に観察

という配役で、1回8~9分程度のロールプレイと8~9分の振り返り。

それを4回繰り返します。

全員がそれぞれの役を体験します。

その後で、大きいグループに分かれて

 ・クレイアント役をやってみて

 ・観察してみて

 ・ケアマネ役をしてみて

 ・フィードバックをもらって

以上の4点について話し合い共有します。


1回1回の振り返りでも、ケアマネジャー役をしての話しでも

「人に観察(見られて)面接されたことがないので緊張した」

という感想がよく聞かれます。

果たしてそうなんでしょうか?


第3者に観察されることは、まずないですが、

利用者自身はケアマネジャーのことを見ていますし、

ご家族等が同席していれば観察しておられます。

「このケアマネジャーにお願いしても大丈夫かしら」

という風に。


そう、意識した面接のポイントは

見られているということです。

そこで重要なのが、

「上手に」ではなくて

「丁寧に」なんです。

2014年9月7日日曜日

根底にある思い


昨日は

西神戸混声合唱団の定期練習でした。

合唱の面白さは、

「歌うことそのもの」もアリアますが、

ハーモニー、いわゆる〝ハモる”こともあります。


ただ、綺麗に歌えて、綺麗にハモる。

そのことだけではつまらない。

歌うこと、ハモることで

何を伝えるかだと思います。

自らの思いをどう伝えるのか。

そのことなしに

綺麗な声が出て、ピッチが正確でハモれたとしても

私にはあまり意味がない。

もちろん、綺麗な声で、綺麗にハモれて、思いも伝えられる。

そこを目指すのですが、、、


援助者は逆で、

クライアントにヘルパーやデイサービスをつなげたとしても

クライアントの思いを受け取って

その思いに応えられてなければ

支援できているとはいい難い。


最近の介護の世界は「思い」「想い」をスルーしているような気がしませんか?

もちろん、そこんがちっと向き合っている人もたくさんいますが!

2014年9月4日木曜日

研修を価値あるものにするために


今日の研修受講生の方で

以前に私の研修を受けた方がいらして、

「以前の研修で云われたのでバイステックの原則を覚えて、

実際に実践場面で意識するようにしました。

そうしたら、利用者さんとの関係性が変わってきたように思います。

認知症の方のケア等でもいい影響があるように感じています」

というご報告をいただきました。


講師をしていて

嬉しい瞬間です。


研修を受けてみて

何か一つでも意識して取り組んでみると

変わっていけるということを

示していただけたように思います。


もしかしたら、多くの方の中に

・研修を受ける・・・お勉強する

・お勉強する・・・知識を覚える

・試験に正解する・・・合格する

こういったイメージが出来上がっているとしたら、

ケアマネジャーの研修は面白くないもののように感じます。


・研修を受ける・・・日頃の実践を振り返る

・研修で気づいたことがある・・・ほんの少しでも実践に生かしてみる

・今までと違う関係性が生まれる・・・支援の質が上がる

というようなイメージが必要だと思います。


研修を役立つものにするのは

あなた自身なのんです。

2014年9月3日水曜日

1回だけで理解してしまわない!


東京から関西に無事に戻って、

昨日は、和歌山で専門研修Ⅱでした。


和歌山の研修は、“ビッグ愛”という県社協等が入っている施設で行われることが多く、

宿泊は、同じ建物の10~11階にあるホテルに泊まります。

朝起きたら、できる限り散歩に行くのですが、

歩いて10分強のところに貴志川線の「田中口」という駅があります。

和歌山に来るたび(5~6回になるかしらん)に来るのでわかってきたのですが、

朝6:58発の普通電車が、ラッピング車両であるようです。

いちご電車や〝きいちゃん”(紀の国国体のマスコット)電車、人気の〝たま電車”もあります。

無人駅で自由にプラットホームに入れるので写真も撮りやすいのですよ。

ちなみに、昨日は玉ちゃんでした。


この時間に来るとラッピング電車に出会えるのも、

繰り返し来ているからです。

1回来ただけでは、たまたま出会えたのかもしれませんが、

繰り返すことで、見えてくる感じです。


クライアントを理解するときも

ある言動を1回経験して

「あ~、この人はこういう人なんだ」と理解しないことです。

実際に面接を繰り返して、

その人のことを多面的に理解することが必要だと思います。


ラッピング電車だって、1回で決めつけると

「この時間には〝たま電車”が来るんだ」と理解するかもしれません。

もしかしたら「ラッピングは〝たまちゃん”しかない」って感じるかもしれません。

繰り返しで会いに来るから

「ラッピング電車が来るらしい、しかも色々な種類がある」という具合に

解ってくることがあります。


あせらず、あわてず、あきらめずに向き合ってみることは大切だと思います。




2014年9月1日月曜日

人間関係形成のために

今日は東京の主任ケアマネジャー研修でした。

昨日の晩から東京で、

研修会場でもある、日本青年館という

国立競技場や神宮球場の近くにある

会館ホテルに泊まりました。

今朝は神宮外苑辺りを散歩しましたが、

同じように散歩やウォーキングされている方に挨拶すると、

挨拶が返ってきます。

これだって人間関係です。

まったく知らない人とでも

挨拶をすることで関係が生まれます。

人間関係がベースにある仕事をする時にも、

挨拶は重要です。

挨拶とは、相手の意識の中に入っていく作業であり、

自分の存在を知ってもらうことになります。

併せて相手の存在を知ったことを伝えることができます。

対人援助の仕事をする場合、

どのように知られ(理解されて)、

相手の存在をどのように理解しているかが、

相手にどう伝わるかが重要になります。

その鍵の一つがバイステックの7つの原則です。









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2014年8月31日日曜日

元気です!!


随分更新しませんでした。

バタバタしております。


数日前に、大学時代の友人がガンで亡くなりました。

そんなに親しい付き合いをしていたわけではないのですが、

何だか、エネルギーを失ったように感じています。

加えて、愛犬ピースが弱ってきてまして、

あのピースが食事を受け付けないということで、

なんかショックです。


でも、元気です。


本日より、東京・和歌山5連泊の旅です。

皆さん、無事を祈ってください。

2014年8月24日日曜日

人を理解するために、、、


昨日は神戸市北区のケアマネジャー連絡会の研修でした。

テーマは「アセスメント」

専門的には課題分析のことですが、

ベースにあるのは人間理解だと感じています。


よくいわれる「全人的理解」

身体的、心理的、社会的、霊的存在としての人を

理解していくこと。

その過程で、その人の悩み、喜び、力、思い等々が分かってきて

支援者としてどのように関わるのか

ということが見えてくるのだと思います。


さて、

そういう風に人を理解するには

相手に語ってもらえねばなりません。

傾聴といいう作業も

相手が話してくれてこそのものです。


ということは、相手に

「この人になら話してもいい」

と感じてもらえなければならないのです。


人を理解するためには

相手を受け入れる以前に、、同時に、、、

「相手に受け入れられるか」

という段階があることを知っておかねばならないと思います。

2014年8月21日木曜日

ネットワーキングのためには個別援助の視点が必要


今日は午後から

神戸市の地域福祉ネットワーカーさんの事例検討会でした。

はじめての取り組みということで

最初に少し事例検討会についいてお話しをさせていただいて、

検討会に入りました。


ネットワーカーさん方は

社協関連のソーシャルワーカーさんで

しかもベテランさん、中堅さんです。

なので検討会自体はもちろん破綻することもなく

ルールを守りながら進みました。


最期の感想の中で

「ネットワーカーなので個別支援ではなく

地域の資源をどのようにつなぐかという視点が重要・・・

最終的にはそこに辿り着いたので、、、」

のようなコメントがあったのですが、

実際の現場では

ここからはケースワークで

ここからはコミュニティワークのネットワーキングって具合に

線を引くことは困難なケースがたくさんあります。


個別支援をしようとすれば

チーム形成は必須ですし、

チームを作るということは

多職種連携は当然となります。

ネットワーキングの前段にこのプロセスは欠かせません。


個人の生活支援をするときに

個人の生活に関わる多面的な見方が必要になって

そこには当然多くの専門職や地域との繋がりが出てくる。

そういった事例を多く積み重ねてきたときに

組織としてのネットワークが形成されるのです。

この取り組みは一朝一夕にはできないことも

知っておく必要があると思います。

2014年8月20日水曜日

苦情って云うのは事例です。


今日は、

滋賀県社協の運営適正化委員会の事務局の方と打合せでした。

9月にある福祉施設等の第三者委員に関する研修会。

昨年度、奈良で行った研修を滋賀県でもということでした。

今回オファーいただけたのは、

私の

「苦情というのは事例なんです」という発想だそうです。



「苦情」

できるだけ避けたいし、

万が一起こった場合には

できる限り穏便に処理したい。

そう、

苦情処理です。


この際の処理というのは、

苦情を申し立てている人の怒りを鎮めるために

対応(対処)するイメージでしょうか?

それだけでは

また同じような苦情につながるかもしれません。


よく「苦情から学ぶ」ということがいわれますが、

苦情のあったケース(事例)について

振り返る必要があります。

事例検討会です。


苦情が来るということは、

こちら側のケアが相手方の期待するものとズレたからと考えられます。


その事例を振り返ることがケアの向上につながります。

「苦情」が起こっているところは「事例」そのものなのです。

基本を大切に、プロセスを丁寧に。


昨日は、

兵庫県介護支援専門員協会東播磨エリアの

“気づきの事例検討会”オープン研修

チーム気づきの講師メンバーによる公開事例検討会でした。

全体進行と事例検討者として参加させていただいたのですが、

そこで感じたこと。


やはり、

基本的なことを学んでおくことと、

それを大切に実践しようとすること。


事例提出者の方は、

自身の実践を正直に振り返り

オープンに語れること。


事例検討者は、

提出者の方のひっかかりに寄り添いながら

事例の登場人物(殊にクライアントシステムに関係する人)や

流れを丁寧に振り返る作業をいとわないこと。

真摯に事例と事例提出者に向き合い

思い込まずに確認していくこと。

事例提出者の課題を紐解くために、

常に共に考える姿勢を崩さないこと。


司会者は、

会の流れを感じながら

要約し、メンバーが一人として置き去りにされず、

走りすぎる人も作らず、

常に事例提出者に意識の流れに沿った形で

会議を進行していく。


そういったことが、

ルールが守られている検討会だったと思います。

そして、

検討を進めていくプロセスこそが

学びの場であり、時間であることを

再認識した研修会であったと感じています。


ご準備いただいたエリアの推進委員の皆さま、

事例を提出いただいたKさん、

急な使命にもかかわらず司会を快諾くださり

受講生に「これぞ司会」というお手本的な進行をされたKさん、

いっしょに検討に加わったメンバーの皆さま、

本当にありがとうございました。

2014年8月18日月曜日


今日、晩のお仕事でお喋りしながら思ったこと。



何故、

「人を支援する仕事を選んだのか?」

初心、

とても大切なこと。


「今、何を目標に仕事をしているのか?」

もっと大切なこと。


自分は

何処を見据えているのか?

2014年8月17日日曜日

人間の努力の域を超えて、支援はできないことも、、、


昨日に引き続き

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」より

後半の部分


東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモ

イイトイヒ

北ニケンクワヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ


ヒデリノトキハ

ナミダヲナガシ

サムサノナツハ

オロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

( 後略 )


この東西南北でのできごとでは

道具的サポートを試みていますが、

日照りと冷夏に対しては

涙を流すことと

おろおろ歩くことしかできない。


対人援助職者も

この辺りの見極めをしっかりとして、

最終的には

祈ることしかできない場合もあることを

知っておくことは大切だと思います。

2014年8月16日土曜日

サウイフモノニ ワタシハナリタイ


またまた、5日ほど更新しませんでした。

実は、11日の晩に兵庫を出発して

12日の朝に鹿児島に到着。

15日の晩に鹿児島を出て、

今朝方、兵庫に戻る。

両親が鹿児島にいるので

いわゆるお盆の帰省でした。


両親が鹿児島に戻ってから21年、

毎年のことなので、

最近は、あまり観光するわけでもなく

のんびりと過ごします。


今年は、14日の日に

かごしま近代文学館に

特別企画展
「宮沢賢治・詩と絵の宇宙」
~雨ニモマケズの心~
雨ニモマケズ

の詩は、とても有名なもので、

私も大好きなしですが、

特に、さいごの

「サウイフ
     モノニ
 ワタシハ
     ナリタイ」

という部分が好きです。


賢治は、亡くなる数か月前に

手帳にこの詩を書いたと言われています。


自分の目指す自分

最期までそのことを心に描いていたのだと思います。


自分自身が「どういうものになりたいか?」

このことを明確に言語化できる人は

やはり強いと感じます。


われわれは

そのことを言語化しづらい人の

「サウイフモノ」を共に目指す人なんだということを

そして自分自身の「サウイフモン」を目指す「自己実現」ということを

改めて感じた一日でした。


2014年8月11日月曜日

「共にある時間」を感じること


前の更新から5日がたってしまいました。

この間、

木曜と金曜は、

大分県でケアマネジャーの専門研修Ⅰ

「ケアマネジメントプロセス」3時間と

「対人個別援助技術」講義2時間・演習7時間を担当し、


土曜は、

午前中SV面接と晩方に西神戸混声の練習


日曜(昨日)は、

大阪に演劇、真珠座の講演を観に行き、


アクティブに動いておりました。


大分の学びの時間は長いだけでなく

濃いものであったと感じています。

それは、

講師である私もテーマについて、

楽しく学び、実践に結び付くことをイメージしてお伝えしましたが、

それだけでなく、

140名あまりの受講生が前向きに取り組んでいただけたからです。

共にある時間でした。


SV面接でも私はバイジーさんの言葉に耳を傾け

バイージーさんは私の言葉に耳を傾け

お互いがテーマについて真剣に向き合うことのできる時間でした。

共にある時間です。


コーラスの練習も

指揮者である私と歌い手さんが

一つの音楽を作るために向き合う

共にある時間です。


演劇という表現空間も

演じる人と、見る私とがいる

そこのところの関係性であることを感じました。


この共にある時間の質をたためていくことに

プロとしての在り方が問われているように感じました。


対人援助という仕事も

まず、

共にある時間をお互いに感じる

関係性を作ることが重要であると思います。

そのための理念、基本的な知識や理論、専門性であると思います。

2014年8月6日水曜日

資格更新のための研修


昨日は、

和歌山県の専門研修Ⅱ施設コースでした。

開口一番

「更新のための研修ですがモチベーションは高いですか?」

と尋ねると

「・・・・・」ですよねぇ、、、

って感じでした。


でも、

午前中基本的なお話し(本来の目的や目標、ポジション等々)をして、

午後から、演習を通して事例の振り返りを行うと、

受講生の皆さんは結構前向きに取り組み、

グループワークでも活発に意見交換されています。


やっぱり現場で“いい仕事”したいねや!

ケアマネジャーさんは腐ってません。

少なくとも前向きに利用者さんの福利を考えている人もたくさんいます。


資格を更新するための研修と聞いて

一瞬モチベーションが上がらなくても

演習をすれば対人援助職としてのプロの一面が顔を出します。


基本的なことを振り返り、

それを実践の現場で生かすことを意識すれば、

レベルだってまだまだ上がるはずです。


更新の研修だって、研修の機会に変わりはないのですから

生かすも殺すも受講生しだいの部分もあります。

さあ、明日明後日と大分県で専門研修Ⅰです。

楽しく有意義な学びの時間となりますように(祈)

2014年8月4日月曜日

プロとは

つぶやき

プロフェッショナルで大リーガーの上原さんが云ってました。

「プロとは完璧ではなくて、納得して仕事をしているか」
言葉は少し違うかもしれませんが、プロの仕事をある意味、いいつくしています。

最後は、

「できている」と、いえるかです。

そう、有る意味プロとは「自分はできている」と云えることだし、違う意味では、「まだまだです」と云えることなんです。

さあ、どうでしょうか?


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2014年8月3日日曜日

絶対に置き去りにしてはならない人


今日は、

兵庫県介護支援専門員協会の

“気づきの事例検討会”支部推進員研修でした。


午後からの演習で、

事例提供者の課題に寄り添って

事例を振り返るための演習をしました。


事例を振り返って、臨床像を深めていくわけですが、

その際、その事例で何を検討するのかが

明確になってこないと

質問の出来ないわけです。


ところが、

先に自分の視点で質問を考えてしまうのです。

ある意味、検討する側だって専門職ですから

致し方ないのですが、、、


あくまでも

事例提出者のひっかかりに沿って

事例を振り返る必要があるのです。

主役である事例提出者を置き去りにして検討することはあり得ません。


利用者さんの支援をしようとするときに

利用者さんを置き去りにしていないかということと

同じことなんです。

少しできたこと


自分の

少しできたことを

褒めてあげてください。


当たり前のことができたとき

すごいねぇ。って

云ってあげてください。


その積み重ねが

その人の

成長につながります。

だから

褒めてあげてください。


少しできたことでも!

2014年8月1日金曜日

社会資源を調整することは手段


昨日に引き続き、ケアマネジャーさんの更新研修。

本日は、プランニングの講義演習でした。


介護保険制度では

ケアマネジャーが収入を得るためには

ケアプランに介護保険制度の

指定サービスが位置付けられていなければなりません。

ということは、

介護保険制度以外のフォーマルな支援や

インフォーマルなサポートによるプランを立てても

ただ働きということになります。

この仕組み自体は、大きな欠陥だと感じます。


ただ、

だからと云って、

ケアプランを作成するときに

先に社会資源が決まっていることはあり得ません。

なぜなら、

ケアマネジメントが担う役割は

クライアントの課題を解決するための社会資源を調整することだからです。

決して既存の社会資源にクライアントを当てはめるのではありません。


社会資源は、課題を解決して

クライアントの目標とする生活につなげる手段です。

このことを忘れてはならないのです。

2014年7月31日木曜日

常に両側の視点を持つこと


今日・明日と介護支援専門員更新B・再研修の演習講師です。

アセスメントをクライアントと協働作業で進めていくとき

一つの情報でも視点を変えると思いは違ってきます。


「杖をついて5m程度歩ける」

この状態を、

「杖をつけば5メートルも歩ける」

と、とるのか

「杖をついても5mしか歩けない」

と、とるのかということです。


この場合、

色々な状況によって一概には言えませんが

クライアントのモチベーション等を考えて

前者の表現をすると思います。


ただし、リスクも押さえておくことは重要です。

「杖をついてようやく5m程度歩ける状況」は

同時に転倒のリスクも持ち合わせているのです。


専門職は常に複数の物差しを持って

クライアントの状況を図る必要があるということです。


この時期、お天気が良いということは、

同時に熱中症の危険もあるということです。

写真は、兵庫県社会福祉研修所

大研修室の外部階段から上を見上げたところ。

本日の午後の休憩時間に撮影。

2014年7月30日水曜日

できないところを数える?できるところを数える?


1年間関わってきた事業所さんとの懇親会

事業所全体で事例を振り返りながら、

みんなで、感じたことを考える時間を

1年間共有してきました。


承認受けられたことへの

自分への評価は

謙虚でありながら

正当なものでした。


そこから、

次に何をしていくかを

それぞれの方が言語化されているのがブラボーでした。


さぁ、明日から

出来なかったことをカウントするより

できたことをカウントしてみませんか?

2014年7月29日火曜日

西宮の号泣県議に思うこと


やっと落ち着いてきましたが、

西宮の号泣県議が随分テレビを賑やかしました。


同じ頃、、、もう少し後か、、、

虐待や倫理の研修を3件ほどしました。


倫理を守ることができるかどうか以前に、

「自分たちの仕事は何のために、何を目指して行うのか」

そこのところをしっかりと押さえておかなければなりません。


対人援助職者は利用者の自立支援を行い

その人らしい幸せな生活の実現を目指します。


県会議員も県民の幸せな生活のために仕事をしている筈です。


そのことを忘れてしまっていると、

利用者を虐待してしまったり、

公費を自分の勝手で使ったり、

ってことが、起こってしまうのではないかと感じています。


倫理を守るためにも、

自分たちの仕事の「目標」や「目的」を知る。

大切なことだと思います。

2014年7月28日月曜日

傾聴ボランティア


今日は、傾聴ボランティア養成講座でした。


「傾聴」

よく、「耳を傾けて聴くこと」といいますが、

私は、

「耳をすます」の方が当たっているように感じます。


そうクライアントの



ことば

思い

感情

といったものに耳をすます。

そういった行為ではないかと考えています。


人に



ことば

思い

感情

に至るまで話しを聴いてもらえたとしたら、

やはり嬉しいと思います。


そのために

傾聴しようと意識する人が

増えるといいなぁ

って感じています。

求められていることに応える


大学の前期の担当講義も終わり

残すはレポート試験の採点のみです。

他にも、

介護福祉士会ファーストステップ研修の事後課題レポートや、

介護支援専門員協会の研修事業の課題レポートの査読等々

レポートを読む機会が重なっています。


そこで感じたこと、

レポート課題で何を書いて欲しいかを提示していますから、

その求められたことに応えることを忘れないでください。


求められているテーマとは違う、

自分自身の経験や思いを感じるままに綴られても、

採点のしようがない場合があります。


対人援助職者にとって、

クライアントが何を求めているのかは

まず、押さえておくべきことです。

それを無視して支援をしても

クライアントは喜びません。


相手が何を求めているのかを押さえて、

そこに応えようという姿勢は大切なのです。

2014年7月25日金曜日

聴く


聴く

ということ。

先ず聴く。

そして耳をすます。


その行為なくして、

相手を理解することは



不可能です。

そう、

傾聴です。

2014年7月24日木曜日

感情面を感じる


今日は、兵庫県地域包括・在宅介護支援センター協議会

新任職員研修会でした。

職種も様々なんですが、ほとんどの方が経験1年未満。

ただし、支援センターの経験なので

援助職の経験自体は中堅どころの人たちが多かったかな。


地域包括支援センターの制度的な位置づけや、

求められていること等についてもお話ししましたが、

後半は相談援助面接について、

経験のない方も混じっていたので

コミュニケーションの基本的なことにも急遽触れました。


今日お伝えしたことの一つですが、

面接を行って、クライアントのことを理解していくわけですが、

クライアントの困りごとを理解するときに

実際に何が起こっているのかを確認することは重要です。

ただ、同じくらい大切なことは、

そのことを「どのように受止めているのか」といった感情面も理解しようとすることです。

人生の途中で予想もしなかった障がいを追ってしまったような感情。

「辛さ」「悲しさ」「絶望感」「悔しさ」等々、、、

そういった感情面を理解するためには、

そのような感情を抱くだろうという部分を感じる力が必要です。


「感じる」→「言語化する」

という作業が必要になってきます。

研修等で知識的な理解を深めることに慣れていますが、

「理解する」ところだけでなく「感じる」というトレーニングも必要だと思います。

2014年7月23日水曜日

そもそもなぜこの仕事を選んだのか?


今日は虐待に関する研修会でした。


高齢者や障がい者の介護の現場で

あってはならないことですが、

じっさいに起こっていることも事実です。


虐待の研修というと

それぞれの虐待防止の法律について学ぶことが多いのですが、

視点を変えると

「なぜそのような法律ができたのか」ということを

考えなければなりません。


利用者の権利を守ることや

尊厳を守ること。

職業倫理の中で謳われていることです。

倫理は罰則はなくモラルのようなものですが、

それがあるからこそ専門職であるのです。

それが守られないときに

ルールとして法律が整備されます。


専門職として襟を正すときに

そもそも「なぜこの仕事を選んだのか」

ということと向き合い、

自らの目標と使命を確認することは

日頃からの職業人としての務めであると考えます。

コミュニケーションということの落とし穴


昨日の“稲松塾”のテーマはコミュニケーション。


コミュニケーションは、

他者と意思疎通を図って

情報を共有したり、相手を理解したりする方法です。


だから、

相手を理解するときには

コミュニケーションをとらないといけません。


ということは

コミュニケーションをとれば大丈夫?


コミュニケーションの途中で起こる不都合があることを知っておかないと

コミュニケーションをとることで

ますます相手を理解できないこともある。

正確には、自分勝手に理解する。

言い換えると「思い込む」


このことを知っておかないと

コミュニケーションの落とし穴にはまって

抜け出せなくなります。

2014年7月21日月曜日

波紋はやがて消えるけれど


東播磨カウンセリング研究会の夏のワークショップ

無事に終了し、非日常の世界から戻ってまいりました。


今朝の散歩で、海に向かって石を投げておりました。

ドポン、と石が落ちた後には波紋が広がっていきます。

幾重にも、幾重にも、、、、

やがて消えていきます。


この度のワークでの出来事も

私の記憶の中からやがて消えていくのでしょう。。。

では、この経験は何にもならないのか?

波紋はやがて消えるのだけれど、

投げられた石の礫は水底にあるのです。

濱に会った石つぶては、海底に存在するのです。


経験したことの記憶が

波紋のように消えたとしても、

そこで感じた温かさや、喜びは

海底の石つぶてのように

私の心の底に残ります。

その感じ(感覚)を大切にしていきたいと思いました。

2014年7月20日日曜日

沈黙の時

昨日から、東播磨カウンセリング研究会のワークショップに来ています。
波の音を聴き、
鳥のさえずりを聴き、
人の思いを聴き、
自分の内なる声に耳を傾ける。
そんな時間を過ごしております。


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2014年7月19日土曜日

地域包括支援センターのポジション


仕事柄、兵庫県だけでなく

いろんなケアマネジャーさんや主任ケアマネジャーさんから

相談ともつかぬお話しを聴くことがあります。

地域包括支援センターの方からお話を聴くこともあります。


先日のNHKのサイレントプアではないですが、

困難と云われるケースに

真正面から向き合い、

地域の方々とスクラムを組み、

クライアントの支援に取り組んでいる支援センターの話を聞くと

頭が下がる思いです。

昔、現場にいた経験から、

大変きつい仕事であることが理解できるからです。


他方、

要支援なりの認定が出ると

居宅介護支援事業所に委託して

こんななケースに関わろうとしない支援センターの話も耳にします。

「我々は後方支援ですから、、、」というそうです。

「適正なケアマネジメントのもと支援を行ってください」って、、、

ケースの経過に耳もかさない、、、

それって後方支援って云えるのでしょうか?


地域での支援チームを作る要であるセンターが

本当の意味で後方支援(支援者支援)できるためには、

事例を振り返ることに付き合う度量が必要です。

それもできずに、地域包括ケアシステムの構築や

地域ケア会議によるケアマネジャー支援など

到底できない話しです。


直営であれ、委託であれ

地域包括支援センターのポジションの明確化やレベルの向上を

地域性はあるにしろ

図る必要があります。

それも急務だと感じています。

2014年7月17日木曜日

ちょっと感動すること(お散歩にて)


毎日、生活していて

感動することがどれくらいあるだろう?


大人になってから

感動することが下手になっている?


それ以前に感動することなんて

そんなにたくさんない。

と思っている?


いえいえ、

ちょっとしたことを見つけて、

感動することはできるように思います。


それは、クライアントの、、

ちょっとしたことに気づくトレーニングにもなります。

お散歩は、そのトレーニングにもなります。


「葉っぱにとまっているテントウムシ発見」
とか、、、
















「きれいな夕焼け空」
















とか、、、



日常生活の中の

ほんの一瞬を切り取って、

勝手に感動することは思いのほか大切なことのように感じます。


「感じる」ということは、

共感するためには必要な行為なのです。

できるだけ色んなことを感じるトレーニングをしましょう。


例えば、

「昨晩作ったスライスオニオンとプチトマトのサラダが綺麗だった」

でも構わないのです。

2014年7月16日水曜日

“気づきの事例検討会”開催に向けての学び


“気づきの事例検討会”

ピュアグループスーパービジョンの考え方による

サポーティブな事例検討会。

別名「兵庫県方式の事例検討会」

日本女子大の渡部律子先生のご指導の下、

兵庫県介護支援専門員協会が大切に続けてきた方法。


この事例検討会をやるためには、

検討会のルールや、

対人援助の基本的な学びから取り組みます。

それは、

サポーティブな環境の中で

参加者自らの実践力を高めていくために

内省的な学習効果を期待するためです。


私自身、県内はもとより

和歌山県等でも仲間と取り組んできました。


ここで

重ねてお願いしたいことは、

“気づきの事例検討会”を開催するのが目的ではなく、

事例検討会を継続して行うことで実践力を高めることが目的なんです。

また、事例検討会を継続すること自体がトレーニングにつながるのです。


そこのところを忘れないでください。

2014年7月14日月曜日

クライアントの思いと援助者の思い


インテーク面接で

クライアントの主訴をききます。

その時に忘れてはならないのが、

「思い」も聴くことです。


主訴自体は、

「在宅に戻りたい」とか

「一人でトイレに行きたい」などの

具体的な内容であったとして、

そのことをしっかり受け止めることは重要です。

プラスその状況をどのように感じているのか、

気持ち、感情の部分を表現してもらい

そこまで受止めたいと思うことは重要です。


援助者は、

具体的な援助のために

客観的な情報を重視しがちではないかと感じることがあります。


人が、

今までの自分の考え方や

やり方を改めるときには、

必ずと云って良いと思いますが、

感情が動いています。

そして、

その感情が辛いものであるならば、

表現して、受止めてもらいたい。

少しでも開放して癒されたいと思っています。


そういった思いを援助者は理解しようとすることです。

その過程を経てはじめて、

援助者の思いがクライアントに受け入れられるように思います。

2014年7月13日日曜日

共感することと想像することと自己覚知


私は、

「対人援助の入り口は傾聴・受容・共感」と云います。


傾聴は、相手の思いをしっかりと聴くこと。

受容は、相手の言動や思いを相手の立ち位置で理解しようと受け止めること。(そのまま認めてしまうことではない)

共感は、あたかも自分が相手の立ち位置に立ったときを感情を理解しようとすること。


共感しようとする場合、

「このような状況なら、こんな気持ち(感情)だろうなぁ」と

想像(イメージ)する力が必要です。


ここで問題なのが、

空想するときに、自分自身の経験や価値観で

イメージする気持ちや感情がずれてしまうこと。

共感のためにイメージするときに、

自分の感性が世間一般とどのようにずれているか、

どのような視点を見逃しやすいかといった、

偏りや心理的盲点を気づいておく必要が生じます。


なので、

できる限り相手の思いに共感しようとするとき

ある程度の自己覚知が必要になるのです。

2014年7月12日土曜日

朝の散歩


またまた、しばらくぶりのブログ更新です。

楽しみに見てくださる方の情報も知っているのに、、、ごめんなさい。


この間、

9日の日は、広島の尾道でケアマネジャー協会の研修でした。

10日は戻ってきて、晩に芦屋で“気づきの事例検討会”

昨日11日は、午前中、伊丹の「あそか苑」さんで研修、

午後、同じく「あそか苑」で“ビハーラケア研究会”

晩に、川西にある「さぎそう園」さんで研修。


「忙しく」していると、

心を亡くすと書くくらいで、

身体的だけではなく、

精神的に疲れを感じてきます。


そんなときに効くのが朝の散歩です。

気持ちいいし、リセットされます。

昨日の朝は台風の後ということで、

桜の木が折れているところを発見。

このようにならないためにも、

生活にリズムを作って

リセットすることも大切ですね!

2014年7月8日火曜日

何をするにも基本の“き”


7月7日七夕の日、

名古屋市社協さんの「介護職員等キャリアアップ研修事業」でした。

「対人援助技術と職員課のコミュニケーションスキルの向上」がテーマです。


対人援助技術と一口に言っても、

様々な知識と技術の総合的なものなので、

一日ではとてもお伝えできないのですが、

じゃあ、どの辺を先ずお伝えするかというと、

やはり基本の〝き”

社会福祉援助の理念、価値・倫理、目標とポジショニング

の辺りをわかっていただかないと、

知識と技術だけをお伝えしても使えないので。


ちまたでは専門的な知識や技術を教えてほしい人がたくさんいて、

書籍でもハウツーものの本が売れているようですが、

知識技術の上っ面だけをまねようとしても

上手くは行きません。


なぜなら

専門的な司式や技術は

専門職としての理念や価値・倫理の上に乗っかってますから!

2014年7月6日日曜日

いったい何がしたいねん??


クライアントさんの話し聴いて、

ヘルパーさん繋いで、

デイサービス繋いで、

家に手すりやスロープつけて、

何がしたかったの???


自分は何がしたかったの???


利用者さんと向き合って、

利用者さんの話し聴いて、


ヘルパーさん入れたかったの?

デイサービスに行かせたかったの?

ヘルパーさんも、デイサービスも、

手段やんねぇ?!


自分たちの仕事のゴールは何か、

そのことは、常に意識してないと、

仕事が荒れてきますよ!!

2014年7月4日金曜日

あなたは見られている!


本日、兵庫県での介護支援専門員専門研修Ⅰ

対人個別援助技術の演習担当でした。


このコマは、奈良県、和歌山県、大分県では

稲松が一人で担当している部分です。

兵庫県では、研修の内容検討委員会が作成した

シラバスに沿って、内容も細かく決まっているので、

ある意味楽なのですが、

別の意味では稲松みたいな講師には窮屈です。


緻密に組まれたカリキュラムの中で

面接のロールプレイは組み込まれていて、

この演習のある意味メインです。


ロールプレイでは観察者が要るのですが、

実際にやってみての感想で

「人に見られて面接する機会がないので緊張した」

というのがよく聞かれます。


何をおっしゃっているのですか?!

面接をするということは、

常にクライアントに見られているのですよ!

実は、そこんとこを一番意識しなければいけないのです。

意識することと、緊張することは別なのです。

意識してクライアントに向き合っても

肩に力が入らない。

そこがプロの所以です。

2014年7月3日木曜日

初めの第一歩!


今日は午前中、

姫路の花田というところで今月解説の新しい施設

住宅型有料老人ホーム 「I Beau ~あいぼー~」のスタッフ研修でした。

新しい施設なので、綺麗だし、スタッフの皆さんもキラキラしてる感じでした。

そう、初めの第一歩なんです。

(ここで“だるまさんが転んだ”と云ってはダメだし、

 ましてや“坊さんが〇をこいた”なんて云っても、もちろんダメです)


「初めの第一歩」

対人援助のお仕事を始めるときにも

とても大切です。

最初の一歩目を、違う方向に切ってしまうと

どんどん違う方に進んで行って、

気がつけば、「こんなはずやなかったのに・・・」

ってことにもなりかねません!


スタートの研修で、

私たちの仕事の目指すところ、

目標や目的、自分たちの立ち位置を理解して

どのようか価値と倫理の下で

日々の実践を進めていくのかを確認することが重要です。


そして、そちらの方向に向かって

「初めの第一歩」を踏み出したいものです。

2014年7月2日水曜日

応用のためには基礎が要る


今日は、兵庫県介護福祉士会のファーストステップ研修。

私が担当したのは、

「コミュニケーション技術の応用的展開」というところです。


応用的展開ということは

コミュニケーションの基礎的な部分の理解や

技術の習得がなされたうえで、

それを実践現場でいかに応用していくかということですが、


困難と云われるケースでコミュニケーション図る場合に

何か特別なやり方が存在するわけではなく

基本的な部分は変わりません。


というよりも、

困難なケースだからこそ

基本的なことに忠実に取り組む姿勢が必要です。


基礎的なことを飛ばして、

何かうまい具合にやる秘訣というようなものはありません。

基礎を徹底的に覚えこんでこそ、

応用場面での展開が可能になることを知っていてほしいと

お伝えしてきました。

伝わりましたよね?!

2014年7月1日火曜日

人を理解するためには想像力が要る


今日、「円卓」という映画を見てきました。

主人公である〝こっこちゃん”は小学校3年生。

お父さんお母さん、

三つ子のお姉さん、

おじいちゃんおばあちゃんと

同居しています。


こっこちゃんは、学校の友だちを見て

自分と違う部分をかっこいいと感じて

真似をしてしまいます。

でも、それは他の人からは認められません。

お母さんのおなかに赤ちゃんがいることが分かり、

他の家族は「おめでたい」と云って喜びますが、

こっこちゃんは、なぜそれが嬉しく喜ばしいことかが腑に落ちません。


そんな中で、友だちの“ぽっさん”との対話と

祖父との語らいの中での「イマジン」

創造:相手のことを想ってみる、

ことを感じます。


他者を理解するためには、

相手がなぜそのような言動をするのか、

イメージする力が不可欠です。

対人援助職者にも必須の要素だと感じます。

2014年6月30日月曜日

プロである努力


今日は6月4日~8月11日の間の唯一、

手帳に予定が書かれていない日。


午後から橘茂先生(バリトンのオペラ歌手)の日本歌曲のレッスンが

月に1度の内輪のお披露目会ということでお邪魔してきました。


上手に行くところ、「ご苦労されているところも含めて、

皆さん素敵な歌声でそれぞれ楽しませていただきました。


いっしょに歌うコーナーもあってプチレッスンみたいな感じで

嬉しかったし、お得感満載でした。

何より先制のソロを間近に聴かせていただき、

繊細さ、迫力、丁寧さ、、、感激でした。


終了後、先生とお話ししていて、

これから一人で練習されるとか、、、

「毎日歌わないと声が出なくなえる」って、

やっぱりプロの世界なんだ。

当たり前のことですが、、、


さあ、ケアマネジャーさんやソーシャルワーカーさん、介護職の皆さん、

私たちはプロとして毎日努力しているのでしょうか?

世間から専門性を問われるこの時代に

他の専門職の努力のあり様を見習わねば!!

2014年6月29日日曜日

一番大切なところを外さない


今日は、

兵庫県介護支援専門員協会の

“気づきの事例検討会”推進運営関連の部会と委員会に主席しました。

8月3日に行われる「支部推進員研修」についての話がメインです。


研修会実施に向けて受講予定者からアンケートを取っていたのですが、

「司会のやり方や質問の仕方」が最も希望の多いテーマでした。

とても大切な部分です。

が、なぜ司会のスキルや質問のスキルが必要になるのか?

この部分を外してスキルだけを学んでもダメなんです。


“気づきの事例検討会”では、

そういった対人援助におけるスキルも学べるのが魅力ではあります。

しかし、もっと大切なことは、

そのベースにある理念や価値・倫理といった部分を押さえることです。

だから、はじめて“気づきの事例検討会”に取り組むときに

基礎的な学びから始めるのです。


そこのところを外してしまっては、検討会の意味がほぼなくなってしまいます。

エッセンスだけを抜き取って使っても

期待される効果は見込めないですよ。

2014年6月28日土曜日

あえて地道な方法も試してみる


26日に和歌山県の新宮市でお仕事でした。

25日および27日の仕事の都合で車で移動したのですが、

新宮まではなかなか遠いのです。


それでも紀南は海沿いも山沿いも景色がいいので

田辺・上富田からの道は、

往きは海の道(海沿いをぐるっと串本経由で)、

帰りは山の道(本宮に向かって熊野川沿いを上り富田川沿いを下る)

で移動しました。


長時間の運転になるのでやはり疲れるのは疲れるのですが、

地道を走ると、

「こんなところにクジラウォッチングの船に乗るところが、、、」とか

「ここにも練門を打っている店がある」とか、

「桶を打っているお家」や「こんなところに学校がある」ていう具合に

その土地ならではの光景が見て撮れます。


高速道路では味わえないところです。

本当は、ドラえもんの“どこでもドア”が欲しいのですが、

それこそそこの土地に至る道筋は解らないでしょう。


クライアントの思いをアセスメントするときも

ダイレクトに「なぜ、そんなことをしたのですか?」

と尋ねてもなかなか答えてくれないし

答えてくれたとしても表面的な情報だったりすることがよくあります。

少し違う視点でもその人の趣味や価値観に触れるような話しの中から、

ゆっくりとその人らしさに気づくことの方が

理解しやすいことも多いように思います。

2014年6月26日木曜日

クライアントの言葉に引きずられる


クライアントが発した言葉に「ハッ」とする事があります。

それが自分の価値観と相容れないような表現だとなおさらです。


大切なことは、

そのことに引きずられて情緒的客観性、

つまり援助職者としての距離感を保てなくならないことです。


このことは、

バイステックの原則「統制された情緒的関与」にも通ずることです。


クライアントに向き合うときに

自らの情緒面や価値観を吟味して、

支援の場に立つこと。

このことを常に意識しておきたいものです。

2014年6月24日火曜日

興味のない話を聴く


またまた「傾聴」のお話し。


傾聴するということは、

たとえ相手の話の内容が

自分の興味のない話しでも

聴くということ。


何故か、

相手をより理解したいと思うから。


それができると

「受容」の扉が開きます。

2014年6月23日月曜日

基本を身に付ける努力を!!


稲松は

バイステックの7つの原則のことを

よく言います。


7つが言えるかどうかではなくて、

7つのことを知っていて

実践しようとしているか。

ということです。


色々な場所で、

色々なときに、

何回もいってきましたが、

対人援助の基本的なところは

覚えるのではなく、身に付けることをしないと

実践では使えません。

様々なソーシャルワークの技術も

基本的な理念に基づいているので

基本的なことを身に付けていないと

マスターは困難です。


要は、

意識して実践しているかということです。

2014年6月22日日曜日

「受容」は同じ価値観でなくてもできる


受容=受止めること。受け入れること。

と説明されますが、

「受け止める」とか「受け入れる」とはどういうことでしょう?


「相手の考えや思い、言動を知り、理解する。」

っていうことだと思います。


相手と自分が同じ価値観や思いを抱いていると

理解しやすいです。

「私、納豆が大好きなんです。美味しいですよねぇ」

って云われると、納豆が嫌いな人は、

「えーっ!」となってしまい、なかなか

「あなたは納豆が好物なんですね」ってい言いづらい。


ところが、納豆好きな人は

「私も大好きなんですよ!絶対おいしいですよね」

というふうに自分の思いも疲労してしまう。


受容というのは、

「あなたの考えや思いは、そうなんですね」

「あなたはこういう風にやって来られたんですね」

と理解し、受止めることです。

認めることではありませんし、否定することでもないのです。


受容するといううことにもトレーニングが必要です。

2014年6月21日土曜日

法や制度という基本


私の日頃の仕事では、

人間関係や心理学的なことをベースに

対人援助の基本的なお話しやワークをします。


対人援助という仕事は、

基本的(価値・倫理、理念といった視点と知識・技術)なことを

個々のケースで丁寧に実践していくものだからです。


その一方で、法律や制度等は、

何故か現場では敬遠されがちで、

自分たちを見張るもの、指導監査の閻魔帳。

そのように思われている方も多いのではないでしょうか?


法律の初めの方(総則・目的といったあたり)を読むと、

その法律のもととなる理念をうかがい知ることができます。

対人援助の〝基本のき”の部分が明文化されているのです。

実践家としてもその辺のつながりを知っておいた方がよいし、

更新に伝えられるだけの準備はしておいた方がいいと思います。


何よりもその方の下仕事をしているわけで、

日本は法治国家なんですから!!

2014年6月18日水曜日

深呼吸が何故いいのか


リラックスしたいときに

深呼吸が何故いいのか。


人は生きていくために息をするでしょ!

それなのに、いつもは息をしていることを忘れてるでしょ!

深呼吸をするときには、息をしていることを意識するでしょ!

ってことは、生きていることを実感できるのです。


生きていることを実感できると

何故かしら感謝の気持ちがわいてくることないですか?


感謝するときには

いいかっこしないですよ。普通は、、、

いい括弧してないってことは、

リラックスできてるでしょ!


だから深呼吸がいいのです。

傾聴という姿勢


先日「聴くという支援」というタイトルでブログヲアップしました。

最近の、講演や講義、ワークショップのタイトルでよく使っているのですが、

はたして「傾聴」というのはどういったことでしょうか?


相手の声・ことばに耳を傾ける。

耳を澄ます。

といったことになるのでしょうか?


耳を澄ますのは物理的な音や声だけでしょうか?


声にならない、心の中の思いや感情、

その辺りのことまでを知りたいという

こちら側の思い。


以前、カウンセリングの師匠に

カウンセラーがクライアントに向き合う姿勢について尋ねたときに

このようにお答えになられました。

「稲松さんの体中の細胞一つ一つ、髪の毛一本一本がすべてクライアントの方に向いているか。ということでしょう」

私は。訊いたことを後悔しました。

とてもできそうにないですから!


その後すぐに師匠は、

「私も、そういう風なことになったことは一度もない」

とおっしゃいました。


要するにそのような意識を持ってクライアントに向き合うこと。

それが大切なのだと思います。

そして、いつも言いますが、

そのことを上手にではなく、丁寧に行おうとすることが大切なんだと思います。

2014年6月16日月曜日

学んだことを活かす


昨日は、兵庫県の合唱祭でした。

西神戸混声合唱団も出演しました。

持ち時間は8分間ですし、

沢山の団体とリレー出演ですが、

伊丹ホールという大きなステージでの発表の機会です。


まだまだ練習不足の曲でありましたが、

練習してきたことを

精一杯披露できた演奏だったのではないかと思っています。


今日は、

和歌山県での

認知症介護実践者研修でした。

私は、人間関係や対象者理解、

そのためのコミュニケーションみたいなことを

4時間お喋りと演習してきました。


皆さん熱心に学ばれていましたが、

本日学んだことを実践現場で生かしてもらえるかです。

コーラスの本番も練習してきたことを

いかに実践して、聴衆に伝えるかです。

介護職の皆さんも、

是非学んだことを、実践の現場で一つずつ活かせる意識をしてください。

2014年6月15日日曜日

盗む


今日の午前中だけですが、

兵庫県介護支援専門員協会の生涯研修の聴講に、

市域ケア会議について、

兵庫県の朝来市の取り組みについて学びました。


レクチャーをしていたAさんが何度も

「そのまま使うのは難しいけど

エッセンスを持って帰っていただければ、、」って

おっしゃっておられました。


他の人がやっていて「いいなぁ」って思うとき

「そんなん無理やなぁ」って感じると

一歩も動きません。


100%無理でも、

少しでも進めるなら、

「何ができるか」を考えることが大切です。


そんな時に、

「盗む」視点は大切です。

「学ぶ」は「真似ぶ」

できている部分を盗むことは

悪いことではありません。


要は、、、、先ずは、

利用者さんに福利があるかどうかです!

2014年6月13日金曜日

自分という存在の理解


対人援助の仕事では、

対象となる人をどのように理解するかということは

とっかかりであり、非常に重要なポイントです。


その際に、

理解するのは当然「自分自身」なんですが、

自分勝手に理解していないでしょうか?


当たり前のことですが

相手と自分は違う人間です。


なので、

自分なりにしか理解できないのですが、

相手には相手の視点があるので、

自分の理解が、相手の思いと同じとは限らないわけです。


そういった事実が存在することを

援助者は常に知っておく必要があります。


人を理解するということは、

同時に自分を理解しようということなんです。

2014年6月12日木曜日

「わかる」から「できる」ために


介護支援専門員の専門研修Ⅰで

対人個別援助技術の部分を担当しています。


基本的な考え方、

基本的な知識、

実践のための技術に関すること、

これらのことはお伝えすることはできます。


ただし、

お伝えしてわかっていただけたとしても、

できるようになるのとは別の話しです。

7時間ほどの演習を通しても、

実際の現場でできるようになることは難しいと思います。


できるようになるためには、

演習等で気づけたことを

意識して実践で取り組むことが必要です。

しかも、継続して。

そう、意識を継続して実践することです。

2014年6月11日水曜日

聴くという支援


今日の午後は、

一般社団法人和歌山県介護支援専門員協会の

定例研修で「聴くと言う支援」というテーマでお話ししました。


ケアマネジャーの支援の根幹は

課題解決のための社会資源の調整であり、

そのためにアセスメントを行うことが中心です。

そのことをケアプランで明文化し、

チームで共有し、

具体的に支援を行っていく。


実は見落としがちなことで大切な視点があります。

相談を受理し、アセスメントを行うという段階で、その後の支援の中でも、

クライアントの話しを傾聴・受容・共感する。

そのこと自体が支援につながっているということを。


そして、恵超・受容・共感ということも簡単なことではなく、

トレーニングが必要であることを知らなければなりません。

相談援助の専門性の根源は聴くということであり、

そのこと自体でクライアントを癒すことだってあり得ます。


我々はそのことを忘れてはいけませんし、

もっとアピールしていいはずです。

2014年6月10日火曜日

対人援助の関係性


他者と関係を作っていくということは、

相手のことを理解していくこと?

自分のことを理解してもらうこと?


両方だと思います。


対人援助者としては、


相手(クライアント)のこととは、【アセスメント】

クライアントの話す困りごとを入り口に、

困りごとに関する具体的な状況、

そのことに関するクライアントの思いや考え、

もともとのクライアントの思いや価値観。


自分のことを理解してもらうとは、

援助者としての立ち位置、役割。

要するに自分はあなたに何をする人か。

ということを理解してもらうことです。【自己紹介・ポジショニングの理解】

もともとの援助者の思いや考え方は、

自分自身が理解しておくことです。【自己覚知・自己受容】


その関係性を、先ず、押さえておかなければなりません。

2014年6月9日月曜日

どのような状況にあっても個別性は重要


今日は午後から

いきいき堺市民大学でお仕事でした。

シニア層の学びの場で一般講座の後に

いくつかの線も音コースに分かれて学びを深めます。


私がお世話になったのは、

「傾聴力養成講座」というコースの4回目で

「災害時に伴う心身の変化の理解」というテーマです。


こういったテーマをでは、

被災した人の心身の特徴を取り上げるのですが、

大切なことを見落としがちなのは、

「被災していいない人とは、どういった心身の状況なのか」ということです。


人とはそもそもどのような存在なのか、

どのような傾向があるのか、

もちろん個別性は非常に豊かにあるのですが、

被災とい特別な状況のことを考えるときに、

被災していない状況を知らなければ

その特徴は見えてきません。


そして、そこにも個別性はあるということを

肝に銘じておく必要があります。


被災しようがしまいが、人は人。

されど、どのような状況にあっても

唯一の存在としての個人なのです。

2014年6月8日日曜日

困っているのは誰で、なぜか?


対人援助者は、

困っている人(クライアント)の支援をします。


「難しいなぁ」と感じるケース。


先ず、誰が困っているのでしょうか?

「もちろんクライアント」・・・

主訴は確認しましたか?

そう、本人が表明する困りごと。


主訴を聞いただけで

その人の困りごとをっわかってしまってませんか?


クライアントや環境・物語等も含めて

ある程度はアセスメントしませんと


相手の望んでないサービスを押し付けて、

「上手く行かない」って嘆いてみても、、、

援助者から見て不十分に思えても

クライアント自身の力で何とかしのげているような場合、

クライアントが困っているのではなくて、

援助者が困っているのですよね。(笑)

2014年6月6日金曜日

気分転換は大事!


本日は、

朝からボーっとした感じで、

体調がいまいち。


朝ごはんの後片づけ等して、

レジュメ作りをしようとするが、

いい感じでイメージできない。


今回は、

レジュメというより

遊び心満載の

アーティスティックな感じにしようと

A4の紙にキーワードを散らばせてみるが、

ぴったしの言葉が浮かんでこなくて、

書いてみても、すっと落ち着かない。


そうこうしているうちに

お昼ご飯食べながらもいろいろ思案、、、

えーい、気分転換。


ピースの毛づくろいした後、

家じゅうの掃除機かけをする。

1時間強かけて、、、結構汗かいて。


気分一新、

一気にレジュメ仕上げて、

とっとと送っちゃいました。


たまには違うことすることで

頭の中、入れ替えることで

作業が進むこともありますね!!


2014年6月5日木曜日

自己決定と理解してくれる人


今朝のNHK朝の連ドラ「花子とアン」で

主人公の花の妹、ももが、

父親の持ってきた縁談を受ける決心をしました。

ももは朝市という青年が好きですが、

朝市は花を想っていることに気づきます。

朝市に自分の思いを告げた後で父親の進める縁談を受け入れるのです。


ドラマの中では、

ももの複雑な心境が上手に描かれているのですが、

テレビを見ながら感じたことは、

人は人生の中で自分の一番の思いとは違う選択、

不本意な選択をせざるを得ないことがある。

ということです。


そこで重要なことは、

選択させられたではなくて、

自ら選択したのだという意思です。

一番ではなかったかもしれませんが、

自分で選んだということが重要です。

そのことが、前へ進む力になるのだと思います。


とはいえ、辛さはあります。

その時に、ももの行動も気持ちも両方を受け止めてくれる。

解決はしてくれませんが、

そうせざるを得ない状況も矛盾した心も、

しっかり受け止めてくれる母親、ふじ。


しっかりと抱きしめて、よしよしとしてくれる。

そういう存在が要ればこそ、

逆境ともいえる自身の選択に立ち向かえるのだと感じました。


クライアントにとってそういう状況で、

誰が不治の役割を担えるのかを洞察することは

思っているよりも重要かもしれません。



2014年6月4日水曜日

考えて言語化してみること


ブログをサボっていた間も

兵庫県老人施設新任職員研修や

「はちぶせの里」という施設の内部研修、

但馬での「稲松塾」に指導者養成研修修了生の合同研修

昨日は流通科学大学の「ケアマネジメント論」8回目。

と、色んな研修に関わらせていただきました。


どれも基本的な学びです。

どの研修をとっても、一方的に話していることはなく、

かならず質問します。(受講生からは「当てられる」と云われますが)


私が、研修の中で質問するのは

正解を答えて欲しいのではなくて、

質問の意味を、そして答える内容を

「考えて」ほしいからです。

学習するという行為は、

能動的だからです。


そして、

考え付いたことについて

「言語化」してほしいのです。


インプットとアウトプットの間には

かならず「考える」という作業があるからです。

そして、伝える前にも

「どのように表現しようか???」

と「考える」作業がともなうはずです。


対人援助の実践でも

面接の中で、常にこれと同じ作業が繰り返されているのです。

質問に答えるということ時代が、トレーニングなんです。

2014年6月3日火曜日

あららの日々でした。


しばらくブログの更新をサボっておりました。

何か事情があったわけではなく、、、

あらまぁ、なことをやっとりました。


29日は午後から介護支援専門員の

専門研修Ⅰの講師説明会に出席し、

事務局と講師陣の懇親会で2次会まで参加。

山陽電車の特急終電で帰宅のはずが、

何故か目覚めたら「姫路」。

やむなく姫路のビジネスホテルに泊。


30日の朝方に帰宅し、

午後に向けて県北部:但馬に向けて出発。

お昼から“はちぶせの里”の内部研修。

17時から、竹田(天空の城で有名になった)の真生園で、

稲松塾(中堅職員中心の基礎ゼミ)。

その日のうちに帰宅し、


31日は兵庫県介護支援専門員協会の

指導者養成研修4期生の終了後の研究発表会&合同研修会。

お泊り企画にて、

翌6月1日も合同研修企画の演習。


2日は愛車の車検。

それとは関係なく、2日くらい前からの左股関節痛が悪化。

湿布にて様子を見ながら、夕方に面接1件。


そして本日は、大学の講義の日。

何となくバタバタとしておりましたが、

姫路への寝過ごし事件辺りから、

日常の中で、「あらら」という感じのことが起こる日々でした。

股関節の痛みも大分軽減し、

資料作り以外にパソコンに向かっております。


こまめにブログをチェックされている方には

申し訳ございませんでした。

2014年5月28日水曜日

利用者の想い


利用者を主体に。

利用者の想いに寄り添う。

利用者の尊厳。

てなことは、よく耳にしますし、

こういう仕事をしていると普通のことだと思います。


しかし、

ホンマにそうなんでしょうか?

支援者側の都合で

利用者に関わっていないでしょうか?

もっとひどい場合には、

関わることすら避けてないでしょうか?


私たちは

その辺りから振り返る必要があるのではないでしょうか?

この世から姿が消えたとしても

同じ時代に生きたことに対して

敬意と感謝を伝えたいものです。

2014年5月27日火曜日

自らを考える時間


今日は午後から明石で、

“気づきの事例検討会”について

なぜ事例を振り返る必要があるのか?

どうして“気づきの事例検討会”を薦めるのか?

というお話しをしていました。


事例検討かを行う意義はいろいろありますが、

その一つに「自己覚知の機会」というのがあります。

そう、自分自身を知る作業です。


仕事のみならず、

日々の暮らしでもそうですが、

その場面場面で自分がどのように考え、言動したのか。

そのことを振り返るということは、

自分自身について考えるということです。


そういうことをすることで、自分自身のやり方を考えて、

結果、これからどのようにするかということが見えてきます。

自分自身を知るために、自らを振り返り考える時間は重要です。

2014年5月26日月曜日

「良い面を思う」努力をする。


今日はほぼ終日雨でした。

元町にある、県民会館でお仕事だったのですが、

担当の方も「お足元の悪い中・・・」とねぎらってくださいました。


やはり雨の日というのは鬱陶しいものです。

農作物だけでなく、

自然の動植物にとっても、

当然私たち人間にとっても、

大切なものであることは解っています。

それでも鬱陶しいと感じてしまうことが多いように感じます。


しかし

「恵みの雨なのだから」思う努力をしてみると違うかもしれません。

雨が降った時のプラス面を意識して考えることです。

人は、雨が降れば、

「傘をさすのが面倒くさい」とか

「体がぬれるからいやだ」とか

「せっかくの靴が汚れてしまう」というように

悪い面を探してしまいます。


「次に晴れた時の木々の緑がきれいだぞ」とか

「庭の花に水やりをせずにすむ」とか

日頃からそういう癖をつければ

クライアントを見るときにも強さを発見できるのかも


雨に煙るポートタワーもまた良しってか!

本物に近づくにはスパイスが要る


昨日の昼は、

午後の用事が終わって帰宅後食べました。

2時を回っていたので「飛ばすか」とも思ったのですが、

やはりお腹が空いたのでちょこっと食べよかな?!

ってことで台所に行くと、

前の日のシチューが少しだけ残っていました。


あまりにも残り物って感じなので、

ガラムマサラとクミン、秋ウコン、コショー、一味パウダーを足して

冷ご飯を入れて食べると、カレーライスでした。

なかなかおいしかったです。


よくケアマネジャーさんや、相談員さんに

「面接が上手になりたいのですが、、、」

と相談を受けることがあります。

面接が上手な人っていうのは、

要は、基本がしっかりとできている人です。

傾聴であったり、受容であったり、共感であったり、

情報の統合と分析であったり、、、


カレーであればスパイスです。

基本的なスパイスが入ると

本物のカレーに近づきます。

クライアントのことを知りたいと思って、

技術だけではなく、

基本的な態度等を丁寧に実践してみる。

そのことが本物の面接に近づく方法だと感じています。

2014年5月25日日曜日

大きなものの方向を変えるには時間がかかる


24日は、

神戸聖隷福祉事業団の理事会でした。

事業報告・決算理事会だったのですが、

今後の方向性についても話が出ます。


最近の社会福祉法人では、

中長期計画が立てられ、

新たな事業展開や

既存の施設のメンテナンス、それも大規模な修繕などは

ある程度長いスパンの中で見通しを立てて進めていこうというものです。


ある事業の施設を新設するための用地取得や、

人事のあり方を考えるための新しい取り組み等々

今後の邦人の方向性を動かしていく重要なものです。


なぜ中長期に考えるのかというと、

大きな組織は急に転換しにくいからです。

大きな飛行機を旋回するときに

レバーを倒してから実際に期待が旋回を始めるまでに時間がかかります。

組織も大きければ舵を切りはじめてから、

実際に組織全体が方向を変え始めるまでには

タイムラグがあると思います。


そこのとこを「えいっ、やぁー」でやるのがいいのかどうかは、

難しいところです。もちろんケースバイケースでしょうが、

ラディカルに変換しよとするには、

それなりのリスクもあると感じています。

学んだことを試してみる


23日(金)は、夕方から川西の「さぎそう園」での内部研修でした。

7月にもいかせていただきます。

内容は、対人援助の基本的なお話しなのですが、

担当の方から、

「今回、基本的な学びを中心にして、7月に振り返りの応用編を」

というオファーをいただきました。


振り返るためには、実践が必要です。

なので、宿題を出させていただきました。

自分なりに、学んだことについて

一つでいいので意識して実践してもらい、

その実践の様子を記録してもらい、

次回の研修で振り返ろうという計画です。


「研修を受けた時には、

『なるほど・・・』って感じるんだけど、

現場に戻ると、

実践に変化はないのよね」

って話はよく聞きます。


例え、宿題が出なくても、

学んだことは意識して試してみる。

でないと研修受けた時間がもったいないですよ!!

2014年5月22日木曜日

何を見に行ったのだか・・・


本日OFFしまして京都に行ってまいりました。

今日以降、夫婦揃っての何も予定のない休みは、、、

おそらくお盆まで無いようなので、、、

しかも、いつもなら美術館系統か寺社巡りですが、

この度は、初めていくところでした。

・京都水族館

・梅小路蒸気機関車館


どちらも前から行きたかったところなのですが、

どうしても、お寺巡りや美術館といったところに行くため

今日は、固い決心で行きました。


ところが、

平日にもかかわらず

小さいお子さんを連れたファミリーが結構来ていて、

魚を見てはしゃいでいる子どもを見て、満面の笑顔になっている自分。

汽車ぽっぽを見て大喜びの子どもを見て、大喜びしている自分。


いや、もちろん魚も機関車も見ましたよ。

でも、ついつい小さい子どもに愛想を振りまいている自分が、、、

楽しいひと時でありました。

2014年5月21日水曜日

地域支援のマンパワー


見守り推進員:神戸市独自の地域包括支援センター張付けのCSW

LSA:高齢者向け住宅の対応CSW

区社協のコーディネーターやネットワーカー

といった職種の新任研修。

毎年のように呼んでいただいています。

フリーランサーとしてはありがたいお話し。

なんですが、

年2回あるのですが、毎回結構な人数なんです。

ということは、それだけ入れ替わりがあるということですよね。


地域包括ケア―の担い手であることに間違いはありません。

なんせCSW(コミュニティ ソーシャル ワーカー)なんですから!


でも、

地域の住民にとって直接的な相談相手が

ころころ変わられてしまうのは不安もあるだろうし、

繋がっていくときのエネルギーの面からも

それなりの負担があるように感じます。


本当に地域包括ケアシステムを作ろうというなら、

地域のエンパワーメントを行う専門職には

それなりの専門性が必要です。

専門性の高い人材を確保するなら、

続けていけるコストは必要だと思います。


これから、

地域包括ケアや地域ケア会議を実践に移そうと留守ときに、

その下地を耕すところでケチっては、

種を蒔いても目が出にくいし、

ラッキーに芽吹いたとしても

枝葉を広げることは困難だと感じています。


NHKのドラマ「サイレントプア」は、特にクライアント像がリアルです。

そこに関わるCSWの苦労や苦悩もなかなかリアルです。

ただ現場では、一話完結ではないのですから、

生身のワーカーは真剣に向き合うことで魂を削っています。

ドラマのようなケースが1年、2年と継続することを想定してみて欲しいと思います。

介護現場同様、マンパワーの確保は急務です。

2014年5月20日火曜日

無意識の非言語表現の力


コミュニケーションの学びの中で必ず出てくる、

・言語コミュニケーション:文字通り言語、言葉による部分

・準言語コミュニケーション:言葉の発し方、喋り方。大きさやトーン、スピードや間など

・非言語コミュニケーション:上記以外の視線や表情、身振り手振り、態度、服装などなど

それぞれの伝達力は、

・言語は10%まで、

・準言語は30~40%程度

・非言語は50~60%。


そう、非言語表現はコミュニケーションにおける伝達の半分以上を担っているのです。

ところが気づきにくいという特徴があります。


例えば、

自分を変えたいという意識があったとします。

何とか、自分の思うことを相手に伝えられるようになりたい。って!

自分で意識してもなかなか上手く行きません。

ストレートに表現したいけどできない。

って、考えている時に、

すっきり散髪してみたりする。

自分としては、髪が伸びてきたから散髪したのであって、

自己変容とは関係ないって思っている、というよりその意識はない。

でも、人には無意識があるので、

今までの自分を変えるために

スパッと切っちゃうということがあり得るのです。


もし、散髪にそういう意味があったとすれば、

(本人はそう思ってなくても)

古い自分の部分を切りさる。という行為が腑に落ちることもあります。


そういうことが、相手に伝わることもあります。

2014年5月19日月曜日

「包括ケア」の前に「地域」という言葉がある意味


今日は、
兵庫県介護支援専門員協会東播磨エリアの研修会に
和歌山県の崎山賢士さんが来てくださいました。
テーマは「地域ケア会議開催の意義の理解とその展開」
崎山さんは厚生労働省の「地域ケア会議コーディネーター研修企画委員」でもあります。

その資料の中より、


「地域包括ケア」とは

なぜ「包括ケア」の前に「地域」という言葉がついているのか?

・地域包括ケアの目的は「在宅生活」ではなく「地域生活」

・介護保険サービスを利用して「在宅生活」ができること=「地域生活」ではない。

・「地域生活」とは、要介護状態になる以前の地域との「かかわりや信頼関係」を継続できるような生活状態。

・「地域包括ケア」が目指すものとは、「治療とケア」だけではなく、本人の「かかわりや信頼関係」を維持・発展するための「相互間で連携、提携、協力」が必要。

(「平成25年3月山梨県福祉保健部長寿社会課 地域包括ケア推進研究会 地域ケア会議推進のための手引き」 参考)


一番冒頭のスライドにあげられていたこの内容は、

「地域包括ケア」や「地域ケア会議」を論じる以前に

ケアマネジメントにおいても重要な考え方だと思っています。

崎山さん、ありがとうございました。

2014年5月18日日曜日

オペラ「カルメン」

今日は大阪国際交流センターで、オペラ「カルメン」を観劇しました。
大好きなバリトン歌手の方が出演されていたのでなのですが、本格的なオペラは初めての経験でした。
歌い手さんの生の歌声も感動しましたが、オーケストラや合唱、指揮者の方のパフォーマンスもかっこよかったです。

帰りの電車でパンフレットを見ながら、極々当たり前のことを、改めて目の当たりにしました。

一つのオペラを上演するのに、ソリストである歌手の方々、オーケストラ、合唱、指揮者、ダンサー等の演者の方はもちろんですが、訳詞、台本、演出、美術、照明、衣装、振付、舞台監督、演出助手、大道具、ヘアメイク、、、
これぞ多職種連携、チームワークの結晶なんです。

素晴らしいオペラを仕上げるために力を合わせる。
そのことを感じながら、ケアマネジメントや対人援助のことを考えておりました。(^_^;)


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麗しの5月に


麗しの5月に

といえば

シューマンの歌曲集「詩人の恋」

第1曲ですが、、、

本日のブログは今朝のお散歩

兵庫県三木市の協同学園の「いこいの森」


30分ほど歩きました。

 Im wunderschönen Monat Mai 




2014年5月16日金曜日

ふりかえる

自分が歩いてきた道をふりかえる。

それは、

後から来る人に

イヤなモノを落としていないか?

笑顔の種を蒔いていなか?


イヤなモノは拾わなければならないし、

笑顔の種には水をやらなければ枯れてしまうから。

新任研修で1ヶ月半の振り返りと想いを語ってくれた皆さん、

これからも、ことある毎に振り返ることを続けてください!

それが成長の初めの第一歩ですから❗️


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2014年5月15日木曜日

コミュニケーションの技術、、、だけでは、、、


コミュニケーションの講座やセミナーで

コミュニケーション(伝達や情報共有)の仕組みや

一方向のコミュニケーションや双方向のこと、

言語表現と非言語表現、準言語のことなど

基本的なことについて知識として学び、

アテンディングビヘイビア(かかわり行動)や

積極的傾聴、積極的介入等を

面接などのテクニック(技術)として学びます。


実は、そのベースには

相手に受け入れられ、信頼関係を作っていく力が求められます。

前段の知識・技術はもちろん大切なのですが、

コミュニケーションのスキルを上げるためには

コミュニケーションのことだけでなく、

信頼関係を作っていくことや、

自分自身の癖を知っておくこと。


そのためには、相手を非難・批判しない雰囲気づくりや

コミュニケーションのやり取りの中で浮かんでくる

自分自身の感情や思いを

検証・考察する努力も必要となってくることを

知っておく必要があります。

2014年5月14日水曜日

最終決定は、、、


基本的なお話しです。

クライアントさんが居て、

援助者が居て、

アセスメントの結果、

援助者が外部からのサービスの必要性を感じる。

しかし、クライアントは拒否をする。

そんなに珍しい話しで阿¥はありません。


このようなときはどうすればいいでしょう?


ケアプランの最終決定権は、

クライアントのものです。


援助者が感じたサービスの必要性を説明し

合意を得られた時にプランが成立します。

クライアントが了解していないプランは無効です。


ではどうしたらよいでしょうか?

必要だと感じているサポートが入っていないわけですから、

リスクの高いプランになります。


どういったことが起こる可能性が高いのかを検証し、

起こってしまった時の対応を考えておきます。

そのことをクライアントに説明することと

チーム内で共有しておきます。


そう、原則、最終決定はクライアントがするのです。