2013年9月30日月曜日

「表現すること」と「受け取ること」


昨日は、午前中の面接。午後の兵庫県介護支援専門員協会の理事会の後、

「ブロードウェイ シアター ワークショップ」の劇を観に行きました。


「ブロードウェイ シアター ワークショップ」とは、

甲斐マサヒロ氏が主宰する

ミュージカルや演技、ダンス等々の教室です。


娘がお世話になっており、10周年記念公演ということで

尼崎のピッコロシアターに行ってきました。


日本語に訳された6つのアメリカンショートプログラム。

娘が出演しているからという贔屓目ではなく、

大いに笑い、楽しませていただきました。


私は演劇については素人なので、

もちろん評論等はできません。が、

対人援助ということを考えるときに、

クライアントが思いを表現している時に

援助者はどのように、その表現を受け取るのか。

二人の演者がいて、一人がパフォーマンスしたとき

もう一人がそれをどう受け取りるか。

特に「間」って大事やなぁ。。。ということを感じました。


クライアントが表現したものに

できる限り適切な「間」で対応しないと

それこそ間延びして、クライアントは表現を続けにくいのではないか。と、、、

このことは「間」だけでなく、内容にも通じるものだと思います。


人と人がいて、そこでコミュニケートすることの面白さを

ストレートに味わってきました。

2013年9月29日日曜日

自己受容


昨日は、
午前中、SV面接をしました。


意地悪な自分。

誰しも、自分自身の側面を意識します。

自分の苦手な自分。

できれば向き合いたくない自分。


そんなときには、

自分自身のことを受容してみてください。

自分の中の、好きなところ、嫌いなところ、

頑張れたところ、へこたれたところ、

できたこと、できなかったこと

両面とも受け止めて、承認してみてください。


その時に、

決して非難したり、否定したりしないでください。

そう、自分と向き合うときにもバイステックの原則を意識してください。

そう、自分の感情を大切に扱ってください。

受止めた後は非審判的な態度を自分にもとってください。


そうすると

何だか、前が向けるような気がしてきます。

2013年9月28日土曜日

人的環境


昨日は、
午前中にSV面接を1件終えて、
午後から西宮でヘルパーさんに認知症のお話し、
晩は、明石で“気づきの事例検討会”導入のお話し。

トリプルヘッダーでした。

それぞれ違ったテーマでのお仕事ですが、

共通する部分は、

「対象者をどのように理解するか」
ということと、
「対象者にとって自分はどう関わるのか」
ということは触れられます。

利用者理解が重要なことは

これまでにも何回か書いてきました。

「どう関わるか」

これは、「私は何をする人か」

ということであり、認知症の方にとっては、
(本当は認知症の方でなくても)

「対象者にとって、どのような環境になりうるか」

ということです。


「人的環境」ということをよく言いますが、

援助職者は、自分を枠の外に置いている場合が多いと感じています。

自分自身も「人的環境」の一部であることをしっかりと自覚すること。

ことのほか重要だと思います。

2013年9月27日金曜日

利用者理解


昨日は、
姫路市の社会福祉施設の職員研修でした。
昨日の、午前と午後とで6時間、来週に継続で3時間、合計9時間の研修です。
内容は、「社会福祉での対人援助に関する基本的なお話しと援助的な面接」です。

その基本の部分に

「利用者理解」があります。

利用者は、どのような場所で、どのような問題を抱えているのか?

その利用者は、その問題をどのように受け止めて(あるいは受け止められずに)いるのか?

どのようになることを望んでいるのか?

自身では何ができて、何ができないか、何ならできるようになるのか?

等々、


そのことを、

ていねいに聴き、

得た情報法を整理し、

自分なりに受止めた内容を

理余殃者に確認していく。


この

実際には結構七面倒くさい作業を

ていねいに丁寧に繰り返しながら

利用者を理解していきます。


少し接しただけで、

利用者のことを分かったつもりになってはいけないと思いますし、

そんなことは不可能です。

ただ、面接のトレーニングをすると

多少なりとも時間を短縮できることも確かです。

2013年9月25日水曜日

原点


今日は、

神戸聖隷福祉事業団の但馬地区の職員研修で、

兵庫県朝来市和田山町竹田の真生園に行ってました。


そう、私が中学3年生の5月から、高校を卒業するまでいた竹田、

恵生園という身体障がい者施設の2階の職員宿舎で過ごしたところです。

福祉視閲というところを初めて(職員の子としてだけど)体験した場所、

年齢的には俗にいう思春期の多感な時期、

この経験がなければ、

おそらく福祉の仕事を選んでいなかったと思います。


その地で、現在の職員の皆さんに

対人援助の基本的なことをお話しするのは

何か嬉しい気持ちがあります。

私自身が、お話ししながら自分の仕事の原点を振り返る思いでした。


自分の選んだ仕事のスタート地点を振り返ることで、

新たな思いを胸に歩みだせる気がしました。

これからも一歩一歩を丁寧に。

2013年9月24日火曜日

ポジティブに

昨日今日と奈良のケアマネジャー専門研修です。
更新研修なので、いわば義務研修。
研修も義務がつくとモチベーションは下がり気味だし、下手するとイヤイヤの研修になりかねません。

ここが考えようで、気持ちを切り替えてどうせ受けるなら楽しんじゃえ!って思えるかどうかで研修の意味が変わってきます。

人は生きていく中で色々な選択をしています。大きな選択なら、仕事を続けるか、辞めるか。この人と結婚するか、しないか。などなど。些細なことなら、コーヒーを飲むか、飲まないか。散歩に行くか、行かないか。等々。

選択しなかった方の自分、そう自分の影に囚われると後ろ向きになってきます。
要は、自分の選択したことを前向き捉えるかが重要なのです。

じゃあ更新研修は自分で選択したわけではないのに、、、
結局、前向きになれるかです。だって、生まれることを選択したわけではないのに生きて行くのですから。
ポジティブってそういうことだと思います。


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2013年9月23日月曜日

変化のないケアプラン


昨日も、
SV面接の日でした。


クライアントや家族の困りごとを聴きながら

アセスメントを深め、支援を考えていく。

主な支援は、社会資源のコーディネートですが、

その調整された支援を明文化したものがケアプランです。

クライアントや家族の力も考慮しながら、

ある一定の資源を組み合わせた結果

当初の課題が解決され、

クライアントも家族も生活に満足している状態を作り出せたら、

そのパッケージを継続していくことで生活は安定します。


すると、

ケアプランの内容もさほど変更点はなくなってきます。

上手くいっているプランを継続的にマネジメントするからです。

「2間もプランが変わらないなんてあり得ない」

といった方がおられるそうですが、

何を根拠に、、、、

もしかして支援者側の価値観を押し付けようとすれば

そういったことになるんではないかと疑ってしまいます。


もちろん、定期的なモニタリングにより

再アセスメントは繰り返されますし、

その中で変化があればプランは修正されるものです。

しかし、必ず変化があるというものでもありません。

逆に、必ず安定するというものでもありません。

どちらもあり得ます。


要は、

ある一定期間、

基本的には変化のないケアプランだってあり得るということです。


大切なことは、

アセスメントがキッチリとされているか、

モニタリングがキッチリとされているか、

そこだと思います。


アセスメントやモニタリングは

そのプランの根拠だからです。

2013年9月22日日曜日

「承認する」ということ


昨日は、
午前午後にSV面接。晩は西神戸混声の練習でした。

実際にクライアントと話をしていても、
スーパービジョンでもそうですが、
相手の話を聴くときに、
「承認をする」ということがあります。

相手の話を聴きながら、

相手ができているところや、
頑張ったところ、
こちらが素敵と感じたことを
フィードバックします。

これは、他者とコミュニケーションするうえで結構重要です。

そして、トレーニングが必要です。

人はどうしても、まずいところや、できていないところに目が行きます。

できているところや、ありがたいところはスルーしています。


「承認する」トレーニングは、

できているところに気づくという意識を育てること。

そして、それを言語化すること。

この二つです。


と、偉そうに書きましたが、

晩のコーラスの練習では、

どうしてもできていないところを指摘して

素敵に歌えてるところは承認できていない自分がいるのでした。


難しいものです。。。修行やなぁ。。。

2013年9月21日土曜日

相談を受ける


昨日は、
基本的にはオフでしたが、
溜めていた雑務や、資料作りのお家仕事の日でした。

ただ、
「話しを聴いて欲しい」と声をかけていただいていた方と
三宮で晩ご飯食べました。

フリーランス講師としては先輩。
年齢的には、弟分よりちと若い。
以前からの付き合いはあるので
気を使う相手ではありません。

と、私は思っていたのですが、

彼曰く、
「勇気を振り絞ってお誘いしました。」
だって、

怖がられてた?
随分上に見られてた?
・・・・

相談を受ける側は、
全然気を遣わなくてもいいのに
って思っていますが、

相談する方は違うようです。

バイステックは偉大やなぁ。。。

まっ、慣れもあるとは思いますが、、、


帰りしなに
「お話しできて良かったです」
といってくれたので、
私も良かったです。

2013年9月20日金曜日

質問力


昨日は、
神戸市シルバーサービス事業者連絡会のケアマネジャー部会の研修でした。
テーマは、
「あなたは質問力がありますか? PART2」

実は、昨年も同じテーマでお話しさせていただいたのですが、
事務狂句の方がおっしゃるに、好評だったとのことで、
今回、続編をお願いしますとご依頼を受けました。

昨年、
ケアマネジメントの基本的なお話をさせていただき、
「クライアントに対して、基本を丁寧に実践していくことが大切で、
その中から、質問力が育ってくるのであって、
こんな質問をすれば、必ずクライアントが心を開いて
色々とお話ししてくれる。魔法の質問はありませんし、
意識も、努力もせずに質問力は向上しません。」
と、申し上げたのです。

ところがその続編とお願いされたので、
「どのように考えて質問を作るのか」
ということをお伝えするしかないと思いまして、

渡部律子先生の「高齢者援助における相談面接の理論と実際(第2版)」医歯薬出版、2011
の中にお示しいただいている演習を用いて、
学びの時間を共有しました。

質問するには、
何のために質問するのか?を明確にすることが必要です。
例えば、
・私たちが面接するのは「クライアントの自立支援」のため、
・自立支援のために、クライアントの抱える問題の現状、その背景、クライアント自身の思い、家族の思い
・クライアントの力、家族等の力、その他の支援の利用可能性
等を知る必要があります。

その情報を得るために、
クライアントに話してもらい、
その聞いたことを確認したり、
さらに、詩s利たいことを質問します。

ということは、
面接の中で、
「今の会話で、何が分かって、何がまだわかっていないのか」
ということを意識することです。
先ずは、そこのところが初めの第一歩です。

2013年9月18日水曜日

質問に向き合って考えること

今日は、
芦屋で事例検討会でした。

事例を書くということ自体が、既に振り返る行為であり、自分の経験を内省することになるのですが、、、
その書かれた事例を基に、自分自身で鑑みるのと、他者の目で振り返るのでは意味が違ってきます。(もちろん他者が真剣に振り返りに付き合うのが絶対条件としてありますが)

そこで、他者は提出者自身にはない視点で事例を振り返り、「何故」と感じるところを質問してくれます。
その質問に答えようとすれば、違う視点で経験を捉え直すというか、見直して見ることを求められます。
質問に向き合う、それは自分自身の経験に向き合うこと。
その行為が、実は今後につながります。


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やはり、まず基本から


昨日は、
兵庫県社会福祉研修所で、
老人福祉施設リーダーゼミナールの初日でした。


この研修企画は、
施設の主任・リーダークラスを対象に
10:30~16:30の全4日間の日程で、
施設のケアについて、後進の育成について
スーパービジョンの考え方や事例検討会を通して学ぼうというものです。

そして、昨日の初日は、
援助の目指すゴールや自分たちの立ち位置の確認。
専門職としての価値や倫理。
信頼関係を形成するkとや自己覚知。
利用者理解とアセスメント。
相談面接について(コミュニケーションの話込みで)。
社会資源についての考え方。
人や人と環境の関連に関する理論等の確認。
そして、それらのことを総動員して行われる
対人援助の仕事。
について、駆け足でおさらいしました。

この基本的な部分を押さえておかないと、
施設ケアを見直すとか、
新任職員の人財育成とか、
ブレテしまってできないと考えています。

そして、
主任やリーダーは、
この基本的なことを、
自らのことばで語り、
意識して実践していないと
後進に伝えることは難しいのです。

やはり、まず基本からです。

2013年9月16日月曜日

学びを続ける仲間


昨日・今日と
兵庫県介護支援専門員協会の
指導者養成研修1期~3期の修了生有志の皆さんと
南あわじで泊りがけの合宿研修でした。

3年間の指導者養成研修を修了した後も
定期的に、それぞれの期で集まって学習の機会を作っておられたのですが、
1期生の呼びかけで、初の合同、しかも宿泊研修となりました。
昨日は、
4つのグループに分かれて
変則ディベート

「介護保険制度」をベースに
「利用者・家族」「保険者」「事業者」「ケアマネジャー」
の四つの立ち位置で、
自分たちこそ介護保険の核となる存在であるという主張を行います。
それぞれの理論に基づき、
プレゼンテーションを行った後、
他のグループの発表に対して反駁を行い
論戦を繰り広げました。

非常に内容の濃い時間を共有させていただきました。
自分の論拠を明確にして、わかりやすく意見をまとめ、発表する。
結構難しい作業であることを実感していただけたと思います。








夕食の後は、
お決まりのように、
部屋のみのセッション、
バカ話だけでなく、
真面目な話もあり、
貴重な交流の場です。

今日の午前中は、
昨日の変則ディベートの覇者グループと
講師陣とのディベート「ケアマネジメントの実践力は伝達が可能である」
を行いました。

なかなかの接戦であったと思います。


ケアマネジメントの実践力を向上させるべく、
こういった学びの機会を自ら作り、
仲間とともに学び続けること。
そのことこそが、
海のように深く、空のように広い
対人援助という仕事に
向き合う力を育んでいくんだろうなぁ。
心の底から、そう感じた二日間でした。

2013年9月15日日曜日

表情で伝える


昨日は、
三木市社会福祉協議会さんで
市民ボランティアコーディネーター講座の研修でした。

私の担当は、
「面接技術」というタイトルで、
コミュニケーションのお話をしました。

みなさん、ご存じのとおり
コミュニケーションのレベルには、
言語レベルと非言語レベルがあります。
もう一つおまけに準言語レベルってのがあります。

準言語は、
話すときの声の大きさや、強さ、
スピード、間、語気といった音声に関する非言語とでもいうのでしょうか。

非言語は視線や表情、手振りや、態度等々
言語は、文字通り“言葉”によるもの。


私たちは、
ことばで色々と伝えようとしますが、
眼差しや表情が思いのほか伝えていることを意識した方がいいようです。

特に自然な笑顔を標準装備しておくことは、
大切です。
その笑顔を基本に、
相手の話に合わせて表情を変えられると
相手は話しやすくなると思います。

表情で伝える。
面接のプロとして心したいところです。

2013年9月13日金曜日

何のために、何をきくのか


今日は、
広島県介護支援専門員協会の
“気づきの事例検討会”の研修でした。

去年も呼んでいただいたのですが、
昨年は、
午前中に「なぜ事例検討会をするのか?、“気づきの事例検討会とは何か”」
という講義をして、
午後からは、DVDを見て形を学んでもらうこと粗しました。

今日の研修に、昨年度も受講した人がいるということで、
午前中は、昨年と同じ内容のことを喋ったのですが、
ごごからは、
クライアントの発した情報から
何が分かって、何がはっきりとしないのか、
そこから、何のために、何をきくのか?

要するに
面接や事例検討会で質問をするときに
どういった目的のために、
何を知りたいのか。
それをどのように尋ねるのか。
という演習でした。
(昨日書いたパワーポイントを使って・・・)

アセスメントとは、
課題解決のためにその人のことを知っていき、
課題を明確にするために質問をする。
調べるというとぴったし来ないのかもしれませんが
情報を取得するわけです。


研修終了後、新幹線まで時間があったので、
(昨年は、平和記念公園と原爆ドームに連れて行ってくださいました)
広島県協会の方が、
「稲松さんは“ABCC”ってご存知ですか?」ときかれたので、
「知りません」といったところ、
説明くださり、
その施設がある(あった)ところへ連れて行ってくださいました。
ABCCとは、アトミック ボム カジュアルティ コミッションの略で、
原爆傷害調査委員会のことです。
戦後すぐにアメリカ軍が立ち上げた調査機関です。

被ばくされた人を、半ば強制的に調査(検査)を行い、
原爆が人体に与える威力を調べたそうです。
治療目的ではありません。
あくまでも、原爆の威力を知るために人体の検査(調査)を行ったです。


現在、放射線影響研究所として当時の建物が残り
研究事業がなされているとのことです。
どうか、現在の研究は福島での被ばく者の救済や治療の目的に充てられることを祈りながら、

何のために(何の目的で)、何を知るのか。
このことは大切なことを感じました。

2013年9月12日木曜日

パワーポイント


今日は、
朝5時から、昨日仕上がらなかった資料作り。

それも、明日に迫った広島県介護支援専門員協会の研修資料。

午後から、質問を考える演習をするのに、

経過を老いながら進めようとすると

最初からレジュメに書いてあれば

受講生の人はそれを見るのでみずからは考えにくい。

かと言って、その都度資料を追加して配るのも進行上よくない。


「うーん、何かいい作戦はないかしら、、、」

ということで、一念発起でパワーポイント作成。

基本、パワーポイントは使わない人なので、

大進歩です。


なぜ使わないか、

受講生が眠たくなるから。

受講生がこっち見てくれないから。


ところが講師仲間のH山しのパワーポイントは

眠くならない。使いようなのだろう。

明日、自分でも楽しみにしてます。


夕方は、しあわせの村在宅支援センターで研修

13名のこじんまりした研修でしたが、

皆さん前向きで楽しい学びのときとなりました。


















ツクツクボウシとコオロギが一緒に鳴いてました。

できることをできるだけ


昨日は、
高砂で地域福祉リーダー養成講座の最終日でした。

前半は、
既に地域で見守り活動やサロン運営をされている
福祉委員の部会長さんお2人の実践発表。
後半は、
各グループ(この講座では村と呼んでそれぞれ野菜の名前がついています)
で、自分たちが活動するときの心情みたいなものを作る演習でした。

その中で、
色々工夫されているなぁ。と感じたのは、

「できる限り会議を減らす」⇒「サロンやお茶会のときについでにやってしまう」
「私用を優先させる」
「行事開催当日は、できる人ができることをやればよい」
といったことです。

地域の見守り活動は、
いわばボランタリーな活動です。
自発的な活動なので
前向きですが、
そこにいろいろと義務が引っ付いてくると
手かせ足かせが増えて動きづらくなります。
結局、しんどくなって継続ができない、ってことになる。

自分たちではむりだから、
連携する。ってのも、
当たり前で自然のことやなぁ。と感じました。
無理して自分たちでやるからしんどい、
応援してくれる人、手伝ってくれる人と
手を結ぶ。
そのことで活動に広がりができるはずです。

無理はせずに、ゆっくりと前向きに!

2013年9月10日火曜日

望む暮らしを語るということ


今日は、
昨日から引き続きの研修、最終日でした。

午前中担当の講師の方が
講義の途中で
「自分が77歳の時に脳梗塞で入院したとして、
左半身不全マヒ、杖歩行で退院の話が出ています。
どんな暮らしを望むか考えてみてください。
そして、向かいの人に話ししてください。
向かいの人は、ケアマネジャーになったつもりで傾聴してください」
という、ミニワークをされました。

それを見ながら感じたこと、
想像してのワークなんですが、
自らの望む暮らしについて語る
受講生の表情が活き活きしているということ。
それを聴く側の人もワクワクしていること。

望む暮らしを語れるということは、
その人に力を湧かせるんだと思いました。

ということは、

それを聴く人になれるとエンパワメントの入り口に立てるのです。

それを聴く人になるには、信頼されることです。

それを聴く人になるために学んだことを意識して取り組むことです。

プロセスを丁寧に、あせらずに!!

2013年9月9日月曜日

他者の視点を受け止めてみる


今日は、
兵庫県の介護支援専門員再研修・更新研修Bの
最終コース2日目。

宿題で作成したケアプランを
グループで検討します。

利用者の望む暮らしをどうとらえたのか、
現状はどうなのか、
どうすれば望む暮らしに近づくのか、
誰がそれをするのか、

宿題ですから
基本的に合議ではなくて
一人で考えて作成します。

一人で考えた視点を
他者に見てもらうことで
違う視点が入ります。

自分と違う考え方を
鵜呑みにするのではなく
受止めてみる。

そういう視点、考え方もあるんだ!
って感じで。
そして、
考えて作り直してみる。

人が云った通りに作り替えるのではなく、
新しい視点も加えて
もう一度考えて、
再度つくる。

これが、自分自身の引出しを増やす作業です。

2013年9月8日日曜日

「なせば成る」は闇雲にやるのではない。


今日は、
「日本プライマリー・ケア連合学会
第27回 近畿地方会」が
兵庫医療大学でありました。
兵庫県介護支援専門員協会も担当講座があり、
「最後まで“その人らしく”を支える~ケアマネジメントという連携調整機能を考える~」
というテーマでシンポジウムを14:00~16:20に行いました。

在宅ホスピスに取り組むリーダー的存在の医師、
在宅ホスピスのチーム連携システムを広げる実践を行っている医師、
在宅ホスピスに関する実績の豊富な訪問看護師、
在宅ホスピスに取り組んでいるクリニックのケアマネジャー
以上4名のシンポジストに
稲松がコーディネーターというポジションでした。

以下、シンポジウムで語られた言葉より

「その人らしさを支えるとは、その人の大切にしてきたものを最期まで守り抜くこと」

「その人の大切にしてきたものとは、日常の些細なこと」
例えば、
「馴染みの蕎麦屋に行く」
「贔屓にしているちび玉のビデオを見る」
「山芋の短冊の切り方は1センチ×3センチ」
「来客には自分で建てたコーヒーを振舞う」
等々、、、

「ガンになるまでにも様々な病気と出会ってきた。何時も病気に負けてはいない」
病気に負けないとは、病気を克服して治療することとイコールではなく、
病気の状態であっても、自身の大切なことを守るということ。

「大切なことは、患者(利用者)の想いを聴き、“知る”ということ」
「連携とは、それぞれ知り得た情報を共有すること。コミュニケーションとるということ」

「なせば成る」
とは
「ただやみくもに突き進むのではなく、
しっかりと情報を共有し、ゆだね合える関係を作りえた時に
できそうになかったことが、できてくること」

素敵な学びの時間でした。

宿題


昨日は、
夜、西神戸混声合唱団の練習がありました。
外向けの用事は、それだけでしたが、
朝から夕方まで主題に取り組んでおりました。

介護支援専門員更新研修Bの
実習課題です。

明日が提出期限。

あ~、小学校時代の夏休みの宿題から進歩していない私。
提出ギリギリにスパートして仕上げて
何とか間に合わせる。

いいものができるわきゃないわ。。。

結局、対象者の方に面会したのも
紹介いただいたケアマネジャーさんと同行したときだけ、
少しはお話ししましたが、
アセスメント情報は、ケアマネさんに頂いたものがほとんどです。

それでも、
そのケアマネジャーさんが
しっかりアセスメント情報をお持ちだったので
ケアプランは見せていただかずに
自分なりのプランニングをすることができました。

実質、
仕事をしながらの
訪問実習による宿題。
そんな簡単ではない。
ということが、よくわかりました。

そのことを再認識できただけでも
主題の意味は大きかったように感じます。

2013年9月7日土曜日

やってもらいたいこと(ニーズ)とやってもらいたい人(担い手)


昨日は、
午前中は和歌山「ビッグU」での研修の続き。
午後、家に帰ってきて、
夕方から明石で事例検討会でした。

クライアントと家族の意向が異なるケース。

クライアントである男性
その妻、娘二人。

それぞれの人間関係、家族内の役割や力関係、

そんな中で、
ケアマネジャーである事例提供者は、
家族に対して高圧的なクライアントが
実は、話を聴いて欲しいというニーズを持っていることに気づきます。
そして、ケアマネジャーのはいろいろ話をしてくれます。

そして
ケアマネジャーは妻に話を聴いて欲しいと考えます。
ところが調整はうまくいきません。

それは、
この家族の関係性の中で、
クライアントである夫にとって
妻は話を聴く人ではないからです。

そういう夫婦関係がいいかどうかは別として、
この夫婦が作り上げてきた関係はそうではないんです。

人それぞれニーズを満たしてくれる担い手も
ニーズに含まれていることが多い。
このことを支援者は知っておくことは大切です。

2013年9月6日金曜日

基本的なことを振り返る。いつやるんですか?

昨日は、
和歌山県介護支援専門員専門研修1の「対人個別援助」紀南会場(ビッグU)でした。いろんなところで担当させていただいてますが、基本的なことの振り返りです。
本当は、常日頃の実践でも意識するところです。
最近の流行語「いつやるの?  今でしょう!」ではなく、常にやらなければいけないように感じています。


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2013年9月5日木曜日

なぜ? 事例検討会。


昨日は、
白浜町地域包括支援センターで

午前中2時間半
“気づきの事例検討会”についての導入部分の研修
「なぜ事例検討会をするのか」~なぜ「“気づきの事例検討会”を推奨するのか」~

午後3時間半
「DVDで学ぶ“気づきの事例検討会”」

でした。

私にとって事例検討会は、

解決方法を探す会ではなく、

利用者理解(人間理解といってもいいのか)の仕方を振り返る。

そして、これまでの関わり方を振り返る。

そうすることで自分の癖に気づいて

今後のやり方を考えてみる会です。

これらの作業は結構しんどいのですが、

支えてくれる仲間がいるからできます。


まどろっこしいと感じる方もいらっしゃるようですが、

とても大切な時間であり、必要な時間です。

白浜町で参加くださった皆さん、

あせらずに、

ゆっくりと 前向きに

取り組んでもらえれば幸いです。

2013年9月4日水曜日

試合に負けても「いいゲーム」って?!


昨日は終日、
和歌山県の介護支援専門員専門研修Ⅱ施設コースでした。

8月からの引き続きで、
事例を検討することとサービス担当者会議について演習も通して学びます。

8月が検討会だったので、
昨日はサービス担当者会議がメインテーマです。


サービス担当者会議は、
「利用者の望む暮らしのため」の
ケアプランの内容を、
意見を求めて精度を高め、チームで共有します。

チームで、
目標を達成するための作戦会議です。

達成しようとする目標は、
自立:「利用者の望む暮らしの実現」
チームは、
利用者本人と利用者の自立を支援しようとする
プロ・アマ問わない(フォーマル・インフォーマルの社会資源)仲間。


サッカーやラグビー、その他のスポーツでも
ゲーム前にコーチを囲んで
作戦の確認ミーティングをします。
点を取るために、
それぞれのポジションが何をするのか?
留意点は何か?

ゲームが終われば、
勝ち負けそのものより、
内容がどうであったかを振り返るミーティングを行います。

勝ち負けは、
試合の内容についてくるからです。
そこがプロセスの重要さです。

だから、
「試合には負けたけれど、いいゲームだった。」
ということが起こります。
施設のケアマネジャーも
「施設に入所しちゃったけど、おもろい生活やった。」
と言ってもらえるような作戦を立てて、
チームで取り組めるといいですよね!!

2013年9月3日火曜日

自然の力、人の行い


昨日は、
午前中に西神戸混声の副指揮者の方お二人と練習の話し合い。
午後にスーパーヴィジョン面接を1本。その後和歌山に移動でした。

話しは違うのですが、
9月1日は防災の日、関東大震災から90年。
9月2日は、朝の連ドラ「あまちゃん」で東北の大震災があり、
現実世界では、覚知での豪雨被害に越谷の突風。

自然の力に脅威を感じる瞬間です。
被害を受けた方には心よりお見舞い申し上げます。


人は、自然の一部であって
自然の中に属する者。

そのことを忘れて
自然のルールを破るようなことはしてはならないと感じます。
自らの手に負えないような事態を作り出して、
立ち入ることのできない大地を作ってしまったり、
食べられない魚を作ったり、


自然災害の力は本当に怖いです。
が、そこを住めない場所に作り替えたりしません。

人は、
取り返しのつかないことを行います。
そういったことを繰り返すと
自然の中に迎え入れてもらえなくなるような気がします。

人は自然の一部なのです。

2013年9月2日月曜日

祝3周年、一つの通過点


昨日は、
東播磨カウンセリング研究会の1日ワークショップ
「箱庭療法」でした。

昨日は、一人では置かなかったので写真はアップできませんが、
グループの人たちと合同で作ったり、
他の人の作品を見たり、
そして相互の思いを語り合いました。

砂箱におもちゃなどのパーツを自由に並べながら
そこに、内面が出てくるもんだなぁ。。。

箱庭を見ていると
いつもながら感心してしまいます。


昨日は、
「兵庫県対人援助研究所 主宰」
という屋号で仕事を始めて、ちょうど3周年です。

「石の上にも3年」といいますが、
長く務めた組織を抜けて一人でやっていくと決めた時、
まずは3年続けられるかと思いました。

おかげさまで、
講義や講演のお仕事も順調にいただけていますし、
個人のスーパーヴィジョンも10名以上の方が来られています。

本当に皆さんのおかげだと感謝しております。

ただ、3周年は通過点です。
今後も進化しながら、
あせらず、あわてず、あきらめずに
歩んでまいりたいと思います。


箱庭は、その時点の心象のようなものなので、
人生の中での一つのポイントにおける表現です。

字か作った時にはどのようになっているか、
そこに人の成長というか、進化があるの緒だと思います。

2013年9月1日日曜日

複数のポジショニング


昨日は
お家で面接の仕事でした。

ケアマネジャーとしての仕事、
施設での中間管理職としての仕事、
職能団体でのお世話役の立ち位置、

学ぶ者、
学ぶ場を企画する者、

行政の意向を伝える者、
行政に意向を伝える者、

おひとりの方で、
プライベート以外にも
沢山の役割を担っておられると
今、いったい自分は何の仕事をしているのか
頭がこんがらがって来ることがあります。


自分が一番やりたいことは何か?

これって結構大切だと思います。