2014年3月31日月曜日

音楽の意味


昨晩、京都まで出かけ、

ボブ・チルコット氏の合唱講習会に参加しました。

氏は、イギリスの人で、

昔、キングスシンガーズという世界中を演奏旅行し、

CDも何枚も出す、男性コーラスグループの一員。

テノール歌手。

現在は、作曲家で指揮者。


講習会は、すごくわかりやすい英語で、

(もちろん通訳もついていますが)

ユーモアたっぷり、

歌うたびに、必ず褒めてくれます。

そして、歌い方に注文をつけます。

とても楽しいひと時でした。


最期の方に、

彼が、

「音楽は、世界に平和をもたらすためにある。」

といわれました。

全くその通りだと感じ、ほんの少し目頭が熱くなりました。

地域ケアの連携を作る


28日の午後、芦屋で「地域包括ケアフォーラム あしや」に参加しました。

29日は、宝塚市末成小学校地域まちづくり協議会の地域見守り活動学習会でした。


昨今は、地域包括ケアシステムの構築や地域ケア会議の開催と

地域ケアの話題があちこちで聞かれます。

私は講師やコメンテーターで呼んでいただく機会もありますし、

参加者としてお話しを伺う機会もありますが、

いつも思うことは「関わることへのモチベーションとエネルギー」です。


地域に関わるということは、人と関わるということです。


地域にはいろんな人がいます。

一人の人が生きて(生活して)いるということは、

周囲のたくさんの方と関わっているということだし、

関わるということは一方通行ということはなくて

お互いに影響し合っています。

「お互いに」ということは「お互い様」ということなので、

上下関係ではなく、横並びなのです。


芦屋市のフォーラムで地域における見守りケアの寸劇がありました。

とても楽しく、地域で認知症高齢者をいかにサポートするのかを

ニーズの発見から、多職種で共働していく過程をおもしろく、解りやすく見せてくださいました。

寸劇という手法は、地域での取り組みではよくあるのですが、

地域包括支援センターの職員が役者としてかかわるケースが多いように感じます。

今回は、それぞれの役どころをマジその人が演じる。

民生委員役の方は、実際の民生委員。

保健師役は、ホンマモンの保健師。

主任ケアマネジャーも社会福祉士も、

クライアント役とその娘役以外は、全部本物。

歯科医師も、現役バリバリ開業の歯医者さんです。


末成小学校地域の学習会は、

ボランタリーに見守り活動を行っている自治会の方々が運営開催していて、

実践発表の後、講義とワークショップで実践への具体的な学びが目標です。

ここにも地域の様々な方々が参加されていました。


こういった取り組みの積み重ねが地域での連携を育んでいくのだろうと思います。

そこでは当たり前のように色々な方々(多職種・多立場)の方が関わります。

お互いが対等な立ち位置で、関わろうという姿勢が必要です。

その下地作りをせずに、連携するために人を集めても有効な実践には育ちにくいのではないでしょうか?

2014年3月30日日曜日

介護は作業ではありません!


28日の夜、芦屋の介護事業者協議会の研修でした。

参加者のほとんどがヘルパーさん、訪問入浴の方

一部、デイサービスの方やケアマネジャーさんがおられました。


オーダーは、対人援助の基本的なお話し+元気がでる感じ。


基本的なお話しで、元気が出るのかはわかりませんが、

要は、介護職は専門家なんです。


専門家は相手のことをちゃんとアセスメントして

相手のことを理解しようと努め、

相手にマッチした形で介護を提供する。

だから専門家なのです。

ただ入浴を介助する。着脱衣を行う。っていうんじゃないんです。


調理の専門家って、

食べる人のことを考えて

食材を選び、食材のことを考えて調理方法や味付け、

そして食器から盛り付け方に至るまで気を配るから専門家なわけですよね。

食べられるものを扱うわけだから、

適当にしても、食物には違いありません。

でも、それは専門家とは言わない。

だから、調理の専門家は

食材のことや調理方法の基本的な知識を学び

技術を磨くのですよ。


介護の専門家だって、

人に関する知識や、人と環境に関することを学び、

関わり方の知識を学び、技術を磨く。

そして相手の望むケアを提供する。

だから介護なわけで、

何も考えずにオムツ交換するのは、単なる作業です。

そこに思いがあり、専門性が加わるから介護といわれるのです。

そこんとこに近づいてくると介護って結構おもろいんです。

2014年3月27日木曜日

寝る・メシ・風呂は大切・・・面接力はもっと大事


今朝、NHKの「あさいち」で、

緩和ケア医療をテーマに

看取りに取り組む有床診療所や訪問診療を特集してました。

昨日のブログで在宅での看取りケアのこと書いたところだったので少し驚きました。

その中で、山梨県の有床診療所の看護師長さんが

レポーターの嵐:桜井翔さんに

「うちでは寝る・メシ・風呂を重視して力を入れています。」

と云いながら、源泉かけ流しのお風呂(露天風呂まである)を見せてくださったり、

郷土料理でもある「ほうとう」を食事に出されていた。

そのこと自体、その通りと感じていたのですが、


もっとすごいなぁと感じたことは、

その看護師長さんがベッドサイドでの面接の場面で

クライアントの話を聴きながら、受容し共感している様。

とても自然で、クライアントの施行や感情に寄り添いながら

結構シビアな話題も展開している。

“気づきの事例検討会”でも養うような基本的なこと

それをごく自然に。当たり前に行えている。


ケアするときのハード面はとても大切です。が、

その生きた人と向き合う人(ソフト面)はさらに重要だと感じました。

2014年3月26日水曜日

在宅での看取りケア


先日参加してきた近畿介護支援専門員研究大会、

第2日目の第6分科会で「在宅での看取りケアを考える」での発表を

ずっと聴かせていただきました。


クライアント本人の意向を聴きとる家族と専門職の間で調整役としての役割を担いつで受けたケース。

在宅で最期を希望する本人と主介護者で精神疾患を持つ息子と在宅をあきらめている他の家族の間の調整を行うケース。

老健施設から在宅に戻り最期を迎えるために、チームで家族支援体制を構築したケース。

血縁の家族は居なかったが、元職場の後輩や近隣住民、家主等々の協力のもと最期の直前まで自宅で過ごせたケース。

ガン末期のクライアントの思いを汲み、リハビリメニューを軸にチーム形成し、在宅での看取りをあきらめなかったケース。


以上が非常に荒っぽいが、発表されたケース概要です。

全ての発表に共通するものは、

自宅で過ごしたいというクライアント本人の思いを実現させたい。

という目標の共有、もしくはその方向へ向かっていこうとする合意があること。

その方針を専門的に承認し支える専門職のかかわりがあること。

ある程度の証人と支援が得られれば

家族(たとえ精神疾患を持っていたとしても)や近隣といった

専門的な知識や技術を持っていない人の力が発揮されるということ。

これらのことは大きな学びとなりました。


地域包括ケアシステムとは、こういったことではないのだろうか。

と感じさえしました。

「在宅での看取りケア」を考える場合、

地域における支援の輪とでもいうような

ケアのシステム構築が必要です。

このことは、認知症ケアであったり

一人住まいの高齢者や障がい者の支援でも

同じことがいえるのだと改めて思うことができた分科会でした。


また、そのシステム構築のための

多職種連携について

できる限り楽しい交わり(ただ単に遊びに中ではなく、遊び心のあるサポーティブナ学びの共有)の中で

そうごに弦り上げていく努力が必要であることの示唆を座長のコメントから得たことも収穫でした。


来年は2月に和歌山の田辺です。

2014年3月25日火曜日

ケアマネジャーの研修内容の見直しについて


再来年度から、

ケアマネジャーの実務研修はじめ

更新研修や主任研修の内容が見直されます。


例えば、

実務研修は、今まで任意で自由裁量だった基礎研修と抱き合わせのかたちになり

44時間だったものが、87時間になります。

新しく加わった内容には「ケアマネジメントの展開」と称して

「脳血管障害に関する事例」「認知症に関するj事例」

「筋骨格系疾患と生活不活発病に関する事例」

内臓の機能不全(糖尿病。高血圧、脂質異常症、心疾患、呼吸器疾患、腎臓病、肝臓病)に関する事例」

「看取りに関する事例」にそれぞれ5時間の計25時間が増えている。

他にも色々と増えているのだが、

気になることが2点。


一つは、「相談援助職としての基本姿勢と相談援助技術の基礎」講義・演習込みで4時間しかないのです。

ケアマネジャーとしての専門性は何なのでしょうか?

いろいろな所で相談援助技術に関する講師もさせていただきますが、

ロールプレイ含めて、なかなか真っ当な面接ができないのが現状です。

ここの事例に向き合うときも基本となる技術は面接です。

それが4時間って、、、あんまりでしょう。

「アセスメント」や「人権や倫理」「プロセス」について学んだとしても

面接ができなければ、実践としては何もできないことになるのです。

ちゃんとした面接を実践できる理論・知識・技術があってこそのケアマネジャーです。

そこのところバランスが悪すぎます。


二つ目は、「脳血管障害」について学ぶことはアセスメントするうえで重要ですし、

その他の「疾患や障がい」について学ぶことは有効だと思います。

(学んでも面接ができなければ支援はできませんけどね)

ただし、治療を行うのではなく、生活支援を行う場合、マニュアルはそのまま使えません。

ここに事例は異なるのですから、

例えば、脳血管パスのような隊員支援の流れができたとしても

個別事例では、そこには当てはまらないことが多いのです。

なぜなら、同じ疾患、同じ障がいがあったとしても、

抱えるニーズは別物だからです。

ケアマネジメントは、ニーズがあってこその社会資源です。

クライアントを社会資源に当てはまることは本来の視点と逆方向です。

先にマニュアルあり気にならないかが心配です。


以上2点、どな思わはりますか?

2014年3月24日月曜日

やむを得ず使わざるを得ない社会資源


先日、ベビーシッターを利用して

子どもを亡くした事件が大きく取り上げられていました。

テレビで色々な方々がコメントされていたが、

「どうして怪しげなベビーシッターを使うのか」とか

「違う方法を考えた方が・・・」とか

と云っているコメンテーターがいました。


正規のきちんとしたベビーシッターはそれなりの料金が必要です。

その料金を払っていたら、

正規雇用でない低賃金で働く女性にとっては

何のために働いているのか、

ベビーシッターの費用を作るために働いているようなことになってしまう。


近くに身内がいるわけでもない。

保育所だってそんなに簡単に利用できない。

保育費用も決して安いわけではない。

苦心して働けば働くほど貧しくなる、

いわゆるワーキングプア―の状況に入ってしまうと、

社会資源を選ぶゆとりはないのです。

そういった社会が出来上がっているのです。


高齢者や障がい者の介護の問題だって同様ではないでしょうか?

その人らしい暮らしのためにと云いながら、

個別に動ける社会資源は減少傾向です。

地域包括ケアシステムのプランを見ても

ある程度高齢者が固まって住み、

見守りやケアの効率化を図ろうという図式、

社会資源のシステムを作って

そのシステムにクライアントを当てはめていく。

これは、サービスシステムに利用者を当てはめる形なので

サービスオリエンテッドです。


そういう傾向に社会の援助システムが向かっています。

やむを得ず、貧困ビジネスのような施設を使わざるを得ない状況だって生まれてくるわけです。

そういった貧困ビジネスを取り締まれば

居り場をなくす人が出かねないのです。


そういう部分を見落とさないような見守り基盤をNPOやボランティーアに託そうとしています。

互助という言葉は綺麗のですが、憲法13条で謳われている国の責任はどこに行ってしまうのでしょうか?

その辺りの視点をもって、今後、国政を監視しなければ、

消費税の上乗せ分も、最初の方針と違うことになりかねないと感じています。

2014年3月23日日曜日

上野千鶴子氏の講演に思うこと


この度の

近畿介護支援専門員研究大会の記念講演に

上野千鶴子氏(認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長)がお話しされました。


ケアマネジャーの応援団を自称され、

介護保険制度の中で、

「地域包括ケアシステム」やそのための「多職種連携」の実現のためには

ケアマネジャーの社会的地位と報酬のアップが必要であると発言されました。


その前提には、著書「おひとりさまの老後」にも関連して、

公的社会保障制度としての介護保険は

「おひとりさま」を基準に考えられるべきで

最初から家族を当てにしていてはいけない。

であるなら、その社会資源のコーディネーションを行うケアマネジャーは

それなりの専門職として医師や弁護士なみの裁量権も必要である。ともおっしゃっておられました。


しかし私が感じた力強い応援メッセージの中心は、

「ケアマネジャーよ、そのための力量をちゃんとつけなさい」というものだった。

対人援助の専門家として基本的な知識や技術、その前提の考え方等々、

自薦として使える人になってください。

という願いであると感じました。


そう、上野氏が語ったように

ケアマネジャーが専門性を向上させ力量をつけない限り

社会的地位の向上も報酬のアップも見込めないし、

「おひとりさま」が安心して在宅で暮らしていくための

地域を作り上げていくことなど不可能なのです。

上野氏のメッセージを謙虚に受け止めると同時に

それだけの期待と理解して利用者に向き合う必要があると思います。

2014年3月22日土曜日

第13回近畿介護支援専門員研究大会大阪大会


昨日・今日とグランキューブ大阪で

第13回の近畿介護支援専門員研究大会があり参加してきました。

私は第1回大会から全部に参加してきました。

3順目に入ったなぁ、、、それだけ年取ってんなぁ、、、なんて考えてました。

多くの出会いと学びがありました。。。

が、本日は、晩にコーラスの練習もあり疲れたので、

内容については折々書きたいと思います。

ご容赦くださいませ。



2014年3月20日木曜日

今更ながらコミュニケーションは重要


研修の打合せをしたのですが、

会議での話し合いが、

 一方的になって、参加者全員の意見が生かされない。

 一杯発言はあるけれど、何も決まらない。

 新しいメンバーに情報が伝わらない。

 発言する人が偏っていて発言しない人がいる。


これらは全てコミュニケーションのあり方に問題があります。


改善するためには、

ある程度のコミュニケーションの知識やスキルが必要です。


根本的には、

「人の話は最後まで聴く」

「自分の感じたことは伝える」

「他者の意見を否定しない」

「批判・非難もしない」

これらのことは重要です。


あと、会議については、

参加者が会議の

目的と目標を共有しているかはとても大切です。

いわば、何のためにコミュニケーションするのか、

今回のゴールはどこかということです。

2014年3月19日水曜日

「思い込み」という理解は恐ろしい


対人援助の仕事をしていて

当然、クライアントのことを理解しようとするのですが、

様々な情報をもとに

「あ~、この人はこういう人なのかもしれない」

と思うことはよくあります。


例えば、

「小さい時の事故で障がいを負ってしまったけれど、

両親は大切に育ててくれ、本人いわく『いい育ち』、

勉強に励んで大学まで行き、留学もした。」


こういう情報から、

このクライアントをどのように理解していくだろうか。


このクライアントが、ケアマネジャーやヘルパーに対して

高圧的で、細かいことまで支持を出し、

できないと感情的に怒りをあらわにする。


そうすると、成育歴の情報と現状の言動から

幼い時に障害を負って、対人関係が上手くいかず

両親に甘やかされて社会性が育たなかったから

人に対して高圧的で、自分勝手な人になったのだ。

と理解してしまったりします。


ここで注意したいのは、語尾の「・・・なったのだ。」

です。これは断定のかたちです。

この理解の仕方は、今ある情報から推測したものであり、

断定できるものではありません。

「・・・なったのかもしれない。」というのが正解です。


そこからもう一つ深く理解しようと考えるとすれば、

幼いころに障がいを負い、対人関係がについて

どんな思いを抱いて育ってきたのだろう?

障がいを持ったわが子に対して両親はどのような思いで向き合ったのだろう?

どのような思いで勉強に励み、学齢を積んだのだろう?

他者に対して高圧的な態度をとる本当の理由は何なんだろう?

というような考察から、じっくりとクライアントに向き合う必要が出てきます。

そうして、自分の諸所の仮説がどうだったのかを検証するのです。


思い込みで理解してしまうと

向き合い方が固定されてしまい。

人間関係に広がりが生まれません。

当然、信頼関係は醸成されることはないのです。

2014年3月18日火曜日

自分の変化も受容してみる


以前はできていなかったようなことを

最近できるようになったのかなぁ。。。

そう思うことがあると思います。


なぜ、できるようになったかを考えてみると、

「明らかに、このことがきっかけで前に進めた。」

というようなこともあるけれど、

「なんか知らんけれど、この度はできていた。」

というようなこともある。


ただ、

「何かようわからんけど、最近はできてきた。」

と感じるときには

自分の中で、視点が変わってきている可能性が高い。


以前なら、

「この家族は、周囲のことを考えずに自分の主張をする」

と思っていたが、

「ここまで自分の主張を通そうとする理由はなんだろう」

と思って、話を聴くようになる。


こういったときに、振り返りを試みると

おおよそ内省的学習が起こっていることがある。

そういうときには、

自らの進化を受容してみるのも大切なことです。

2014年3月17日月曜日

泣くということ


カウンセリングにしろ

スーパービジョンにしろ

面接をしていて

相手の話をじっと聴いていると


話しながら、

涙をこぼされることがあります。


本人も

なぜ涙が溢れてくるのかはわからない。


おそらく

一つ一つの言葉を語るうちに

感情が動いているのだと思います。


そう

感情とは意識して動かせるものではなく、

無意識のうちにこみあげてくるのです。

怒り、悲しみ、苦しみ、喜び、、、、、、

様々な感情が浮かんでくるときに

言葉も生まれます。


その言葉に伴って

また、感情も動きます。


日常生活の中ではその感情を

押さえようとしてい生活しているのですが、

ときには素直に表現できた方がいいのです。

そういった意味では

泣くということは、かなりポジティブな行為と感じています。

2014年3月16日日曜日

「介護」って、その人らしい暮らしを守ること


今日は、

伊丹市社会福祉協議会鈴原小学校区の地域福祉講座でした。

鈴原地区では25年度「介護」をテーマにして

3回シリーズで学んでこられたとのこと。

1回目が昨年の8月に「介護保険制度」について、

2回目が昨年11月に「福祉用具等を使っての介護の実際」、

そして本日が3回目で「『介護』ということ」についてで

「『介護』の心構え?!」「『介護』だってお互い様」というテーマをいただき

お喋りしてきました。


「介護」の目的は何か?

それはやはり「自立」のためで、

「自立」とはその人らしく生きていくこと。

すなわちその人の希望する生活の実現。

そのために「介護」というのも支援方法の一つです。


「トイレで用を足したい」これが本人の希望。

ところがからが不自由であるために、

自分で移動してトイレまでいけない。

だから移動介護を受けて「トイレで用を足す」という

希望する生活を手に入れるわけです。


「介護」の「介」の字は、傍(そば)にいるという意味。

「護」は、守るという意味。

「介護」とは、「その人のそばで、『その人らしい暮らし』を守ること」なのです。

2014年3月15日土曜日

安心の“気づきの事例検討会”

””

本日は

チーム気づきの講師ブラッシュアップの研修会がありました。

“気づきの事例検討会”を伝えるメンバーのブラッシュアップで

検討会を行いました。


指導者養成研修修了者の集まれるメンバーが観察する中で

事例検討会を行ったのです。


私も検討者として参加しましたが、

司会者も検討者も、

長い間関わってきたメンバー。

他の検討者の質問を聴いていても

「あ~、そこのとこ、先にきいちゃうんだ・・・」

みたいに、検討の流れがいちいち腑に落ちます。


安心できるのです。

それは、確認しなくてもルールは守られる。

という部分と、

聴ききれない状況でも、

次の部分を重ねて質問してくれる。


何度も言いますが、

基本の部分を身に付けているメンバー間では

かなり安心して事例の振り返りが可能です。


対人援助者の底上げとは、

そういったメンバーを増やすことなのかもしれません。

一朝一夕ではなく、地味なことの繰り返しだと思います。


それにしても事例検討会は勉強になります。

忘れても忘れても基本を学ぶ


昨日は午後から、神戸市老人福祉施設連盟相談員会の研修でした。

今年度は、昨年の6月の総会の時と、

11月の1泊研修、

そして昨日と3回の研修に関わらせていただきました。


基本的な学びを積み重ねていこうとしたのですが、

毎回参加できない方もあり、、、

実際、昨日の回のみの参加者も半分以上おられたようで、

結局、毎回基本的な学びを繰り返すことになってしまいました。


ただ、3回とも参加されたメンバーでも

前回のことは忘れてしまっていて、

新鮮な気持ちで受講された感じの方もおられ(笑)


そう、人間とは忘れる生き物です。

それならば、忘れても、忘れても

繰り返し、繰り返し、基本を学ぶ。

なぜなら基本だから。

そこがなければ実践も、応用もありません。

あきらめず、取り組みたいと思います。

2014年3月13日木曜日

コンビニの店長さんだって地域のケアネットに!


今日は、

神戸市東灘区のあんしんすこやかセンター(神戸では地域包括支援センターをこう呼ぶ)で

地域での認知症サポートネットワーク「お魚の会」の研修会でした。


先月との続きで、前回は「人が人を支援する関係」や「人を理解すること」についてお話ししました。

今回は、専門職と地域のネットワーク、専門職の支援の考え方や地域での連携(チームで関わること)、

地域包括ケアや地域ケア会議のお話しをしました。


参加者にコンビニの店長さんが参加されていて、嬉しいなと感じました。


皆さんもご存じのとおり、

高齢者の方は結構コンビニを利用されます。

惣菜やビール・タバコの購入、そして公共料金の支払い。


私が以前、施設に勤めていた町でコンビニが閉店した後、

多くの高齢者が公共料金を払えなくなりました。


そして、少し支援が必要かなって高齢者の方々は、

生活圏域がそんなに広くないので、決まったコンビニを利用されるのです。


そう意味でコンビニの店員さんは、

町の高齢者の馴染みに関係であり、

見守りの出来る社会資源です。

しかも、「体調の良し悪し」や、

「お釣りの計算がおぼつかないみたい」や、

「昨日1リットルの牛乳買ったのに、今朝もまた同じもの買いに来た」とか、

「ここ2~3日姿を見かけへん」とかの情報を持っているのです。


今後、地域で支援ネットワークを作るときに視野に入れておいた方がいいのです。

だから、今日の会に店長さんが参加されていたことが嬉しかったのです。

言うときますね、

魚崎北部あんしんすこやかセンター圏域のセブンイレブンですよ!!

2014年3月12日水曜日

久々の手抜きレシピ


本日は、

兵庫県のチームケア推進研修第6弾、たつの会場でした。

受講された皆さんは、非常に熱心に参加され、

リーダー養成研修を受けた講師ファシリテーター陣も

落ち着いて、いい研修になりました。

で、最近、基本的なことをぶちぶち書いてましたので、


昨日の、晩ご飯。


サラダ(レタス、セロリと玉ねぎとキュウリのスライス/やさしいお酢とオリーブオイル+ブラックペパー)

スパゲティ、市販のパスタ用クリームソースにバジルをかけて

カラスガレイのソテー、きのこソースがけ

(カラスガレイをセージ・ガーリックソルト・ペパーで下味をしておき、オリーブオイルとバターでソテー、そこに市販のスープパスタソースをかけ、我が家のパセリを乗せたもの)

580円の白ワイン

以上

市販のパスタソース、いろいろなものが出てますので

パスタ意外に使うと結構手軽にバリエーションが増えますよ。


時間があればソースも作るのは楽しいですが、

無理なときには代用品を使うのもありだと思います。

対人援助でも、代替えケア等を考えるのって結構楽しいですよね。

2014年3月11日火曜日

ケアプランは当て書きではない


今日は神戸で「自立支援型ケアマネジメント研修」でした。

グループワークを中心に、基本的なことの学びです。

2月に行った続きなのですが、

前回事例の目標設定まで考えたので、

今回は、目標達成のための支援内容、

言い換えれば課題解決のための支援内容です。


支援内容とは、

ヘルパーさんやデイサービスではありません。

課題解決のための具体的な支援内容です。

「病気を再発せずに元気で暮らしたい」という人が、

「薬の飲み忘れ」がある場合、

「服薬の声おかけをする」とか「お薬カレンダーを作る」とか

「薬が飲めたらチェックする」というのが支援内容です。


それを誰がするかは、その後考えることです。


お芝居の脚本で「当て書き」というのがあるそうです。

先に役者さんが決まっていて、

その役者さんにはまるように台本を書くのだそうです。

役者さんを引き立てるには、そういうの方法もありだと思います。


が、我々の仕事は、利用者を引き立てることは大切でも

支援者を引き立てるのはお門違いです。

どういったことで支援するのかがあって、

最適な実践者が選ばれるからこそ

その人らしい暮らしに近づいて、

利用者が引き立つのです。

2014年3月10日月曜日

意識して取り組むと変化が現れる


今日は、

明石市医師会包括のリーダーさんたちと

グループワークの振り返りで学びの時間を持ちました。


それぞれのリーダーさんが担当するグループでの

取り組みの報告や所感を出し合って

取り組みがどうであったのかを考えました。


意識して関わりのやり方を変えてみたり

意識して、待ちの姿勢を保ってみたり

工夫は様々ですが、

メンバーから意見が出てきたり、

事例の振り返りを定期的に行うようになったり

以前よりはお互いに喋るようになったり

グループ内に変化があったようです。


最初に思ったほどの効果がなかったとしても

前進したのならOKです。

そこからまた次に進みます。

意識して取り組んでいると

何らかの変化が出てきます。

それを目標に向けてどのように常気ていくかです。

2014年3月9日日曜日

考え方ややり方の基本を学んだら意識して繰り返す


2013年度の兵庫県主任ケアマネジャーの研修

本日でCコースも終わり、全日程終了となりました。

修了証を受け取られた受講生の皆さま、

いや、新しく主任介護支援専門員になられた皆さま

おめでとうございます。

快調はじめ常任理事、研修の委員会、事務局の皆さまも

お疲れさまでした。


さて、

主任ケアマネジャーの研修で

“気づきの事例検討会”の考え方や方法などの「型」を学びました。

昨日・今日の演習でも、ルールを守り型どおりに

事例を振り返り、深めていかれました。

そう、やり方を学んだのですから

丁寧に向き合えば他の援助者の事例を

一緒に振り返り、深めていくことはできるのです。


ただし、今日は免許証を手に入れただけなので、

実際にこれから経験を積まなければ身にはつきません。

ときには電柱にぶつけたり、擦ったりしながら

ある程度自信を持って運転ができるようになるのと同じで、

事例検討会や事例の振り返りも

実際に繰り返しやらなければなりません。


ある意味、今日がスタートラインですので

一歩一歩、丁寧に意識しながら

歩みを進めてください。


今日は、協力してくれた家族や職場の人に感謝しつつ、

自分自身にご褒美あげてくださいね。お疲れさまでした。

2014年3月8日土曜日

九九を覚えると色々な効果が生まれる


九九を覚えると、

3+3+3+3=12

が、

3×4=12

になる。


面倒くさいことが少し減る。


バイステックを覚えると

クライアントのいろいろな部分が

見えるかもしれない。

だから

面倒くさいことが増えるかもしれない。


なぜ面倒くさいかというと

その人の心の部分が聴けるかもしれないから。


ただし、

その人の心の部分を知ると

支援をする時のヒントがいっぱいもらえる。


そう、

基本というのは

そこから広げるためには必須なんです・



2014年3月7日金曜日

九九は覚えるでしょう?!


最近の研修でつくずく感じること。

「バイステックの原則」

覚えなくても仕事できるとでも思ってるの???

はっきりいうけど

バイステックだけじゃないし、

倫理観とか

まじ、大切やけど。


小学生が九九覚えるのと同じレベルで

バイステックとか大切やと思うけど、、、


ご意見ください。

2014年3月6日木曜日

トレーニングするには基本を学ぶべし


今日で、

主任介護支援専門員研修Bコースが終了しました。

受講生の皆さん、11日間お疲れさまでした。


昨日、トレーニングのためには

繰り返しの継続が必要と書きました。


トレーニングをするためには、

基本を学ばねばなりません。

なぜなら、

基本通りに繰り返さねば、

間違った方を身に付けてしまうからです。


例えば、

バイステックの7つの原則を身に付けていなければ、

そこから始めてください。

それを飛ばして、

トレーニングを積んでも

力にはならないと思います。

2014年3月5日水曜日

トレーニングとは繰り返すこと


今日は、

主任介護支援専門員研修の事例検討の演習

午後からは、実際に事例検討会を行いました。


ここのコマでいつも受講生が漏らす感想は、

「質問するのが難しい」

ということ。


初めて事例検討会で質問するのだから

上手にできるなんてことは考えなくていいです。

何のために、

何を、

どのように

きくのか。

そのことを意識して、

丁寧に聴いて欲しいと思います。


そして、

この研修が終わってからも

事例検討会や日頃の面接で、

意識して質問をしてください。

そうすれば、必ず質問できるようになります。


質問のトレーニングについて聞かれることがありますが、

トレーニングとは体に覚えこませること。

なので、1回くらいではダメで、

繰り返し行うことが必要です。

2014年3月4日火曜日

研修の仕事のおまけに旅行しました。


先程アップしたように、

昨日は夫婦そろって和歌山県の新宮市に行ってました。

研修後、国民休暇村南紀勝浦というところにお泊りして、

御馳走と、晩と朝にお風呂を楽しみました。


晩はオリオン座を見ながらの露天風呂。


今朝は、日の出をたっぷりと楽しみました。



朝ごはんを食べた後、

那智大社と青岸渡寺、

那智の滝を見て

癒され、


本州最南端

潮岬からの雄大なロケーションに癒され



道の駅で

生マグロ丼定食を食べて癒され

無事に帰ってまいりました。

明日から、

また顔晴ります。

ストレスマネジメントとアセスメントでの質問の研修


昨日は、

和歌山県の新宮市で研修でした。

しかも夫婦で呼んでいただき、

午前中は連れ合いがストレスマネジメントに関する研修。

午後は、私がアセスメント(電話インテーク)における

面接での質問の考え方の演習。

最期に、再度ストレスケア。

でした。


夫婦で来てほしいと昨年の早い時期にオファーをいただき、

3月3日に決まっていたのですが、

午前中がストレスケアで癒されて、

午後から演習でストレス溜めると勿体ないので、

最期に再度ストレスケアというプログラムでした。


面接がストレスになる方が結構おられます。

が、面接におけるストレスを少しでも軽減するなら、

基本を知り、丁寧に行うことだと思います。

対人援助の面接はライブであり、

同じものは一つとしてありません。

でも、基本的な考え方は同じです。

そのことを忘れてはならないと思います。

2014年3月3日月曜日

現状の1.8倍働けるか?

昨日は、兵庫県総合リハビリテーションケア研究大会に参加しました。

基調講演で「2055年の後期高齢者と働く世代のバランスを見ると、介護職やケアマネジャーなどの仕事は、現状の1.8倍働かなければ、日常生活の支援が間に合わなくなるそうです。

だから国のいう地域包括ケアシステムを創り上げる必要があるし、介護予防にも取り組まなければならない。
と、いうことだそうです。

効率を求めると、どうしても個別ケアにしわ寄せが来る。
それも、致し方ないのかもしれない。と感じる内容の話しでした。

ケアマネジャーのポジションで、如何に個別プランを立てて、インフォーマル、しかもパーソナルなサポートを組織化できるか。

でなければ、その人らしい暮らしの支援という、自立支援は不可能に近いと感じましたが、1.8倍働かなくてもできるためには、社会保障財源だけで語っていても拉致はあかないとも感じました。

さまざまな政策を総合的に見る視点がますます必要になるのだろうなぁ。とも感じました。



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2014年3月2日日曜日

指導者養成研修4期生終了おめでとうございます。


昨日は、

兵庫県介護支援専門員協会の

指導者養成研修の4期生、3年間の最終日。

研究発表会と修了式でした。


中間発表の時とは全然違い、

仮説も練り直し、根拠も洗い直し、

若干詰めの甘さはあるものの、

ちゃんと研究発表の体をなすものでした。


何より、発表の態度がいい!!

多少緊張はしているものの、

堂々としていて、さすが3年間の研修を乗り越えてきた感じが現れています。


ただし、

研修の過程は終了しましたが、

指導者養成講座を終えて、

地域や事業所のケアマネジャーさんの支援を行うことを思えば

やっとスタート地点です。

これからも一緒に顔晴りましょう!!