2014年3月25日火曜日

ケアマネジャーの研修内容の見直しについて


再来年度から、

ケアマネジャーの実務研修はじめ

更新研修や主任研修の内容が見直されます。


例えば、

実務研修は、今まで任意で自由裁量だった基礎研修と抱き合わせのかたちになり

44時間だったものが、87時間になります。

新しく加わった内容には「ケアマネジメントの展開」と称して

「脳血管障害に関する事例」「認知症に関するj事例」

「筋骨格系疾患と生活不活発病に関する事例」

内臓の機能不全(糖尿病。高血圧、脂質異常症、心疾患、呼吸器疾患、腎臓病、肝臓病)に関する事例」

「看取りに関する事例」にそれぞれ5時間の計25時間が増えている。

他にも色々と増えているのだが、

気になることが2点。


一つは、「相談援助職としての基本姿勢と相談援助技術の基礎」講義・演習込みで4時間しかないのです。

ケアマネジャーとしての専門性は何なのでしょうか?

いろいろな所で相談援助技術に関する講師もさせていただきますが、

ロールプレイ含めて、なかなか真っ当な面接ができないのが現状です。

ここの事例に向き合うときも基本となる技術は面接です。

それが4時間って、、、あんまりでしょう。

「アセスメント」や「人権や倫理」「プロセス」について学んだとしても

面接ができなければ、実践としては何もできないことになるのです。

ちゃんとした面接を実践できる理論・知識・技術があってこそのケアマネジャーです。

そこのところバランスが悪すぎます。


二つ目は、「脳血管障害」について学ぶことはアセスメントするうえで重要ですし、

その他の「疾患や障がい」について学ぶことは有効だと思います。

(学んでも面接ができなければ支援はできませんけどね)

ただし、治療を行うのではなく、生活支援を行う場合、マニュアルはそのまま使えません。

ここに事例は異なるのですから、

例えば、脳血管パスのような隊員支援の流れができたとしても

個別事例では、そこには当てはまらないことが多いのです。

なぜなら、同じ疾患、同じ障がいがあったとしても、

抱えるニーズは別物だからです。

ケアマネジメントは、ニーズがあってこその社会資源です。

クライアントを社会資源に当てはまることは本来の視点と逆方向です。

先にマニュアルあり気にならないかが心配です。


以上2点、どな思わはりますか?

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