近畿介護支援専門員研究大会の記念講演に
上野千鶴子氏(認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長)がお話しされました。
ケアマネジャーの応援団を自称され、
介護保険制度の中で、
「地域包括ケアシステム」やそのための「多職種連携」の実現のためには
ケアマネジャーの社会的地位と報酬のアップが必要であると発言されました。
その前提には、著書「おひとりさまの老後」にも関連して、
公的社会保障制度としての介護保険は
「おひとりさま」を基準に考えられるべきで
最初から家族を当てにしていてはいけない。
であるなら、その社会資源のコーディネーションを行うケアマネジャーは
それなりの専門職として医師や弁護士なみの裁量権も必要である。ともおっしゃっておられました。
しかし私が感じた力強い応援メッセージの中心は、
「ケアマネジャーよ、そのための力量をちゃんとつけなさい」というものだった。
対人援助の専門家として基本的な知識や技術、その前提の考え方等々、
自薦として使える人になってください。
という願いであると感じました。
そう、上野氏が語ったように
ケアマネジャーが専門性を向上させ力量をつけない限り
社会的地位の向上も報酬のアップも見込めないし、
「おひとりさま」が安心して在宅で暮らしていくための
地域を作り上げていくことなど不可能なのです。
上野氏のメッセージを謙虚に受け止めると同時に
それだけの期待と理解して利用者に向き合う必要があると思います。
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