2014年3月26日水曜日

在宅での看取りケア


先日参加してきた近畿介護支援専門員研究大会、

第2日目の第6分科会で「在宅での看取りケアを考える」での発表を

ずっと聴かせていただきました。


クライアント本人の意向を聴きとる家族と専門職の間で調整役としての役割を担いつで受けたケース。

在宅で最期を希望する本人と主介護者で精神疾患を持つ息子と在宅をあきらめている他の家族の間の調整を行うケース。

老健施設から在宅に戻り最期を迎えるために、チームで家族支援体制を構築したケース。

血縁の家族は居なかったが、元職場の後輩や近隣住民、家主等々の協力のもと最期の直前まで自宅で過ごせたケース。

ガン末期のクライアントの思いを汲み、リハビリメニューを軸にチーム形成し、在宅での看取りをあきらめなかったケース。


以上が非常に荒っぽいが、発表されたケース概要です。

全ての発表に共通するものは、

自宅で過ごしたいというクライアント本人の思いを実現させたい。

という目標の共有、もしくはその方向へ向かっていこうとする合意があること。

その方針を専門的に承認し支える専門職のかかわりがあること。

ある程度の証人と支援が得られれば

家族(たとえ精神疾患を持っていたとしても)や近隣といった

専門的な知識や技術を持っていない人の力が発揮されるということ。

これらのことは大きな学びとなりました。


地域包括ケアシステムとは、こういったことではないのだろうか。

と感じさえしました。

「在宅での看取りケア」を考える場合、

地域における支援の輪とでもいうような

ケアのシステム構築が必要です。

このことは、認知症ケアであったり

一人住まいの高齢者や障がい者の支援でも

同じことがいえるのだと改めて思うことができた分科会でした。


また、そのシステム構築のための

多職種連携について

できる限り楽しい交わり(ただ単に遊びに中ではなく、遊び心のあるサポーティブナ学びの共有)の中で

そうごに弦り上げていく努力が必要であることの示唆を座長のコメントから得たことも収穫でした。


来年は2月に和歌山の田辺です。

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