2014年1月31日金曜日

一人で抱え込まない


今日は、

上郡町で「心配ごと・何でも相談員」さんの研修でした。

ベースは民生委員さんで、登板で相談員としてボランタリーに活動されています。


研修終了時の質問で、

 「相談にのっているというか、お話しを聴いていて

  どうも認知症じゃないかなぁ、、、と感じて、

  そのうち、確信的に認知症のようで、

  心配ごとにお応えしてもちゃんと伝わらないのではないかと、、、

  こんな時はどうしたらいいでしょうか?」


こんな時は、相談すればいいのですが、

守秘義務もありますので、

誰にでもというわけには行きません。

先ずは、相談事業を管掌する社会福祉協議会の担当者に相談する。

そして、もしご家族がいるなら、ご家族にも相談したうえで、

ご家族にも、心配や困りごとなどが生じているのなら、

地域包括支援センターにつなぐ。

その先は、地域包括が専門医やその他の専門機関とつないでくれると思います。

こういった感じで、お一人の方を見守る輪を作っていきます。


実は、こういったことの地道な取り組みが

地域包括ケアシステムにつながってきますし、

実のある地域ケア会議に発展します。

そのためにも、一人で抱え込むことはご法度です。

「聴く」という支援


人は、

生きているといろいろ考えます。


それは、生活の中の出来事に対して、

楽しみを感じたり、嬉しくなったり、

悲しみを感じたり、不安を感じたり、

感情を動かされることがあって、

そういった事柄について、

「何で?」と考えてしまうからです。


ちょっとしたことで、

「あっ、そうか!」と解決できればいいのですが、

なかなかそうはいかないことも多いです。


そういったときに、

楽しさや嬉しさ、悲しみや不安なども合わせて、

自分の感情を表現でき、少し解放されます。

すると心の中に少し余裕(隙間)ができて

考えを整理しやすくなります。


そのためには、

聴いてくれる人が必要です。

ソーシャルワーカーやケアマネジャーが

メインの仕事をする大前提に

「聴く」という仕事があります。

実はこのこと自体が支援であり、

重要なプロセスであることを

肝に銘じておくことが肝要です。

2014年1月30日木曜日

目標設定は具体的に


昨日今日と、介護支援専門員更新B前期の演習指導でした。

実務研修とほぼ同じ内容で、

前期は模擬事例を使いケアプランを立てるグループ演習です。


ケアプランの中に課題解決のもくひょ王設定をするのですが、

直ぐに「ADLを維持する」とか「健康に暮らす」とか書かれていました。


短期目標の設定は、できる限り具体的な方がいいのです。

「五メートル歩けるようになる」とか「毎日、薬のカレンダーにチェックを入れる」とか

クライアントご本人も明確に、その状態像をイメージできる方がいいのです。

前述のように書いた方がスマートで、それらしく聞こえるのですが、

何を目指すのかが不明瞭です。


大切なことは、

関わる皆さんが明確に目標を思い描ける表現を使うことです。

2014年1月28日火曜日

自分自身を褒める


今日は、お家仕事でした。


研修の中でお話しすることがあります。

それは、自分自身にご褒美をあげること。


私は、「対人援助の仕事は結果ではない」といっています。

「じゃあ、何なんだ?」と問われれば、

「プロセスの仕事」といいます。

一番評価されるのはプロセスです。

言い換えると関係性の仕事。


そんな中で、クライアントの生活が好転してくる。

その時には、結果ではなく

プロセスの中の通過点として

クライアントを承認すると思います。

その時に、自分自身も褒める。

ささやかでもいいから、ご褒美をあげる。

大切なことです。


それが当たり前のことができた時でも、

ちゃんと褒める。

当たり前のことを当たり前にできることは、

プロフェッショナルの第一条件です。

その積み重ねが経験知につながります。

そんな時に、自分自身に謙遜する必要はありませんし、

自分自身に謙遜しても始まりません。


ちゃんと自分自身を褒めることをしてください。

2014年1月27日月曜日

自立支援型のケアマネジメントも関係づくりが必要


今日は、

神戸市ケアマネジャー連絡会の

自立支援型ケアマネジメント研修の継続研修でした。

昨年度、実施した3日間シリーズの研修の

フォローアップというか、振り返りの研修です。


今日の研修は、決してハウツーものではないのですが、

ちまたには「〇〇会議をうまく進めるコツ」とか、

「アセスメントから課題を導き出す方法」みたいな

研修企画や書籍が散見されます。


もしかしたら自立支援型のケアプラン作成も

何らかのハウツーがありそうですが、、、

対人援助の基本的な部分をきっちり学んで

意識した実践を心がけない限り

自立支援型のケアプランはできないし、

アセスメントからの課題抽出や会議運営だって困難です。


人間関係をベースに仕事をするわけで

そこに登場する人物の信頼関係が作られないなければ、

援助関係の形成はできないでしょう。


そして、自立支援型のケアマネジメントってなんか妙でしょう。

そもそもケアマネジメントはクライアントの自立支援を行うのですから。


まず初めの第一歩は、関係づくりです。

2014年1月26日日曜日

本当に学ぶなら「手っ取り早く」はない


今日は、

「気づきの事例検討会」研究部会とブラッシュアップでした。


「気づきの事例検討会」だけではなく、

対人援助そのものもだと感じていますが、

知識だけではなく、技術も解っていて、

しかも実践ができる。

そのためには、基本的な理念や価値・倫理といった

ベースの部分がからだに染み込んでいないとできません。


そして、

その基本的な視点を体に染み込ませるためには、

知識として学ぶことと、

それを基に、実践である事例を振り返り検証することが必要。

簡単に学ぶことはできませんし。

継続して、繰り返し、学ぶ必要があります。


そして、

その基礎ができない人が集まっても

個別事例を検証し、

その後のケアにつなげる形の地域ケア会議は

行えないことを知っておかなければなりません。


私が「あせらずに、丁寧に、」というと、

「そんなこと言っていたら、平成27年度からの

地域ケア会議に間に合わない」という声が聞こえてくるのですが、

地域ケア会議という名前の会議を開催すればいいであれば、

やればいいと思いますが、質の向上はあり得ないですよ。

そのことも解ってるのでしょうか?

本気にならないと

変わりません。変われません。

若草山の山焼き


昨日は、

奈良市の商工観光会館で

LISTEN
(奈良市でデイサービス・訪問介護・居宅介護支援や認知症カフェをされている会社)

主催の研修「稲松真人の対人援助sy九対象セミナー ~人が人を援助するとは?~」

でした。

午前午後と6時間に及ぶ研修でしたが、

楽しい時間を共有できました。


そして、

昨日は、偶然にも若草山の山焼きがありました。

もしかしたら、偶然ではなくLISTENの片岡さんの優しだったかもしれません。


そんなに近くでは見れませんでしたが、

生で見る山焼きは迫力がありました。


点火前の花火もとても綺麗でした。

2014年1月24日金曜日

人生の下り道のケア


今日は、

神戸市の自立型ケアマネジメント研修1日目。

講師ではなく、聴講。

2日目、3日目の演習指導に当たるので、

福井県立大学の奥西先生の講義を聴いてまいりました。


その中で、

「高齢者ケアは、人生のピークを過ぎて

下り坂に入った部分のケア。

山にたとえると

登山時ではなく、下山時にあたります。」


山の事故は、

登山時は30%、下山時に70%だそうです。

それだけ、リスクが高いということです。


だからといって、人生という登山を始めた以上辞めるわけには行きませんし、

ターミナルに至るまで、歩ききらねばなりません。

この下山の行程を、いかにその人らしく歩み、

ソフトランディングしていただけるか。

その考え方が必要だとのお話し。

リスクの回避ばかり考えていては、

その帆とらしさがなくなります。

かといって、リスキーな方がいいということでもありません。


だから自立生活の支援は簡単ではないのです。

全くその通りだと思います。

2014年1月23日木曜日

一方的に話されると聴きづらい


今日は、予定がキャンセルになりお家仕事でした。


昨日の、NHKの「あさいち」(8:15からの情報番組)を観ていたら、

家族内の会話のことがテーマでした。


世間では、

「妻が日常のいろいろなことを夫に聴いてもらえない」

「母親が、子どもと会話が続かない」

といった悩みがあるそうです。


我が家では考えづらいことですが、、、


原因は、相手の状況を考えずに一方的に話しかけるからだそうです。

もちろんそれだけではなく、他にも理由はあるのでしょうが。

話しはじめるときに

「ねえねえ、、〇〇がこうなってて、やりづらいから仕事で困ってるねんけど・・・」

と話しかけるとよくないようで、

「ちょっと相談があるんだけど、、、」

という風に、相手に聴いてくれるかどうかの選択権をゆだねるのが良いようです。


このようなことは、職場内のコミュニケーションでもやってしまうことがあるように感じます。

相手の立場や状況をかんがみて話しかける。

聴いてもらって当然という態度は、相手の聴く気を削いでしまう。

気をつけたいものです。

冬の丹波路


昨日は、

午後の2時~4時、「ハートフルかすが」ケアマネジャーさん研修

18時半~20時半、「丹南福祉センター」主にデイサービスのスタッフさん研修


午前中に播磨町の家を出て、

175号線を北上、

丹波市から篠山市には176号線を南下、


先だっての日曜に降った雪が

山の北側斜面、あぜ道、民家の屋根に

少し残っていて、白いコントラスト綺麗でした。

(写真がなくてごめんなさい)


ほんとやったら、タイ杭焼きを巡ってみたり

お寺を回ってみたり、黒井の城跡に登ってみたり

楽しみたいところですが、、、

2本の研修で楽しい時間を過ごし、

異動の時間で冬の丹波路を楽しみました。


但馬路の竹田城址もいいですが、

県内外の皆さま、丹波路にも足を運んでくださいませ。

2014年1月21日火曜日

チームケア推進研修(自分で喋る方が楽!)


今日は、

チームケア推進研修
(兵庫県介護支援専門員協会が兵庫県の委託を受けて県下7か所で実施)

の明石会場の日でした。


私は、主担当なんですが、

朝の説明と、最後の総まとめのみお喋りで、

中身は、チームケア推進リーダー養成研修修了者
(県からの委託の一環で、今回の研修の前段に5日間かけて行った研修)

が担います。


この日のために準備を重ね、

講義を担当する人、演習の進行を担当する人などに分担して、

9:30~16:30の研修のほとんどを運営します。

自分たちが5日間かけて学んだ内容を

ダイジェスト版1日で伝えようとするので

受講生も伝える側もかなりハードです。


そう、リーダー養成研修の方では講師としてかかわっていたので、

いわば私も含めた講師陣の研修受講生が講師役となった研修なのです。

なんか、参観日に来た保護者の感じ、っていうか、

自分が講義するより、はるかに緊張している自分がいました。


でも、新しく講師役を担える人材を育成するためには、

必要なカリキュラムです。

今日は、受講生の皆さんも真摯に取り組まれておられ、

内容の割に尺の短い研修でしたが、

濃い研修になったように感じます。

















受講生の皆様、講師ファシリテーターの皆さん
本当にお疲れさまでした。

2014年1月20日月曜日

たまった作業に取り掛かるのはエネルギーがいる


しばらくブログが滞っておりまして、、、

このようなブログでも、ときおり

「楽しみにしています」といってくださる方がおられるので、

多少なりとも申し訳なく思いながら、

後回しになってしまっておりました。


御坊市に行った日の夜は

兵庫県介護支援専門員協会の相談窓口委員会

翌17日は、介護支援専門員実務研修講師説明会

夜は、飲み会。

18日は、介護支援専門員協会指導者養成研修4期生の事例検討会

夜は、西神戸混声合唱団の練習

昨日は、スーパービジョンが4本。疲れて夫婦で外食。

そして、本日は午後からスーパービジョンが1件。

それ以外は家事と事務仕事。

夜の用事が続くとついついブログを打つのが億劫になり、

いつもなら翌朝、「昨日は、」の書き出しで日記を書くのですが、、

朝もバタバタしてるとずるずるとしてしまい、

小学生時代の夏休みの宿題のごとく


このようなルーチンの作業は溜めてしまうと

取り掛かること自体にエネルギーが必要です。

現場における、諸所の記録と同じです。

ブログの更新を楽しみにしていた皆さまごめんなさい。

この埋め合わせはいずれさせていただきます。

(このお詫びの仕方が、一般的で、何の具体性もない、いわば一番あかんのですわ)

2014年1月17日金曜日

丁寧な仕事をするためには


昨日は、

和歌山県の御坊市に行ってきました。

ケアマネジメントプロセスについてお話しをしました。


プロセスというのは、手順です。

ケアマネジメントという支援をどのようにするか、

そのやり方です。

このことを知らずしてケアマネジメントはできません。

それも、どんな手順があるかだけではなく、

それぞれの過程で、

何を目的に、どのような目標を立て、どのように行うのか、どのような留意点があるか、、、

ということが分かっていて、それを実践する技術を持っているか、、、

そして、その根底にあるどのような理念・価値・倫理に基づいているのか。

これらのことが基礎的な部分です。


丁寧に仕事をしようとするには、

上記のような部分が押さえられたうえで、

そのことについて丁寧に取り組むといいうことです。


丁寧に仕事に取り組むためには、

基本的な考え方や知識・技術が当然必要なのです。

日高御坊の皆さん、伝わりましたでしょうか?

ではまた9月にお会いしましょう!!

2014年1月16日木曜日

自分と相手の関係を客観的にも振り返る


昨日は、

午後から、週末の事例検討会の事例選定作業。

晩方はGSV:グループスーパービジョンで芦屋にいました。


一生懸命にクライアントと向き合っているのに

クレームが来たり、担当交代の相談が管理者にあったりすると

へこみますよね。

何か、自分が否定されたみたいで。。。


そういう時に

事例を振り返る必要があります。

利用者はどのように感じていたのか?

家族はどのように感じていたのか?

自分はどのように理解し、言動していたのか?


クレームが来たからっといって

100%自分が否定されていたのかは別です。

そういったことが起こると

少なからず感情の部分に引きずられやすくなります。


冷静に、事例と向き合う。

試行する時間が必要になります。

2014年1月15日水曜日

何を仕事にするか、どのように仕事をするか


昨日は、

若い友人と晩ご飯を一緒に食べました。

(私の場合は、飲みました。ですが、、、)


彼は、フリーランスではありませんが、

認知症ケアに関する講師をしておられます。

その部分に力を注ごうとすると、

お勤めの仕事がひっかかってきます。

私自身も勤め人の時には、

少なからずひっかかっていたことです。


「何を仕事にするか」というとき、

「自分のやりたいこと」という視点は重要です。

ただし、それで食べていけるか?

という視点も外せません。


なぜ仕事をするのか?を考えるときに

「経済的自立」は重要なことですから。

でも、仕事とはそれだけではないと感じています。

「社会貢献」や「自己実現」ということも

大きな部分です。


この「経済的自立」「社会貢献」「自己実現」という

3つの視点のバランスを考えながら働く、

くりかえしますが、このバランスを考えることはとても重要です。


そして、それと同じくらい重要なことが

「どのように仕事をするか」ということです。

具体的には、

「何を目的に」「どこを目指して」「どのように働くか」です。

この3つのポイントは、

先の、3つの視点にそれぞれつながります。


卒業シーズンが近づいていますが、

就職活動と向き合うときに考えて欲しいポイントだと思っています。

2014年1月14日火曜日

目標を立てる


昨日は、

新年初のスーパービジョン面接でした。


信念ということで、

今年の目標について話し合いました。

バイジーさんが云われた目標について

口頭ではありますが、事例の中でひっかかっている点を語ってもらいました。

そんな中から、どのように向き合っていくのかを探りました。


次回からは、

目標についてひっかかっている事例をまとめてもらい

丁寧に振り返りながら、何を学び、何にトライしていくのか、

一緒に明確にいていきたいと思います。


ここでも大切なのは、

目標を立てるということです。

どこに向かうかということが明確でないと不安になります。

できるだけ、具体的に着地点をイメージすることです。

そうすることで、そのために何をするかが見えてきます。

直ぐに具体化できないときには、

実際の事例を振り返りながら、

今後、どのようにすれば望ましい対応にできるかについて話し合い

少しずつでも具体化していきます。


そう、何のために、どこまで、何をするかです。

2014年1月13日月曜日

思い入れが強くても冷静さも

昨日は、
兵庫県介護支援専門員協会のチームケア推進研修の神戸会場でした。

グループワークの中で、「利用者の思いに寄り添う」とか「利用者の意向を尊重して」とかの言葉が聞かれます。
利用者の望む暮らしを目指すためには、利用者の思いを大切にすることは重要です。
なので援助職者は、
ある程度、利用者への思い入れがないと仕事がしづらいものです。利用者の応援団の一員ということです。

ただし、時として思い入れが強過ぎると、利用者の代弁を行おうとする際に冷静さを欠いてきっちりと言語化ができないことがあります。

先日テレビで"すべらない話し"を見ていて、タレントのほしやんさんの話しを聴いて大笑いしながら感じたことです、、、
ほしやんさんが、「おねしょしない」と普通のパンツをはいた子どもと一緒に寝ることになり、万が一おねしょしちゃっても子どもが寝ぼけている内にパンツを履き替えさせて、朝起きだ時に「失敗しなかったなぁ」と褒めてやろうと思い、息子さんの股間を度々チェックしながら寝たそうです。
ところが息子さんは、夜中じゅうお父さんに股間を触られて怖くて寝れなかったそうで、その事を幼稚園で先生に打ち明けました。話しを聞いた先生は、父親による虐待を疑ったようで、呼び出した両親にその事を確かめようとしたときに、ほしやんさんの妻は、ほしやんさんの親心を疑われた事がショックで怒り心頭に発し「この人は本当にいい父親で、いつも子どものことを考えてくれる人なんです。それなのにショックでした。」と言ってしまいました。
そうです、夫に対する思い入れが強く、怒りのために冷静さを欠いたために「それなのに疑われてしまいショックでした」の肝心な「疑われてしまい」を飛ばしてしまったので、全く逆の意味になってしまったのです。

そう、思い入れが強くても冷静さを欠いてはいけないのです。

時々、思い入れが強過ぎて失敗しているケアマネジャーさんを見ませんか?(^_^)

2014年1月12日日曜日

対人援助事業のホールディングス

昨日は、
神戸聖隷福祉事業団の理事会でした。
議事としては任期満了の役員の選出なのですが、その後の懇親会である理事の方から伺った話し。

国が、一施設のみの法人は経営基盤が弱いので合併等により一法人で多施設経営を薦めているのは知っていましたが、その先の話し。

病院を経営する医療法人が、在宅療養診療所を経営する他の医療法人やサ高住を経営する株式会社、福祉施設を経営する社会福祉法人等と緩やかな連携をつくってホールディングス化することで経営の安定化を図る動きがあるそうです。
私が現場にいた頃から、同年代の施設長仲間では同じような話しはしていましたが、形にはなりませんでした。


この動きに関して、経営もそうですが、継続的包括的にクライアントの支援をするにも有効だと思います。
クライアントの状況やニーズに応じて連携内でのサービス調整がしやすくなるからです。
そこにケアマネジャーがいればよりスムーズに支援が可能になると思います。

ただし、ここで重要なことは、対人援助職の倫理観です。悪い意味の囲い込みや、いわゆる貧困ビジネスのようなことが起こる可能性もあるからです。そこのところが担保されれば、このような連携が促進されることは歓迎ですね。

2014年1月11日土曜日

思い込みと仮説


昨晩は、

明石で、12月に行った事例検討会の振り返り学習会でした。


事例だけでなく、対人関係において

相手がどのような人かという、つまり相手を理解しようとするときに

通常は、

主観的理解:自分自身の経験や価値観に準じて理解しようとします。

このことは、別に悪いことではなく当たり前のことですが、

その相手と関わっていくときに、

自分の主観的な理解の方が居座ってしまい、

相手が異なった言動をすると受容しづらくなってきます。

そのときに、相手の言動を受け入れられずに

ややもすると自分の考え方を押し付けてしまいそうになります。

自分を変えなくて済みますから、

その方がある意味楽なのです。


それを防ぐためには、

最初に出会った時の主観的理解を

思い込むのではなく、仮説的に位置づけることです。

「相手は、こういう人かもしれない」って具合に。

仮説ですから、それとは異なる言動がされた場合に、

仮説の修正を行えるからです。


事例を振り返ってみると、

思い込みいから、相手を誘導したくなるケースが結構あります。

また、誘導しないまでも

自分の思い込み、もしくは先入観から

相手の理解が進まないケースもよくあることです。


思い込みと仮説立ては紙一重のようにも思います。

思い込みは避けるべきですが、

仮説立てすることはケース理解に有効です。

2014年1月10日金曜日

アイスブレイク

昨日もケアマネジャーの基礎研修でした。

朝9時から17時45分まで、ほぼ缶詰状態でグループワークなど演習中心の内容です。


私は、特に研修の最初は、できる限りアイスブレイクを取り入れます。

気持ちをほぐして、遠慮せず意見を言えたり、自分とは違う意見を受け止めたりしやすくなるためです。


アイスブレイクは研修のときだけのものではありません。

職場や家庭でも、あった方がいいと思います。

日常生活の中で、真面目なことばかりだと疲れてしまって、

かえってアイデアは出てこないと思います。

亡くなられた河合隼雄先生もおっしゃっておられました。
「真面目も休み休み言え!」って!



2014年1月8日水曜日

根拠があればこその専門職


今日は、

仕事始めでした。

介護支援専門員基礎研修の演習。

ケアマネジメントプロセスの中の

特にアセスメントからプランニングの部分を

演習を通じてトレーニングします。


介護保険でのケアプランは

ご存知、1票・2票がベースになるのですが、

利用者と家族の意向、総合的な援助の方針

生活全般にわたる課題、長期目標と短期目標

サービス内容、サービス期間(担当)、頻度・期間などで構成されでいます。


利用者・家族の生活に対する意向をこのように捉えたので、

総合的な援助の方針は、アセスメントの状況からもこのようにさせていただきます。

という感じで1票ができてきます。

それを具体的に展開すると2票の

それぞれの生活課題があがってきます。

その課題やそれに対応する目標も、

いずれも根拠が必要です。

「これこれこうこうの状況があり、利用者さんの意向や、家族や家屋の状況も踏まえると

こういうことが具体的な課題となってきます」って具合に。

根拠もなく、何となく課題や目標設定があるということは考えづらいでしょう。

ましてや、課題や目標が明確でないのに

先にデイサービスやヘルパーが決まっているなんてことはあり得ません。


それらの根拠となるのがアセスメントです。

アセスメントがあって個別のプランが出来上がるから

ケアマネジャーは専門職だと言えるのです。

2014年1月7日火曜日

お正月気分


今日までが

お正月休みって感じです。


新年に入って、4日のコーラス以外に対外的な動きはありませんでした。

それでもゴソゴソとお家仕事はしていたのですが、

明日からは、本格的にお仕事モードです。


世間的には「お正月気分」とか「お正月モード」といえば、

何となく気の抜けた、だら~っとしたイメージですが、

視点を変えてみると、

世間一般にキャパシティが広くなっているように感じます。

時間的にゆとりがある分、おおらかになっているのか、

新しい年の始まりからできるだけイライラしたくない気持ちがあるのか、

挨拶からして、

「おはようございます」ではなく

「おめでとうございます」ですから、

ちょっとしたことは受止められやすくなっているのかもしれません。


仕事が立て込んできても

この「おめでとうございます」っていう気分を続けられたら、

「少しは世の中が平和になるのかしらん」などと考えてしまいます。


よくよく考えてみたら、

日一日とそれなりに自分らしく生きさせてもらえていることは

それこそ、おめでたいことでございます。


そういうお正月気分なら続ける価値もあるのかもしれません。

2014年1月6日月曜日

言葉にしてみる


今日は、、、今日も、

お家仕事。


介護福祉士会のファーストステップ研修の

レポート評価をしておりました。


さまざまな職場で活躍しておられる方々、

それぞれの職場で何らかの課題を感じておられます。

私がお願いした課題は、

些細なことでもいいから、

課題に感じていることについて、

職場内で発信してみて、

仲間を作って改善計画を作成し、

試行的にでいいので取り組んでみて

レポートください。ってもの。


結構大変な課題なんですが、

皆さん、一所懸命に取り組んでいただけました。


レポートを読みながら感じたことは、

予想したような成果は得られなくても

課題に感じていたことを「言葉にする」と

同じように感じている人は見つかるということ。

そして、ほんの少しでも改善の方向が見えてくること。


職場内で、

「これって、おかしいよね?!」とか

「なんとかせんといかんよねぇ!!」って感じていることについて

ただ悩んでいるだけではなくて、

近しい人に言葉にして発信することは

大切なことだと思います。


始めの第一歩です。

2014年1月5日日曜日

家事はやりやすい人が!


今日は、

何も予定はない日でした。

連れ合いが東京に研修に行ったので、

早朝から深夜まで留守になり、

自然と私とピースの二人?となりました。


正月の変則 朝のゴミだし、

洗濯、朝食、、、掃除は手抜き、、、

風呂掃除、買い物、等々

家事全般をしなければなりません。


我が家では、

「家事はやりやすい人がする」というルールがあります。

やっていて、他に用事ができれば、

SOSを頼むことも可能です。

「家事」=家の事

なので家にいる人は、誰でも行うのが当たり前です。

ただ、分担制ではなく、緩やかに、なんとなく行うことは決まっています。

でも、本当に流動的です。


子どもが小さいときにも

「お手伝い」なる言葉はあまり使いませんでした。

お母さんがやるのが当たり前で、それを手伝う。ってニュアンスに聞こえるからです。


なので、

今日は私が一番家事をやりやすい人でした。

歌い初め


昨日は、

西神戸混声合唱団の本年の初練習でした。


2月11日に三田「郷の音ホール」で開催される

関西混声合唱フェスティバルの曲と

2015年5月31日(日)に「神戸新聞松方ホール」で開催予定の

第19回定期演奏会の曲の音取りをしました。


定期演奏会の曲も全曲決定し、

これからしばらくは新譜の音取りが続きます。

練習の中でも発声練習と音取りは地味な作業です。

しかし、ここのところがしっかりできないと

決していい演奏にはなりません。

かといって、発声や音程のことばかりに意識が偏りすぎると

歌に対する思いという大切な部分が抜けてしまいます。


対人援助面接においても

クライアントの喋っている中の情報の整理に注意が傾きすぎると

クライアントの感情の部分を受け止め損ねますし、

かといって、漢書の部分ばかりに気をとられると

客観的な情報を落としかねません。


客観的な思考と感情の部分のバランスは

あらゆることをするのに非常に重要な部分だと感じます。


西神戸混声合唱団第19回定期演奏会

2015年5月31日(日)14:00開演

神戸新聞松方ホール

今のうちからご予定くださいね!!

2014年1月3日金曜日

 “祈り”と“願い”


今日は、

初詣に行ってきました。

例年は紀伊東照宮だったのですが、

石段がきついメンバーがいたので

(私ではないですよ!!)

初めて、日前神宮(ひのくまじんぐう)・國懸神宮(くにかかすじんぐう)にお参りしました。


「初詣で神さまにお願いする」といいますが、

「お願い」とは自分以外の者に頼みごとをするのです。

神様でなくても友達にでもお願いはできます。


しかし、祈りは神や仏に対して行います。

自分では、自分だけではできない、成し得ないことに関して祈る。


願うことは、自分でできることでもお願いすることもあります。


そう思うと、他人の望む暮らしを実現したいと思うときに

クライアントに向かうときに

“祈り”に似た思いが込み上げてくるのも当然ではないでしょうか?

そんなことを思いながら

神殿に手を合わせる人々を見ていました。

2014年1月2日木曜日

お正月番組を見ながら


昨日、今日と

のんびりとお正月です。

(今日は、息子と甥っ子と温泉に行ったりしましたが、、、)


久しぶりに腰を据えてテレビを見たりしました。


お正月といえば寄席番組!

というイメージがあって、

昨今、そんなことはないと理解はしていますが、

漫才や落語をやっているイメージがあります。


お笑いタレントや漫才師の人が

朝から晩まで出ずっぱりで頑張っていますが、

いわゆるバラエティ番組が主流で、

じっくりとネタを聴かせてくれるものが少ない気がします。


漫才にしろ落語にしろ、

しっかりと話芸を楽しませてもらえる番組はないようです。

中には、ただやかましいだけで

おおよそ芸とはほど遠い人がテレビに出ていたります。


そんなテレビを見ながら、

何の芸(思い・知識・技術:お手て)もないケアマネジャーが

面接といっても

クライアントの話も聴かずに

制度やサービスの説明をしている。

書類回して給料もらう、


そんなことになっていないだろうか?

と、不安に、、、

そんなことが増えていかんように

そう願って、今年もお仕事いたします。

明けましておめでとうございます


昨日は、

和歌の浦の片男波に

初日の出を見に行ったのですが、

雲が次第に厚みを増して

残念ながらきれいな太陽を拝むことはできませんでした。

が、

夜が明けていく

美しい時間を感じることができ、

素敵な感覚でした。


本年もどうぞよろしくお願いします。