最近の、講演や講義、ワークショップのタイトルでよく使っているのですが、
はたして「傾聴」というのはどういったことでしょうか?
相手の声・ことばに耳を傾ける。
耳を澄ます。
といったことになるのでしょうか?
耳を澄ますのは物理的な音や声だけでしょうか?
声にならない、心の中の思いや感情、
その辺りのことまでを知りたいという
こちら側の思い。
以前、カウンセリングの師匠に
カウンセラーがクライアントに向き合う姿勢について尋ねたときに
このようにお答えになられました。
「稲松さんの体中の細胞一つ一つ、髪の毛一本一本がすべてクライアントの方に向いているか。ということでしょう」
私は。訊いたことを後悔しました。
とてもできそうにないですから!
その後すぐに師匠は、
「私も、そういう風なことになったことは一度もない」
とおっしゃいました。
要するにそのような意識を持ってクライアントに向き合うこと。
それが大切なのだと思います。
そして、いつも言いますが、
そのことを上手にではなく、丁寧に行おうとすることが大切なんだと思います。
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