2016年11月18日金曜日

事例を振り返るときの大切な視点


今日は、午後に面接が一つありました。

これから、事例検討会に出かけます。


高齢者の事例の多くは、中途障がいです。

今までの生活は、自身でこなしてきた。

若いときには、それなりに輝いていた頃もある。
(そうでない人も居ますが、身辺自立はできていた)

それぞれの物語があるわけです。


ところが、

脳梗塞で倒れたり、転倒骨折して動きづらい状況になったり、

日常生活が自信の力だけでは困難になる人が多いのです。

これまで自分でできていたことが、

一人ではできなくなる。

他者の支援がないとできない。

そうなったときに、自身を肯定的に捉えることはまず無理でしょう。

否定的になったり、悲観的になったりすることはごく自然なことだと思います。


そういったクライアントと関係を築くためには、

そのネガティヴな感情(情緒)やそこからくる態度を

まずしっかり捉え、受け止めることが必要だと思います。


そのために援助者は、自身の中に起こる感情(情緒)を吟味し、

そこでクライアントに示す態度をコントロールすることが求められます。


事例を振り返るときに、

表面上に起こった出来事のみに目を奪われすに

内面に起こった出来事、気持ちに眼を向ける

そういった視点が非常に重要であることを

認識してください。

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