2017年4月20日木曜日

面接での質問には根拠が求められる


今日は午前午後と、

兵庫県主任介護支援専門員更新研修Aコースの演習指導でした。

昨日からスタートして、演習は本日が初日です。


主任更新研修では全員がケアマネジャーを指導というか、

相談を受けた事例をまとめてくる宿題が出されていて、

基本はその事例を用いて支援者支援を振り返ります。

その演習を通じて日頃の実践からの個々の学びを行うと共に、

個別事案からケアマネジメント全般に見られる課題であるとか

最終的には、地域における課題にまで視野を広げる狙いがあります。


本日は、カテゴリーにマッチした提出事例が少ないことと

演習の流れを理解していただくためにという理由もあり、

模擬事例を用いて演習をしました。


事例をひもとくためには、

再アセスメントによって人物像を広げたり、深めたりします。

そのためには質問を考えるプロセスの演習を組むのですが、

実際に質問を考えても模擬事例ですから答えは返ってきません。


なのに何故この演習に取組みグループで考え方を共有するのか?


それは質問の根拠を確認するためです。

つまり、どのような理由で、何が知りたくて、この質問するのか。

といったことをしっかりと押さえておきたいからです。


支援者支援における面接も、

ただ漫然と相談の話しを聴き、質問するわけではありません。

個々の事例を理解するためには、

どのような情報がわかっていて、

どのような情報がまだ確かではないのか、

今の情報から考えれば、この事例はこのようになっているのではないか?

等々、常に頭はフル回転で働き、そこから質問が生まれるはずです。


模擬事例であっても、

質問の根拠はトレーニングできるのです。

残りの演習も、心して取り組んでください。

そして、気づきと学びを持ち帰ってください。



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