兵庫県主任介護支援専門員更新研修Aコースの演習指導でした。
昨日からスタートして、演習は本日が初日です。
主任更新研修では全員がケアマネジャーを指導というか、
相談を受けた事例をまとめてくる宿題が出されていて、
基本はその事例を用いて支援者支援を振り返ります。
その演習を通じて日頃の実践からの個々の学びを行うと共に、
個別事案からケアマネジメント全般に見られる課題であるとか
最終的には、地域における課題にまで視野を広げる狙いがあります。
本日は、カテゴリーにマッチした提出事例が少ないことと
演習の流れを理解していただくためにという理由もあり、
模擬事例を用いて演習をしました。
事例をひもとくためには、
再アセスメントによって人物像を広げたり、深めたりします。
そのためには質問を考えるプロセスの演習を組むのですが、
実際に質問を考えても模擬事例ですから答えは返ってきません。
なのに何故この演習に取組みグループで考え方を共有するのか?
それは質問の根拠を確認するためです。
つまり、どのような理由で、何が知りたくて、この質問するのか。
といったことをしっかりと押さえておきたいからです。
支援者支援における面接も、
ただ漫然と相談の話しを聴き、質問するわけではありません。
個々の事例を理解するためには、
どのような情報がわかっていて、
どのような情報がまだ確かではないのか、
今の情報から考えれば、この事例はこのようになっているのではないか?
等々、常に頭はフル回転で働き、そこから質問が生まれるはずです。
模擬事例であっても、
質問の根拠はトレーニングできるのです。
残りの演習も、心して取り組んでください。
そして、気づきと学びを持ち帰ってください。
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