2017年1月26日木曜日

いよいよボランティアにも求められる専門性

今日は午後から、神戸市の生活支援介護予防サポーター養成研修でした。

各市町(保険者)が、総合事業開始もあり、インフォーマルでボランタリーな社会資源を育成すべく「◯◯サポーター」とか「◯◯支援員」などの養成研修を開催しています。

稲松としてはお仕事がいただけるので嬉しいのですが、、、


インフォーマルの近隣のボランタリーな活動なので、直接的な介護等は行わない想定なので緩めの養成研修内容で促成栽培な感じです。

が、一人のクライアントの支援に関わるとき、支援チームのメンバーになるわけで、手技のような専門性は問われなくても、社会福祉援助の基本的な視点や価値・倫理等の理解が求められます。守秘義務も然りてす。

本日の研修で私の次に登壇されていた講師の問いかけ「『新品同様の古着があって、私は着られへんから貰ってくれる?』と言われたらどうしますか?」に対して、

「ヘルパーさんはプロやからあかんけど、私たちはご近所同士の延長での支援やから・・・」と呟きながら回答されてました。

これを聴きながら「日本でもボランティアに専門性が求められ始める」と思いました。


欧米では個人が明確に区分されますので、プライバシーや守秘義務、金品の授受について厳格な対応はボランティアであっても求められます」

傾聴ボランティアであっても、個人情報を本人の了解なしに他言すれば活動できなくなりますし、ボランティアの価値観を押し付けようとしてしまったことでサークルから退会になったりということがあります。


◯◯サポーターと言われる人は、隣の気の良いおばちゃんが惣菜を分けてくれるのとは区別して考えた方が賢明です。

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稲松 真人(いなまつ まこと) 兵庫県対人援助研究所 主宰
〒675-0146 兵庫県加古郡播磨町古田1-3-41
Tel.&Fax.:079-437-9745
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