2013年10月20日日曜日

看取り


昨日は、

兵庫県介護支援専門員協会の

「チームケア推進リーダー養成研修」第2日でした。


この研修は、その名の通り

チームケアを推進するリーダー的ケアマネジャーを養成する目的で、

殊に、チームケアの必要性が求められる“ターミナルケア”を通じて学ぼうといったカリキュラムになっています。

私は、主催者側の一人として(一部講師として)関わっていますが、

「看取り」というテーマは、

そのもの自体が重いテーマであり、

個々の価値観の違いが最も影響する部分であるように思います。


昔の偉いお坊さんは、

自分の最期が近いことを悟ると

お堂に籠もって自ら食を絶ち“即身成仏”を達成しようとされたそうです。

偉いお坊さんでなくても、

アフリカ象は、死期を悟ると自ら群れを離れ

腹からの墳墓に身をゆだねるといいます。


通常の人が死に向き合うとき

病による痛みに加えて、

その未知の領域に

恐怖を覚え、大きな不安を抱え、

心の痛みというか、もっと奥深い自分を揺り動かされるのではないかと考えます。


そこにいる人と、家族を支援する側も通常の人であるとき、

そこにいる人と共にあって支え合う共同体でなければ、

看取りを乗り越えることは困難なのではないでしょうか。


そんなに大層なことではないとおっしゃる方もおられるかもしれません。

しかし、一人の人の人生の締めくくりという非常に大きな出来事には違いないと思います。

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