2013年9月15日日曜日

表情で伝える


昨日は、
三木市社会福祉協議会さんで
市民ボランティアコーディネーター講座の研修でした。

私の担当は、
「面接技術」というタイトルで、
コミュニケーションのお話をしました。

みなさん、ご存じのとおり
コミュニケーションのレベルには、
言語レベルと非言語レベルがあります。
もう一つおまけに準言語レベルってのがあります。

準言語は、
話すときの声の大きさや、強さ、
スピード、間、語気といった音声に関する非言語とでもいうのでしょうか。

非言語は視線や表情、手振りや、態度等々
言語は、文字通り“言葉”によるもの。


私たちは、
ことばで色々と伝えようとしますが、
眼差しや表情が思いのほか伝えていることを意識した方がいいようです。

特に自然な笑顔を標準装備しておくことは、
大切です。
その笑顔を基本に、
相手の話に合わせて表情を変えられると
相手は話しやすくなると思います。

表情で伝える。
面接のプロとして心したいところです。

2013年9月13日金曜日

何のために、何をきくのか


今日は、
広島県介護支援専門員協会の
“気づきの事例検討会”の研修でした。

去年も呼んでいただいたのですが、
昨年は、
午前中に「なぜ事例検討会をするのか?、“気づきの事例検討会とは何か”」
という講義をして、
午後からは、DVDを見て形を学んでもらうこと粗しました。

今日の研修に、昨年度も受講した人がいるということで、
午前中は、昨年と同じ内容のことを喋ったのですが、
ごごからは、
クライアントの発した情報から
何が分かって、何がはっきりとしないのか、
そこから、何のために、何をきくのか?

要するに
面接や事例検討会で質問をするときに
どういった目的のために、
何を知りたいのか。
それをどのように尋ねるのか。
という演習でした。
(昨日書いたパワーポイントを使って・・・)

アセスメントとは、
課題解決のためにその人のことを知っていき、
課題を明確にするために質問をする。
調べるというとぴったし来ないのかもしれませんが
情報を取得するわけです。


研修終了後、新幹線まで時間があったので、
(昨年は、平和記念公園と原爆ドームに連れて行ってくださいました)
広島県協会の方が、
「稲松さんは“ABCC”ってご存知ですか?」ときかれたので、
「知りません」といったところ、
説明くださり、
その施設がある(あった)ところへ連れて行ってくださいました。
ABCCとは、アトミック ボム カジュアルティ コミッションの略で、
原爆傷害調査委員会のことです。
戦後すぐにアメリカ軍が立ち上げた調査機関です。

被ばくされた人を、半ば強制的に調査(検査)を行い、
原爆が人体に与える威力を調べたそうです。
治療目的ではありません。
あくまでも、原爆の威力を知るために人体の検査(調査)を行ったです。


現在、放射線影響研究所として当時の建物が残り
研究事業がなされているとのことです。
どうか、現在の研究は福島での被ばく者の救済や治療の目的に充てられることを祈りながら、

何のために(何の目的で)、何を知るのか。
このことは大切なことを感じました。

2013年9月12日木曜日

パワーポイント


今日は、
朝5時から、昨日仕上がらなかった資料作り。

それも、明日に迫った広島県介護支援専門員協会の研修資料。

午後から、質問を考える演習をするのに、

経過を老いながら進めようとすると

最初からレジュメに書いてあれば

受講生の人はそれを見るのでみずからは考えにくい。

かと言って、その都度資料を追加して配るのも進行上よくない。


「うーん、何かいい作戦はないかしら、、、」

ということで、一念発起でパワーポイント作成。

基本、パワーポイントは使わない人なので、

大進歩です。


なぜ使わないか、

受講生が眠たくなるから。

受講生がこっち見てくれないから。


ところが講師仲間のH山しのパワーポイントは

眠くならない。使いようなのだろう。

明日、自分でも楽しみにしてます。


夕方は、しあわせの村在宅支援センターで研修

13名のこじんまりした研修でしたが、

皆さん前向きで楽しい学びのときとなりました。


















ツクツクボウシとコオロギが一緒に鳴いてました。

できることをできるだけ


昨日は、
高砂で地域福祉リーダー養成講座の最終日でした。

前半は、
既に地域で見守り活動やサロン運営をされている
福祉委員の部会長さんお2人の実践発表。
後半は、
各グループ(この講座では村と呼んでそれぞれ野菜の名前がついています)
で、自分たちが活動するときの心情みたいなものを作る演習でした。

その中で、
色々工夫されているなぁ。と感じたのは、

「できる限り会議を減らす」⇒「サロンやお茶会のときについでにやってしまう」
「私用を優先させる」
「行事開催当日は、できる人ができることをやればよい」
といったことです。

地域の見守り活動は、
いわばボランタリーな活動です。
自発的な活動なので
前向きですが、
そこにいろいろと義務が引っ付いてくると
手かせ足かせが増えて動きづらくなります。
結局、しんどくなって継続ができない、ってことになる。

自分たちではむりだから、
連携する。ってのも、
当たり前で自然のことやなぁ。と感じました。
無理して自分たちでやるからしんどい、
応援してくれる人、手伝ってくれる人と
手を結ぶ。
そのことで活動に広がりができるはずです。

無理はせずに、ゆっくりと前向きに!

2013年9月10日火曜日

望む暮らしを語るということ


今日は、
昨日から引き続きの研修、最終日でした。

午前中担当の講師の方が
講義の途中で
「自分が77歳の時に脳梗塞で入院したとして、
左半身不全マヒ、杖歩行で退院の話が出ています。
どんな暮らしを望むか考えてみてください。
そして、向かいの人に話ししてください。
向かいの人は、ケアマネジャーになったつもりで傾聴してください」
という、ミニワークをされました。

それを見ながら感じたこと、
想像してのワークなんですが、
自らの望む暮らしについて語る
受講生の表情が活き活きしているということ。
それを聴く側の人もワクワクしていること。

望む暮らしを語れるということは、
その人に力を湧かせるんだと思いました。

ということは、

それを聴く人になれるとエンパワメントの入り口に立てるのです。

それを聴く人になるには、信頼されることです。

それを聴く人になるために学んだことを意識して取り組むことです。

プロセスを丁寧に、あせらずに!!

2013年9月9日月曜日

他者の視点を受け止めてみる


今日は、
兵庫県の介護支援専門員再研修・更新研修Bの
最終コース2日目。

宿題で作成したケアプランを
グループで検討します。

利用者の望む暮らしをどうとらえたのか、
現状はどうなのか、
どうすれば望む暮らしに近づくのか、
誰がそれをするのか、

宿題ですから
基本的に合議ではなくて
一人で考えて作成します。

一人で考えた視点を
他者に見てもらうことで
違う視点が入ります。

自分と違う考え方を
鵜呑みにするのではなく
受止めてみる。

そういう視点、考え方もあるんだ!
って感じで。
そして、
考えて作り直してみる。

人が云った通りに作り替えるのではなく、
新しい視点も加えて
もう一度考えて、
再度つくる。

これが、自分自身の引出しを増やす作業です。

2013年9月8日日曜日

「なせば成る」は闇雲にやるのではない。


今日は、
「日本プライマリー・ケア連合学会
第27回 近畿地方会」が
兵庫医療大学でありました。
兵庫県介護支援専門員協会も担当講座があり、
「最後まで“その人らしく”を支える~ケアマネジメントという連携調整機能を考える~」
というテーマでシンポジウムを14:00~16:20に行いました。

在宅ホスピスに取り組むリーダー的存在の医師、
在宅ホスピスのチーム連携システムを広げる実践を行っている医師、
在宅ホスピスに関する実績の豊富な訪問看護師、
在宅ホスピスに取り組んでいるクリニックのケアマネジャー
以上4名のシンポジストに
稲松がコーディネーターというポジションでした。

以下、シンポジウムで語られた言葉より

「その人らしさを支えるとは、その人の大切にしてきたものを最期まで守り抜くこと」

「その人の大切にしてきたものとは、日常の些細なこと」
例えば、
「馴染みの蕎麦屋に行く」
「贔屓にしているちび玉のビデオを見る」
「山芋の短冊の切り方は1センチ×3センチ」
「来客には自分で建てたコーヒーを振舞う」
等々、、、

「ガンになるまでにも様々な病気と出会ってきた。何時も病気に負けてはいない」
病気に負けないとは、病気を克服して治療することとイコールではなく、
病気の状態であっても、自身の大切なことを守るということ。

「大切なことは、患者(利用者)の想いを聴き、“知る”ということ」
「連携とは、それぞれ知り得た情報を共有すること。コミュニケーションとるということ」

「なせば成る」
とは
「ただやみくもに突き進むのではなく、
しっかりと情報を共有し、ゆだね合える関係を作りえた時に
できそうになかったことが、できてくること」

素敵な学びの時間でした。