2013年9月30日月曜日

「表現すること」と「受け取ること」


昨日は、午前中の面接。午後の兵庫県介護支援専門員協会の理事会の後、

「ブロードウェイ シアター ワークショップ」の劇を観に行きました。


「ブロードウェイ シアター ワークショップ」とは、

甲斐マサヒロ氏が主宰する

ミュージカルや演技、ダンス等々の教室です。


娘がお世話になっており、10周年記念公演ということで

尼崎のピッコロシアターに行ってきました。


日本語に訳された6つのアメリカンショートプログラム。

娘が出演しているからという贔屓目ではなく、

大いに笑い、楽しませていただきました。


私は演劇については素人なので、

もちろん評論等はできません。が、

対人援助ということを考えるときに、

クライアントが思いを表現している時に

援助者はどのように、その表現を受け取るのか。

二人の演者がいて、一人がパフォーマンスしたとき

もう一人がそれをどう受け取りるか。

特に「間」って大事やなぁ。。。ということを感じました。


クライアントが表現したものに

できる限り適切な「間」で対応しないと

それこそ間延びして、クライアントは表現を続けにくいのではないか。と、、、

このことは「間」だけでなく、内容にも通じるものだと思います。


人と人がいて、そこでコミュニケートすることの面白さを

ストレートに味わってきました。

2013年9月29日日曜日

自己受容


昨日は、
午前中、SV面接をしました。


意地悪な自分。

誰しも、自分自身の側面を意識します。

自分の苦手な自分。

できれば向き合いたくない自分。


そんなときには、

自分自身のことを受容してみてください。

自分の中の、好きなところ、嫌いなところ、

頑張れたところ、へこたれたところ、

できたこと、できなかったこと

両面とも受け止めて、承認してみてください。


その時に、

決して非難したり、否定したりしないでください。

そう、自分と向き合うときにもバイステックの原則を意識してください。

そう、自分の感情を大切に扱ってください。

受止めた後は非審判的な態度を自分にもとってください。


そうすると

何だか、前が向けるような気がしてきます。

2013年9月28日土曜日

人的環境


昨日は、
午前中にSV面接を1件終えて、
午後から西宮でヘルパーさんに認知症のお話し、
晩は、明石で“気づきの事例検討会”導入のお話し。

トリプルヘッダーでした。

それぞれ違ったテーマでのお仕事ですが、

共通する部分は、

「対象者をどのように理解するか」
ということと、
「対象者にとって自分はどう関わるのか」
ということは触れられます。

利用者理解が重要なことは

これまでにも何回か書いてきました。

「どう関わるか」

これは、「私は何をする人か」

ということであり、認知症の方にとっては、
(本当は認知症の方でなくても)

「対象者にとって、どのような環境になりうるか」

ということです。


「人的環境」ということをよく言いますが、

援助職者は、自分を枠の外に置いている場合が多いと感じています。

自分自身も「人的環境」の一部であることをしっかりと自覚すること。

ことのほか重要だと思います。

2013年9月27日金曜日

利用者理解


昨日は、
姫路市の社会福祉施設の職員研修でした。
昨日の、午前と午後とで6時間、来週に継続で3時間、合計9時間の研修です。
内容は、「社会福祉での対人援助に関する基本的なお話しと援助的な面接」です。

その基本の部分に

「利用者理解」があります。

利用者は、どのような場所で、どのような問題を抱えているのか?

その利用者は、その問題をどのように受け止めて(あるいは受け止められずに)いるのか?

どのようになることを望んでいるのか?

自身では何ができて、何ができないか、何ならできるようになるのか?

等々、


そのことを、

ていねいに聴き、

得た情報法を整理し、

自分なりに受止めた内容を

理余殃者に確認していく。


この

実際には結構七面倒くさい作業を

ていねいに丁寧に繰り返しながら

利用者を理解していきます。


少し接しただけで、

利用者のことを分かったつもりになってはいけないと思いますし、

そんなことは不可能です。

ただ、面接のトレーニングをすると

多少なりとも時間を短縮できることも確かです。

2013年9月25日水曜日

原点


今日は、

神戸聖隷福祉事業団の但馬地区の職員研修で、

兵庫県朝来市和田山町竹田の真生園に行ってました。


そう、私が中学3年生の5月から、高校を卒業するまでいた竹田、

恵生園という身体障がい者施設の2階の職員宿舎で過ごしたところです。

福祉視閲というところを初めて(職員の子としてだけど)体験した場所、

年齢的には俗にいう思春期の多感な時期、

この経験がなければ、

おそらく福祉の仕事を選んでいなかったと思います。


その地で、現在の職員の皆さんに

対人援助の基本的なことをお話しするのは

何か嬉しい気持ちがあります。

私自身が、お話ししながら自分の仕事の原点を振り返る思いでした。


自分の選んだ仕事のスタート地点を振り返ることで、

新たな思いを胸に歩みだせる気がしました。

これからも一歩一歩を丁寧に。

2013年9月24日火曜日

ポジティブに

昨日今日と奈良のケアマネジャー専門研修です。
更新研修なので、いわば義務研修。
研修も義務がつくとモチベーションは下がり気味だし、下手するとイヤイヤの研修になりかねません。

ここが考えようで、気持ちを切り替えてどうせ受けるなら楽しんじゃえ!って思えるかどうかで研修の意味が変わってきます。

人は生きていく中で色々な選択をしています。大きな選択なら、仕事を続けるか、辞めるか。この人と結婚するか、しないか。などなど。些細なことなら、コーヒーを飲むか、飲まないか。散歩に行くか、行かないか。等々。

選択しなかった方の自分、そう自分の影に囚われると後ろ向きになってきます。
要は、自分の選択したことを前向き捉えるかが重要なのです。

じゃあ更新研修は自分で選択したわけではないのに、、、
結局、前向きになれるかです。だって、生まれることを選択したわけではないのに生きて行くのですから。
ポジティブってそういうことだと思います。


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2013年9月23日月曜日

変化のないケアプラン


昨日も、
SV面接の日でした。


クライアントや家族の困りごとを聴きながら

アセスメントを深め、支援を考えていく。

主な支援は、社会資源のコーディネートですが、

その調整された支援を明文化したものがケアプランです。

クライアントや家族の力も考慮しながら、

ある一定の資源を組み合わせた結果

当初の課題が解決され、

クライアントも家族も生活に満足している状態を作り出せたら、

そのパッケージを継続していくことで生活は安定します。


すると、

ケアプランの内容もさほど変更点はなくなってきます。

上手くいっているプランを継続的にマネジメントするからです。

「2間もプランが変わらないなんてあり得ない」

といった方がおられるそうですが、

何を根拠に、、、、

もしかして支援者側の価値観を押し付けようとすれば

そういったことになるんではないかと疑ってしまいます。


もちろん、定期的なモニタリングにより

再アセスメントは繰り返されますし、

その中で変化があればプランは修正されるものです。

しかし、必ず変化があるというものでもありません。

逆に、必ず安定するというものでもありません。

どちらもあり得ます。


要は、

ある一定期間、

基本的には変化のないケアプランだってあり得るということです。


大切なことは、

アセスメントがキッチリとされているか、

モニタリングがキッチリとされているか、

そこだと思います。


アセスメントやモニタリングは

そのプランの根拠だからです。