2016年9月7日水曜日

専門職以外の人材育成の必要性


今日は、香川県社会福祉協議会さんの

相談事業に関する研修。

民生委員児童委員さんや福祉委員さんをメインに

市町社協の担当者のかが対象です。

社協の方はともかく、

ほとんどの受講生さんはプロとはいえない立ち位置の方々です。

で、テーマは何かというと

「対人援助の基本的な部分」です。


日頃、ケアマネジャーさんや介護職員さんに

私がお話ししている内容とほぼ同じです。
(少し噛み砕いてますが)


どうして、ボランタリーな方々に

専門職のとしての基本的なことをお話しするのはなぜか?


それはお互い立場は違っても支援活動の目指すところが同じだからです。

対象者(利用者さん・クライアント)の、その人らしい生活に向けての支援。

自立支援だからです。

その時に、チームを組みたい方々は、

同じことを目指して、情報を共有しないと

云いパフォーマンスはできないですよね。


福祉職の専門性には、

福祉の考え方の啓蒙や、教育(専門職以外の人材育成)もあると思っています。

でないと、地域包括ケアシステムは構築できないでしょう。

福祉学習にも力をもっと注がないと!!!

2016年9月6日火曜日

人材育成のためには、まず目的や目標を押さえること


本日は、

某福祉法人さんのリーダー研修。

テーマは「人材育成」+「スーパーヴィジョン」「コーチング」

午前午後と、ほぼ座学でしたが、

そこは稲松なのでインタビューしまくり、

受講生さんはヘトヘトでした。


皆さん、自身の職場では主任さんだったり、リーダーさんだったり、

後進の教育係的なポジションです。

ただ、人材育成と云っても、

日々の業務の中で後輩や部下をどのように指導するか。

という辺りが押し寄せてきているイメージでしょうか?


学びの入り口は、

「何のために、どのような人材を育成するのか」

このことを明確にしなければなりません。

その時に大切なポイントの一つが、

まず、「自分たちの仕事の目的・目標、価値・倫理が分っていること」です。

このことを抜きにして、知識や技術を伝えようとしても

中身がカスカスになってしまうからです。


組み立てとしては、

自分たちの仕事の目的・目標や価値・倫理があって、

それを具体的に実践するための

知識と技術が必要になるということです。


現場が忙しくても、そこのところを飛ばしてはいけません。


2016年9月5日月曜日

楽々介護?・・・身体拘束!


今日は午後から

神戸市の地域福祉ネットワーカーさんの事例検討会。

ワーカーさんが真摯に

クライアントさん理解を深めていこうという姿勢が

結果的にはモヤモヤ感を作っている。

ある種のジレンマを抱えているケース。


その後、帰宅途中に自宅近くの大型スーパーで

"楽々介護コーナー”で見かけた商品。

営業妨害をするつもりはさらさらありませんが、

私から見たら"楽々介護”ではなくて

身体拘束の道具なのですが、、、


家族支援と云えば格好良いですが、

利用者視線から見れば「身体拘束」これは虐待です。

クライアント本人を見つめる視点を

もっともっと大切にして、

伝えていかなければと感じました。


私は「これは身体拘束の道具です。」と云いたい!

2016年9月4日日曜日

受け容れることのすごさ


台風が九州の西側を北上しています。

直撃は免れたものの、風雨はすごいのだろうと思い、

朝方、鹿児島の母に電話を入れました。


僕「風とか雨はどない?」

母「雨は、降ってるよ」

僕「被害とかはなさそうやね!」

母「温室の扉とかは閉めといたから」

僕「これから風とかきつくなるかもしれんから、気ぃつけてね」

母「エエ風が吹いてる!」

僕(心の声)「あっ、そ」

大丈夫そうでした。


うちの母は、受入れることの達人です。


それは、おそらくクリスチャンとして、

全てのことは

「神様、イエス・キリストの導きであり、ご計画」

ということがベースにあるようです。


自分でやることをやったので、

後は、神様に任せている。といった感じです。


今までも、

結構な大けがをしても

他者に心配をかけたことを申し訳ないと思い。

高校時分の息子(私)が友達との諍いでけがをして帰ってきたときも

相手のけがを心配し。

他者のことは案じるけれど、

自分に起きることは受入れてきたのです。


おそらく

自分が死に向かうときも受け容れるように思います。

まず、そのところが安らかな死を迎える心構えなのだろうと

感じさせる母なのです。

よく見えるということは、、、


昨日は、

東播磨カウンセリング研究会のお友達が2人遊びに来てくれました。

お一人の方が、目の手術をされて無事成功。

快気お祝いを、我が家でご飯を一緒に食べながら。。。

ということで、お好み焼きパーティーでした。


目が見えにくいということは

大変なことだったとのこと。

想像はできますが、

車の運転ができないだけでも

生活にかなりの支障が出てきます。


すっかりよくなって、

ものすごくよく見えるそうです。

よかった、よかった!

なのですが、

今まで見えなかったことも見えるようになったそうで、

知り合いの方に会われたとき、

その方のシミやシワがはっきりと見えるために、

ものすごく老けて見えたそうです。

老けて見えたのではなく、それが真実なんですが、、、


そう、よく見えるということは、

見えなくてもいい部分まで見えるということです。



対人援助の仕事をするときに

相手のことをしっかりと見る必要があります。

その時には、相手にとって明確には見られたくはない部分も観ようとします。

その際の配慮、気遣い、これがとても大切です。


よく見えるということは、

相手を理解しやすいといことと同時に、

見られたくない部分まで見える、

もっといえば、見たくない部分まで見える。

諸刃の剣になってしまうことを

よく知っておくことが必要です。




2016年9月2日金曜日

「命好き」がベース



今日は、予定が入っておらず、

連合いも、アポは入っていないとのことで、

私のリフレッシュに付き合ってもらいまして、

神戸動物王国へ行っておりました。


動物園みたいなところには

「子ども害小さいときには行ったけど、

 大人になってからは行かないなぁ」

てなことを聞きますが、

稲松は、自分一人だけでも行きます。

なぜか、好きだからです。


俗に言う、「犬派?猫派?」

「動物派」とでもいいましょうか?・・・

連合いにいわせると「生き物好き」だそうです。

そういえば、

動物王国に来ている、小さい子どもたちやお年寄りを観てもニコニコしてしまいます。


本業は人間関係の仕事ですが、

これからも「命好き」な人間でありたいです。

2016年9月1日木曜日

内省的に振り返ることに気づけるチャンス


本日は、介護支援専門員専門研修ⅠのCコースの最終日、10日目。

主担当、演習指導でした。


最終日は、

7つの課題で繰り返し学んできたプロセスを含んだ

専門性をどのように学ぶのか?

この研修を経て、変化があったのか?

今後、自身の専門性を高めるためにどのような課題を見いだし、

何を学んでいくのか等を考える内容です。


9日目までと違うことは、

これまでの事例を振り返る演習は、

お題が提示さら、それに向き合って演習をすればよいのですが、

最終日の演習は、自身の研修中に感じたことや日頃の実践を

内省的に振り返り言語化しなければならない点です。


すると、日頃から自身の事例を振り返ることをしている人、

例えば、地域での事例検討会等に参加しているような受講生は、

演習を進めていくことができるのですが、

日頃、ケアプランを作るので手一杯で、

そういった振返りの経験がない人は、

演習シートに何を書くのかというところで止まっているようでした。


日頃の実践を振り返る機会を持ち、

そこで気づいたことを、自身で学び。

その学びを元に、その後の実戦に臨む。

そして、またその実戦を振り返る。



現任研修は、そういったことを重ねていく方が

中身は濃いだろうなぁ。。。と感じました。

残念ながら、今回の法定研修はそうなっていないのですが、

「そういう風にしないとダメですよ」ということは示唆しています。

ですから、

自身で研鑽を積まなければ、、、

専門性や実践力の向上は、

できないことになりますよね。