2014年11月5日水曜日

支援のプロセスの理解とは?!


昨日今日と(明後日と10日もですが)、
介護支援専門員専門研修Ⅱの全体講義(600人くらい)でした。

私の担当は、
「居宅・施設介護支援事例研究~ケアマネジメントのプロセスを再考する~」
です。

専門研修Ⅱはいわゆる義務研修ですから
この研修を受けないと資格が更新できません。
忙しい中、ほとんど現任のケアマネジャーさんが受講されています。

それもテーマが「プロセス」ですから、
「そんなん、もう耳にタコができてるわ!」って感じです。
そうそう、インテークから始まって、
アセスメントして、
ケアプランの原案作って、
担当者会議して、
本案を合意して、
支援を実践して、
モニタリングする。
そして、アセスメントに戻る。

確かにそうなんですが、、、
たとえば、インテークとは何か?
と聞かれたら、「初回面接」とか「受理面接」って答えられますよね。
その通りなんですが、
じゃあ、初回面接でどのようなことをしなければならないか?
そのためにどのようなことを意識しなければいけないか?
となると、すっと言語化できるでしょうか?

そのことができないと分かっているとはいい難いですし、
解っていたとしても、実践できているかということも考えると
さらにハードルがあがるのではないでしょうか?

そういったことが、インテークだけでなく
アセスメントや、サービス担当者会、モニタリングなどでも
できなければならないんです。
プロセスが理解されているということは、
そういうことだと思います。

だから、基本が大切なんです。
プロセスの理解とは、
基本を大切にそのプロセスを実践できるかだと考えています。

2014年11月2日日曜日

まず、基本!


お仕事のご依頼で
結構お願いされるテーマの一つが
対人援助の基本的なことで、
「理念」「原則」とか「ゴールとポジション」や「価値・倫理」
といったことについて。

私の場合には、
他のテーマ、例えば「アセスメント」や「面接」等の依頼を受けても
基本的な部分はできる限りお喋りします。
なぜかというと、繋がっているからです。

そして、
「認知症ケア」や「チームアプローチ」等の広がっていくテーマでも
できる限り基本には触れます。
で、時間が足らなくなることもしばしばですが、、、


よく、
「認知症の方との上手な関わり方」や
「なかなかお話ししてくれないクラインととの接し方」など
コツのようなことを求められますが、
そういったときにでも、ってか、
そういったときにこそ
「基本」を丁寧にお話しします。

応用というのは
基本的なことを理解して、
それを実践できる技術をを持って
はじめてできることです。

私は「コツなんか無い」と云います。
万が一、「コツ」があるとしても
基本ができていなければ、
使うことはできないと思います。


皆さん、稲松に講師依頼くださるときには
そこのところをご理解ください。

2014年10月31日金曜日

振り返りの機会


早いもので、
今日で10月も終わり
明日からは11月。
ということは、
今年もあと2カ月。

当たり前のことですが、
バタバタとしていると
何事もあっという間に過ぎていきます。

前回、ブログを更新したのは22日
あれまぁ、9日ぶりの更新ですね。m(_ _)m

22日は芦屋で対人園汚職者の基礎的な研修
23日は和歌山県で認知症介護実践者リーダー研修
24日は兵庫県の県民会館で生活福祉資金貸付窓口担当者の研修
25日は兵庫県のチームケア推進リーダー養成研修
26日はスパービジョン面接と宝塚でのケアマネジャーさん基本的な研修
27日は芦屋で打合せ、その後はプライベートで大阪へ
28日は姫路で手話ボランティアさん対象の研修、晩は芦屋でGSV
29日は姫路で終日、福祉施設中堅職員さんの研修、晩は明石で事例検討に関する研修
30日は神戸のしあわせの村での研修と晩は、坊施設の内部研修でお喋り
そして、本日は広島県介護支援専門員協会での事例検討会に関する研修

我ながら、よう働いてますわ。(笑)
ちゃんとお喋りできてたやろうか?
時々自分の仕事を振り返らないと
少し不安になったりします。

勢いに乗ることも大切ですが、
ところどころで振り返ってみることも必要です。

事例検討会は
援助職者にとっての
振り返ってみる機会です。

・・・各研修の事務局やなど愚痴の皆さま、
メールのやり取りやレジュメの送付が遅くなりご迷惑をおかけしております。
・・・何分、、、、、、ご寛容くださいませ。。。

2014年10月22日水曜日

人を一つの視点だけで理解しない


昨晩は、宍粟市社協の皆さんと
認知症ケアの研修でした。

認知症ケアにかぎったことではありませんが、
クライアントを理解するとき、
その人の一つの局面だけを切り取って
その人の全部が、
その一つの局面だけで出来上がってるように
思い込まないことは大事です。

徘徊をする方がいるとして、
その対応に困ってしまうので、
その方を見ると
「徘徊をする人」という風に理解してしまい、
その人全体が=徘徊する人
となってしまう。

徘徊してないときだってあるのに、
っていうか、
むしろ徘徊していないことの方が多いはずなのに、

そもそも徘徊かどうかだってわからないのに、、、
だって、
その人なりの理由があって歩いているかもしれないから。

この手の理解の仕方は、
理解する方の都合で理解しています。
そう、
自分の思い込みに支配されています。
この思い込みを外す作業を
常に試まねばなりません。

2014年10月17日金曜日

後進の育成に当たる人は、当然、基本的なことを押さえておいてほしいと思います。


10月の
10日・16日・23日と
和歌山県の認知症介護実践者リーダー研修で
人財育成について担当します。
11日は主任介護支援専門員研修。
12日はチームケア推進リーダー養成研修。
14日は大阪市社協での施設職員(主任リーダー向け)リスクマネジメント。

テーマは色々ですが、
後進の育成や、
地域のケアマネジャー支援など、
中堅職として指導する立場の方々です。

支援者支援や人事育成、後進の指導で
スーパービジョンやコーチング
知識や技術の伝達など
実際に行う際の考え方や方法をお話ししますが、

基礎的なことや基本がわかっていないと
更新には伝わりません。

何故かと言えば、
基本的な部分:対人援助の目標や価値・倫理
実践のための原則や理論:バイステック等々
知識としてのアセスメントの枠組み
方法としての面接力

これらのことを伝えられなければ
つまり、言語化できなければ
対人援助職の更新を育てることや支援することは困難です。
主任ケアマネジャーや中間の立ち位置で指導する皆さん、
まず、自身の基本的なことを確認して、
万が一、足らずがあれば
そこのところも補強しながら進めてください。


2014年10月13日月曜日

お伊勢参り


7日の晩に
伊勢市社会福祉協議会さんのお仕事がありました。
その晩は伊勢に泊まって、
翌8日は18:15に自宅で面接だけの予定でしたので、
良い“気”を浴びて吸うために
伊勢神宮に行きました。


外宮には、
ホテルから15分もかからないので
朝6時半過ぎにホテルを出て
お散歩がてらお参りしてきました。
この時間でも観光客風の方がおられましたが、
人数は少なく
ゆったりとした感じでした。

ホテルに戻り、
朝食をとり、「マッサン」を見て
「あさいち」の有働さんといのっちの受けを観てから
9時前の電車で「五十鈴川」に移動し、
そこからテクテクと内宮を目指しました。
途中「月読宮(内宮の別宮)」と
「猿田彦神社」をお参りしてから
内宮に向かいました。

思えば、小学校の修学旅行以来です。
11時前の神宮は、
観光客の方のお参りで一杯でした。
が、空気はすがすがしく
エネルギーを一杯いただけたように感じました。

旅の最期は
伊勢うどんで〆て帰ってきました。



2014年10月7日火曜日

相手の存在を大切にする


昨日は18:30~
元職場である特養で研修会でした。
テーマは「認知症の理解」でした。


対人援助職者がクライアントと人間関係を築くとき、

対人援助ではなくても

あらゆるケースで人間関係を作っていこうとするときにしてはならないこと。

それは、相手の存在を無視すること。


そのためには

きちんと挨拶することです。

挨拶することで、

「あなたがそこにいることを、私はわかっていますよ」ということと

「私はここにいますよ」

ということが伝えられるのです。


ここが始まりです。

写真は、私が施設長だったころに書いたもので、
今でも正面玄関にかけられていました。