2015年3月31日火曜日

グリーフワーク


3月28日の晩から鹿児島の実家に来ています。

1月に亡くなった父の納骨を

29日にするための帰省でした。


無事に納骨をを終え、

昨日・今日と、会葬や弔意に対するお礼と納骨のご報告の段取りや、

遺品(特に衣類等)の整理をして過ごしました。


1月に前夜式(キリスト教式の通夜)や告別式で帰省した折には、

去年のお盆に帰省していた時には

いつもの席にオヤジが座っていたのを思い出していました。


そして、今回は

生前「このネクタイ締めてたよね」とか

「この上着はあの時に来ていたよね」などと

少しですが、父が亡くなったことを過去のこととして

受け止められているように感じます。


日頃、研修講義でグリーフケアのお話しをするときにお伝えしていることを体験しています。

穏やかに、こういう作業ができることの幸せも感じました。


実家の庭には、父が可愛がっていた矢口黒川という桜や

八重桜、椿などが春の訪れを告げていました。

2015年3月26日木曜日

書き言葉でも情緒面が表現される


先日、ある事例検討会に出ていて、ハッとした瞬間。


事例提出者の方が、

「メールに書かれている文字の量で

その人の思い(感情)の強さを感じました」

と発言されていました。


通常、言語レベルのコミュニケーションは

情報の伝達、特に情緒・感情面に関しては

伝わりにくいとされています。

私自身も、コミュニケーションのセミナー等ではそのように伝えます。


手書きの手紙などでは、

肉筆の持つ力のようなものを感じることはありますが、

メールではそれは起こらないと勝手に思っていました。

しかし、

この提出者は、クライアントから発せられる電子メールの

文字数に圧倒されるような感情を感じていたのです。


発信者はどうかはわかりませんが、

受信者はそう感じたのです。


今後、メールでやり取りするときに

そういった力がメールによる遣り取りでもあるということを意識しなければと思いました。


えっ、それより誤変換に注意してくれって!?

2015年3月24日火曜日

三日坊主でもエエときだってある!?


昨日のABCラジオ、「武田和歌子のぴたっと」という番組の中の

女装家のナジャグランディーバさんが視聴者の悩みに答えるコーナーで

16歳の女の子からの相談

「私は何をやっても三日坊主で、どうしたらいいでしょう?」

みたいな、、、具体的な内容は忘れましたが、、勉強や片付けや、、そんな感じだったと思います。


私が感動したのは、ナジャさんの回答。


「私も三日坊主やからアドバイスできへんかも、、、

続いてることっていうたら女装くらい、、、あっ!!!

三日坊主でもええねん!本当に好きなことを見つけたら!

まだ本当に好きな取り組めることが見つかってないから、

16歳やろ、あせることないから今から見つけたらええねん」


うだ話も多い、笑えるコーナーやねんけど、

妙に感動してました。


自分の本当にやりたいことを見つけて

それに向き合って自分を成長させるっていうか、

「自己実現」っていうのか。。。


色々なことにチャレンジして、

あかんと思うたら次ってやり方もありと思います。

もしかしたら、若さの特権かもしれません。


うん、いやいや歳喰って、高齢者と呼ばれる人だって

色んな事に挑戦して、「おもろいなぁ・・・」って感じること見つけたら

成長できるかもしれへんし、

なかなか死ねんようになるんとちゃうかなぁ。。。



2015年3月23日月曜日

「その人らしい暮らし」が何故「自立」なのか?


今日は、赤穂浪士で有名な赤穂市の施設の内部研修でした。

いつもながらの基本的なお話し、、、2月18日にも書きましたが、、、


福祉援助の目指すところは利用者の「自立」なんですが、

本の中では「その人らしい暮らしの実現」という風に書かれていることがよくあります。

この「その人らしい」とはどういうことかというと、、、


福祉の世界では、

自分の生活、つまり生き方を自分で決めることが「自立」で、

それは「自立」が、自己決定という原則に基づくものだからです。


自己決定と云えば、「どこで、誰と、どのように暮らすか」の全てです。

例えば、

朝ごはんはパンを食べて、コーヒ-には佐藤は要れないけどミルクは少し居れて、

おかずは目玉焼きがイイかな。サラダとね!

洋服はラフなスタイルがイイ。メガネは最近ないんだけど丸い縁が好き。

休みの日は、家で本を読んで過ごして、、、

これって、全部が自己決定ですよね。

そして、この日常茶飯の中の小さな自己決定の積み重ねが

その人らしさを形作っているのです。


要介護状態の高齢者や障がい者は

そういった意味で、その人らしく暮らせていますか?

高齢者になっても、障がいがあっても

その人らしいくらいができるように支援する

だから福祉援助に求められる目標は「自立」支援なんです。

2015年3月22日日曜日

人材を育成するには、先ず人が来なくてはなりません。


ある会議の席上で「虐待」の話が出ました。

ある出席者が、

「人材を必要数確保する努力をしないと

虐待はなくならないので、その点に力を入れることが大切。

先ずそこを考えないと、研修みたいな小手先のことをやってもダメ」

といった内容の発言をされました。


確かに、福祉現場の人材の確保を危機的状況です。

人が来ないことには育成も困難です。


その同じ方は、

「人材を確保するためにわが社では、

すごく丁寧に企業理念等を説明して、

そのことを理解できる人を採用する。

人財が必要だからと云って、

誰でも採用するようなことをしていてはダメ」

というようなこともおっしゃっておられました。


まず、人材が福祉の世界には来ない現状があります。

すごく丁寧に施設の理念をしたくても人が来ないのです。

いくらお金をかけて人を集めても

仕事に見合った給料が見込めない世界に人は来ません。

そこを解決しなければ、、、

もちろん、各法人、施設も努力は必要です。


しかし、

社会が必要としているところにお金を咲かない状況でしょう。

国の赤字が社会保障費の膨張だけのように言われますが、

それ以前に、借金は膨大な額になっていたではありませんか。

そこを、社会保障費だけのせいにされてはかないません。


そこんところを、しっかりしてもらいませんと

憲法の13条を守ることは不可能です。

2015年3月19日木曜日

ちょっとその気になったらやってみる


昨日は、

午前中、兵庫県年金受給者協会さんの主催で

ボランティアをやりませんか?って云う感じの研修。

午後、稲美町社会福祉協議会さんの企画で

自殺予防キャンペーン:地域での関係性づくりが大切!って感じの研修。


両方の研修でお伝えしたことの一つ

あまり構えてやろうとせずに、

肩の力を抜いて、

「ちょっとやってみよう」

という感じを大切にしてほしいということ。


ボランティア活動って、構えずに

家の前掃除してたら、お隣の家の前にも葉っぱが落ちてたからついでに掃いとこう。

電車の駅で自分の飲んだペットボトルを捨てるついでに、

ベンチに置きざられた殻のペットボトルも捨てときましょか。

こんな感じ。


地域での関係づくりなら、

お顔を合わせたたら、軽く笑顔であいさつする。

ついでに一声、言葉をかける。

「おはようございます。だいぶん温かくなってきましたねぇ!」

「子どもさん、大きゅうなりましたねぇ」とか、

特別な言葉かけでなくて、他愛もないこと。


要は、

ちょっとその気になったら、やってみることです。

やらない理由を探さずに!!

2015年3月16日月曜日

“ガキ夫”にならないために、傾聴・受容・共感


今朝方、NHKの朝一を見てたら、

特集で〝ガキ夫”について話していました。

〝ガキ夫”とは、妻の立場から見て“大人になりきれていない夫”だそうで、

いくら言っても、服はそこらに脱ぎっぱなし、

家事は頼まないとしようとしない、

してももまともにできない、

頼むと嫌な顔する、

指摘するとすねる。

ってことらしいです。


ここでジェンダー論を語る気はありませんが、

家事=家の事、なので家族の誰もがすることでもあります。

ちなみに稲松家では、「家事はやりやすい人がする」という憲法があります。

が、先ずはそういうことについて、話し合う必要があります。


話し合いをするときに、

自分の意見はしっかりと伝えることは大切ですが、

同じくらい重要なことは、相手の意見や考え方をしっかりと聴くことです。

しっかりと聴くということは、相手の立ち位置で理解しようということです。

ここで、傾聴・受容・共感ということが必要になってきます。


対人援助の現場ではもちろんですが、

人間関係をスムーズにするためには、

相手の話を聴き、理解しようと努力し、

意見が違う場合には、合意形成が必要なのです。

そのためにコミュニケーションが必要ですが、

その導入は、やはり傾聴・受容・共感だと思います。

このことは“ガキ妻”にならないためにも同様ということです。