2016年10月31日月曜日

「態度」とはコミュニケーションで表現される


今日は、晩方に面接が一つありました。

明るい間は、レジュメを作ったり、買い物に行ったり、、、


レジュメを作るといっても、

全てを一から作ることは少なくて、

以前使ったものに少し手を入れたり、

複数のレジュメの内容を入れ替えたり、

切り貼りしたり、、、


どうしてそれが可能かというと、

リクエストいただく内容が

「基本的な理論」や「基礎的な知識・技術」が多いことと、

応用する場合にも、基本的なところは当然必要になるからです。


そんな中でも「ケースワーク(バイステック)の原則」は、

必ずと言ってもいいほど登場します。


その中でも私は、

「援助関係とは、ケースワーカーとクライエントの間で生まれる態度と情緒の力動的な相互作用である(後略)」
(「ケースワークの原則[新約改訂版]」:F.P.バイステック、尾崎・福田・原田 訳,誠信書房,2006,P.17)

というところが好きです。


ワーカーはクライアントの情緒を感知して、

態度として、それに反応するコトが求められているのですが、

ここで、いつも思うことは

「『態度』というのは非言語コミュニケーションですよ」ってコトです。

なぜか、

「バイステックの7つの原則を知ってますよ」という人で、

意識して実践しようという人になかなか出会えないからです。

意識して実践しようとすれば「コミュニケーションの基本的な知識」必須です。


「試験勉強のようにバイステックの原則を7つ答えられたとしても、

実践の中で意識されていなければ援助関係は醸成されません」

ということが言いたいからです。

2016年10月30日日曜日

人財育成と地域づくり

本日は、奈良県主任介護支援専門員更新研修でした。
今日が最終、8日目です。
「状態に応じた多様なサービスの活用に関する事例」をテーマに演習です。
最終日ですので、最後に全体のまとめのミニ講義もします。

主任介護支援専門員に求められる「人財育成」と「地域づくり」について、

地域課題を探るためには、個々の事例を振り返り検討 分析が必要です。
それを行うのが「地域ケア会議」です。
そして、それは同時にケアマネジャー支援になり、人財育成に繋がるのです。
その際、個々の事例特性を考慮するのですが、
その具体的な項目が、今回の7つの科目というか項目に整理されたと考えられます。
もちろん個々のテーマがそれぞれ独立してある訳ではなく、実際には複数の課題が複雑に絡まっているのですが。

それらの特性を持った事例が抱える課題を検討して、結果の集積がされた時、
地域の状況、課題が明確になるのではないでしょうか?
課題の先には「望ましい地域の状態像」という目標があるので、
その目標を達成するために、どのような社会資源を結びつけてネットワーク化するるのか?
どのような社会資源を新たに作る必要があるのか?

そういったことを実現するための、実践そのものが主任介護支援専門員に求められていると感じました。
受講された皆さま、本当にお疲れ様でした。

タイミングと覚悟

昨日は、土曜日。
西神戸混声混声合唱団の定期練習日でした。

練習を終えて21:20頃に帰宅。

まだ野球をやっています。
日本シリーズ。
広島vs日本ハム  第6戦、7回の表 4対4。
広島がいい感じです。う〜ん7回は両チーム無得点。

ところが8回の裏、広島のピッチャー  ジャクソンが調子が崩れました。
ストライクが入らない。
あっと言うの間に満塁。
ピッチャー替え時だよねー、と思いきや緒方監督は動かない。
押し出しで、決勝点。
その後も続投。
アレヨアレヨの6点。

8回裏のジャクソンの立ち上がりは、素人の私が見ていてもおかしかった。
ピッチャー交代のタイミングを逃してしまった感が否めません。


タイミングというのは、何をするにも重要です。
ケアマネジメントにおいても同様。
ターミナルケアでの退院 帰宅の時期や在宅から施設入所の時期。
タイミングを逃すと状況が変わることなくズルズルと進んでいく。

タイミングを見定めるのもアセスメントという根拠があってこそです。しっかりと情報を集め、情報と情報の関係性を統合 分析して動きます。
もちろん他の専門職とも相談も大切です。

が、最後の決断は自分をかけることが必要です。
自分で考えて、決断し、行動する。責任は自分で負う。
自分をかけることなく打って出ることはできないように感じます。
その覚悟が、タイミングを見誤らないことに繋がるように感じます。

2016年10月29日土曜日

傾聴サミット「仲間作り」

昨日は、第2回ひょうご傾聴サミットでした。

兵庫県下、但馬から猪名川からと大勢の方々集まってくださいました。

連れ合いが関わっている「傾聴ボランティア養成講座」がいくつかあるのですが、活動をされ始めて何年も経ったグループもあり、情報交換を兼ねて、昨年第1回を開催したところご好評いただいたので第2回の運びとなりました。

前半は、カウンセラーいなまつゆか氏による講演「人間関係の疲れを解消!魔法の癒し術」
後半は、お菓子をつまみながらの交流会。

いろんな困難なことや、新たに何か始めたい時には不安が湧いてきます。

そんな時に、前を向く方法の一つが「仲間作り」です。

ぜひ、後ろを振り返るだけでなく、一緒に前を向く仲間作りを始めましょう。

2016年10月27日木曜日

専門的な知識と技術もさることながら

本日は名古屋で「見守り電話ボランティア フォローアップ研修」でした。

主催は名古屋市と名古屋市社協の共催。

地域包括ケアの推進と地域のインフォーマルサポートの活用が相まって、こういう研修が増えてきたように感じます。

電話による安否確認と話し相手のボランティア養成

民生委員と協力して活動する地域福祉の担い手の育成


総合支援事業への変換 移行もあって、沢山の方々に活動のチャンスがあります。

ただ、こういった活動に興味がある人にはチャンスですが、そのような活動に参加する意思がなくても半ば動員される形で引っ張りだされる方もあるようです。

「地域福祉の活動を担う方が嫌々取り組む仕組みはいががなものか」と思う反面、活動の入口は嫌々でも やっているうちに前向きに関わる方もおられるので一概にダメ出しもできないとも思います。


今日の研修はフォローアップ研修で、すでに活動をされている方が対象で、強制的なものではないために、受講されている方はモチベーションも高く、熱心な方がとても多いと感じました。

コミュニケーションの基本的な部分(仕組みや種類、レベルのお話)と、それらの知識と技術が実際の面接に技術としてどのように絡むのかをお伝えしました。

もとよりモチベーションの高い方々ですので、知識や技術の習得にも貪欲な人たちとも言えます。が、そこで強調してお伝えするのは「知識や技術」よりも「何故、そのような知識や技術が必要なのか」ということ。

自分たちがやっている活動の目的や目標。そのための関係性、、、関係作り。利用者理解というようなところを暑く語り、お伝えしたいのです。

そういった「福祉の心」や「理念」がなければ、知識と技術があっても真っ当な活動にはならないと考えるからです。

2016年10月26日水曜日

対人関係のストレス

昨日今日と、、、ここ数日、日中は暑い、それも蒸し暑い日が続きました。

その前は朝晩をして結構涼しくて、肌寒く感じる日もありました。

季節は変わりますから仕方がないことですが、暑いと思ってたら急に寒くなり、そう思っていたらまたまた暑くなって、、、身体は順応するのに大変です。

ストレスは刺激に対する順応が大元ですから、季節の変わり目はストレスフルな時期なのです。

ですから、この季節は脱ぎ着が容易なジャケットやカーディガン等が重宝します。一種のストレスマネジメントです。


対人関係におけるストレスに対して対応できるジャケットやカーディガンはないのでしょうか?

暑いと思えば涼しくなって、と思えば暑くなる。季節も人も一筋縄では行かないっていうことは変わりがないかも知れません。

暑い寒いだけではなく、季節への対応が湿度や日照等も影響するように、人間関係の方も立場や体調、環境にも影響を受けます。

できる限り、色々な状況を想定して対応の仕方を準備しておくことが、おそらくジャケットやカーディガンになるのでしょう。

それも、状況はかなり多種多様ですので、場合によってはジャンパーやダウンジャケット、パーカーやジャージなども必要かも知れません。

洋服はそんなに持って歩けませんが、対人の方法は態度と情緒に対する知識と技術で考えていけますので、そこのところを学び、トレーニングしておけばストレスマネジメントできるのです。

誰ですか?
「それがストレスやぁ」っていうてる人は(^。^)

染みこむ


橿原にお泊まりしたとき、

基本、朝のお散歩は橿原神宮にお参りです。

お参りの前に手水で手を洗うのですが、

作法が書いてあります。

最初の頃は、読みながらやっていたのですが、

この頃は覚えたので見ないでできます。


右手にひしゃくを持って水をすくい、

左手を洗い、左手に持ち替えて右手を洗い、

再度、右手に持ち替えて左手に水を入れて口をすすぎ、

最期に、残った水で柄杓の柄をすすぐのです。

読みながらではないのですが、

頭の中で所作を確認しながら行います。


お参りを終えて、手水のところを通ると

白装束の、どう見ても神社の方が手を洗っています。

見ていると、(当たり前のことですが、)

考えているとか、確認している風ではなく、

息をするように、一つ一つの所作をこなされます。

「あぁー、繰り返していることが身体に染みこむってコトやなぁ」と



昨晩は芦屋での月1度の学びの時間。

最近は、事例検討会を行う月と、

その逐語録を用いて振返りを行う月と、

交互にやっています。


実際に検討会の中でどんなことを喋っているかを客観的に振返り、

何を聞こうとしているのか、

どういう風に聞いているか、

その質問(やりとり)で何が明確になったのか、

等々を見ていきます。


もう何年も継続しているメンバー、

それもモチベーションの高い人たち、

逐語録の中には

繰り返しや、言い換え、といったスキルが

当たり前のように散りばめられています。


新しいメンバーは、なかなか難しかったりするみたいです。

でも、意識して繰り返していれば大丈夫。

からだに染みこんできて、身についてきます。