2013年9月23日月曜日

変化のないケアプラン


昨日も、
SV面接の日でした。


クライアントや家族の困りごとを聴きながら

アセスメントを深め、支援を考えていく。

主な支援は、社会資源のコーディネートですが、

その調整された支援を明文化したものがケアプランです。

クライアントや家族の力も考慮しながら、

ある一定の資源を組み合わせた結果

当初の課題が解決され、

クライアントも家族も生活に満足している状態を作り出せたら、

そのパッケージを継続していくことで生活は安定します。


すると、

ケアプランの内容もさほど変更点はなくなってきます。

上手くいっているプランを継続的にマネジメントするからです。

「2間もプランが変わらないなんてあり得ない」

といった方がおられるそうですが、

何を根拠に、、、、

もしかして支援者側の価値観を押し付けようとすれば

そういったことになるんではないかと疑ってしまいます。


もちろん、定期的なモニタリングにより

再アセスメントは繰り返されますし、

その中で変化があればプランは修正されるものです。

しかし、必ず変化があるというものでもありません。

逆に、必ず安定するというものでもありません。

どちらもあり得ます。


要は、

ある一定期間、

基本的には変化のないケアプランだってあり得るということです。


大切なことは、

アセスメントがキッチリとされているか、

モニタリングがキッチリとされているか、

そこだと思います。


アセスメントやモニタリングは

そのプランの根拠だからです。

2013年9月22日日曜日

「承認する」ということ


昨日は、
午前午後にSV面接。晩は西神戸混声の練習でした。

実際にクライアントと話をしていても、
スーパービジョンでもそうですが、
相手の話を聴くときに、
「承認をする」ということがあります。

相手の話を聴きながら、

相手ができているところや、
頑張ったところ、
こちらが素敵と感じたことを
フィードバックします。

これは、他者とコミュニケーションするうえで結構重要です。

そして、トレーニングが必要です。

人はどうしても、まずいところや、できていないところに目が行きます。

できているところや、ありがたいところはスルーしています。


「承認する」トレーニングは、

できているところに気づくという意識を育てること。

そして、それを言語化すること。

この二つです。


と、偉そうに書きましたが、

晩のコーラスの練習では、

どうしてもできていないところを指摘して

素敵に歌えてるところは承認できていない自分がいるのでした。


難しいものです。。。修行やなぁ。。。

2013年9月21日土曜日

相談を受ける


昨日は、
基本的にはオフでしたが、
溜めていた雑務や、資料作りのお家仕事の日でした。

ただ、
「話しを聴いて欲しい」と声をかけていただいていた方と
三宮で晩ご飯食べました。

フリーランス講師としては先輩。
年齢的には、弟分よりちと若い。
以前からの付き合いはあるので
気を使う相手ではありません。

と、私は思っていたのですが、

彼曰く、
「勇気を振り絞ってお誘いしました。」
だって、

怖がられてた?
随分上に見られてた?
・・・・

相談を受ける側は、
全然気を遣わなくてもいいのに
って思っていますが、

相談する方は違うようです。

バイステックは偉大やなぁ。。。

まっ、慣れもあるとは思いますが、、、


帰りしなに
「お話しできて良かったです」
といってくれたので、
私も良かったです。

2013年9月20日金曜日

質問力


昨日は、
神戸市シルバーサービス事業者連絡会のケアマネジャー部会の研修でした。
テーマは、
「あなたは質問力がありますか? PART2」

実は、昨年も同じテーマでお話しさせていただいたのですが、
事務狂句の方がおっしゃるに、好評だったとのことで、
今回、続編をお願いしますとご依頼を受けました。

昨年、
ケアマネジメントの基本的なお話をさせていただき、
「クライアントに対して、基本を丁寧に実践していくことが大切で、
その中から、質問力が育ってくるのであって、
こんな質問をすれば、必ずクライアントが心を開いて
色々とお話ししてくれる。魔法の質問はありませんし、
意識も、努力もせずに質問力は向上しません。」
と、申し上げたのです。

ところがその続編とお願いされたので、
「どのように考えて質問を作るのか」
ということをお伝えするしかないと思いまして、

渡部律子先生の「高齢者援助における相談面接の理論と実際(第2版)」医歯薬出版、2011
の中にお示しいただいている演習を用いて、
学びの時間を共有しました。

質問するには、
何のために質問するのか?を明確にすることが必要です。
例えば、
・私たちが面接するのは「クライアントの自立支援」のため、
・自立支援のために、クライアントの抱える問題の現状、その背景、クライアント自身の思い、家族の思い
・クライアントの力、家族等の力、その他の支援の利用可能性
等を知る必要があります。

その情報を得るために、
クライアントに話してもらい、
その聞いたことを確認したり、
さらに、詩s利たいことを質問します。

ということは、
面接の中で、
「今の会話で、何が分かって、何がまだわかっていないのか」
ということを意識することです。
先ずは、そこのところが初めの第一歩です。

2013年9月18日水曜日

質問に向き合って考えること

今日は、
芦屋で事例検討会でした。

事例を書くということ自体が、既に振り返る行為であり、自分の経験を内省することになるのですが、、、
その書かれた事例を基に、自分自身で鑑みるのと、他者の目で振り返るのでは意味が違ってきます。(もちろん他者が真剣に振り返りに付き合うのが絶対条件としてありますが)

そこで、他者は提出者自身にはない視点で事例を振り返り、「何故」と感じるところを質問してくれます。
その質問に答えようとすれば、違う視点で経験を捉え直すというか、見直して見ることを求められます。
質問に向き合う、それは自分自身の経験に向き合うこと。
その行為が、実は今後につながります。


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やはり、まず基本から


昨日は、
兵庫県社会福祉研修所で、
老人福祉施設リーダーゼミナールの初日でした。


この研修企画は、
施設の主任・リーダークラスを対象に
10:30~16:30の全4日間の日程で、
施設のケアについて、後進の育成について
スーパービジョンの考え方や事例検討会を通して学ぼうというものです。

そして、昨日の初日は、
援助の目指すゴールや自分たちの立ち位置の確認。
専門職としての価値や倫理。
信頼関係を形成するkとや自己覚知。
利用者理解とアセスメント。
相談面接について(コミュニケーションの話込みで)。
社会資源についての考え方。
人や人と環境の関連に関する理論等の確認。
そして、それらのことを総動員して行われる
対人援助の仕事。
について、駆け足でおさらいしました。

この基本的な部分を押さえておかないと、
施設ケアを見直すとか、
新任職員の人財育成とか、
ブレテしまってできないと考えています。

そして、
主任やリーダーは、
この基本的なことを、
自らのことばで語り、
意識して実践していないと
後進に伝えることは難しいのです。

やはり、まず基本からです。

2013年9月16日月曜日

学びを続ける仲間


昨日・今日と
兵庫県介護支援専門員協会の
指導者養成研修1期~3期の修了生有志の皆さんと
南あわじで泊りがけの合宿研修でした。

3年間の指導者養成研修を修了した後も
定期的に、それぞれの期で集まって学習の機会を作っておられたのですが、
1期生の呼びかけで、初の合同、しかも宿泊研修となりました。
昨日は、
4つのグループに分かれて
変則ディベート

「介護保険制度」をベースに
「利用者・家族」「保険者」「事業者」「ケアマネジャー」
の四つの立ち位置で、
自分たちこそ介護保険の核となる存在であるという主張を行います。
それぞれの理論に基づき、
プレゼンテーションを行った後、
他のグループの発表に対して反駁を行い
論戦を繰り広げました。

非常に内容の濃い時間を共有させていただきました。
自分の論拠を明確にして、わかりやすく意見をまとめ、発表する。
結構難しい作業であることを実感していただけたと思います。








夕食の後は、
お決まりのように、
部屋のみのセッション、
バカ話だけでなく、
真面目な話もあり、
貴重な交流の場です。

今日の午前中は、
昨日の変則ディベートの覇者グループと
講師陣とのディベート「ケアマネジメントの実践力は伝達が可能である」
を行いました。

なかなかの接戦であったと思います。


ケアマネジメントの実践力を向上させるべく、
こういった学びの機会を自ら作り、
仲間とともに学び続けること。
そのことこそが、
海のように深く、空のように広い
対人援助という仕事に
向き合う力を育んでいくんだろうなぁ。
心の底から、そう感じた二日間でした。