2014年9月10日水曜日

「受容」とは違いを認めること。


昨日は、

香川県の美正委員児童委員さんの相談援助に関する研修でした。


稲松ですのでバイステックのお話しはレギュラーで語られます。

今回は「受容」について特に。


多くの方々が、

価値観が同じでないと「受容」できないと感じておられるようです。

「受容」は価値観が違っていてもできるのです。

もちろん価値観が同じもしくは近い方がしやすいのは確かです。

でもトレーニングすればかなり違う考え方でも「受容」できるようになってきます。


「あなたは、そういう風に考えているのですね。そのことは理解できます」

この文章の前後に、「私は違った考えですが、、、」という文章が隠れていると考えれば、

解っていただけると思います。


次に大切なことは、自身の考え方を伝えてもいいのですが、

相手の考え方や意見を「批判・非難」してはならないことです。

ここのところがクリアされるとかなり「受容」できると思います。


要するに「違う」ということをOKにできるかということです。

大分市のホテルフィーノにて!

2014年9月9日火曜日

一緒に考えるという姿勢が地域ケア会議


昨日は、

滋賀県社会福祉協議会の運営適正化委員会のお仕事で

福祉サービスの第三者委員さんの研修でした。


第三者委員っていうくらいなので

第三者です。公正中立ということです。


よく勘違いされるのは

苦情解決の第三者委員というときに

「利用者と施設の間に入って苦情を解決してくれる人」

という解釈です。

苦情を解決してくれる人ではなく

苦情を解決できるように一緒に考えてくれる人、

両者の言い分を整理してくれる人です。


実践発表いただいた施設の方は、

苦情処理というより、

日頃から外部の目として

利用者さんや家族から話を聴いたり

施設のことを外から一般人の視点で見たりして

「正直にフィードバックしてくれる人」というイメージで、

お付き合い査定ました。


そして、施設がいい働きができるように、

つまり、利用者さんにより良い支援ができるように

いっしょに考えてくれる人です。

そのためには、

施設の関係者だけでなく、利用者も家族も

第三者委員も、ボランティアも、

地域の人たちも

みんなで一緒に考える視点が必要です。

その延長に地域ケア会議が見えてくると思います。

2014年9月8日月曜日

面接を意識する


昨日は

宝塚市のケアマネジャーさんの研修でした。

5回シリーズの3回目で、今回のテーマは

「面接のロールプレイ」

先月が、コミュニケーションの基本と相談援助面接


4人一グループで

 ・ケアマネジャー役

 ・クライアント役

 ・観察者①:ケアマネジャーの非言語を主に観察

 ・観察者②:ケアマネジャーの言語バリエーションを主に観察

という配役で、1回8~9分程度のロールプレイと8~9分の振り返り。

それを4回繰り返します。

全員がそれぞれの役を体験します。

その後で、大きいグループに分かれて

 ・クレイアント役をやってみて

 ・観察してみて

 ・ケアマネ役をしてみて

 ・フィードバックをもらって

以上の4点について話し合い共有します。


1回1回の振り返りでも、ケアマネジャー役をしての話しでも

「人に観察(見られて)面接されたことがないので緊張した」

という感想がよく聞かれます。

果たしてそうなんでしょうか?


第3者に観察されることは、まずないですが、

利用者自身はケアマネジャーのことを見ていますし、

ご家族等が同席していれば観察しておられます。

「このケアマネジャーにお願いしても大丈夫かしら」

という風に。


そう、意識した面接のポイントは

見られているということです。

そこで重要なのが、

「上手に」ではなくて

「丁寧に」なんです。

2014年9月7日日曜日

根底にある思い


昨日は

西神戸混声合唱団の定期練習でした。

合唱の面白さは、

「歌うことそのもの」もアリアますが、

ハーモニー、いわゆる〝ハモる”こともあります。


ただ、綺麗に歌えて、綺麗にハモる。

そのことだけではつまらない。

歌うこと、ハモることで

何を伝えるかだと思います。

自らの思いをどう伝えるのか。

そのことなしに

綺麗な声が出て、ピッチが正確でハモれたとしても

私にはあまり意味がない。

もちろん、綺麗な声で、綺麗にハモれて、思いも伝えられる。

そこを目指すのですが、、、


援助者は逆で、

クライアントにヘルパーやデイサービスをつなげたとしても

クライアントの思いを受け取って

その思いに応えられてなければ

支援できているとはいい難い。


最近の介護の世界は「思い」「想い」をスルーしているような気がしませんか?

もちろん、そこんがちっと向き合っている人もたくさんいますが!

2014年9月4日木曜日

研修を価値あるものにするために


今日の研修受講生の方で

以前に私の研修を受けた方がいらして、

「以前の研修で云われたのでバイステックの原則を覚えて、

実際に実践場面で意識するようにしました。

そうしたら、利用者さんとの関係性が変わってきたように思います。

認知症の方のケア等でもいい影響があるように感じています」

というご報告をいただきました。


講師をしていて

嬉しい瞬間です。


研修を受けてみて

何か一つでも意識して取り組んでみると

変わっていけるということを

示していただけたように思います。


もしかしたら、多くの方の中に

・研修を受ける・・・お勉強する

・お勉強する・・・知識を覚える

・試験に正解する・・・合格する

こういったイメージが出来上がっているとしたら、

ケアマネジャーの研修は面白くないもののように感じます。


・研修を受ける・・・日頃の実践を振り返る

・研修で気づいたことがある・・・ほんの少しでも実践に生かしてみる

・今までと違う関係性が生まれる・・・支援の質が上がる

というようなイメージが必要だと思います。


研修を役立つものにするのは

あなた自身なのんです。

2014年9月3日水曜日

1回だけで理解してしまわない!


東京から関西に無事に戻って、

昨日は、和歌山で専門研修Ⅱでした。


和歌山の研修は、“ビッグ愛”という県社協等が入っている施設で行われることが多く、

宿泊は、同じ建物の10~11階にあるホテルに泊まります。

朝起きたら、できる限り散歩に行くのですが、

歩いて10分強のところに貴志川線の「田中口」という駅があります。

和歌山に来るたび(5~6回になるかしらん)に来るのでわかってきたのですが、

朝6:58発の普通電車が、ラッピング車両であるようです。

いちご電車や〝きいちゃん”(紀の国国体のマスコット)電車、人気の〝たま電車”もあります。

無人駅で自由にプラットホームに入れるので写真も撮りやすいのですよ。

ちなみに、昨日は玉ちゃんでした。


この時間に来るとラッピング電車に出会えるのも、

繰り返し来ているからです。

1回来ただけでは、たまたま出会えたのかもしれませんが、

繰り返すことで、見えてくる感じです。


クライアントを理解するときも

ある言動を1回経験して

「あ~、この人はこういう人なんだ」と理解しないことです。

実際に面接を繰り返して、

その人のことを多面的に理解することが必要だと思います。


ラッピング電車だって、1回で決めつけると

「この時間には〝たま電車”が来るんだ」と理解するかもしれません。

もしかしたら「ラッピングは〝たまちゃん”しかない」って感じるかもしれません。

繰り返しで会いに来るから

「ラッピング電車が来るらしい、しかも色々な種類がある」という具合に

解ってくることがあります。


あせらず、あわてず、あきらめずに向き合ってみることは大切だと思います。




2014年9月1日月曜日

人間関係形成のために

今日は東京の主任ケアマネジャー研修でした。

昨日の晩から東京で、

研修会場でもある、日本青年館という

国立競技場や神宮球場の近くにある

会館ホテルに泊まりました。

今朝は神宮外苑辺りを散歩しましたが、

同じように散歩やウォーキングされている方に挨拶すると、

挨拶が返ってきます。

これだって人間関係です。

まったく知らない人とでも

挨拶をすることで関係が生まれます。

人間関係がベースにある仕事をする時にも、

挨拶は重要です。

挨拶とは、相手の意識の中に入っていく作業であり、

自分の存在を知ってもらうことになります。

併せて相手の存在を知ったことを伝えることができます。

対人援助の仕事をする場合、

どのように知られ(理解されて)、

相手の存在をどのように理解しているかが、

相手にどう伝わるかが重要になります。

その鍵の一つがバイステックの7つの原則です。









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