今日は、西神戸混声の練習日でした。
先週は、お盆休みでしたので2週間空いてました。
前回、ほんの少し音取りをしていた“ジョギングの唄”の続きです。
出だしの歌詞は、
「おれは常套句を愛する すなわち 〈自分の歩幅で〉 というやつだ」
僕にとって「常套句」という言葉は、
マンネリズム的なイメージがあってパッとしないのですが、
川崎洋さんは、解説に
「(前略)いつか常套句だけで詩をものにしたいと思っている。
人の目を誘い寄せる新奇なイメージを恣意の欲しいままに彫琢するより,
思念や感情の根を地に下したところで詩を書きたいという気持ちから生まれたのだと思う。
それは生き方という事にもなりますが。」
(「川崎洋の詞による五つの混声合唱曲 やさしい魚」詩:川崎洋、曲:新実徳英,音楽の友社)
と書かれています。
マンネリズムではなく、
洗練された言葉だけ勝負したい。ってことでしょうか?
少なくとも、
その場その場でイメージされたもののみではなく、
その内に、積み重ね、秘められた、凝縮された言葉、
そういったもので勝負したいってことでしょうか。
亡くなった桂枝雀さんが、
「講座に上がって、話しをせず、ニコニコ微笑んでいるだけ、座っているだけで笑ってもらえるようになりたい。」と
おっしゃっていた。
そのことをイメージしてしまった。
“狙い”とか、“企み”とか、ましてや“衒い”とかでなく、
「そのものの自分で勝負しよう!」という事だと思いました。
全く同感です。
それにしても、難しく、楽しいリズムの曲です。
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