2012年12月3日月曜日

現状維持はポジティヴにもネガティヴにもなる


本日から、
ケアマネジャーの更新研修の演習です。
2日間のカリキュラムを2コース担当するので、
4日間連続です。

俗にいう自立支援型プランを考えるのですが、
ポジティヴなプランを考える場合にでも、
思考の中ではリスクの面からネガティヴな視点も裏側では必要です。
その思考のプロセスをたどる演習の中で
「現状維持」という言葉をよく目にします。

なかなか都合の良い便利な言葉なんですが、
将来予測としてはプラマイゼロということです。
ポジティヴな視点でもネガティヴな視点でも
「今と同じ状態」ということですから。

ただクライアントの状況によって意味合いは違ってきます。
進行性の病を持っている方にとっての現状維持は
かなりポジティヴな見方かもしれません。
逆に佩用等で筋力低下を起こしている方、
しかもリハビリテーションを受けられてない状況では
ネガティヴな見立てということになるでしょう。

ここでも、
アセスメントがキッチリされていないと
ニュアンスが変化することを意識しておく必要が生じます。
便利だからといって、安易に仕えない言葉でもあります。

0 件のコメント: