2012年11月28日水曜日

“その人らしさ”ということ


昨日も、
ケアマネジャー更新研修の演習でした。

ケアプランが自立支援につながっているのか?
目標設定が自立に向かっているのか?
この「自立」という言葉が
「自分のことは自分でできる」という狭義ではなく、
自己決定という概念にしたがって
「自分の人生を自分で決定していく」
ということであることは、いうまでもありません。
そのことを介護支援専門員の実務研修テキストでわ
「望む暮らしの実現」と表現し、
数多くの社会福祉のテキストの中には、
「その人らしさの尊重」とあらわされています。

ただ、重度の認知症や寝たきりで意思疎通が困難な方の
望む暮らしやその人らしさとは何か?
どうすれば理解できるのか?
当然その疑問は湧きあがってきます。

「その人らしさ」とは、
今生きている私が
どのような価値観を持っているか、
どんなものを好み、何を望み、、、、
ということの総体です。
今まで生きてきた自分の延長線上にあるわけです。
なぜなら、
生きてきた私が、
今の私を作っているからです。
だから、
意思疎通できない方のその人らしさを知ろうとすれば、
その方の生きてきた部分。
すなわちこれまでの生活歴が重要になるのです。

最終的には、
援助者が決定しなければならないとしても、
生きてきたその人を理解しようとして
生きていく部分を考えることが
重要であることは解っていただけると思います。

最終的には、援助職者の倫理観が問われるのですが、、、

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