2012年2月7日火曜日

生活ニーズって?

今日も、
昨日に引き続きケアマネジャーの卵の皆さんの実務研修でした。

生活ニーズからケアプランを立てる演習でしたが、
生活ニーズのとらえ方が難しい方も多かったようで、、、

生活ニーズというのは、
利用者さんが(その利用者さんらしく)暮らしていく、
このように暮らしたいという「暮らし」を実現しようとする時の困りごとです。

以前のように自宅で入浴したいのだが
・脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺があり、
・自分では移動することもおぼつかない、
・自宅には同じく高齢で小柄な妻しかおらず、
・介護の経験もない、
・浴室も狭く、風呂桶の淵も高い、
ので、入浴ができずに困っている。

「自宅で入浴したいが、種々の条件のために入浴できないで困る。」
これが生活ニーズです。以前はこのように表現していたのですが、
「できない困る」という表現を使うと、
そこから利用者が主体的に入浴をするために何を行うか。という視点に結び付きにくく、
何か一方的に援助を受ける客体的な存在ととられやすいので、
「自宅で入浴できないで困る」ということは、逆の視点からいえば
「自宅で入浴したい」と言い換えることができる。
最近は、こういう風に表現することが増えてきました。

今日の研修でこのあたりの理解がしづらかった方は、
この「〇◇したい」という表現から、
利用者の「リハビリがしたい」というような表現を生活課題に置き換えてしまったのかもしれません。

「リハビリがしたい」「ヘルパーさんに来てほしい」という表現は、
りよおうしゃの希望ではあっても、その裏に「なぜ」ということが隠れていることを忘れてはいけません。

「なぜリハビリがしたいのか?」「リハビリをしてどのようになりたいのか?」
「なぜヘルパーさんに来て欲しいのか?」「ヘルパーさんに何をしてほしいのか?」

そして「リハビリをしてもっと歩けるようになりたい」と言われたら、、、
「もっと歩けるようになったらいいですね!そうしたらどんなことがしてみたいですか?」
このあたりが、生活ニーズを考えていくポイントだと思います。

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