2013年8月4日日曜日

認知症の研修にて


昨日は、
兵庫県介護支援専門員協会の
西播磨エリアの研修でした。

テーマは「認知症ケアの基本」

最初、本当に初歩的な認知症についてのお話をして、
ちょっとゲーム的グループ分けをして、
グループワーク。

お題は「認知症の方のケアをするにあたって認知症という病気の告知をするか?しないか?」

結構難しい問題です。

ほとんどのグループは「告知する」という結論を導き出しました。

が、

そこに至る話し合いの中では、
様々な話が出たようです。

「本人の混乱を考えると避けたほうが良い」
「残りの人生を考えるためには伝えた方が良いのでは」
「自分だったら教えて欲しい」
等々

確かに「えいっ、やぁー」で決められることではありません。

本人の主体性をもとに今後の生活を考えていこうとすると

客観的には、ご本人にも知っておいてもらった方が考えやすいのです。

ただ、そのことはご本人にとって混乱と非常な苦しみや悲しみをもたらします。

支援者として関わる人たちが、

「その状況に寄り添い、共にいて支えたい」という強い意志があって

初めて、告知ということが意味を持ちます。

記憶ができなくなってくるという不治の病を抱える痛みを

ともに分かつ気概がないのに告知するということは無責任ですし、

その後の支援が、決していい方向には進まないと思います。


短い時間でしたが、濃い時間であったと感じております。

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