2012年8月29日水曜日

考えて、自分なりに言語化する

今日は、
小野市で兵庫県介護支援専門員協会
東播磨エリアの“気づきの事例検討会”のための研修会。
テーマは「質問力を身につけよう」でした。
早い話しが
「何のために、何をきく。どういう風にきく。」ということです。

「何のために」は、質問の目的・根拠を説明できることです。
「クライアントの力を確認したいので、その時のクライアントの考え方や実際の行動を知りたいのです。」
というようなことです。

「何をきく」は、、、
例えば「クライアントが問題をどう感じているか」「実際のクライアント発言」「クライアントの希望」等々です。

「どういう風にきく」は、具体的にどう質問するかです。
「そのときに利用者であるAさんはどのように答えられましたか?」とか
「その話をする時のAさんの様子を教えていただいていいですか?」とか
「家族さんの気持ちはわかりましたが、Aさんご自身はどのように思っておられたのでしょうか?」
などです。もっともっと、いろいろな尋ね方が考えられます。

これらのことはトレーニングが必要です。
上手に聞こうとしても最初から上手にはいきません。
初心者がいきなりホームランを打とうとしても無理な話です。
大切なことは、上手くやろうではなく、丁寧に質問しようとすることです。
事例提供者のひっかかりに沿って、事例を振り返るために
定められたルールに従って“丁寧”きくことです。

そのためには、
質問の目的・根拠、何をきいたらよいか、どのようにきくか、
といったことを考えなければなりません。
そして自分なりに言語化することです。

私の研修では皆さんにインタビューします。
質問です。
今日の研修で素敵だったのは、
「事例提供者がオープンになるために検討者に求められる役割は?」
というような質問に
「提供者が何を言っても、ヒェーッという感じにならないこと。」
って答えられた受講生さんでした。
一生懸命考えて自身のことばで表現されました。
この積み重ねがトレーニングです。
質問された答えをいつもいつも教科書の中に求めていては実力はつきません。

質問力を身につけるために大切なことは、
目的やゴール、ルールを解ったうえで、
自分で考えて言語化する作業。
それをするためのサポーティブな関係性です。
それには非言語による表現も重要です。
という意味で
受付のお嬢様方の笑顔は、
本当に素晴らしかったです。

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