2012年9月4日火曜日

施設でのボランティアはお客さんではありません。

今日は、
東灘社協さんで「傾聴ボランティアさんのフォローアップ研修」でした。
研修というか情報交換会にアドバイザー的な立場で参加しました。

参加されたボランティアさんは、
「電話によるお元気確認+話し相手」をされていたり、
特養、老健、ケアハウス、有料老人ホーム、小規模多機能で
「施設利用者の話し相手」をされていたり、
それぞれ実践をされている方々。
しかも、こういう企画に参加される方なので、
前向きで、意識の高い方だと感じました。

皆さんそれぞれに、やり始めた頃の不安や
実際に、活動してみての感想などを出し合いました。

その中で、多く聴かれた内容で
「一所懸命に取り組んでいるけれど、この活動を続けていいのか?お役に立っているのか?」
というものでした。
この不安・感想の理由は乱暴に分けると2つあるように思います。
一つは、傾聴という基本的に話を聴くという目に見えた成果が得られにくい活動であること。
もう一つは、施設側のスタッフがフィードバックをしていないこと。

この二つの課題について、施設側の対応で解決できることのように感じます。

「今日はありがとうございました。利用者さんが楽しみにされてましたよ。」とか、
「お話のボランティアさんが来られた後は落ち着いておられます。」とか、
活動に対するフィーどバックをすることです。
話を聴いていると、ボランティアさんから施設に活動報告を求めているところが多いようですが、
施設側から積極的にフィードバックされているところは少ないように感じました。

プラスの面ともし改善してほしい点があるなら、丁寧にフィードバックしなければ、
ボランティアさんはお客さんではなく、外部からの自発的な支援者です。
外部の人が勝手にやってきて利用者さんに関わっているのではなく、
ある意味施設利用者のニーズにこたえるために来ている協力者です。
ケアプランに関わるチームメイトともいえます。

施設ケアマネジャーさんで
利用者さんのニーズに「ゆっくりと話を聴いてほしい。」というのがあるようなときに
一つの社会資源として傾聴ボランティアさんはありだと思います。
担当者会議にも参加してもらって、
基本的には、ご家族にも面識がある方がいいと思います。

医療との連携はもちろんですが、
様々なサポートを担える人たちはたくさんおられます。
支援のプロは視野を広げて、
本当の意味の社会資源を知って
チームを組むことを考えたいものです。

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