2012年9月5日水曜日

同じ価値観でも立場違えば・・・それを確認するのもアセスメント

今日は、
午前中に面接がありました。
そこで感じたこと。

家族関係をアセスメントする際に、
例えば、「兄弟同士で仲が今一つ」というような場合、
「なぜ、この兄弟は仲が悪いんだろう?」
と考えますよね。ここ、考えるとこです。

認知症のお母さんを介護しているのは、
もともとの父母の家に住む三男、
次男は、遠方に住んでいる。
長男は幼少のころに死亡。
四男は三男のところに居候みたいな・・・
次男と三男の仲が今一つというケース。

このお二人は、
昔ながらの家父長制的な価値観をベースに持っている。

長男は早くに亡くなっているので、実質の長兄は次男。
なのに実家に住み、母親の面倒を見ているのは三男。

亡くなった父親との関係から遠方に行った次男。

三男は、本来、親の面倒は長兄が見るべきと考えている。
が、実際は自分が見ている。

本来の自分たちの思いと、実際がねじれてしまい、
お互いに、感情の部分で折り合いがつけられないとすれば、
なかなか母親のために協力してとはならない。

このようにたとえ同じような価値観を持っていても、
それまでの経緯や立ち位置でうまくいかない場合があります。
そのことを知ったうえで、
仮説を立てて、検証していくことで
問題の背景が少しずつ明るみになってきます。

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