2014年2月27日木曜日

クライアントのジレンマに付き合う


昨日の篠山会場で

新任民生委員児童委員の研修、

全8回が無事終了しました。(ホッ!)


夜は、芦屋でグループスーパービジョンでした。


何でかわからんけど、すっきりしないケース。

そんな時も、丁寧に事例を振り返りながら、

考察を深めることは大切です。


よく、援助者はジレンマを抱えているといいます。

よくあるのが、クライアントへのロイヤリティと

属する事業所へのロイヤリティの狭間で起こるジレンマです。

このことについて私は、

ジレンマですから、努力しても解決しないことも多いと感じています。


人は生きていくときに様々な場面でジレンマを抱えます。


ある女性は、いわゆる良妻賢母を旨として生きてこられました。

年老いて、夫の介護をしながらも、

「妻としては当然のこと」と受け止め尽くしてきました。

それでも心の中で「疲れた、もう限界、施設に入所してもらった方が、、、」と

呟きます。

時として、表に表出されなかった呟きを、

信頼し得たケアマネジャー等にポロッとこぼされるときがあります。


支援者はそれを耳にすると、

介護者のためにサービスを増やし、施設入所に道をつけ、

支援を進めようとします。

ある程度段取りができてきたときに、当の妻が、

「やっぱり自宅で私が見ていきます」と、、、


こういうことは結構起こりますが、

その一つの要因は、

「良妻賢母」という生き方がその人の型であり

そんなに簡単には変えられない、っていうか変えるエネルギーは半端ない。

その型こそが生きるエネルギーを作り出している場合も多いからです。

これはクライアントや家族の抱えるジレンマです。


こういったケースで基本的に心がけることは、

その相容れない気持ちや感情を受け止めながら

共感することだと感じています。



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