2014年5月8日木曜日

イメージする力とデザインする力


昨日、神戸市立博物館で

「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」

観てきました。

江戸時代の浮世絵師で、89歳まで生きた長命な絵師です。

また、世界一有名な日本人画家で、

「富嶽三十六景」や「北斎漫画」が有名です。


専門家でもないので、単なる感想として聴いていただければなんですが、

絵画の迫力もさることながら、

デザインとしても優れているのではないかと感じました。


有名な「神奈川沖波裏」なんかも

大きな波の輪の中に円形としての富士山があるのですが、

その図柄は絵画というより、デザインとして素晴らしいと感じました。

そこには、北斎のイメージする力とでもいう発想力があると思います。

実際には、大きな波のチューブの中に富士が見えることはないと思います。

しかし、荒々しい波の中奥に富士の秀麗な姿があれば

さぞかし美しく、豪快な図柄になるといことをイメージできたからこそ

作品となり、後世に残る名作が生まれたのだと思います。


波も富士山も実際にあるものです。

その両方をどのように配置するかをイメージし、デザインしたのです。


ケアマネジメントにも同じような力が必要ではないでしょうか。

クライアントや取り巻く人的環境や物的環境、

その関係性から、どのような生活像をイメージし、

そのためにはどのような課題をクリアするのか、

そして、これからの生活をデザインしていく。

まさにイメージとデザインの力が必要な仕事です。


もう一つ付け加えると、

そこには遊び心が大きな助けとなるんだろうということです。

0 件のコメント: