2016年5月15日日曜日

「自立」~ストレングスモデル~


対人援助の基本的な研修でおしゃべりするのですが、

私たちが「自立」という言葉を使うときに、

a「自分のことが自分でできる(生活を自前で賄える)」という意味と

b「その人らしく生活できる」という意味があります。

aは、狭義の自立で、bは広義の自立といいます。


世間ではaの意味で用いることがほとんどですが、

社会福祉援助の立場ではbをイメージすることの方が良いと思います。


そしてbの中にaを含んでいるように感じます。


なぜか?

広義でいうところの「自立」とは、

「自己決定された生活の有り様を様々な社会資源を用いて実現する」

ということになります。自分以外の社会資源に依存することも必要になります。

が、様々な社会資源を用いるときに真っ先に考えるのは、

自分自身の力だからです。

他の社会資源と繋ぐことだけが支援ではないことをしっかり押さえておくこと。

それを後進に伝えることは重要です。


自分でできることは自分で行う方がその人らしいでしょう。

できるようになることの方が快適でしょう。

それだけに固執してはなりませんが、

そういうことがストレングスモデルだと思います。

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