2016年5月2日月曜日

「愛おしい」ということ


ニュースを見ていて、

3歳の子どもが、祖母の口まねをしていたことに腹を立て

23歳の母親が20数発殴ったという記事を見つけました。

実にいたわしい事件です。

その子どもは、どんなに恐ろしかったのでしょう。


私は子どもが好きで、

スーパーなどに出かけたときに

チョコチョコ歩いている子どもを見つけると

ついついニコニコしてしまい。

連合いからは「とろけてる」といわれる。


動物を見ても、ほぼ同じような状況になる。

生きているものを見て愛おしくなるのです。


今日のニュースのような事件を聞くと

胸がキューッとし苦しくなります。


そもそも「愛おしい」の語源の一つに

「厭わしい」というのがあって、

「かわいそう」的な意味合いが含まれているそうです。

兵庫県北部の但馬地方南部の一部では

「かわいそう」なことを「かわいい」と表現するので、

言葉としては近いものなのかもしれません。


「厭」という字は「いとう」と読みますが、

「いや」とも読みます。

子どもがおばあさんの真似をすることが厭だったのでしょう。

その状況を見ていたわけではないので分かりませんが、

3歳の子どもがおばあちゃんの口まねをする。

私にとってはかわいらしい光景と取ってしまうのですが、

その母親にとって「厭」なものだったのでしょう。


「かわいさ余って憎さ百倍」ということもありますから

「愛おしい」のと「厭」ということも案外、近しいのかもしれません。

それで「厭わしい」事件が起こるとしたら、

「人間って、そんな簡単に分らない」ということを

肝に銘じておくことが大事ですね。


そうそう、人間だけやなくて、

生きているものは、すべからくそんな簡単やないのかもしれません。


う~ん、見たままで愛おしいと思いたいものです。

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