2016年5月17日火曜日

固定観念に囚われず、自由な発想を鍛える


先日、TVで「劇的ビフォーアフター」を観ていました。

古い建物を、住人の依頼を受けて、

その道の匠がリフォームしていく番組。

生前、野中猛先生が、

ケアマネジャーの仕事を、

この番組の匠の仕事に例えられていたこともあり、

大好きな番組です。

最後の方では、毎回、涙ぐみながら観ています。


野中先生ではありませんが、

クライアントの依頼に基づいて、

それ以上の仕事を成し遂げていくところに、

「匠」というものを感じます。


匠は、セオリーを大切にしながらも、

非常に自由な発想で新しい環境を描き出していきます。

今回の保育園の園庭の仕事も

廃材や不要品を使って、

どんどん新しい遊具を作り出していきました。


対人援助の仕事をしていても、

日常生活を送っていても、

既存の固定観念に囚われていると

できそうなことを諦めてしまわないでしょうか?

障害のある人の日常生活用具は、

このような自由な発想がないと生まれてこない気がします。

片麻痺の方が包丁を持って調理をしようとするときに、

まな板に3本ほど打って、生け花の剣山のようにすることで

食材を固定できるので、皮もむけるし切ることもできる。

こういう発想、、、工夫が生まれてくる背景は、

いかにものの見方を自由にするかだと感じます。


和歌山のローカル鉄道が廃線の危機からよみがえったのも、

猫を駅長にするという発想です。


「認知症で要介護だから在宅は無理」

「障害があるから、この作業はできない」

という発想も、考えることもせずに

固定観念に囚われているとしたら

もったいないことかもしれません。

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