古い建物を、住人の依頼を受けて、
その道の匠がリフォームしていく番組。
生前、野中猛先生が、
ケアマネジャーの仕事を、
この番組の匠の仕事に例えられていたこともあり、
大好きな番組です。
最後の方では、毎回、涙ぐみながら観ています。
野中先生ではありませんが、
クライアントの依頼に基づいて、
それ以上の仕事を成し遂げていくところに、
「匠」というものを感じます。
匠は、セオリーを大切にしながらも、
非常に自由な発想で新しい環境を描き出していきます。
今回の保育園の園庭の仕事も
廃材や不要品を使って、
どんどん新しい遊具を作り出していきました。
対人援助の仕事をしていても、
日常生活を送っていても、
既存の固定観念に囚われていると
できそうなことを諦めてしまわないでしょうか?
障害のある人の日常生活用具は、
このような自由な発想がないと生まれてこない気がします。
片麻痺の方が包丁を持って調理をしようとするときに、
まな板に3本ほど打って、生け花の剣山のようにすることで
食材を固定できるので、皮もむけるし切ることもできる。
こういう発想、、、工夫が生まれてくる背景は、
いかにものの見方を自由にするかだと感じます。
和歌山のローカル鉄道が廃線の危機からよみがえったのも、
猫を駅長にするという発想です。
「認知症で要介護だから在宅は無理」
「障害があるから、この作業はできない」
という発想も、考えることもせずに
固定観念に囚われているとしたら
もったいないことかもしれません。
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