2016年6月27日月曜日

「朝イチ」での延命治療をみて感じたこと


今日は決まった予定がなく、

午前中は自治会の用事で担当班内をウロウロしたものの、

のんびりと過ごせました。で、「とと姉ちゃん」からの続きで

NHK「朝イチ」を見ました。

テーマは「延命治療」

政見放送のため9時までの短縮バージョンでしたが、

内容としては非常に濃いものでした。

内容から感じたことを2つ。


まず、胃瘻造設=延命治療ではないことを押さえる。

ご高齢で、寝たきり、これ以上治療を施しても解放の見立てが難しい、

このようなケースで本人の意に反して胃瘻を増設した場合は延命かもしれません。

しかし、病状から一時的に経口摂取が難しく、

その間、栄養を確保するために胃瘻を増設することは、

治療の一環であり、延命治療とは根本的に違います。


もう一つは、

人生の物語の最終場面は、

やはり主役である本人がシナリオを決定するのがいいということです。

「自分の最期をどのように迎えるか?」

このことを自分で決めるのは非常にしんどい作業です。

しかし、残される家族が決定するのも、

もしかしたら本人以上にしんどい作業かもしれません。

ビデオで出演されていた樋口恵子先生が、

あらゆるところに「痛みの緩和以外の医療行(延命治療)は行わない」

ということを文字にして伝えることをされていました。


社会福祉援助の大切な原則でもある「自己決定」は、

最後の最期まで、実践する努力が必要だと感じました。

テレビを見ながら、2月の研修の折に聴いた

東近江診療所の花戸先生の言葉

「悩みながら考える。それがお別れの時間」

「病気と元気の大きさは相対的」

が、私の中にスーッとよみがえってきました。



0 件のコメント: