2013年5月17日金曜日

経験と優しさは、ときとしてアセスメントを遮る

 

昨日は、
“気づきの事例検討会”in紀の国の中日、田辺会場でした。

これまた、素敵な学びの時間でした。

“気づきの事例検討会”では、
事例提出者の課題(提出理由)と事例の概要等を聴いた後、
丁寧に、再アセスメント作業を行います。
事例提出者を通して、クライアント(クライアントシステム)を再度アセスメントしようとします。
要するに、「提出者がクライアント(クライアントシステム)をどのように捉えているか」です。

ある程度、経験を積んだケアマネジャーは、
事例を聴いたときに、自分の中に仮説が生じます。
それは、大切なことですが、
仮説ならば、検証・確認しなければなりません。
そのことが事例検討会での質問につながります。

ところが、
「この事例は、このようにすればいいのではないか?」
「提出者は困っているからアドバイスしてあげよう!」
という思いが、優しさの中から湧き上ってきます。

そして、その思いが強まってくると、
「その事例がどういう事例であったのか?」
という、再アセスメントの過程をとばして、
解決策の提案という介入が起こってしまいます。

悪気はないのです。が、事例を振り返る作業は止まってしまいます。
ある程度、経験と積んだ人は、そこのところを意識しておく必要があると感じています。

「この魚たちは気持ちよさそうだなぁ。。。」と感じるのはいいのですが、
本当に気持ち良いかどうかは、魚に訊いてみるプロセスが必要なのです。
それが、アセスメントです。
(ちょっと強引だったかしら)

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