2016年4月3日日曜日

「伝える」よりも、まず「聴く」


ケアマネジャーさんとの学びの機会に

事例を一緒に振り返る作業を行っていて、

「なかなか思いが伝わらない」

という台詞を耳にします。


ケアマネジャーとしてクライアントさんに

「こういう風にすれば転倒が減りますよ」

「デイサービスに行けば安心して入浴できますよ」

って、正直に、素直に、クライアントさんのことを想って

提案(アドヴァイス)するのですが、

「いやぁ、もうちょっと考えてみますわ、、、」

「今は何とかなってるさかいに、、、」

という具合に二の足を踏むんです。。。


この時に、ふと思うことは、

「自分は『相手の伝えたいこと』に耳を傾けようとしているのか」

ということ。

「なかなか話してくれないんです」とあきらめてないだろうか?

「なぜはなしてくれないんだろう?」{どうしたら話してくれるんだろう?」

という視点を持たずに、あきらめていないだろうか?

クライアントと関係性を作ろうとしているのだろうか?


実は、関係性は双方向なので、

「伝わらない」ということも双方向なんです。

「自分の思いが伝わらない」の反対側に

「相手からの思いが伝わらない」が存在します。

そう、相手からしてみれば、

「自分の思いが伝わっていない」が起こっています。


まずは「聴く」という体制を整えて、

相手の伝えたいこと、

具体的に何が起こったかだけではなく、

どのような気持ち(どのように感じているか)も

聴こうとする姿勢があるかを検証することが必要だと思います。

「伝える」よりもまず「聴く」ことを意識してみてはいかがでしょうか?

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